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おなかのチャクラ(マニプラ・チャクラ)は、胸にあるハートチャクラに比べて、人気の点ではちょっとマイナーな存在だ。でも、実は重要なポイント。
おなかには、胃袋や肝臓・すい臓、ちょっと奥にあるけど腎臓・・・といった重要な臓器が集中している。「体内の化学工場」みたいなところで、もちろん、各種ホルモンの出どころでもある。
中でも注目されるのは、太陽神経叢(たいようしんけいそう)だろう。
太陽神経叢は、自律神経のカタマリで、いちおう医学用語ではあるんだけど、医学というより、ヨーガとか気功の方面で有名だ。「西洋医学より、東洋医学で注目されてきた存在」と言ったほうがいいかも。
太陽神経叢は、おなかの上のほうの「ミゾオチ」と呼ばれるところにあり、形が太陽に似ている(本物の太陽というより、周りにたくさんの光線が伸びている、絵に描いた『お日さま』みたいな感じ)ことから、そう呼ばれる。
胃袋も、肝臓も、日頃はまったく意識していないのに、いつも自動的に働いて、身体を支えてくれている。こんな風に自動的に働いてくれるのは、自律神経のおかげ。
内臓が正しくはたらくようにするためには、自律神経の調整が大事。それがうまくいかないと、自律神経失調症になってしまう。自律神経失調症は恐ろしい。眠れなくなったり、起きられなくなったり、酔っぱらったわけでもないのにゲーッと吐いたり。筆者の知人には、外出中に自律神経失調で気分が悪くなり、意識がもうろうとしたまま行方不明になったため、捜索願いが出る騒ぎになった人もいた。日頃は意識しないけど、失調して初めて重要さに気づく。それが、自律神経というもの。
通常、自律神経の中枢は、間脳の視床下部というところにあるとされている。視床下部とは、名前の通り、脳の下の方にあって、脳下垂体がぶら下がっているところ。何も考えなくても内臓が勝手に働いてくれるのは、ここがコントロールしているおかげ。
でも、そんな重要な役割を、脳だけが担っているわけではない。おなかにも、「第二の脳」とも言われる自律神経の中枢がある。それが、太陽神経叢。
この辺りに重要な臓器が集中していて、それを自動的に動かすのが自律神経の大きな役割なんだから、ここに「現場の拠点」みたいな、もう一つのコントロールセンターがあっても不思議じゃない。
体内の活動は、胃腸や肝臓で起きている。すべてをコントロールするには、脳からじゃ遠すぎる。「事件は、現場で起きてるんだ!」といったところだろう。脳からの指令を受けながら現場を指揮するのは、おなかにある第二の脳、つまり、太陽神経叢の役目。
おなかのマニピュラ・チャクラは、そんな太陽神経叢の位置にある。「ここが重要だ」と見抜いたのは、やはり古代インドの叡智だろう。消化器系が弱い人にとっては、特に重要かもしれない。
悲しいときは、おなかがズーンと重くなり、食欲がなくなる。心の働きも、脳だけがやってるワケじゃないのだ。むしろ、感情のカナリの部分は、おなかで起きている。
というのも、危険を感じたときは、おなかの奥にある「副腎」(ふくじん…2つの腎臓の上の方にくっついてる内分泌腺)からアドレナリンが放出され、全身の血管を巡りだす。これは、全身から冷や汗が出たり、緊張で体が固まったり、そういう作用を起こすホルモン。つまり、恐怖や不安も、その逆も、おなかの奥から出てきて、全身に広がるようになっている。
そのせいか、このチャクラはしばしば「自我」や「自信」と結び付けられている。昔の人も、副腎やアドレナリンのことなんか知るよしもないけど、ここが恐怖や不安の源泉だということには気づいたのだろう。
マニプラ・チャクラは、しばしば「体の中の太陽」、「火のエネルギー」とも言われる。自信に満ちた人のおなかでは、このチャクラが太陽のように輝いているという。
つまり、このチャクラが偏って発達した人は、自我が強くなると言われている。現代人は、昔の人に比べて、おなかのチャクラが発達しているという。う~ん、何事もバランスが大事ということか・・・?
ヨガの先生として有名な本山博氏によると、「そのチャクラが目覚めると、情感が豊かになり、霊視・テレパシーといったESP(超感覚的知覚)能力が発現します。日本に多くみられる「巫女型」霊能者には、このマニプラチャクラタイプが多いのです」ということだ。つまり、日本の巫女は、「情感タイプ」ってことになる・・・。
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