きものを左前に着るのはどうしていけないの?
の疑問から風水にたどり着いた話はどこかでも書いたが、着物って本当にいろいろのところに連れて行ってくれる
事の発端は飛鳥時代の「高松塚の壁画」が発掘されたとき
そこに描かれた壁画の女性たちはみんな襟を左前にして着ていた、しかもチョゴリのような衣装だ
てっきり写真の「逆版」だと思い、知人が勤めている新聞社に電話をして
「貴方のとこの新聞写真が逆版よ」
と大騒ぎしたけど、そうではなくその襟合わせが当時は正しかったという結果
何故?
スカートの色が五色、これは五行から
聖徳太子の冠位十二階にたどり着くと、染色のことも気になってくる
アメーバーのように広がった知識の中で「和の風水」が生まれた
この風水は大陸からの輸入された陰陽五行が基本になっているけど、日本人独特の宇宙観が入っていて日常の生活に密着している
茶室の作りなどまさしく風水を除いては考えられない、もちろん作法もそうだし、床飾りにおいておや
茶室から始まった「お茶の間」の作りも風水だ
屋根の形、間取り、色 つまりはすべて使い勝手がよく空気の流れがよいことが和の風水の基本
そいてそれは全てが調和していることが必須
こういう風水を彼岸の入りから三日間行っていて、今日が最終
この風水の中には十干十二支、二十四節気、東西南北、八方、体と間取りの関係、掃除の仕方までこと細かくあるが、これは昭和の初期までの家庭のしつけの中で身に付けることが出来た事ばかり。昔のお母さんは知っていいた。それをいまさらという気もするが、いや今こそ必要な知識で、それが知恵につながっていく
そんなことを感じながら、お人に伝えている和の風水