チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

男の梅干しつくり

2024年06月13日 10時20分07秒 | 日記
ある殿方から
「俺の梅干し」が送られてきた
先日お会いした時
「毎朝梅干しとお茶で朝食は終わり、つまり16時間の絶食進行中よ」
と胸張って威張った
「俺梅干し漬けたんだ送るよ」
「うれしいうれしい」
届いた荷物をほどくと壺が出てきてその中に梅干しらしきものが詰まっていたが、なんと「大塩」がふいている

「塩壺送ってきたのかと思ったわ、でもありがとう」
と電話を入れると昨年漬けこんだ梅で、家族は誰も口にしない、だからチャコに送ったという
何だよくわからないいいわけだけど、壺は信楽焼きなのでまあいいか
小梅と普通の梅が一緒に入っている
一ツ口にした
「うわっ!」
呼吸困難に落ちるほだ、昔醤油飲まして殺人というサスペンスを読んだこともあった、と意味わからないことばかりが頭をよぎる

どうする?
肚に聞く
するとまず塩を抜くため水に塩を入れて梅干しを一昼夜入れておこう
という指図が来た
すぐ実行

塩が落ちて口にすることはできたが、中身はしょっぱい
どうする?
肚に聞く
重曹に入れてみようときた
それは一晩浸した
「おおおしょっぱさがかなり抜けたぞ」

この後どうする?
肚に聞く
日に当てよう
そうか天日干しだ!
そして三日
今朝恐る恐る口にしたら
「なんとおいしい」
しわしわの梅干しばあさんのお顔だった梅が若返ってふっくらしている

「いいこと教えようか」
件の男に電話
「さすがチャコ」
「ダロウ?ほっほほ」



コメント
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