チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

朝起きは三文の徳

2024年06月07日 04時17分55秒 | 日記
朝起きは三文の徳
そんな言葉を幼少のころ聞かされて育った
どんな徳があるのかは人それぞれ
まず
気持ちがいい
何もかもが早く片付く
いい循環を得る

新宿中央公園に60匹の捨て猫がいた時期がある
猫には全く興味がなかったし、生き物を育てたこともない
ネコが公園をうろちょろしているのをただ眺めていただけだった
ところがある日
いい大人の男が子猫を抱いていろんな猫ににおいをかがせている
「どうしたんですか?」
「こんなに小さい値をこを捨てた人間がいて、この子猫を世話してくれる雌猫を探しているところ」
「はあー?」
一緒にしゃがんで眺めていると
見つかった!
子猫を与えると舐め始めた雌猫
「ああお前が面倒見てくれるんだな」

この日からチャ子ちゃん先生ネコ家族の一員になってしまった
魚のおいしい地方に出張の時は魚をたくさん買ってきて猫ニーサンにもっていく、猫ニーサンは浮浪者なのだが60匹の猫の世話に明け暮れている、元博徒

朝6時が猫たちの朝食時間
その時公園の電気が一斉にきえて、朝日を待つ
都庁舎の間から日が差し始めると猫たちの毛並みが輝く
猫たちの食事が終わるとラジオ体操が始まる

浮浪者の中に大学の教授もいたり、大企業の部長もいた。彼らの入れる朝のコーヒーはブルーマンテンという高級品だいい香りが漂う。ブルーテントの中は清潔そのもの、周りを庭帚で掃き清め、近くの神社に参拝そてそれぞれタクシーででかけていた

彼らから女と男の考え方の相違を様々聞かせてもらった
そういう話を本にした「東京新宿都庁裏の猫とネコニーサン」




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