チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

魂と心の違い

2023年07月23日 11時32分41秒 | 日記

あれは「TM瞑想」に出会った時だ

本栖湖で手ほどきを受けた。友人の兄上の勧めで5泊の講義に参加。ちょうどベルリンの壁が落ちた瞬間を、参加者全員でテレビを見ていた

時代がどう変わっていくのか、当時は経営者の参加が多く、名の知れた上場卦会社の社長や、個人事業だけど大きく商いをしている男ばかりだったので、食事の後の自由時間では、これからの日本経済の行方という話題で喧々諤々。

「瞑想」をすることによって、宇宙からの啓示を受けやすい体になりたい、日本人としてどう生きていったらいいかを真剣に考えていた時代だった

20人の参加者で、女は4人、甘いスピリチュアルとは程遠い雰囲気だった

この経営者の一昔前の先輩たちは、中村天風さんや正岡正篤さんを師と仰ぎ、更にその上は内村鑑三、新渡戸稲造さんの武士道が人生の指針だったようだ

 

チャ子ちゃん先生もいっちょまいに、人生に対してどう生きるべきか、どう社会とかかわるべきかなどの悩みを抱いていて、まず自分自身との応答が一番だと思いつき、この仲間にはいった

 

その時脳外科医として活躍していた先生が、ある80歳の婦人の脳を「ぱきっと」割ったとき(これ先生の言葉)

「なんと美しい、みずみずしいとおもった」

内部的な損傷ではなく、外部で頭を打ったということで脳の中が乱れていたが、その手当をすれば、生き生きとした脳に戻るとと確信、その手術をし、その婦人といろんな話をするうち、脳の若々しさは「信仰にあった」

どの宗教を信じるとかそういう偶像崇拝ではなく、自分自身をしっかりと肯定して生きていた、それは信仰と同じだと思い、そこに達したいと願って、直感でインドの伝承医学をインドで勉強、そしてアーユルベーダ―医学に心酔、更に「TM瞑想」の教師にもなったという

 

その先生がかたる魂と心の違いに、その先生よりはるかに年上の経営者は「あっはん」という感覚で一気に明るい表情で聞いていた

もちろん私も目から鱗(この話はリアルで話します)

その説明が参加者全員に理解され、納得されてみんなスキップ状態でそれぞれの陣地に戻った

その後その方たちの経営ぶりは見事だったが、代代わりしてのち失速した会社もある

伝えられなかったのかと悔やむ


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