福岡県築上町の城井谷の地図です。ここは城井宇都宮氏が400年間統治してきた地で、城井川に沿って上流に向かうと城井宇都宮氏の菩提寺天徳寺(地図№⑳)、居館跡(地図№⑭)、城井の上城址(地図№⑧)など城井宇都宮氏の史跡が数多く残っています。
またここは黒田長政が官兵衛の不在中に若気の至りで攻めて行き完膚なきまで敗北した地でもあり、その折、絶体絶命の窮地におかれた黒田軍の大将長政を助けんとしてその陣羽織を着て身代わりとなって討死した忠臣大野小弁正重(地図の№25)や助勢軍の毛利家大将勝間田彦六左衛門重晴(地図№24)の碑があります。
黒田家や宇都宮氏についての研究者や訪問者は天徳寺や城井宇都宮氏の史跡はよく紹介するのですが大野小弁と勝間田彦六の碑を訪ねる方はまだ少ないようです(ほとんど無い?)。今、黒田家があるのは大野小弁が長政の身代わりになって討死したからと言っても過言ではないでしょう。もし、長政がこの地で討ち死にしていたら徳川家康の天下はおそらく無く、日本の歴史は大きく変わったものになったに違いありません。
少し分かりにくいところにありますがぜひ皆さんお訪ねになりお花の一枝でも捧げて欲しいものです。