ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

「世界心理治療学会」で発表した小池能里子からのアドバイス

2010年05月11日 | アドバイス
  ☆ 最近の指導実例から
 Sさんは24歳の会社員ですが、「男性の視線が気になって、緊張するため
仕事がやりにくいので、それを改善したい」と相談に訪れました。
 よくお話を伺うと、男性が多い職場の上、女性は年配者が多く、そのため若い
Sさんはどうしても見られることが多いような環境でした。
 性格分析や、心理テストを行うと、「完璧主義、エーカッコシーで、他人の目を
人一倍気にするタイプ、イエスマンでマイナス思考」であることがわかりました。
 こんなタイプは、大変生き難いことは確かな事実です。
毎回いろいろな分析を行い、カウンセリングをくり返しましたが、同時にセルフ
コントロール法である、「自律訓練法」「セルフ・ヒーリング法」を指導しました。
また、「大スターでない限り、他人はいつもあなたを見ているわけではない」と
くり返しお話しました。
 Sさんを捉われから解放されるために、「自律訓練法」の中に取り入れる
「意志訓練公式」は二人で相談して、下記のようにつくり、毎回練習の中で
くり返しました。
   ◇ 男性の視線が気にならない。
   ◇ どんなことでもほどほど満足できる。
   ◇ だんだんプラス思考になる。
 
 彼女は遠方の地方都市から通ってきますが、来会する旅にだんだん表情が明るく
変化してきましたが、帰り道に東京見物をするのも、とても楽しみになったそうです。
 また些細な失敗や、他人に話した言葉を、いつまで後悔したり、反省したりすること
を絶ち切るために「忘れる,あきらめる、気にしない」と、毎日くり返し自己暗示をすることを勧めました。
 わたしは一度行ったテストを、指導の中ほどや、最終回に再び行います。
何故なら、それは自分の気持ちの変化を、テストの得点の相違で気がつくからです。
 そのため、「自分はこれほど変わったのだ」と、改めて認識し、自信を持てるよう
になるのです。入会時に行った「プラス思考ORマイナス思考」の得点は、マイ
ナス思考悲観的だったのに、五回目の指導時に行うと、平均値になっていました。
 考え方や、行動パターンを少し方向転換すると、その効果は顕著に表れるのです
が、Sさんはその得点の変化に驚いていました。
 また、わたし独自創案のセルフヒーリング法は、自律訓練法と違って、どこでも
簡単に行うことができるため、必要な時にときどきやったそうです。
  Sさんは以前より、人の前でも委縮したり緊張したりすることがなくなり
自分の感じたことや、意見を言えるようになり、上司から「Sさんはこの頃随分
ハッキリしてきて、なかなか良いね」と、褒められたと、嬉しそうに報告してくれ
ました。
 
 わたしの指導の特長は、単なる性格分析や、心理分析をするだけではなく、それら
が、ネガティブな面や、マイナス方向のであれば、「どのように対応すべきか」を
具体的にアドバイスすることです。ですから、「自分を向上させるための方向性が
明確になること」でしょう。ただし、そのための、勇気と、努力は必要ですが
いずれにしても、相談者のヤル気があるか、そうでないかによって、雲泥の差
があるのは自明の理ですが……また独身で実家から通勤しているSさんに、「お母
さんに感謝していますか?」と問いかけたら、急に激しく泣き出しました。
 毎日上げ膳据え膳の生活なのに、それが当然と感じていてたことに、改めて気が
ついたようです。自分をいつも支えてくれる、家族に感謝できるようになると
周りの人間関係が必ず良くなるのは事実です。
 最終回にはスッカリ変化したSさんに、再び行った「アンハッピー度テスト」の
結果は、アンハッピータイプから、ハッピータイプへと、見事に変身していました。
 自分を向上させるためには、性格、考え方、行動パターンなどの、内面を知り
それを変えるための努力が必要です。また入会時と、退会時のテスト、また絵による
心理テストの変化を見て「わたしこんなに変われたのですね。」と、大変嬉しそうでした。
 もともと能力があるSさんは、これからは誰にも気兼ねすることなくノビノビと、その
持てる力を発揮し、きっと建設的で、楽しい人生を過ごせることでしょう。

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