My Audio Life (趣味のオーディオ)

真空管オーディオを中心に、私のオーディオチューンアップについて書いています。最近はPCオーディオにも取り組んでいます。

Bulk Pet転送を使用したDAC製品。

2019-01-14 13:39:43 | DAC

前回、Bulk転送をテストして、音質が良いことが分かりましたので、「Bulk Pet」を使ったDAC製品を少し調べてみました。ざっと調べただけで、以下の製品がありました。

「Bulk Pet」転送は、切換で通常のアイソクロナス転送にも出来る様です。

 

〇 TEAC

  NT-505/UD-505

ティアック USB DAC/ヘッドホンアンプ(ブラック)TEAC UD-505-B
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TEAC

 

〇 Nmode

  X-DP10

Nmode 1bit D/Aコンバーター X-DP10
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Nmode

 

〇 SOUND WARRIOR

    SWD-DA20

サウンドウォーリア 高機能USB D/Aコンバーター SWD-DA20
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サウンドウォーリア(SOUND WARRIOR)

 

〇 SOULNOTE

  D-1

CSR ヘッドホンアンプ・DAC SOULNOTE D-1 [プラチナム・シルバー]
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CSR


〇 ラックスマン 

  D-N150

   今月号の「無線と実験」でも取り上げられていました。

ラックス CDプレーヤーLUXMAN“Neo Classico” D-N150
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ラックス

 

今後増えていくのか動向が気になります。

今、デジタル・オーディオでの話題と言えば、「Bulk Pet」「MQA」対応、「ES9068」でしょうかね。

そろそろ、私もMQA再生に挑戦してみたいと思います。ディスクは購入したものの放置したままになっています。

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30年前のDAC DAS-703ESと、近年のES9018搭載DACを音質比較

2019-01-11 12:37:31 | DAC

SONY製DAC DAS-703ESが稼働を始めてから約1か月経過し、調子が出てきました!!! 

いよいよ実力発揮か?!! コンデンサなどの部品が覚醒してきたのだろうと思われる。

透明度が高く、情報量も多い。音もすっきり。今まで聴こえなかった音も聞こえます。こんな音が含まれていたのかと気づきます。今迄音があまり良くないと思っていた音源でも綺麗に聴かせてくれます。

また、肉声とかリアルな音(拍手、会場の音)では、目の前で起きている様で(大袈裟か)、ドキッとさせられることがあります。

ES9018搭載DACは完全に負けてしまいました⤵。岡山に持ち込んだ時は結構健闘していたのですが。

ES9018搭載DACと比べると、ベールが一皮剥けた様なクリアーでスッキリした音です。

特に、音の粒立ち、立ち上がり、切れ、スピード感が違います。DAS-703ESが優れています。

もっとも、出てくる音は、DAC ICだけでは決まるものでは無く、構成その他の要素にも依るので、あくまでも私のES9018搭載したDAC機と比較した場合のことです。ES9018 IC単体が劣っているとは言っていません。

それにしても、リニアPCM再生の原理原則に立つと、この様な素晴らしい音になるのかと驚かされます。

巷で言われるW社やL社、C社のDACの様な変な色付けして良く聴かせるのとは違うと思う。(勝手な憶測ですので語弊が有ったらお許しを)

これが、CD盤に刻まれた44.1KHz/16bitのデータを忠実に変換した時の本当の音なのでしょう!。

これを聴いたら、もう止められません。ずっと聴き込んでしまいます。今まで収集したCDやリッピングした音源を再度聴き直したくなりました。ホームネットワークNASからのデータでも全く問題ありません。しばらくはデジタル中心で聴くことになりそうです。

少し手を加えて改造、チューンしようと思っていましたが、デジタル臭さも薄らいできましたので、暫くこのままで使ってみます。

 

なぜ、こんなに古いDACでも、そんなに優れているのか? それはPCMの原理原則に忠実だからです。

さすが、PCMを考案した生みの親SONYさんです。PCMのツボを知っています。

PCM化されたデータを100%忠実にアナログデータに戻すにはどうしたらよいか、また音質に影響するのはどの部分か、ノウハウを持っています。

その技術力の高さから、また、ソニーのファンになりました。

トラ・アンプもソニーにしようかな? 

修理にある程度自信がついてきましたので、今年は、改造よりも、古き良きオーディオ黄金時代の往年の機器を入手して、メンテする事を中心に取り組んでみたくなりました。

 

では、今日は、最近購入したCDを紹介しましょう。

HYMN [CD]
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DECCA GOLD

 ※DECCA(デッカ)レーベルです。

年末のNHK紅白歌合戦にもYOSHIKIと出演してサプライズでした!

