後藤又兵衛の墓

2009-07-25 10:23:19 | Weblog
中津市伊福に後藤又兵衛の墓(と言い伝えられている)があります。先の松平定知さんの著書のあとがきに「歴史には事実として記されているものもあれば、風聞や伝説の類もありますが後世まで伝わっているということは事実があったかどうかが問題ではなくその人となりを伝えるのに相応しいから残ったのだと思う、、、。作家の井沢元彦氏は記録に残っていないから歴史になかったとは言えない。」と含蓄のある文章で括っています。まことにその通りだと思います。後藤又兵衛は大阪夏の陣で伊達藩との戦闘で戦死したのが史実のようですが、実は死なずに生きながらえてここ中津までたどり着き豊臣家の再興を待ったが叶わず伊福の地で亡くなったと伝えられています。伊福の地には又兵衛が篭っていたといわれるお洞も残っており、中津城の傍に後藤又兵衛の旧居が古老の言い伝えで残っていますが(どうもこれは真実のようです。又兵衛井戸が現存しています)歴史とはロマンでもありますので義経が海を渡って蒙古大国のチンギスハーンになった話や明智光秀が本能寺の変の後、山崎の合戦で死なずに実は天海和尚となって徳川幕府の参謀になった話も100%否定は出来ません。ただ想像することは歴史を学ぶものとして楽しいことではありますね。