ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

今まで生きてきた道 20回

2006年09月03日 | 

 昨日の夕方公園に散歩に行き、林の中でこんな風景を見ましたので
お話しましょう。わたしの目の前に突然カラスが急降下して
びっくりしましたが、何かを加えてさっと飛び上がったのです。
 上を見たら、木の上にやや小さいカラスが止まっていたのです。
その子供に口移しで餌を食べさせているではありませんか?
 それは何度も続きましたが、何と愛らしいのでしょう。
わたしはしばらく立ち止まって、その様子に見とれました。
 みんなに嫌われているカラスですが、お母さんカラスは自分の子供に
こんなに一所懸命に餌を与えている。わたしは初めて見ましたが、その
健気な様子に「親って凄いな」と感銘しました。
 子供の親殺しや親の虐待など、人間のモラルが低下している現代に
カラスに子育ての一所懸命さを教えられたように感じ、ほのぼのした
気分になった昨日の散歩でした。


   ☆ 瞑想を求めて
  今回わたしはもっとも感動したインドでの瞑想体験を、その前後の情況と
  ともにお話いたしましょう。
   わたしは長年ヨーガの指導をし、生徒さんには瞑想のやり方などについて
  説明していても、実は本当の瞑想状態はどんなものなのかよく分かりません
  でした。 今だから告白できますが、わたしは瞑想を求めて、ヨーガ以外の
 さまざまな心理療法のワークショップに参加したり、座禅をしたり、毎日早朝
 呼吸法をし、その後に約一時間座って瞑想をくり返しました。
 でもいくら努力しても「これが瞑想状態だ」という実感を得ることは
 できませんでした。こんなことは他人には話せず「わたしはもう長年ヨーガ
 を指導していて、インドへ何度も行ったのに、何故なのだろうやはり修行が
 足りないのではないかと」と、焦燥感や自己嫌悪に陥ったりしました。

  その頃はヨーガブームでしたが、ヨーガを修行している人にとって、インド
のリシケシは憧れのヨーガの聖地でした。そこに行くツアーはありましたが、
ほとんど観光が主ですので、リシケシにはわずか二日間位滞在するだけでした。
そんなときにヨーガ指導者のために、リシケシ(首都デリーから車で八時
 間位)に一週間滞在するツアーがあったのです。
  わたしは即申し込み、「今度こそ本当の瞑想状態を経験したい」と、勢い込
んでそのツアーに早速参加しましたが、それは四回目のインドへの旅でした。
 
  ☆シバナンダ・アシュラムに通って
  リシケシではシバナンダ・アシュラム(ビートルズが修行した有名な道場)に
  一週間滞在してヨーガを修行する予定でした。ところがそこに着いたときには
  寒い雨の中で四時間も待たされた挙句に、結局そこに宿泊することができずに
  近くの粗末なホテルから、毎日早朝通うことになりました。
   シバナンダ・アシュラムはとても荘厳な雰囲気のアシュラムでしたが、でも
  そのアシュラムのすべての修行に参加しても、そこに宿泊できないためか、求
 めていた瞑想状態を体験できずに、そのまま一週間が過ぎました。
  わたしはとてもあせりました。そして「折角リシケシまで来たのに、何も得
ずにこのまま帰るのは忍びない」と感じ、仲良くなった仲間の若い女性二人に
自分の気持ちを打ち明けたのです。
 すると彼女達もわたしと同じ思いだったようで三人で相談し、ツアーリーダーの
了解を得て後一週間残っている観光をすべてキャンセルし、リシケシに留まる事に
決め、帰りにはデリーの空港で合流することにしました。
 リシケシに着いて初めて三人でお茶をしたときに、知り合った日本人
女性の紹介で、ヨーガニケタン・アシュラムに滞在を決めました。
                              能里子






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