実は昨日、4月のサラ・ブライトマンのコンサート・チケットが届きました。

アリーナ席の比較的前方の席です。コンサートで久々に良い席が取れました。

サラ・ブライトマンは、海外を含めて2回目、約10年振りの鑑賞になります。

実は、海外で、もう一度見る予定が有ったのですが、人気が下火になったのと、本人が宇宙に行くとか言い出したり、急遽中止となり、払い戻しになりました。

サラ・ブライトマンのコンサートは、ステージが豪華なので、今から楽しみです。

YOSHIKIが参加してくれたら、もっと感激なんですが。

ちなみに、X-JAPANのライブも復活間もない頃に海外で見ましたが、最初から最後まで立ちっぱなしでした。 

 

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年明け早々、問題発見! ~原因解明、修理完了!~ 

2019-01-09 17:36:22 | DAC

昨日、DAS-703ESを通して音楽を聴いていたところ、問題を見つけてしまいました。

といっても、普通に、

CDプレーヤー(or ブルーレイプレーヤUBP-X800) → DAS-703ES(アナログ出力) → アンプ

で使っている分には何の問題も無い。音質も良い。

ところが、

DAS-703ES(デジタル出力) → ES9018 DAC → アンプ とすると、

ES9018 DACがロックしたり、ロックしなかったりする。

何故? 原因を掴むまでは少し時間が掛かりました。 

ES9018 DACの調子が悪いのかと思い、開腹して内部を確認。

ロックをすると前面パネルの表示と基板上のチップLEDが点灯する仕組みになっているが、やはり不安定。

触診してみたが、半田不良とか、ノイズで不安定になっている訳でも無さそう。

唯一、入力の同軸ケーブルを揺らすと不安定になる。入出力部の接触不良だ!。

DAS-703ESの出力? ケーブル? ES9018 DACの入力?

こういう時は、面倒がらずに、オシロで波形を見るのが一番早い!。

波形をモニターしながら、色々と弄っていると、DAS-703ESのDigital outに問題が有る事がわかりました。

(正常な時の波形)

 

(異常がある時の波形)

 

確かに、出力が出ていません。これでは、後段のDACもロックしませんね。

思い出しました!。

そう言えば、この中古品を入手した時に、このRCA端子がグラグラしていました。しかもキャップがしてありました。前の所有者も不安定に気が付いていたのかも知れません。

早速、この部分を分解してみます。リアパネルから飛び出しているパルストランス部分です。

開けてみると、シールドケースが基板にべったりと半田付けされています。

 

これはどうやってシールドケースを引き剥がしたら良いのだろう?ちょっと途方にくれました。

でも、私は諦めません!。

なんとかなるだろう、外せるだろうと信じて挑戦しました。

作戦を立てながら作業。

ありとあらゆる物を使いました。といっても最終的には以下の物です。

・半田吸い取り線(幅の違うものを2種類)---最初は太目、後は細目。2.5mmや2.0mmが使いやすい。

goot 吸取線幅2.5mm長1.5m CP2515
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太洋電機産業(goot)

・半田ペースト---吸い取り線との馴染みを良くする。いざという時に持っておきたいです。

goot ハンダ付け用ペースト BS-10
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太洋電機産業(goot)

・半田こての温度は最高温度(500℃)に設定---相手が熱容量が大きいため

・カッターナイフとアートナイフ--隙間が見えた所に差し込む。

結局、格闘すること約3時間!!! やっと外す事が出来ました。疲れた~。

もう二度とこんな作業はやりたくありません。

 

見ると、RCA端子の固定ナットがゆるゆるです。

なるほど、パルストランスの出力側のグランドは、シールドケースに落ちていたのですね。

また、この裏側は、この様になっています。

 

ナットを締め付け。パルストランスのエナメル線が切れない様に細心の注意を払いました。

 

シールドケースを被せ、元に戻しました。シールドケースの半田は2箇所のみとしておきました。

べったりと半田付けがしてあるのは、恐らくEMIの対策だろうと勝手に推測。

 

外ケースを被せて完成。


デジタル波形(SPDIF)も綺麗になりました。

 

ES9018 DACに繋いで、音を出してみます。バッチリとロックします。


それにしても良い音です。リニアPCMでもこんなに良い音がするのですね。

鳴らし込んで、デジタル臭さも薄らいで来たように思います。

DAS-703ESのデジタル出力を使う理由は、このDACはサンプリング周波数が48KHzまでなので、96KHzや192KHzで使う時は、このデジタル出力をES9018 DACに入力して聴きます

この時、DAS-703ESは、MUTING状態になりますが、デジタル出力は、単なるバッファとして出力しています。

以前にも載せましたが、参考までに再掲載。

ES9018 DACで受けると、96KHz、192KHzともにロックして、再生しています。

これで、完璧にメンテ出来たと思います。。。 

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SONY DAS-703ESの音質評価。~手持ちの他DAC、CDPと比較。デジタルも難しい。~

2018-12-09 14:08:09 | DAC

DAS-703ESのメンテ、修理を終えてから約一週間、接続方法や機器を替えて、デジタル再生環境の比較試聴をしてみました。

使用した他の機器たちは以下です。
・CDプレーヤー:REVOX B226(TDA1541A-S1換装品)で固定
・プリアンプ:自作アンプ。E80F+ECC82カソードフォロワー。
・パワーアンプ:6C33C FOXBAT改良型
・スピーカー:JBL L26 Decade

ソースは、ジャズ・ボーカルで「All for you / Diana Krall」 Made in the EU. 
※私は洋楽CDは出来るだけ、オリジナル輸入盤を買うようにしています。

