宇宙のこっくり亭

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クンダリニー瞑想

2013年05月27日 | ダンテス・ダイジ
 
マハー・ムドラーの次は、ヨニ・ムドラーだ。これは、クンダリニー瞑想に入るまでの、準備段階という感じ。

ヨニ・ムドラーは、まず座禅みたいな蓮華座を組むことから始まる。両足を組むのが原則だけど、最もキツい座り方なので、無理は禁物。そもそも、ハタ・ヨーガでおなじみの柔軟体操みたいなポーズの多くは、正しく歪みのない蓮華座を組むための、予行練習みたいなものなのだ。急にやろうとすると、ヘタすりゃ関節を痛めるから、要注意。



座禅と同じように、小さな座布に尻を乗せ、右足を下に、左足を上にして結跏趺坐する。「右足が下で、左足が上」というのが、ヨーガの正式な作法。もっとも、どの足を上にするかという順番は、たいして重要ではないらしく、ここに貼った画像のように逆になってるのもよく見かけるし、ヨーガの先生の中には、ときどき組み替えることをオススメする人までいる。

言われて気づいたことだけど、そもそもダンテス・ダイジ自身、図版の絵では足の順番を逆に描いている。「座禅とヨーガでは、足の順番が反対になる」と、わざわざ2度も繰り返してるにもかかわらず・・・(笑)。


ここまでは座禅とほぼ同じだけど、座禅と違って、無理に背筋をピンと立てなくてもいいみたい。

そして、ヨニ・ムドラーのポーズでは、両手で顔を覆うのが特徴だ。

といっても、泣いてる人みたいにガバッと顔を覆うわけではなく、一本一本の指が離れている。両ヒジをほぼ水平に針、両手の親指で耳の穴をふさぎ、人指し指は額に当て、中指で目をふさぐ。

なんのために、こんなことをするのかというと、「見ざる、言わざる、聞かざる」みたいな感じ。実際には、この程度で耳が聞こえなくなるわけじゃないんだけど、気持ちの上では、耳を押さえている。視覚と聴覚が減退していくことの象徴だ。

クンダリニー瞑想では、仮死状態になることを目標にしている。死んだ人と同じ状態っていうくらいだから、視覚や聴覚は消えていくのである。



↑ 見ざる、聞かざる、言わざる


次は、薬指で鼻をふさぎ、小指で口をふさぐ・・・と言いたいところだけど、実際には鼻で深呼吸することが大事なので、鼻をふさいでは元も子もない。だから、薬指は小鼻の脇に置き、小指は口の両端に置いておく。軽く添える感じだ。


このポーズをとった状態で、マハー・ムドラーのときと同じように、呼吸に合わせて、意識の上下作業を行う。

はじめに、息を吐ききった状態で意識を尾てい骨に置き、息を吸いながら、意識を頭頂部まで持ってくる。

意識を頭頂部に留めたまま、息を吸いきった状態で、しばらく息を止める(クンバク)。ただし、息を止めるといっても、ここでいきなり仮死状態になるわけじゃないので(笑)、無理はしない。

そして、息を吐きながら、吐く息に合わせて、意識を再び尾てい骨まで下ろす。

さらに、息を吸いながら、また意識を頭頂部へ。そこでしばらく、クンバク。また、息を吐きながら意識を下ろす番だけど、今度は尾てい骨までは下ろさない。下腹部の、スワジスターナ・チャクラまで意識を下ろしたら、そこで止める。

それから、意識をスワジスターナ・チャクラ → 頭頂部 → おなかのマニピュラ・チャクラ → 頭頂部 → 胸のハートチャクラ → 頭頂部・・・と、上がったり下がったりしながら、だんだん上のチャクラへと移っていく。

最後に、眉間のアジナー・チャクラから頭頂部に達したとき、そこでしばらくクンバクしながら、一度、両手を顔を覆う。そして、両手を顔から離して、両手を下ろしながら息を吐き、同時に意識を尾てい骨まで下ろす。

「それぞれのチャクラを、明瞭に意識する」というのが、なんといってもヨニ・ムドラーの目的。
 
 
ヨニ・ムドラーが終わったら、そのままクンダリニー瞑想に突入する。

クンダリニー瞑想は、そのままの蓮華座のポーズで、手のひらを上に向け、ひざのあたりに軽く乗せて瞑想に入る。ちょうど、上に貼った画像みたいな感じ。

意識は、尾てい骨に置く。クンダリニーといえば、やっぱり、尾てい骨のルート・チャクラを刺激するのが、まずはポイントになる。


そこから先は、いかにもインド式。集中力と注意力の瞑想だ。何一つ落とすことなく、注意深く「聞き守る」ことを続ける。聞き守る対象は、聞こえるものすべて。小鳥がピーピー鳴く声でもいいし、自動車がブーという音でもいい。いわく、

>それら全部は、決して止まることなく変化しているのであるから、全部を同時に、しかも持続的に最大限の注意力を働かせていなければならない。

>通常いわれている、いわゆる「音を聞く」ということでは全然ない。「見守る」という表現も本質的には同じなのであるが、要点そのものはといわれれば、全知覚力の発動であると言うべきでああろう。


クンダリニー瞑想は、マハー・ムドラーと、ヨニ・ムドラーの呼吸法が重要なポイントになる。でも、ここから先は、瞑想中の意識の問題。やっぱり、詳しくは、ダンテス・ダイジの「ニルヴァーナのプロセスとテクニック」をご参照・・・。
 


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