日本の温泉シリーズ。前回蔦温泉を書いた時に、アントニオ猪木がそこに墓を作っているという話を書いた。その直後に訃報を聞いたのには驚いた。ところで前回以来、東北の温泉を何となく思い出してしまって、続けて東北から選びたい。もっとも出来るだけ知られざる名湯を書きたい志で始めたが、今回は「超有名秘湯」である。矛盾した言葉だが、最近はそういうのがある。ホントの秘湯はガイドブックにも載ってない宿で、案外素晴らしかったり、ガッカリするほどボロかったりする。ウェブで予約出来れば、もう秘湯を越えてる感じがするが、「有名秘湯」は値段も高くなっているのが困るところだ。
さて、山形県の銀山温泉と秋田県の乳頭温泉郷を書こうと思うんだけど、温泉好きなら誰でも知っている名前だろう。まだ行ったことはなくても、一度は行きたいと思ってる。そんなところである。東北でも奥の方になるから、なかなか行きにくい。今は大手のツァーでも行けると思うけど、昔はそこも「秘湯」だったのである。銀山温泉は「おしん」で一躍全国に知られるまでは、あまり有名な温泉ではなかった。何しろ銀山川に沿う温泉街がレトロ感あふれる素晴らしさで、よく「大正ロマン」とか言われる。実際に大正から昭和前期に建てられた宿が残っている。それは以下の写真でもよく判るだろう。
(銀山温泉)
山形県東北部にあって、尾花沢市から道がある。ここも20年ぐらい前に夏にドライブした温泉地だが、「尾花沢スイカ」が名産で道の駅に並んでいたのが思い出。もう一つ、大相撲の元関脇琴ノ若の出身地で、巨大な肖像写真が街道沿いに立っていて驚かされた。今の佐渡ヶ嶽親方で、最近は息子の琴ノ若が活躍してるんだから時の流れは早いものだ。ここは泉質にそんなに特徴があるわけではなく、温泉街を楽しむ場所だろう。夏から秋に宿泊して、ブラブラ歩いて夕涼みを楽しむ。そんな温泉としては長野県の渋温泉と双璧だと思う。温泉街として一度は行きたい魅力がある。(なお、ここのある宿にアメリカ人の女将がいて、良くマスコミにも取り上げられていた。今回Wikipediaを見たら、離婚してアメリカに帰ったと出ていて驚き。)
一方、秋田県の乳頭温泉郷は、泉質の異なる6つの湯、休暇村乳頭温泉郷を入れると7つの宿があり、全国でも最も知られた「秘湯」だろう。特に乳白色の「鶴の湯」の露天風呂は、雑誌やテレビの温泉特集で必ず大きく取り上げられる。もういつも満員で、予約を取るにも大変な宿。何ヶ月か前に電話する必要があるが、案外直前キャンセルがあるもので諦めずにチャレンジする方がいい。(秘湯の会のサイトで予約出来ることになってるけど、ほぼ無理だろう。)僕が行ったのは21世紀初頭のことで、よく取れたなと思う。小さな部屋だったけど、食事は美味しかったし、湯は素晴らしかったから満足。
(鶴の湯)
僕は2年連続して、ここへ行った。それは秋田駒ヶ岳に登りたかったからで、1年目は雨で登れなかったのである。それは山の話で書いたが、秋田駒は素晴らしかった。一年では入りきれない温泉があったし、また行こうと思わせる魅力も大きかった。田沢湖など近隣のドライブも楽しいが、何と言っても湯めぐりである。宿泊者向けに湯巡り手形を売っていて、それを買って歩き回るわけである。何人もゾロゾロ歩いているが、温泉郷は広い。鶴の湯だけ離れているが、後は歩いて回れる範囲である。特に黒湯が知られている。泉質は様々で、蟹場(がにば)も素晴らしいと思う。
(黒湯)
妙の湯は女性客向けにオシャレ系戦略で売ってる秘湯。ここには2泊しているが、気持ちよいところだった。金の湯、銀の湯があり、泉質が素晴らしい。最近かなり知られていて、人気も高いようだ。
(妙の湯)
でも僕のオススメは、休暇村に連泊して楽しむというものである。休暇村も独自源泉で、しかも大浴場と露天風呂で違う泉質である。全国各地にあるが、安心して泊まれる。収容人数が多いから循環湯が多いのだが、ここや日光湯元など掛け流しの宿もあるのである。食事も美味しく、子ども向け施設も多いから家族連れには良い。また恋人と行くなんて時に、黒湯や孫六に連れて行くと、ディープ秘湯に引かれてしまうかもしれない。休暇村ならそこは安心で、こういう宿も無いと困るのである。
(休暇村乳頭温泉郷)