All for You
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Universal Jazz

ダイアナ・クラールのCDは、「Love Scenes」なども有名ですが、私は、こちらも音が良く内容も良いと思います。
このアルバムは、彼女の声に張りがあり良く伸びていて素晴らしく、途中で飽きることもなく、彼女の世界に引きずり込まれてゆきます。彼女の魅力全開です。全曲通して聴き入ってしまいます。
その中でもオーディオ評価的な聴きどころは、特に後半9曲目頭の彼女の弾くピアノです。何だかワイヤーか、椅子か、鍵盤か軋み音が聴こえます。それからボーカルが入り、包み込まれてゆきます。

そして、もう一枚、フュージョン系で「givin' it up / George Benson & Al Jarreau」です。

Givin It Up
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Concord Records

コンコード・ミュージックのレーベルで、ミキシング・エンジニアは、ダイアナ・クラールと同じ「アル・シュミット」です。但し、ミキシング・スタジオは違いCapital Studioで、且つ「Recorded with Monster Cable」とあります。音が滅茶苦茶良いです!!!。☆5つです。低音から高域までワイドレンジで、細かな音もバランス良く捉えれています。
アル・ジャロウの神業的なボーカル、ジョージ・ベンソンのメロウなギター、そして参加ミュージシャンが、フュージョン界の有名な凄腕揃いです。ポール・マッカートニーも参加しています。

 

(評価は3種類)

①REVOX B226のライン出力

②REVOX B226 デジタル出力→DAS-703ESアナログ出力

③REVOX B226 デジタル出力→DAS-703ESデジタル入力→GUSTARD DAC-X10(ES9018)アナログ出力
 ※注釈:DAS-703ES digital in->digital rec out。要するにDAS-703ESをデジタル信号のバッファ(中継)として使用。

 

(個人的な評価結果)

①は今迄聴いてきた音で一番円やか。ヨーロッパ的な雰囲気が出て聴いていて和む感じ。
 但し、②を聴いた後では少し暗い感じ。

②は最も音がクリアーでエッジが立っている。
 低音の質感も良い。音の輪郭がはっきりしていて1音1音が聴き取り易い。
 ウッドベースを爪弾く音、ピアノの鍵盤やペダルの音、ギターのピックの当たる音が良く聞こえる。
 エッジが立っているためか、空間表現が良い。ボーカルが際立つ。前に出てきて攻める感じの音。
 バックの演奏もクリアーではっきりと聴きとれる。
 音源のデータを取りこぼす事なく100%取り出している感じです。

③は、②の角が取れて色艶、憂いが入る。音は滑らかで聴きやすい。
 低音も良く伸びているけど、②よりは円やか。

 フュージョン系も聴いてみたが良い感じ。②に比べ音と音の間が埋まった感じ。


 (まとめ)

〇クリアー感: ② >> ③ > ① ※②が断トツです。

〇質感:何を持って質感と言うのか? 
  低音は重く、高域はクリアー、かつ全体に憂いがあり上品と言う事であれば、 
  ③ > ① > ②

〇空間表現:音の奥行き、左右への拡がり?臨場感?
  ② = ③ > ① 

〇音密度:音数の多さ
  ② = ③ > ① 

と言う事で、私が一番気に入ったのは、
③REVOX B226 デジタル出力→DAS-703ESデジタル入力→GUSTARD DAC-X10(ES9018)アナログ出力
です。
ダイアナ・クラールのボーカルの魅力、声の艶、ピアノのアタック、響き、余韻など。またフュージョンでは音のレンジの広さと、音の情報量、アタック感などが特に良いです。

②も悪くはありませんが、長時間聴いていると疲れます。まだデジタル臭さが残ります。
デジタルノイズに関して改造の余地あり。検討中です。

①に関しても、まだ改良の余地ありです。DEM用のコンデンサを換装する事で音質が変わるでしょう。さらにDEMの周波数を高くしても音質の変化が見込めそうです。こちらも検討中です。

弄りながら、その変化をしばらく楽しめそうです。

 

今回テストしていて、改めて判った事がありました。これも収穫です。ここからが重要かも?

それは、デジタル音声信号の扱いです。

CDPからのデジタル出力をあまり神経質にならずにDACに送り込んでいたのですが、実はここのインターフェースが重要でした。

各インターフェースでの条件ごとの波形を取って見ました。SPDIF(Coaxial)出力です。
※波形画像のなかのWid(1)の測定値は無視してください。

CDP B226のデジタル出力:
負荷ナシ。non-load レベルはp-pで1.17Vあります。

DAC-X10に接続:規格では0.5Vp-p±20%となっているので、こんなもんでしょう。

B226はデジタル出力を2つ持っているので、更にもう片方もDAS-703ESに接続します。
すると、レベルは減衰し、波形も訛ります。この状態ではDAC-X10はLOCKしませんでした。DAS-703ESはLOCKします。

そこで、B226のデジタル出力を1系統のみ使用し、DAS-703ESに入力、DAS-703ESのデジタル出力を使う事に。

B226 digital out → DAS-703ES degital in → DAS-703ES digital out → DAC-X10 digital in

この状態では、DAC-X10もきちんとLOCKしました。


そこで、B226とDAS-703ESのデジタル信号のインターフェース回路を見てみる事に。

CDP B226のデジタル信号の送り出し回路。右下にコアキシャルの出力端子が有ります。

 

