今日は、音楽好き、またオーディオに興味を持つ人にも参考になると思われる書籍を紹介します。
必ず得るもの、考えさせらるものがありますので、読んで損はないと思います。
その本がこちらです。↓ 画像をクリックでAmazonに移動が出来ます。
マスタリング・エンジニアが教える 音楽の聴き方と作り方 (CD-EXTRA付き) | |
小泉 由香 | |
リットーミュージック |
私がこの本を読んだのは、かれこれ6年位前でしょうか。
巷にある一般的なオーディオ雑誌、評論雑誌よりも参考になりました。
最近、アナログ・レコードとデジタル音源が同居する中で、そういえばこんな本があったなぁと思い出し、本棚から見つけ出しました。
マスタリング・エンジニアの小泉 由香さんが書かれています。
彼女は、EXILE、Bz、葉加瀬太郎、坂本龍一、渡辺貞夫など、JPOP、ジャズ等、沢山のマスタリングを手掛けておられるそうです。
内容は、とても読みやすく理解しやすい内容です。上のAmazonで「なか見!検索」が出来ます。
・耳を鍛える
ここでは音楽をスピーカーで聴くことの重要性を言及
音楽の立体感、臨場感、リアルさ(上下左右、定位、位相、奥行き、音圧)の確認
--録音現場と同じ環境で再生するために。
・マスタリングの実際
スタジオでトラックダウンした音源からCDが出来るまでの実際の作業が書かれています。
マスタリングでどの様な処理(EQ、コンプなど)を施して、リスナーに届く音作りをしていくか。
作業現場のシステム構成についても触れてあります。
私がスチューダーの録音機器を知ったのも、ここかも知れません。
・マスタリングについての対談
ハイレゾ時代のマスタリングについても語られてます。
・音楽制作に役立つ常識
音離れをよくする、音場を広くする
電源、ケーブルの扱いについて
など。
・付録CD
マスタリングの様々なケースが収録されています。
自分の耳のレベルを知り(聴き分けができるか)、耳を鍛えるのに良いです。
・お勧めのCD数枚が紹介されています。
私自身、かなり勉強になりました。
これを読んでからは、音楽に対する接し方も若干変わってきました。
何気なく聴いてる音楽ですが、ひとつの楽曲がメディアとして市場に登場するまでには、アーティストだけではなく、プロデューサー、沢山のエンジニアの手を経て生まれてくるので、それらをトータルで考え、それぞれの人の製作、音作り意図まで忠実に再生できたら素晴らしいだろうなと思うようになりました。
そこから、アナログ時代にアナログ音源で録音された楽曲はアナログで再生、デジタル時代にデジタルで録音された楽曲はデジタルで聴くことが本筋だと考える様になりました。
アナログ時代に録音されたものをデジタル音源化したものは、リマスタリングが入るわけで、そこには一般的にその当時とは違うエンジニアが新たな処理を施すわけで、それは厳密に言えばオリジナルとは違ってきます。
しかし、これは私個人の考え方ですので、それが絶対だとは言いません。
アナログ時代の楽曲を綺麗な音で聴くと言う楽しみ方もありますので、何に重きを置くかはケースバイケース、また人それぞれでしょう。