最近のエハン・デラヴィ氏が強力に提唱しているのは、「シンクロニシティ文明」だ。
シンクロニシティとは、ユングが言い出した言葉。「共時性」と訳される。ひらたく言えば、「偶然だけど、偶然じゃない」といったところか。
「シンクロニシティ」の提唱者、ユング自身が引き合いに出した事例は、こうだ。1805年、フランスの詩人エミール・デシャンは、F氏からプラム・プディングをおごってもらった。10年後、デシャンはパリのレストランでプラム・プディングを注文しようとした。だが、店員から「プラム・プディングは品切れです」と言われた。最後の一皿を受け取っていたのは、なんと、あのF氏であった。その後、1832年にデシャンがある集会に出席したとき、プラム・プディングが出てきた。思わず懐かしくなったデシャンは、「もしも、ここにF氏がいたなら、状況は完璧になるのだが」と言った。言い終わると同時に、なんと、年老いたF氏がその部屋に入ってきたのである・・・。
エハン氏にも、似たような経験がある。あるとき、若き日のエハン氏は、付き合っていた彼女から、赤いジャケットを買ってもらった。付き合っている間は、そのジャケットをよく着ていたが、いつしか関係は終わるときがきた。赤いジャケットは、クローゼットの片隅にひっそりと眠ってた・・・。10年以上たったある日、突然、その赤いジャケットを着たくなったエハン・デラヴィ氏。ジャケットを着て、アジアのある町を歩いていたところ、背後から急に名前を呼ばれた。振り向いたら、10年以上前の彼女だった・・・。
・・・というようなケースは、偶然のようで、偶然ではない。
今までの世界は、「因果律」が支配していた。「ああすれば、こうなる」、「こうすれば、ああなる」という、原因と結果の法則が支配する世界だった。
でも、これからは、そうではない。これからは、シンクロニシティの世界になる。偶然のような必然によって、変わっていく世界だ。
今までは、原因が発生してから、結果が出るまでに時間がかかった世界。これからは、原因と結果が同時に起こり、瞬時に変わる世界。エハン・デラヴィ氏によれば、これからの世界は、シンクロニシティがもっと頻繁に起きるようになる。とくに、日本において最も頻繁に体験されるという。
実のところ、筆者自身、シンクロニシティが起きることはしょっちゅうだ(もちろん、ユングの事例ほど劇的なものじゃないけど・・・)。先週も、小さなシンクロがあった。ある朝、「何ヶ月か前に貸した本を、そろそろ返してくれないか」と知人に言われた筆者は、借りた本を探した。でも、あるはずの場所に、本がない。手を尽くして探してみたのだが、やっぱり見つからなかった。仕方がないので、「どうやって、この件をウヤムヤにしようか」と考えていると、また別の知人から、「久しぶりに、こちらに寄ってみませんか?」という電話。とくに断る理由もないので訪問し、積もる話をしていたところ、その知人は、「そうそう。見覚えのない本が本棚にあるんだけど、これはアナタが置き忘れていったのではないですか?」といって、本を差し出してきた。なんと、それは、朝から探していた本だった・・・。
シンクロニシティを起こすには、頭の中をカラッポにして、無心になるに限る。「原因があるから、結果があるのだ」というような、論理的な信念を捨てて、直観的に生きることだ。そうすれば、シンクロが起きてくる(・・・はずだ)。
2012年までに本物のシンクロニシティ文明が確実に始まる。そう、エハン・デラヴィ氏は断言する。さぞかし、ビックリするようなことが、次々に起きてくるだろう!!
ここは、シンクロニシティの世界 →
もし、もう読まれていたら、すみません(汗)
自然霊の世界について、かなり深い所まで書かれています。
このジャンルの本は少ないので、かなり印象に残っています。
いや~、おもしろそうな本ですね。斬新な雰囲気です(笑)