チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 298

2020年03月04日 19時29分27秒 | 日記
秋桜舎で作った絹のマスク(絹石鹸付き)が作るそばから出ていくし、またお世話になった方々に手土産代わりに持っていくと喜ばれる
中にはご自分で作り始めた方もいらっしゃる。それはとてもいいことだと思う
「半襟や胴裏の生地がいっぱいあるのよ」とおっしゃる人

しかしながら「お針」をつかえない方も多く作りたくとも手に負えないという方も

日本の女はいつからこのような体たらくになったのだろうか
料理教室と言えばレストランで作るような献立に挑戦し、立派なお料理を作る。お惣菜は作れないので、男たちはおふくろの味を求めて止まり木をする。ボタン一つ付けられないのですぐ捨ててもいいような洋服で間に合わせる
お部屋もセンスのいいインテリアで居心地よくしている
しかし「お針」や「お惣菜」はできない作らない

こういうありさまだから絶対着物には気が向かない
半襟をつけるのに早い人で30分、中には二時間かかる人もいるという
半襟のつけ方が面倒くさいので簡単にフアスナーを使って半襟をつける人もいる
「だってできないもん、この方が時間を短縮できて手間がいらないわ」
腰ひもで結ぶということが出来なくてゴムベルトで抑える
体の骨を平行に調整する昔ながらの下着は手首に力が入らなくて紐結びが出来ず、スリップのような下着で間に合わせる。そうすると体は自由に膨らんでいくのだ。そしてダイエットにお金をかける

帯を肩甲骨と手首を使って結ぶことが出来ず前結び(母たちの世代は高齢になってそういう結び方をしていた)が大流行
こういう風潮を「時代なのだろうなあ」という思いで何年も黙って見過ごしていたけど、このコロナウイールスの騒動で、体の免疫を上げるにはそんなルーズなことをしていてはダメ、自分の手を動かし、頭を使い、日本人として何が大事か先人たちの知恵をつながなければ日本は壊れる

そういう意味ではコロナちゃんはいいチャンスを与えてくれた




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