ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

「世界心理治療学会」で発表した小池能里子からのアドバイス前

2010年08月23日 | Weblog
☆ 嫉妬心に振り回されて
Kさんは36歳の主婦ですが、自分の性格に悩んで訪れました。
「すべて自分より他人が良くなると、どんなことでも腹が立って仕方があり
ません。実は夫と同じ会社の大学時代の友人が昇進したことを聞いて、なぜ夫
は平なのに彼が昇進したのだろう。そんなに能力に差があるとは思えないのにと
口惜しくて眠れませんでした。でも一時が万事、他人と比較するクセがあり、全て
がストレスになるので、何とかそんな自分を変えたいのです。理性では他人の事
だから関係ないじゃやないと、割り切っても、感情がついてこないのです」と、い
つもそんな自分に振り回されるのが嫌になったそうでした。
 
Kさんは私立大学を卒業しましたが、母親は6大学以外は認めず、その大学に
合格した時に「もうあなたの一生は決まったようなものね」と、冷たく言い
放ったそうです。また結婚したいと紹介した以前の恋人は、母親が「三流大学
出身では将来性がない」と、彼の面前でハッキリ言ったそうで、別れざるを得な
かったそうです。そこで昔を思い出したのか、しばらく涙が止まりませんでした。
その後夫と知り合いましたが、彼が有名大学出身だったため、結婚を許してくれた
とか。いろいろと伺ってみると、Kさんは明らかに「母原病的性格(こんな言葉は
ないかもしれませんが)」であることを確信できたのです。
☆ 母を反面教師にして
母は美しい人でしたが、自分の結婚の第一条件は、一流大卒でしたので、父は
無論一流大卒、昨年亡くなりましたが、会社を経営する父の次期社長とポストが
決まっていたそうです。母はいつでも「世間の人がどう見るか」と、事あるごと
くり返すため、その影響をすっかり受け、自分では嫌だと思いながらも、「自分が
感じる幸せよりも、他人の目に見える幸せを重視するタイプ」になってしまった
ようでした。また、子供ができないことを大変悩んで、不妊治療を長年続けていました。
Kさんはいつでも「誰にも負けたくない。自分は最高に幸せだと他人に思われたい」
と、絶えず考えていたのです。ご夫婦の仲は良いそうで、二人で海外旅行に行っては
同世代で子育てをしている友人達に、大層羨ましがられるのが、0さんにとっては
とても誇らしく嬉しいことでした。「お母さんはあなたに幸せになって欲しいから
そうしたのだから、決してお母さんを恨んではいけませんよ。だから反面教師に
したらどうかしらと、あなたを大切に育ててきれたことはたしかですから」と
くり返しお話しました。





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