これを見ると、アイソレーション・トランスの後に2つの端子が単純に並列に入っているだけです。
これでは2系統接続した場合は、インピーダンス的にも良くないでしょうね。インピーダンス・マッチング用の75Ωも入っていないです。

一方で、DAS-703ESのデジタル入出力のインターフェース回路です。

入力は75Ωで終端されバッファで受けて波形整形、送り出しはバッファ3個並列でアイソレーション用のパルス・トランスを強力にドライブしています。トランスの2次側にはインピーダンス整合用の75Ωが入っています。良く考えられています。しかもこのトランスが大きい。

この出力をES9018 DACに入力して聴くと、確かに音が良いのです。

因みに、DAC-X10(ES9018)もパルストランスで受けてバッファで波形整形しています。
波形整形後の波形はこの様になります。


更に、このES9018は、以前よく使っていたUSB入力よりも、このコアキシャルSPDIF入力の方が、その真価を発揮しているとも思えました。

USB入力は、やはりノイズ処理が難問かも知れないですね。

古い記事ですが、FIDELIXのここにも関連内容が書いてありました。


今回、デジタル信号インターフェースの扱いで、随分と音質が違うものだという事を学ばせて頂きました。

おそらく良質な同軸ケーブルの使用でも音質改善になるかも知れません。

最近は、4K8K対応の同軸ケーブル(特性インピーダンス75Ω)もありますので、S-4C-FB程度を使ってデジタル信号用のケーブルを作っても良いかなとも考えましたが、SPDIFの周波数3MHz程度に対して8K対応と言う事であれば3224MHzなので、何もそこまで必要ないと思い通常の75Ωビデオケーブルを手配しました。 

コアキシャルのデジタル信号接続に通常のアナログ音声用RCAケーブルを使用している人を見かけます(私もそうでした)が、特性インピーダンス75Ωのケーブルを使われた方が宜しいかと思います。

 

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年代物のDAC (SONY DAS-703ES)を入手しフル・メンテナンス。~30数年前の名機が蘇る~

2018-12-01 20:52:39 | DAC

年代物の銘DAC SONY DAS-703ES "を入手し、オーバーホール、フルメンテナンスを行いましたので、その内容を書き留めておきます。

これが、先日我が家にやってきたDACのお姿です。往年のSONYのブラックフェースです。
尚、上奥に見えるのはREVOX B226(TDA1541A-S1に換装品)です。

このDACは、1986年頃の発売、当時価格25万円。
今でも人気があり、オークションでも高値で取引されています。

人気の理由は、物量投入、強靭な造り、CDを開発し世に送り出したのSONYの拘りが盛り込まれているからだと思います。DAC単体なのに、重量は16Kgも有ります。

使用されているDAC ICは、Burr Brown製のPCM53JPで、抵抗ラダー型のマルチビットDACです。

私がこのDACに目を付けたのは、1bitΣDACの音が私の好みに合わない事と、マルチビット型の中でも今愛用しているREVOX B226のTDA1541AのDEM型とは、また違うだろう音を聴いてみたかった事(マルチビットDACではフィリップスとバーブラウンが両巨頭)、使用部品への拘りと物量投入されている点、それと2fsオーバーサンプリングも魅力のひとつ(NOSも聴いてみたいが)です。


加えて、CD規格開発のソニーがCDの事は一番熟知しているので、ツボを押さえた設計になっているのだろうと。
また、この頃までが中島 平太郎先生や当初PCM開発メンバーの息が掛っているのかな?と。(勝手な妄想です)

この本も読みました↓。

ステレオ時代 Vol.12 (NEKO MOOK)
←クリックでAmazonに移動が出来ます。
ネコ・パブリッシング

この後継であるDAS-R1aなども考えましたが、値段が高い事と、光ツインリンクを追加しているために避けました。その性能を試すためには、対応したCDPが必要になります。

この度入手したDAS-703ESは、動作品と言う事で落札したのですが、実際に我が家のシステムに接続して聴いてみると、ぱっと聴きは良いかなと思いましたが、じっくり聴くと何か宜しくないです!? 
音にノイズが乗っている様な。そして、、、長時間聴いていると、ノイズが盛大に混じる様になりました。

まあ、オクだから仕方ないですね。
修理の楽しみと、同時に回路解析の勉強も出来ると前向きに考え、フル・メンテナンスに挑みました。

 

ここからメンテナンスの全貌です。 備忘録として、詳細に書きますので少し長くなります。

~ 開腹作業、内部公開 ~

何はともあれ、開腹作業から開始です。
内部のお披露目です。本体構造上、完全に密封されているので、内部は綺麗でした。

見事なまでの部品群、物量です。しかも整然とレイアウトされていています。眺めていても気持ち良いです。

電源トランスは、左側がアナログ用、右側がデジタル用です。
右側1個だけでCDプレーヤーが作れるような容量です。左側のトランスはアンプが作れそう。トロイダルでしょう。

基板は、左が電源基板、中央がアナログ、銅シールドボックスに覆われた右がデジタルブロック、これらはソニー拘りのES基板が使われているそうです。そして右手前がヘッドフォン・アンプ、右奥がデジタル入力切換と端子部、中央奥がライン出力端子部です。

主要な電解コンデンサは全てELNAのCerafine セラファイン(赤)です。大型電解コンもELNA Cerafine NC NEGATIVE(黒)です。

また音質に影響する部分の抵抗は、大型の抵抗(青)が使われています。これはもしや、いつか見た事のある、既に製造終了の理研のカーボン抵抗"リノケーム" ?

アナログ基板の拡大です。

左側の青い大きな箱は、特注のカップリングコンデンサです。双信製? 
右側のオレンジ・セラミック放熱板の下にあるICがDAC IC PCM53J(Burr Brown製)です。
シールド板でその後のアナログ回路と仕切られています。
左右シンメトリーの部品配置で綺麗に並べられています。気持ちが良いですね。憧れます。
左右chの間に立てられた銅板はグランド・バーです。

信号は、迷走する事なく右から左に流れて、左端からアナログ信号が出力され、シールド線でリアパネルへ戻します。このケーブルにLC-OFCを使っているのでしょう。

PCM53Jの裏側辺りにあるSONY製シリ・パラ変換ICです。SONYは半導体部門も持っているので強いですね。

ヘッドフォン・アンプ部です。

デジタル・ブロックの銅メッキ鋼板のシールド・ボックスを開けたところです。
右側の基板は、デジタル入力端子、入力切替部です。

デジタル基板を取り外し、部品実装面を見たところです。

汎用ロジックICで組まれており、綺麗に並べられています。ディスクリートDIR回路も有ります。
中央の銅バーは+5V電源とグランド・ラインのバーです。
ここにもCerafineの電解コンデンサが使われています。

デジタル入力(SPDIF)端子とその切換基板です。入力の切換はNANDゲートで組まれています。
ここにもCerafineの電解コンデンサが使われています。

電源スイッチ周り。
アナログ用ヒューズは半田で直付けしてありました。接点の音への影響を嫌ったのでしょうか。

フロント・パネル裏です。ランプや切換スイッチ類。

 

~ メンテナンス開始! ~

メンテナンスは、一般的なところから順を追って施して行きました。

<リレーの接点洗浄>

オクに出品されている個体でも、このリレー洗浄、交換したものがあります。接触不良に成り易いのでしょう。
リレーは計6個が使われています。
ミュート用が4個(LINE OUT、HPA)、エンファシス切換用に2個。
エンファシスとは、高域補正用信号で、TOCや各トラックのサブコードにフラグが立てられる様です。今でもこの様なCDが存在するのでしょうか?

この品番のリレーはすでに絶滅品なので、洗浄を施しました。

洗浄には、有名なケイグ(caig)を使用しました。ケイグ塗布後にリレー・クリナーで洗浄。

CAIG G5S-6 DeoxIT GOLD 5oz 接点復活剤
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ケイグ (CAIG)

 

サンハヤト 接点洗浄剤 ニューリレークリーナー RC-S201
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サンハヤト

ついでにリアパネルの入出力端子もケイグ処理を施しました。

 

<半田打ち、再半田>

続いて、全ての基板、端子に再半田を実施しました。これは、結構時間が掛りました。

基板だけでも、電源/アナログ/デジタル/入力/出力/ヘッドホンアンプ/ランプ/電源スイッチ/ヘッドホン端子があります。
実はもう一枚、デジタル基板上にVCO基板があります。→ 実は、これがクセ者。後で書きます。

半田材料は、アナログ部/電源基板には「ケスター44」を、デジタル部には「アルミット KR-19RMA」を使用しました。
所々、経年劣化に伴う半田クラックが見受けられました。

基板上には、半田ブリッジで繋いでいる箇所も有るので、元の通りに忠実に再半田する必要があります。(パターン・ミス?)

それと、この電源基板やアナログ基板を止めているビスですが、非磁性体の真鍮が使われています。これも拘りですね。

コネクタ類は、一度外して、「リレー・クリーナー」で洗浄しました。

フロント・パネルが外れ難くて苦労しましたが、力尽くで外しました。
経年で貼り付いているだけだった様です。

 

~ 調整 ~

ここまで終わって一旦調整に入ります。

①アナログ・ライン出力段のアイドリング電流の調整

 100Ωの両端の電圧を測定します。
 8~9mAで調整する様に指示がされていますので、半固定VRで調整を行いました。 

 

②ヘッドホン・アンプ出力段のDCバランスの調整

 プッシュプルのDCアンプ構成になっています。0Vになる様に調整しました。 

③ライン・アウトの出力レベル調整

 テストCDを使用して、左右のレベルが一定値かつ同一レベルであるか確認。今の設定で問題なさそう。 

④サンプリング周波数(FS)の調整

 指示通り、2.67 ± 0.02mSに調整しました。はっきり言って調整が難しい。

 

 ここは、後ほど実動作で波形確認しところ、電源投入時や切り替え時に1発出力するだけなので、これはサンプリング周波数モードの選択に使っているだけとわかりました。

 

ここまでやって、音楽を聴いてみます。 暫く聴いていると、やはりノイズが混じり始めます。あ~~⤵。

気合を入れてマニュアルに記載のある全ての波形をオシロスコープで確認することにしました。
脳内アドレナリンが噴き出し始めます(笑)・・・。

すると、やはり異常の個所があります。

異常な波形がありますが、何故異常なのか? 原因の特定が出来ません。
そんな甘くは有りませんでした。
やはり回路構成を理解する必要があります。ここでかなり勉強させて貰いました。 

このDACにはクロック発振回路が2個あります。"RX PLL"と"APT PLL"と言うそうです。

「ジッター追尾型のデジタル用PLL」と「ジッター非追尾型のアナログ用PLL」があり、この性格の異なる2個のPLLを組み合せた高精度なダブルPLLとなっています。

これにより、入力信号にジッターが含まれていても正確にデータを復調し、一方でアナログのサンプル&ホールドは、ジッターの影響を受けない様にしているそうです。
なるほど素晴らしい!私が言うのも烏滸がましいですが、良く考えられています。流石、ソニーのエンジニア!。PCM信号の扱いを熟知しておられます。

RXは"SN74LS624N"と言うVCO IC 1発で作られていますが、APTはディスクリートで組まれたVCOです。わざわざディスクリートで組んである理由はわかりませんが、何か理由があったのでしょう。

そして、このディスクリート回路は、デジタル基板上の小型のシールド・ボックス内に収められています。

もしやと思い、このVCOの出力を見ると、波形が出ていません。発振していません。これだぁ!⤴

デジタル基板からボックス(銀箱)を外して、半田部分を確認します。

やはり、クラックが発生しています。しかもボロボロです。かなり酷い。

元半田部分を熱すると、ブツブツと泡が出てきます。錫がボロボロになってクラックやボイドが発生していたのでしょう。

半田材料にも拘るソニー様が、こんな仕事をするとは思えないので、このブロックだけ外部購入、或いは外注に作らせたのだと勝手に想像します。
ソニーの高級機では、オリジナルで開発したオーディオ専用半田を使用していると、何かの記事で読んだ事があります。

ここは、「アルミット KR-19RMA」で再半田しました。

デジタル基板上に組み直し後は、正常な波形、マニュアル通りの波形になりました。ヨシ!関門突破!!!

  ⇐修理後のVCO波形(歪んでいますがマニュアル通りです)

この状態で暫く音楽を聴きながら様子を見ます。 ノイズの発生も無く、問題は無さそうです。
念のため、さきほど調整したサンプリング周波数、出力レベル等を再確認します。こちらも問題は無さそうです。

 

~ 特性確認 ~

これでひと通りのメンテナンスが終わりましたので、特性を測定してみます。

ライン出力レベルの確認、周波数特性の確認を行いました。

テスト用CDとしては、無線と実験に付録の「2010年5月号付録のMJオーディオチェックCD」を使用しました。

MJ無線と実験 2010年 05月号 [雑誌]
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誠文堂新光社

一枚あると便利ですね。

これ以外にも自作のテスト用CDも使いました。
各周波数、1KHz -60db/-90db、矩形波、ホワイトノイズ、ピンクノイズ(エージング用)なども入れています。

特性測定の結果、問題は無さそうです。

 

と言う事は、今回我が家に到着時点では、VCOが片側しか動作していなかったという事です。
これでは、このDACの特徴であるダブル・クロックでの同期が出来ていなくて、本来の音質が得られていなかった事になります。

道理で、CDトラックの終わり辺り、つまり円盤の外周付近では、同期が外れて(追随出来ていなくて)ノイズが出ていたと想像できます。円盤の外周では、ピックがブレやすく、サーボノイズも多く、ジッターが増加していたとも思われます。

 

~ 試聴 ~

このブログを書きながら聴いていますが、1bitΣ DACには無い、芯の有る骨太な押し出し感のある力強い音です。音密度が濃いけど切れがあります。この音質は人それぞれ好みがあるでしょうが、私が望んでいた期待通りの音の様です。

ジャズや、ボーカルものが、とても気持ちよく聴けます。
しかし、いつもの事ですが聴き込むにつれて評価が変わる可能性は有ります。

 

このDACの特徴は、デジタル部では、CDに刻まれたデータを正確に100%引き出す事に専念、アナログ部ではジッターを含まずにDA変換することに徹しています。まさにデジタル・オーディオ再生の原理原則に基づいた設計となっています。
また部品は高音質部品を採用、電源は余裕ある設計、シャーシは振動を受けない様になっています。配線材料も太く余裕があります。随所にソニーの拘りがあります。

この製品は、回路構成的にも、デザイン的にも、出てくる音に対しても芸術品と言えるでしょう。
今でも充分通用すると思います。

当時として良いと考えられる技術は、すべて盛り込んだ製品だと言う事だそうです。

ハイレゾと言う前に、CD-DA規格(16bit/44.1KHz)でも理屈を抑えれば、ここまでの音が出せるという事を証明する様なDACです。最近のデジタル・オーディオのハイレゾ化競争を再考させられます。

 

【DAS-703ES 技術的ポイントまとめ(私の着目点)】

今回のメンテナンスを終えて、この機種の設計仕様で、私が特に着目したポイントを書きます。
このモデルに関して投稿されている記事などを参考に、色々と勉強をさせて頂きました。

回路構成ポイント 

①内部に発振周波数を固定したクロック振器を持たない。

 入力フォーマットに同期したPLL回路を原発振として必要なクロックを生成している。
 このVCO+PLL回路を2種類持ち、一つは入力データにジッターが含まれていても追尾してデータを正確に復調、もう一つはアナログ変換用でジッターの影響を受けない様にしている。

②DA変換時のデーター書き換わり直後の電流の暴れをグリッチする様に、サンプル&ホールド回路が設けてある。

③2倍オーバーサンプリング。

 この意味するところは、低次にする事で、ジッターやプリ・エコー、ポスト・エコーが抑えられる。

④アナログ出力のアンプが、MOS-FETを使用したディスクリート構成のバッファ・アンプである事。

⑤デジタル部とアナログ変換部は、フォトカプラーを使用して、グランド・リターン・ノイズを遮断している。

 

使用部品 :

写真を見てもわかりますが、専用のオーディオ部品、高級部品、電力的に余裕ある部品が使われています。
相当な物量投入です。

ロジックICはDIPタイプが使われています。信頼性上も有利か。
これらの部品を使って、今の時代に組もうと思うと、幾らかかるのでしょうか?
1986年当時の本体価格が、25万円なので、今なら2倍の50万円???

 

【音質的評価(私の主観、個人的な感想です)】

ストレートかつ明瞭でしっかりと芯の有る音です。特に低音の質感と空間表現が良いです。
ちょっと気になる点としては、音に滑らかさが無く、少し耳障りなところです。長時間聴いていると疲れます。
これは2倍オーバーサンプリングが影響しているのでしょうか?

 

修理後、すでに延べ30時間以上稼働していますが、今のところ動作上の問題はありません。
今回のメンテナンスで、ベースが出来上がりましたので、ここからはエージングと、私なりのチューン・アップを施して音の変化を楽しみたいと思います。主にはデジタルノイズを取り除く改造になると思います。


※お断り:

このブログを見て、「ヨシ、自分もこの製品のジャンク品を購入して修理してやろう!」と言った、無謀な行動は避けてください。
良い子は真似をしないでください(笑)。
年代物ですので、個体より不具合箇所もそれぞれ違います。
修理が必要な場合は、専門業者に依頼して下さい。さもないと単なる置物になる可能性もあります。
ご自身で修理する場合は、それなりの知識、道具、技量、根気が必要です。
そのことを理解した上で、自信がある場合は、自己責任で修理に挑戦されても良いと思いますが、その場合、このブログ内容について一切の責任は待てません。 

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トランジスタ技術10月号はオーディオ電子工作。~DAコンバータの興味深い記事あり~

2018-10-13 11:35:21 | DAC

トランジスタ技術の10月号に、DAコンバータ(DAC)の課題を指摘した興味深い記事が掲載されていたので、久々に購入しました。

トランジスタ技術 2018年 10 月号
←クリックでAmazonに移動が出来ます。
CQ出版

ここに書かれている「プリ・エコー」「ポスト・エコー」の存在は、私も5年位前?にデジタル・オーディオを熱心に勉強し、ES9018 DACを導入した頃に知っていましたが、今また、この様に取り上げられています。いまだに解決していないのですね。

(図は、ITmedia NEWSの過去記事から引用させて頂きました)


本来の波形の前に現れる波形を「プリ・エコー(予兆信号)」後ろに現れる波形を「ポスト・エコー」と呼びます。

特に問題なのは、プリ・エコー」です。これは自然界では発生しないエコーです

これが、「デジタルっぽい音」の要因のひとつの様で、デジタル・フィルターの宿命でもあります。

ESS製のES9018やES9038でも、このエコーを極力取り除こうと、技術が導入されているらしいです。

今回のトラ技で取り上げられているのは、FPGAで構成したデジタル・フィルタレスのマルチビット・DAコンバーターです。

特徴は、新しい補間アルゴリズムである「無限スプライン関数」をFPGAで実現できた事だそうです。

難解なので、詳しく知りたい方は、トランジスタ技術の10月号を読んでください。ここのp.45~に掲載されています。

尚、このキットの販売も予定されている様です。

また、11月号にはその設計データ一式が掲載されるそうです。

私はまだ購入していませんが、既に発売? 今日にでも買いに行こうかな。

 

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こんな物を持っている事を思い出した ~DDC "MUSILAND Monitor 01 USD"~

