ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

帰ってきた妖精ドール

2009年03月24日 | Weblog
☆ ドレスアップ、メーキャップして
 10年間わたしのパソコンデスクで、物書きのわたしを守ってくれた妖精
のドリーは、ドレスも色あせ、腕がブラブラになった。
でも、そんなによれよれになっても、わたしは絶対に離したくなかった。
幼い頃からお人形が大好きで、わたしの傍にはいつも人形がいた。
ヨーガ教室、続いてダンススタジオをオープンしたときどきにも、幼児性の
強いわたしは夫にねだって、ペットとしてプレゼントして貰ったのが、お人形
とぬいぐるみだった。長年大切にしていたが、すっかりくたびれたお人形と
ぬいぐるみを捨てるにしのびなく、その二人を供養してくれるお寺に納めた。
人形達が沢山入っている御堂に入れたとき、わたしは別れがたくなり
悲しくて涙が溢れて止まらなくなった。しばらく泣きじゃくって、一緒に
行ってくれた友人を困らせたことがあったが、もうあんな悲しい思いは
二度としたくないと思う。

 だからもう絶対に別れたくない、妖精についていたラベルから、ある
人形作家の作品であることが分かり、インターネットでさんざん調べたが
その作家のアトリエは横浜があるのを知った。電話で先生と連絡がとれた
時には、わたしはとても嬉しくて小躍りした。
 数日後早速そのアトリエを訪ねて、できれば「もう一度前のようにきれ
いにしていただくことはできないでしょうか」とお願いした。
 すると先生は、「新しい人形をつくるより大変手間がかかる、でもそんな
に大切にして下さるのなら、時間はかかるけれどお引受けしましょう」
と約束して下さった。でもドリーがいないのは淋しくて、沢山ある中から
わたし好みの妖精ドールを選んで一人連れて帰って、パソコンデスクに置
いた。名前は「ケイト」とつけた。そして今日リメークした「ドリー」が届け
られたが、ドレスもわたしがお願いした明るいイエローで、すっかりイメージ
が変わったけど、やはりわたしのドリーだったのでとても嬉しかった。
 パソコンデスクは二人の妖精でとても華やかになった、でもケイトは
カウンセリング・ルームに飾ることにしよう。
 今度はわたしが死ぬまで、きっと傍にいてくれるだろう。


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