My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

真空管のちょっと変わった現象

2012-12-31 16:44:23 | 真空管いろいろ

今まで真空管を使っていて、変わった現象に遭遇してきているので、紹介しておきます。

<外見上>

1.青色蛍光(ブルー・グロー)

夜、部屋を暗くして、真空管をよく眺めると、内部が青く光っていると言うか、青い炎を燃やしている。

これは、真空管の真空度が高い時に起きる現象らしく、カソードからプレートに飛ぶ電子が漏れて、ガラスに含まれる不純物(コバルトなど)に吸収されて蛍光するらしい。

私の手持ちの球のうち、出力管ではSvetlana製SED 6550C(4本全て)(下の写真)と同じくSvetlana製6H13C、小型管ではRaytheon製12AX7、Goldlion製12AT7が、この現象が起きている。

ロシア管に多く見られ、音質には関係ないらしい。

部屋を暗くして見ていると、幻想的でなかなか雰囲気があって良い。オーロラの様な感じでもある(オーロラは実際には見たことは無いが)。

~MC275の場合~

おお~、綺麗!!!  別のアングルからも。 JJ製12BH7からも青い炎が。

もっと接近して。 あ~あ、オーロラの様だ。。。 冬の空に良く見られる?今の時期? それにしても美しい。

 2.ヒーター(フィラメント)・フラッシュ

真空管が冷えている間は、真空管の内部抵抗が低くて、一瞬大電流が流れるために起こるためとも書いてあります。寿命等には影響無いらしい。むしろ、この現象があった方が音が良いという説も?

この現象が起き易いのは、欧州管に多いとか、米国管ではまず起きないとか、松下管にもあるとか。

私の手持ちの球では、松下製12AX7(2本の内1本だけ)とSiemens製ECC83(1本)で、このヒーター・フラッシュが起こっています。これって当たり球かも?

電源を入れた瞬間、この様に閃光を放つ。

その後、通電中は、こんな感じ。 いたって普通。


<聴感上>

3.マイクロフォニック・ノイズ

真空管を叩くと、「コン、コン」と音が出ることがある。これは、内部の電極(特にグリッド)が振動を拾っているのである。真空管の場合、これは避けられない。逆に、これがあるから、真空管はハーモニックス(倍音)の響きが良いとも言える。

ただ、その程度には差がある。この現象がひどくなると、ハウリングを起こす事もある。

私の場合、GEC製のEF86には苦労した。Dumperをつけてもダメ。結局、使いこなかった。

あと、叩くとコン、コン、と言うのは、古い管に多い。

但し、この現象は、エージングすると治る場合もある。

4.パキパキ音

真空管を長時間通電の状態にしておくと、偶に管本体から「パキッーン」、「ピキッーン」と音がする事がある。

これは、ガラスが熱収縮で出す音と思われる。私は心配しない様にしている。

また、電源を落とした時にも、スピーカーから「バリッ」「パキッ」と音がする物もある。

これは、スピーカーにダメージがあるのではないか?とちょっと心配している。

古いST管などに偶に発生するものがある。

 

~挨拶~

今年も、あと数時間で終わりですね。

私のブログを読んで頂いた方、まだ読んでおられない方、今年1年有難うございました。

皆さんは、この1年どんな年だったのでしょうか?そして来年への期待は?。

私は、来年こそ、日本の経済景気が良く成ることを願ってやみません。

特に、私も働く、この電機業界の堕落は、ひどいものです。

誰がこの様な事態を想像出来たのでしょうか?

日本には世界に誇れる優秀な、優れた技術が沢山あります。優秀な技術者も沢山居ます。

品質も良いと思っています。

なのに、何故、これで世の中の勝ち組に成れないのでしょうか?

スピード、スピードと言いますが、単にそれだけでしょうか?

その様な環境が整っていない、日本の政治のあり方にも問題があるのではないでしょうか?

政権交代で、景気が回復することを切に願っています。

尖閣諸島問題など、海外アジア諸国で働く物には、いい迷惑でした。

何故、急に、今の時期と思いました。???疑問だらけです。

これを書きながら、やり切れない怒り、日本の技術がビジネス上で世界に勝てない悔しさ、ジレンマ、苦しみ、同情で、涙が出てきます。

 

どうか、来年は、日本の技術の復権、そして皆様にとって良い年でありますように。

来年もどうぞよろしくお願いします。

コメントもどしどし下さい。喜んで待っています。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6AS7真空管アンプの抵抗をDale(RN65D)に交換

2012-12-31 11:57:21 | 真空管アンプ

6AS7 真空管アンプのカソード抵抗をもともと酸金やカーボン抵抗が使われていたところをDaleのRN65Dに換えてみた。

まず最初に、出力管6AS7(RCA)のカソード抵抗10Ωだけ(4本)を酸金から載せ換えて様子を見ることにした。

カソード電流調整中。最低30分位は様子を見る必要あり。10Ωなので51.8mA流している。4極夫々50mA前後で調整。

結果、出てきた音は、この部分の交換だけでも、結構効果がありそうな事がわかった。音の密度が濃くなり(キメ細かく)、しっとりした音になった。もともとの酸金の音は、ザラついていて、私的には、あまり好きでは無かった。

そこで、

これに気を良くして、昨日、電源ラインも含め、音に関係しそうな場所の抵抗を一気に取り替えた。

<交換前> もともとのカーボンや酸金が見える。

<交換後> あまり影響の無さそうなところは、交換しないで、元のままとしている。

ここで、少しコメントしておきたいが、出力管のソケットだけで配線が無いのは、パラレルPPからシングルPPに変更したためである。パラレルは球の特性を揃えるのが大変なため改造。また、カップリング・コンデンサは、Odio Cap(金色)、WIMA(赤)に、電解コンは日ケミに交換している。

6AS7のB電源用電解コンの放電抵抗も換えておいた。

<交換後の全体>

交換後、通電10時間経過後の音であるが、期待通りの密度の高い音で、今まで気になっていた歪っぽさが無くなった。落ち着いて聴けます。

やっぱり、Daleは安心して使えますね。抵抗で迷ったらDaleです。

でも、機会があれば、アムトランスAMRGやタクマンのREX、REY(金被)なんかも試してみたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする