宇宙のこっくり亭

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無念、ポーランド大統領の墜落事故

2010年04月14日 | こっくり亭日記
 
2010年4月10日、ポーランドのカチンスキ大統領を乗せた専用機が、ロシアで墜落した。大統領夫妻をはじめ、ポーランド政府の関係者が多数、この事故の犠牲となった・・・(黙祷)。

無念と思われるのは、ロシア訪問の理由が、「カチンの森・虐殺事件」の歴史的な追悼式典に出席するためであったことだ。

「カチンの森」というのは、第二次大戦が始まったばかりの1940年に、2万人を超えるポーランド人の将校が、ソ連軍によって銃殺され、埋められたという事件。戦後、ポーランドは社会主義化され、ソビエト連邦(現在はロシア)の管理下に入った。このため、長年にわたって、公式見解では「カチンの森事件は、ナチスドイツの仕業(しわざ)ですた」ということになっていたという。でも、ポーランド国民の多くは、真実をうすうす知っていたとされる。

なぜ、ソ連がこんなことをやったのか、理由は分からない。でも、このナゾの事件は、戦後も長い間、東欧では魚の骨みたいにノド元に突き刺さっていた。1990年、ソ連のゴルバチョフ大統領による改革の一環として、ついにソ連政府が犯行を認め、真実が明らかにされた。
 
ようやく訪れた、歴史的な雪解け。2万人を超える「カチンの森」の犠牲者が、ポーランドとロシア両国の政府によって、追悼されるときがきた。ロシアのプーチン大統領は、この事件を「犯罪」と呼んだが、ポーランドに対して謝罪はしなかったという。無念の思いでロシアの雪原に埋もれたポーランド将校の霊たちは、これに「カチン」と来たのだろうか・・・(笑えず)。
 
慰霊のためにやってきたポーランド大統領の専用機は、濃霧のため墜落し、多くの人々が露と消えた。現場では、機体の断片が散乱し、アチコチで煙が上がっていたという。大統領以外にも、中央銀行総裁をはじめ、大勢の政府高官が乗っていた。今後のポーランド政界にもたらす影響は大きい。

結局、「カチンの森」の式典は中止となった。ああ、無念。地球の歴史は、戦争と革命の歴史だ。20世紀は、それが特に激しかった。まだ、その傷はすべてが癒されたわけではない。英霊たちよ、安らかに眠りたまえ・・・。
  

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2 コメント

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ポーランドの英霊たち (クスコ)
2010-04-14 23:03:49
鳩山首相がツイッターで次のように言ったそうです。
「大統領の強い思いが、この悲劇につながったのでしょうか」

どう受け取ればいいのでしょうか、この表現。この人、首相の器でないことは当然ですが、一政治家としての自覚もないような気がします。
やはり「宇宙人」かもしれない。(笑)
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Unknown (コンサル星人)
2010-04-15 12:29:02
>「大統領の強い思いが、この悲劇につながったのでしょうか」


う~ん、難解なお言葉ですな・・・(笑)
 
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