ラセン階段のようなレベル向上

地球の次元上昇が進んでくれば、人の意識は新しくなる。もちろん、全員がそうだというワケにはいかない。「富める者から、先に富め」という、小平主席の改革開放政策「先富論」じゃないけど（笑）、とりあえず、今の状況で意識を高められる人が先陣を切るしかない。

それを「選民思想だ」という人もいるけど、そんなの言うだけ野暮というものだ。人間、みんな同じというワケにはいかない。そもそも、「意識を高めよう」という意欲に大きな個人差がある。というより、そこに関心を持っている人の方が少ない。これは、自分で選んだ道。つまり、「選んだ民」ということでなら、「選民」と言える。

意識を高めて、この地球環境に高い振動数をもたらすのが、我々の役割。いくら、「特別なことはしなくていい」と言ったって、「意識を高める」という役割とか使命だけは残っている。

そのために一番いいのは、スピリチュアルや東洋思想を学び、深い瞑想をすることだろう。欧米に発するスピリチュアリズムの流れも、アジアに発する東洋思想の流れも、両方とも日本がほぼ終着駅。どちらも、この日本には存分に流れ込んでいる。両方の流れを吸収する上で、日本ほど有利な地は他にない。せっかくだから、そういう「地の利」を活かしていきたいものだ。

タマゴからかえったばかりのアヒルの子供が、最初に見た動くものを親だと思ってドコまでもついていこうとするのと同じで、信者も、たまたま最初に出会った宗教を「これこそ、究極の真理だ！」と思い込むことがよくある。でも、「真実を知ってるのは、この俺だ」と慢心してしまえば、そこで進歩が止まる。

 そこから手を広げてみると、物の見方が変わってくる。造詣が広がるにつれて、「自分が究極の真理だと思ったものと似たような宗教が、世の中には掃いて捨てるほどあるのだ」ということが分かってくるはずだ。

そこでハマりやすい第二の落とし穴は、「自分がまだ知らないだけで、ドコかに究極の真理があるんじゃないか？」と探し求めるようになることだろう。それだけなら、求道の道だから別にいいんだけど、それがアチコチの宗教を渡り歩く「宗教遍歴」になってしまうこともあるから、要注意。

そうならないためには、「最初から、全部の思想に取り組む」というのも、ひとつの手だろう。同時に多くのテーマに取り組み、いろんな話題を順ぐりに回しつつ、ラセン階段のように、グルグル回りながら全体のレベルを少しずつ上げていく。本ブログは、そういう風にできている（笑）。

「ラセン階段のように」というのは、グルグル回りながら上がっていくこと。というより、すべてが回り道で出来ている、上昇への道。

でも、宗教遍歴してる信者というのも、迷っているようでいて、実は侮れない。中には、劫を経た老獪な宗教遍歴者もいる。ある団体には、教祖のことを「あの若造も、以前はいいこと言ってたけど、最近は慢心しておかしくなってきたな」という風に論評してる信者までいた。つくづく、信者心理の複雑さを思い知らされたものだ…。

でも、そんな宗教遍歴も、無意味なわけではない。だんだん物の見方が広くなり、物事を客観的に見れるようになるのは確実だ。ひとつの宗教をカタクナに信じているのよりは、そういう回り道だらけの遍歴者の方が、少なくとも筆者の好みには合っている（笑）。

もちろん、「ラセン階段を上がるようなレベル向上」は、あくまでも筆者の好みであって、それが全てというワケではない。ひとつの信仰の道をトコトン極めるというコースだって、もちろんある。

「マントラ禅」のトコでも出てきたけど、「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経…」と一心不乱に百万遍も唱え続けることだって、意識を高める効果は確実にある。それは、人類の長い経験によって裏付けられているから、文句はつけられない。

要するに、意識を高める道はひとつではなく、たくさんある。せっかく、現代の日本という、古今東西の人類の文明を集大成したような地にいるのだから、一直線に進むより、グルグル回りながら、すべてを吸収していきたいものだ…。