姪の娘理奈ちゃんが「茶事」を開いた
まだ30歳になったばかり
ずっと茶道に励んでいたけど
今までの師匠から別の社中に移るので
今までのお礼と、これからよろしくという身分をハッキリさせる茶事
お懐石から、お炭の手前、薄茶、濃茶と全部一人で行う
客人は両社中の先生ばかり20人
幸い彼女の祖母の小林宗静先生が御正客に入るので彼女も少しは安堵
早朝から道具を茶事の場所に運び
花を生けたりもろもろの支度をするので
チャコちゃん先生せめて着付けを手伝うことにした
準備を進めるうち
だんだんしっかりと目標が定まり
「これからの自分の道にしようと思う」
浜松から上京の宗静先生と時間が来るまで外でお茶をする
「物入りね」
「これでしっかり道を歩んでくれればね」
本来は一度入った社中からは外れないのが定式なのだが
理奈ちゃんは本気で続けるにはーーーー
という気持ちが働いたようだ
「なんかややこしい世界ね」
「比佐ちゃんやらなくってよかったね」
代議士や弁護士と一緒で跡継ぎが出るとありがたい
道具だけでも無駄にならない
物入りだとぼやきながらも
孫の成長は嬉しい
チャコちゃん先生お役目が終わり
新宿南口にあるチャコットへバレエ衣装を見に行こうと改札口を出た
「小沢真っ白」
と書いたチラシを持って若者三人が署名を呼びかけていた
こういうことは始めてらしくて声も小さく初々しい
「署名させてくださいね」
「ありがとうございます」
「大変でしょう?」
「なかなか分かっててもらえなくてーー」
と澄んだ目でにっこりと微笑む彼ら
今日の新宿31度
澄み切った空は美しいが
強い紫外線が容赦なく彼らに注ぐ
一人の政治家を信じて日本の未来のために立ち上がっている
いかにも頭のよさそうな清潔な三人だった
まだ30歳になったばかり
ずっと茶道に励んでいたけど
今までの師匠から別の社中に移るので
今までのお礼と、これからよろしくという身分をハッキリさせる茶事
お懐石から、お炭の手前、薄茶、濃茶と全部一人で行う
客人は両社中の先生ばかり20人
幸い彼女の祖母の小林宗静先生が御正客に入るので彼女も少しは安堵
早朝から道具を茶事の場所に運び
花を生けたりもろもろの支度をするので
チャコちゃん先生せめて着付けを手伝うことにした
準備を進めるうち
だんだんしっかりと目標が定まり
「これからの自分の道にしようと思う」
浜松から上京の宗静先生と時間が来るまで外でお茶をする
「物入りね」
「これでしっかり道を歩んでくれればね」
本来は一度入った社中からは外れないのが定式なのだが
理奈ちゃんは本気で続けるにはーーーー
という気持ちが働いたようだ
「なんかややこしい世界ね」
「比佐ちゃんやらなくってよかったね」
代議士や弁護士と一緒で跡継ぎが出るとありがたい
道具だけでも無駄にならない
物入りだとぼやきながらも
孫の成長は嬉しい
チャコちゃん先生お役目が終わり
新宿南口にあるチャコットへバレエ衣装を見に行こうと改札口を出た
「小沢真っ白」
と書いたチラシを持って若者三人が署名を呼びかけていた
こういうことは始めてらしくて声も小さく初々しい
「署名させてくださいね」
「ありがとうございます」
「大変でしょう?」
「なかなか分かっててもらえなくてーー」
と澄んだ目でにっこりと微笑む彼ら
今日の新宿31度
澄み切った空は美しいが
強い紫外線が容赦なく彼らに注ぐ
一人の政治家を信じて日本の未来のために立ち上がっている
いかにも頭のよさそうな清潔な三人だった