また行きたくなって来たなあというところで終わり。繰り返しになるが、乳頭温泉郷は「歩いて湯巡りする」ことに意味があるところである。一人じゃ詰まらない。誰でも良いから、一緒に回ると楽しいなあと思うところだ。それは銀山温泉も同じ。
さて、山形県の銀山温泉と秋田県の乳頭温泉郷を書こうと思うんだけど、温泉好きなら誰でも知っている名前だろう。まだ行ったことはなくても、一度は行きたいと思ってる。そんなところである。東北でも奥の方になるから、なかなか行きにくい。今は大手のツァーでも行けると思うけど、昔はそこも「秘湯」だったのである。銀山温泉は「おしん」で一躍全国に知られるまでは、あまり有名な温泉ではなかった。何しろ銀山川に沿う温泉街がレトロ感あふれる素晴らしさで、よく「大正ロマン」とか言われる。実際に大正から昭和前期に建てられた宿が残っている。それは以下の写真でもよく判るだろう。
(銀山温泉)
山形県東北部にあって、尾花沢市から道がある。ここも20年ぐらい前に夏にドライブした温泉地だが、「尾花沢スイカ」が名産で道の駅に並んでいたのが思い出。もう一つ、大相撲の元関脇琴ノ若の出身地で、巨大な肖像写真が街道沿いに立っていて驚かされた。今の佐渡ヶ嶽親方で、最近は息子の琴ノ若が活躍してるんだから時の流れは早いものだ。ここは泉質にそんなに特徴があるわけではなく、温泉街を楽しむ場所だろう。夏から秋に宿泊して、ブラブラ歩いて夕涼みを楽しむ。そんな温泉としては長野県の渋温泉と双璧だと思う。温泉街として一度は行きたい魅力がある。(なお、ここのある宿にアメリカ人の女将がいて、良くマスコミにも取り上げられていた。今回Wikipediaを見たら、離婚してアメリカに帰ったと出ていて驚き。)
一方、秋田県の乳頭温泉郷は、泉質の異なる6つの湯、休暇村乳頭温泉郷を入れると7つの宿があり、全国でも最も知られた「秘湯」だろう。特に乳白色の「鶴の湯」の露天風呂は、雑誌やテレビの温泉特集で必ず大きく取り上げられる。もういつも満員で、予約を取るにも大変な宿。何ヶ月か前に電話する必要があるが、案外直前キャンセルがあるもので諦めずにチャレンジする方がいい。(秘湯の会のサイトで予約出来ることになってるけど、ほぼ無理だろう。)僕が行ったのは21世紀初頭のことで、よく取れたなと思う。小さな部屋だったけど、食事は美味しかったし、湯は素晴らしかったから満足。
(鶴の湯)
僕は2年連続して、ここへ行った。それは秋田駒ヶ岳に登りたかったからで、1年目は雨で登れなかったのである。それは山の話で書いたが、秋田駒は素晴らしかった。一年では入りきれない温泉があったし、また行こうと思わせる魅力も大きかった。田沢湖など近隣のドライブも楽しいが、何と言っても湯めぐりである。宿泊者向けに湯巡り手形を売っていて、それを買って歩き回るわけである。何人もゾロゾロ歩いているが、温泉郷は広い。鶴の湯だけ離れているが、後は歩いて回れる範囲である。特に黒湯が知られている。泉質は様々で、蟹場(がにば)も素晴らしいと思う。
(黒湯)
妙の湯は女性客向けにオシャレ系戦略で売ってる秘湯。ここには2泊しているが、気持ちよいところだった。金の湯、銀の湯があり、泉質が素晴らしい。最近かなり知られていて、人気も高いようだ。
(妙の湯)
でも僕のオススメは、休暇村に連泊して楽しむというものである。休暇村も独自源泉で、しかも大浴場と露天風呂で違う泉質である。全国各地にあるが、安心して泊まれる。収容人数が多いから循環湯が多いのだが、ここや日光湯元など掛け流しの宿もあるのである。食事も美味しく、子ども向け施設も多いから家族連れには良い。また恋人と行くなんて時に、黒湯や孫六に連れて行くと、ディープ秘湯に引かれてしまうかもしれない。休暇村ならそこは安心で、こういう宿も無いと困るのである。
(休暇村乳頭温泉郷)
また行きたくなって来たなあというところで終わり。繰り返しになるが、乳頭温泉郷は「歩いて湯巡りする」ことに意味があるところである。一人じゃ詰まらない。誰でも良いから、一緒に回ると楽しいなあと思うところだ。それは銀山温泉も同じ。
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