2014-10-11 20:28:42 | DAC

ふと、DDCを持っている事を思い出した。 MUSILAND Monitor 01 USDである。

このDDCはPCの音楽データをバルク転送してくれるので、DataのLossは無い筈である。

これをES9018のDAC"GUSTARD DC-X10"と繋げるとどうなのだろう?。

接続はPC~USB~DDC~SPDIF(Coaxial)~DAC-X10(ES9018)となる。

このDDCも暫く使っていなかったのでDriverのFirmwareもUpdateがあるだろうなと思って調べてみると、やはり有りました。

http://www.musiland.cn/index.php/Download/index/cid/2

驱动下载

http://www.musiland.cn/index.php/Download/show/id/78

2014年4月29日に「Version.2.4.2.2」になっています。

さっそくDownloadしてインストール。この時DDCはPCから外しておく必要あり。

ついでにFoobar2000も確認すると、10月9日に、「v.1.3.4」のfinal versionがreleaseされていました。

こちらもDownloadしてinstall。

Foobar2000のoutput先をWASAPI : SPDIFインターフェース(Musiland monitor 01 usd)に設定して、音出し!。

無事に再生が出来た。 ASIOは相変わらず右chしか音が出ないが原因不明。

今、ヘッドフォンで聴いているが、印象は、以前より繊細で少しソフトな音になった様な。刺々しい部分が和らいでいる。DSDの音を意識したのかな。


コントロールパネルはこんな感じでDAC用と兼用になっている。

 

このDDC、その当時は結構話題性があったが、最近は優秀なアンシンクロナスのDACが沢山あるので、あまり話題にならなくなった。DDC製品もあまりみかけなくなった。 

実際に、この状態で聴いた後で、GUSTARD DAC-X10にUSBで入れて聴くと、明らかにDAC-X10の方が音が良い。やっぱりXNOM+ES9018の組み合わせのほうが上かな。

さらにさらに、アナログレコードで同じ曲を聴くと、やはりアナログレコードの方が上である。

デジタル処理した音楽は、やっぱり何かちょっと違うような、何かが足りない。。。訴えかけるものが。

アナログテープで録音して、アナログで再生するのが一番良いのかな。アナログだとハイレゾ以上、無限ですからね。

細かい音とか、音の立ち上がり部分とか、ダイナミックさ、色艶が違う。

デジタルだとどうしても、このアナログっぽいところの味が出せない。

いくら現代技術で解析しても、老舗の味が再現できないのと同じかな。

それに、その時代のサウンド・エンジニアは自分の感性を頼りにした職人技だ。

1980年~2000年代のロック、フュージョン、ポップで言えば、アル・シュミットなんか国宝級ですね。

またアナログレコードを聴く様になって、つくづくそう思う。

今のデジタル技術を頼りにDTMやってるエンジニアとは訳が違う。

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DAC ZeroのLPF Opamp周辺の抵抗をDale製RN55Dに交換。

2014-05-10 10:36:04 | DAC

久々の改造。

引越し前に部品箱の整理をしていたら、Daleの抵抗RN55Dが出てきたので交換してみた。

以前に桜屋電機で買っていたことを完全に忘れていた。

どの部分の改造の目的で買ったんだろう?と調べてみると、DACのLPF(MUSES8920)周りの抵抗だった。

 

元々付いていたのは、一般的な金属皮膜抵抗。

この状態でも、フイルムコンを写真の様にWIMAに交換してから良い感じの音になっていた。


これをDale製RN55Dに交換したところ。

交換には、今回もサンハヤトのシュッ太郎が大活躍。これを使うと半田が綺麗に取れて作業が簡単。Good!


やはり交換して早々は、なんだか少し篭った音。

CDを一枚聴いたところで、Daleの実力発揮。

情報量が増し、音に切れ、パンチも出てきた。曇りも無くなった。

でも、金属皮膜に比べて、どれだけ変わったかは微妙なところ。でも悪い方向に行って無い事は確か。


~追記~

あれから1週間後、約30時間くらい鳴らし続けた後で聴いてみたら、

情報量が増えたことがハッキリと認識できて、低音から高音まで良く出ていてDaleらしい力強い音になっていた。

これがDaleの音だ。過去のDaleと同じ傾向の音だった。




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DAC ZeroのLPF Opamp周辺のコンデンサとRCA引き込みケーブルを変更。

2014-02-08 21:19:13 | DAC

先日の延長で、LPF用オペアンプ周辺のフィルムコンデンサをWIMA製に交換してみた。

赤いコンデンサがそれです。0.01uFx2個、1000pFx4個。

それに電源デカップリング用0.1uFx2個の手持ちが無くなってしまったので、取りあえず0.068uFx2個を取り付けておいた。

 

今回同時にRCA入力端子からのケーブルをモガミのNEGLEXに交換。

これで、音がどの様に変わったかは、良くわからない。

若干篭ったかな?←WIMAは初めはいつもこんな感じ

暫く、エージングしてみたい。

見た目は非常に良くなった。

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DAC Zero LPFの定数変更。

2014-02-03 21:42:25 | DAC

DAC ZeroのLPF部分のC定数がアナデバのデーターシートと違うという事をWebの書き込みで見つけたので、変更してみた。

Web上によると、現在は赤字の値がついているそうだ。 実際には1nFではなく1n2F(1200pF)が実装されていた。

 

これをデータシート通りの黒字の値にする。とりあえずコンデンサのみ。

560pF(2箇所)→220pF、1200pF(2箇所)→220pF

Web上では、下の様に周波数特性が改善される様に書いてある。

まあ、可聴範囲外と思うが。

変更後、実際に聴いてみても、違いが良くわからない。


それにしても、このDAC+HPは、最近ヘッドホンで聴くと、かなり硬くキンキンした音で耳に優しくない。

そろそろヘッドホンの買え時かな?

今度は密閉型にしてみよう。

コメント (2)
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