チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

立春までの柄

2015年01月28日 11時10分08秒 | 日記
雪持ち笹
雪持ち椿
雪持ち梅
寒牡丹
などなど真冬の景色を着物に映した柄は
立春までという

うっかりすると着忘れてしまう
日本人の感性は自然を尊ぶ気持ちが強い

明治の初めに日本に来たアメリカ人やイギリス人
そしてドイツ人などの知識人が書いた紀行文には
「日本の国民は植物が好きどんな小さな路地に入っても花が植えられている」
「日本人は季節の花を部屋の全てに生けているしかも立った一輪でも
花が生き生きとしている」
「日本人は畑の周りにも花を植えている、花好きだ」

「日本人が花を愛する気持ちの表れは日本人の着るものに花の柄が多いことだ」
「日本人はどんな階級の人も花を植えている」

そして自分の国と比較して
「自分は文明の国から日本人に教えようと思ってやってきたが
日本人の方が遙かに文化人であった」
「清潔さと笑顔は何処に行ってもどんな田舎に行っても与えられる文化」

この花好きという日本人は
更に季節の先取りを着物で表現していたことに
彼らはもっと驚いたに違いない

こう言う感性は江戸時代に培われたものだとおもう
チャコちゃん先生は今年の「比佐子つれづれ」では
この江戸を語っていきたいと思っている
コメント
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