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平成24年度「キャリア・コンサルティング研究会」報告書の取りまとめ

2013年03月22日 | 雇用関連
【報告書のポイント】
1 中小企業におけるキャリア・コンサルティング機会の提供方法
 (「中小企業部会」における検討)                   
○ 中小企業の従業員においては、大企業と比べて能力開発の機会が少なく、職業生活設計について考える機会やキャリア・コンサルティングを受ける機会も少ない。中小企業における従業員の能力開発、キャリア支援の現状を把握するとともに、中小企業および従業員のニーズに合致したキャリア・コンサルティング機能を円滑に提供するための方法はどのようなものかに焦点を当てた調査を行った。 
○ 調査の結果、企業側(提供側)と従業員側(受け手側)とで、キャリア支援の認識に隔たりがあること、企業からキャリア支援を受けた従業員はやる気や仕事への満足度が高いこと、中小企業、従業員ともに、条件が合えばキャリア・コンサルティングへの期待があることなどが把握された。

【厚生労働省の今後の方針】
 報告書を踏まえ、企業の内部人材をキャリア・コンサルタントに養成すること、また、外部のキャリア・コンサルタントを活用することへの支援に役立てていく。

2 職業訓練機関等における効果的なキャリア・コンサルティングのあり方
(「職業訓練部会」における検討)
○ 求職者支援訓練や公共職業訓練(離職者訓練など)では、ジョブ・カードを活用したキャリア・コンサルティングの実施が義務付けられている。このコンサルティングがより有効なものとなるよう、現状や課題を把握するための調査を行った。
○ 調査の結果、キャリア・コンサルティング実施のための十分な時間、適切な相談場所、必要な数のキャリア・コンサルタントが確保されていないことや、ジョブ・カード講習受講後のフォローアップ体制が整備されていないことなどが把握された。

【厚生労働省の今後の方針】
 報告書を踏まえ、ジョブ・カードを活用したキャリア・コンサルティングを担う者を養成するジョブ・カード講習の実施方法を改善し、職業訓練機関などでの効果的なキャリア・コンサルティングの実施に役立てていく。

平成24年度「キャリア・コンサルティング研究会」報告書の取りまとめ

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