宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

引き続き、世界情勢に思う

2011年09月20日 | こっくり亭日記
  
アラブ諸国の情勢が、ますます動いている。リビアでも、ついに長年の独裁者カダフィが逃亡し、反政府側が政権を樹立した。逃亡したカダフィの行方は知れない。アフリカ諸国でのカダフィの人気は高く、保護する動きも見られるという。
 
反政府側が短期に勝利をおさめた背景には、イギリス・フランス・イタリアといった、ヨーロッパ諸国の軍事介入がある。これまた、アフリカ諸国では、欧州諸国の軍隊によってリビアが爆撃される姿が、かなりの反感を買ったという話もある。また、イラクと同様、産油国のリビアだけに、「貢献」した国々による石油利権の争いが、公然と勃発している。

まあ、見た目はともかく、歴史的な意義としては、アメリカのブッシュ政権が数年前にイラクを爆撃して独裁者フセインを排除したのと、たいした違いはないように思う。イラクの場合は、「フセインの独裁継続を願うイラクの人民に、アメリカが爆弾を降らせて強引に民主主義を押し付けた」とされ、悪魔の所業のように言われている。これに対して、リビアの場合は、「カダフィの独裁に怒ってリビアの人民が立ち上がり、ヨーロッパ諸国が助けて民主主義を実現した」という形になっている。このように世間のイメージには天と地の違いがあるのだが、おそらく、百年後や二百年後の人類が、今の時代を歴史的に振り返ったならば、似たような一連の出来事として受け取られるんじゃないかと筆者は予想する。

これはやはり、国際的な状況の違いもさることながら、武骨なアメリカに比べて、ヨーロッパ諸国の対応が上手なんじゃないかと思う。実際には、やってることは似たようなものなのだが、あまりにも世間に与えているイメージが異なる。これが、よくある「アメリカ・影の政府の陰謀論」を、筆者が否定する最大の理由だ(笑)。早い話が、歴史的に見て、アメリカ人のやることはいつも単純で露骨なのである。これほど、複雑怪奇な「陰謀論」がそぐわない国もない。
 
どちらにしても、歴史的な評価なんてものは、後世になってみないと分からない。同時代人の予想を超えて、評価が変化するのが普通だ。これほどアテにならないものは他にない。しかも、この先の地球では、おそらく戦争や革命そのものが消滅していくことが予想される。歴史的な評価もなにも、後世から振り返ってみれば、どの事件も全部ひっくるめて、「過去の地球では、いつもこのような騒乱が起きていました」という結論でひとくくりにされる可能性が高い。
 
それはともかく、アメリカといえば、オバマ大統領が大苦戦している。いつもなら、再選を控えたアメリカ大統領が大規模な景気刺激策を打ち出し、それによって世界全体の景気がよくなるという、「アメリカ大統領選サイクル」によって世界経済が動かされるのが普通だ。でも、今回は議会で法案が通らないので、そうもいかないみたいだ。

オバマ大統領は、富裕層に対する大増税で、財政赤字を解消する大胆な案を打ち出した。これには先日の、世界有数の大富豪ウォーレン・バフェット氏による、「アメリカの富裕層は優遇されてきた」という良心的な発言が追い風になったと言われている。これに強硬に反対して立ちふさがっているのは、野党・共和党だ。特に、茶会派(ティーパーティー)と呼ばれる超・保守層が、富裕層増税に断固反対している。こんな茶会派を、高島康司氏がブログで称賛しているのは滑稽だ。彼はいったい、何がやりたいのだろうか(笑)。

日本でも、野田政権が発足した。今度こそ、できれば長く続いてほしいと思う。日本では、このところ政権ができては潰れ、できては潰れという傾向が続いている。新しい政権ができても、すぐにマスコミの総攻撃が始まり、支持率が急低下して政権が崩壊する。こういうのは、民主主義国が陥りやすい落とし穴だ。
 
いずれにしても、地球人類のやっていることには、「相変わらず」の感がある。やっぱり、ここは政治経済のことより、せっせと皆でヴィパッサナー瞑想をして、意識の覚醒に取り組むのが急務だ・・・(笑)。
  

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ブログ管理人)
2011-10-01 14:16:13
>この数年、日本の未来が心配になっていたので政治に目を向けてましたが、まあ、そんな事よりも自分の意識レベルを上げる事の方が大事で、結局それが回りまわって日本の為になるんだろうと思うようになり、昔ほど政治に目を向けなくなりました。


同感です。

自分の意識レベルを上げるしかないですね(笑)。
返信する
Unknown (ミント)
2011-09-20 21:19:17
<ここは政治経済のことより、せっせと皆でヴィパッサナー瞑想をして、意識の覚醒に取り組むのが急務だ>

全くです。
いつも、ここに来ると勉強させられます。
茶会派は私もおかしいと思っていました。
あまり好きじゃないです、もし私がアメリカ人ならこんな人達に実権を握って欲しくないな、って思っている所です。

この数年、日本の未来が心配になっていたので政治に目を向けてましたが、まあ、そんな事よりも自分の意識レベルを上げる事の方が大事で、結局それが回りまわって日本の為になるんだろうと思うようになり、昔ほど政治に目を向けなくなりました。

おかげで、怒る事が減って毎日気分が良い日が増えました(笑)

返信する

コメントを投稿