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チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

友情公演

2008年09月12日 09時50分54秒 | 日記
銀座博品館で行われていた「友情」
昨日千秋楽
名プロジューサーの中崎吉廣さんが
「私の生涯の仕事」として
十年間いろんな地方で興行をしている

チャコちゃん先生は初回からお付き合いしているが
中崎さん完璧なサスプロで頭が下がる
多分公演のたびに持ち出しであろう

話は実話で
白血病の女子中学生とクラスメートの
激しくも心温まる友情の話だが

年が変わるたびに
この舞台の重要性がわかる

昨日は千秋楽ということで
生徒達の熱演が更に熟して
涙が止まらずまいった!

中学生を演じる子たちは毎年新しい子に入れ替わるので
昨日が最後
いろんな意味で自分達の演じた学生達の気持ちが
往来するのであろう
カーテンコールでも泣きっぱなし

終わって観客を全員で送り出すのだが
チャコちゃん先生
「ありがとう」
「すばらしかったわ」
とこちらも泣きながら一人ひとりと握手

まだ若い穢れていない手が
ぎゅっと握り返してくる

其の姿を中崎さんが嬉しそうに出口で眺めていた

中崎さんは
いつも出口でお客さんを暖かく見送る人でもある

平成22年は
一月二月のロングランをこの博品館で
またご案内します
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薄物と単の間

2008年09月11日 09時27分47秒 | 日記
日本の気候は微妙
気温は高くても湿度が無い
温度は低いが湿度が高い
風が全く無い
などなど

きものだけの生活をしていた頃の日本人は
そのような微妙なときの布地を
アレコレと作った

絽の中でも
立絽とか三段路、駒路などは
薄物よりチョット地厚
立秋から着たものだという

絽紬が其の後で
夏大島
其の後が夏白鷹
そして
夏塩沢
最後に夏結城

薄物から単衣に行くのに
こんなにたくさんの布がある

そうだまだあった
いよいよ透ける生地から単衣に行く前に
楊流
そして紬縮緬
絹小千谷

ヤレヤレ
こうやって細やかに布と付き合ってきた日本のきもの
最近は薄物、単、袷
単純シンプル
コレが時流か・・・・・・?

微妙な季節をいろんな布で過すことは
今では贅沢かも知れない

でもきものを愛するチャコちゃん先生だけでも
コレは味わっていく

デモね
「あの方まだ夏物着てらっしゃる」
と小声を後ろのほうから聞こえてきた
ーちゃうちゃう、いまがこのきものの季節なの!-
といいたいのを我慢

洋服だとどんな季節にノースリーブ着ていても
誰も目くじら立てない

最近は正しいことが間違っているという風潮

でも間違いも正しいも無いわね
どこから見るかで正誤は違ってくる

ただチャコちゃん先生自然の摂理とともに
それぞれのきものに手を通してているんですのよ
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おかしい

2008年09月10日 16時51分39秒 | 日記
農業をやっている友人の話
「野焼きをしていたら消防車がやってきて、地球温暖化によくないのでやめてほしい」
一回目は大目に見るけど次からは30万円の罰金だと怒鳴られたという

野焼きをすることで地が肥えることは
農業をする人はみんな知っている
農業をしないチャコちゃん先生も知っている
いらない雑草も燃えてしまい
しかもそれが肥料となる

「土を肥やすためにやっているんですから」
「だったら、除草剤をまいてください」

なんかへん
日本の農業政策は
完全に間違っている
だからココのところ農林大臣の不祥事が多く

天が
「農業の政策が間違っているよ」
と教えてくれているのではないだろうか

お祭り騒ぎみたいに
総裁選挙に現を抜かさず
農業をどうするかを真剣に考える人が
総理になってほしい

一人ひとりが自分の命を守らなければいけない世の中は
軍国主義華やかなリシ頃と変らない

総選空騒ぎに
私達は惑わされてはいけませんね

自然の摂理を考えた農業政策が出来たら
地球は生き返りますがね

国を動かしている人の
おかしいこと!
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蚕が孵化

2008年09月09日 09時46分33秒 | 日記
重陽の節句の日
農工大の横山先生に頂いた蚕の種が孵化
「菊薫蚕」ですな

本籍は小石丸と大正という二種類
後五種類がまもなく孵化する

体長二ミリ、真っ黒
コレがあの輝くような白になるのだろうか

早速当方の桑の葉を
はさみで小さく切って入れる

と、なんと
ウジョウジョと体をくねらせ
這い回っていたのに
桑の葉を置いた瞬間
みんな突進
遺伝子って凄い

何も教えられなくても
ちゃんと食べられるものを本能が承知だ

種は「薄皮饅頭」-チャコちゃん先生の好物ー
の空箱、間仕切りがあり使い勝手が良いので入れてあった
箱の上のほうまで上がっていた蚕も
桑の葉を入れたら
スススーと葉に向かって降りてきた

蚕も
人間にいいように遺伝子操作をされているが
桑の葉を食むという本能は残っている

稲も遺伝子操作したものがたくさん出ていて
人間の心の操作まで出来るようになっていると聞く

人間が人間を滅ぼしてどうするのだろう
自然のあるがままを
心から受け入れたい

遺伝子操作は悪くない
人類の発展に役立つ
というおバカな科学者のほうが多い
いいわけ無いじゃん!!
確かに寒い地域にまで米が取れるように遺伝子を組み替えたりしたけどーー

