尾形修一の紫陽花(あじさい)通信

教員免許更新制に反対して2011年3月、都立高教員を退職。教育や政治、映画や本を中心に思うことを発信していきます。

日本でも決選投票制度を!

2011年04月11日 20時32分48秒 |  〃  (選挙)
 昨日は都知事選。1位=石原候補(260万)、2位=東国原候補(170万)、3位=渡辺候補(100万)、4位=小池候補(62万)…よって、石原候補と東国原候補の決選投票ですね
 えっ、違うの?石原氏が当選ですか。なんで?ペルー大統領選は決選投票ですよ。

 選挙の中身も大事だけど、国政選挙で毎回違憲訴訟が起きる国なので、まずは選挙の方法自体に関心を持っています。で、小選挙区(1人を選ぶ選挙)では過半数の支持を得るのが何をおいても大事なのではないかと思います。過半数を得ていない比較多数の当選者が全体を代表してよいのでしょうか?

 決選投票が難しいなら、順位をつけるというやり方もあります。3人以上の候補者がいた場合は順位をつけられ、下位落選者の票から2番につけた候補の票に振り替えるというやり方です。
 
 なお、日本でも、有効投票の4分の1を超える得票者がいない場合は再選挙になります。
 最近では2003年の札幌市長選挙がそうでした。このときは1回目に1位だった上田市長(今回3選)がひと月半後の再選挙で当選しました。しかし、単純な再選挙なので、1回目に出なかった自民党系の候補が2回目に出たり、共産党系候補が2回目は立候補後に運動を取りやめたりしました。なお、2回目の再選挙でも上田氏は過半数を得ていません。
 1回目の選挙で、1位、2位だった候補の決選投票の方がリクツが通ります。

 また、石原氏が初当選した1999年の知事選も、「もしかして再選挙」と言われていましたが、石原氏が30%を得票して当選しました。(石原166万、鳩山邦夫85万、舛添83万、明石康69万、三上満66万、柿沢63万という選挙です。ついでに書くと、次がドクター中松で10万票。)
 確かに、石原氏は2位の2倍近いけど、決して圧勝ではなかったのです。どう考えても、決選投票制度があるべきだと思いませんか?

 今回の統一地方選挙は前に書いたように、選挙運動自粛で全国的に現職有利だったので、中身については書きません。大阪や愛知の地方政党のことは、時間があったらいつか書きたいと思っています。

 ところで、石原慎太郎当選以来10年以上。誰彼かまわず知事選の話をするわけではなく、むしろ選挙の話は普通しないですが、それでも石原知事に投票したという人に一回も会ったことがない。石原と書く人はどこにいるのでしょう?
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 浜岡原発の即時停止をー原発... | トップ | 震災ボランティア1日目 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

 〃  (選挙)」カテゴリの最新記事