この小さな生き物を目の当たりに見ていると
自分達の遺伝子がどんなに大切か分かる

食料は注意をしてくださいな
口から入るものは「腸」をコワスから怖い

腸はチョウ大事ですぞ
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節約の精神

2008年09月08日 11時37分03秒 | 日記
めでたく本の校了
題名は「節約の精神」
9月22日発売

原稿は早くから出来上がっていたのだが
もろもろあって進行は一時お休み
そして
なんと夏休みが終わったら
にわかにタイトとなって風林火山

基本的に
趣味の時間を優先するチャコちゃん先生
歌舞伎に走り
オペラに走り
友人との会食に走り
声楽レッスンに走り
映画に走り


最後の校正には時間がなくなり
最後の日は10時に寝て
1時半に起き、大車輪

約束の四ッ谷駅10時30分
無事担当の江口さんに校正用紙を渡し
いざ文楽

ところが
ほとんど白河夜船
三味線の音色がなんといい子守唄

師匠の人形遣いにヤハリ心奪われるが
現金なもので
師匠が出演しないところは
もう気分良く船漕ぎ

終わってみんなを楽屋に案内
師匠が「おしゅん」を遣って
丁寧に「こんにちは」と挨拶
其の色っぽさに一同大きなため息

興奮のみなさまであった

基本的に時間の節約がチャコちゃん先生はうまい
二十四時間無駄なく使っている
使い切っている

節約の精神の根本は
何でも使い切ること

と思う
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また忘れた頃顔出してね

2008年09月04日 12時15分49秒 | 日記
二日続きに早朝の新幹線に乗る
中央線は
「こんなに朝早くからお勤めご苦労様」
という人の群れ

京都での用件が終わり
時間が少々あったので
近代美術館に足を伸ばす
「ウイリアム・モリスから民芸まで」
を見るつもりだったのに
開催は9月13日から

ところが「ユージンスミス写真展」が開催されていて
そちらに行く
彼は報道カメラマンで
沖縄・サイパンの第二次世界大戦の激戦地の写真や
水俣病の写真を撮っている

淡々と真実を写しているので
余分な感情が無いだけに
胸に来るものが厳しい

人間って地球をどうしたかったのだろうか
おろかな競争心と我があぶりだされている

水俣の写真を撮っているころ
アイリーン・美緒子さんと結婚をしていて
彼女はよく我が家にいらしていた

其の頃
最近紫綬褒章を頂いた女性カメラマンや
ニューヨークで活躍の女性カメラマンや編集者が集まり
喧々諤々夫と社会の今を議論していた

私はまだ仕事をするのかどうなのか全く決めきれず
ぼんやりの甘ちゃん奥さんで
ひたすらお茶を出し、夜食を作るという人

女も凄いなあ
と畏敬の念で眺めていた

そんな思い出を胸に写真を見ることになった

終わって
「そうだ和蘭豆によろう」
と近くの喫茶店まで足を伸ばす

「へー生きてたんだ」
と店のマダムに毒舌を浴びせられ
それでもおいしいミルクテイとアイスクリームをご馳走になった

「帰りに新幹線で食べる夕飯を作って!」
とマスターに頼み
女二人はおしゃべりに夢中

帰りのタクシーに乗り込もうとすると
「また忘れた頃顔出してね」
と少年と少女のように二人が手を振る

穏やかな関係を持つ友情は長続きするが
あの激しい女たちは今どうしてるやら
ぎらぎらした夏の暑さに私はついていけなかったもの

人にはそれぞれに季節があるものだと思う
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意識をするということ

2008年09月01日 09時09分19秒 | 日記
先週末きものサロン冬号の打ち合わせに市谷へ
市谷の土手は桜並木の見事さが都内でも有名
約束の時間より30分早く着いたので
土手の散歩をした

下は総武線が行き交い
其の先に外堀
外堀と平行して新宿通り

龍脈をいっぱい抱えた場所だ

そんなことを考えながら歩いていたら
なんと
大きな桑の木に出会う
「ほおー」
と尚目を凝らすと
あちらにもこちらにも

更に
世界文化社のまん前の土手に
「おうおうおう」
桑が群生をしていた

何十年とこの道を通っているのに気がつかなかった!

そして
3月以来の声楽レッスンで練馬に行ったら
いつも使っているバス停のところに
これまた大木の桑

やれやれ
何も見ていない、気がついていない

桑を意識し始めて
都内には実に多くの桑の木があることが判明した

意識すると目に飛び込んでくる

このことは願望達成のセオリーなのに
半信半疑で居るチャコちゃん先生に
神様は
「意識すると何でも見えるし手に入るんだよ」
ということを教えてくださったらしい

今日も産土神さんに朝のご挨拶に行ったら
其の神社の外壁土手に
ちゃーんと桑の木が

後は蚕を待つばかり
きちんと焦点を合わせると
神様は私達に必ず贈り物をしてくださる

もっともそれが世のためになるものだけだと思うがー
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