ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

ペルー旅行記 7

2010年09月11日 | Weblog

  ☆ マチュツピチュ遺跡に登って
 入り口には大勢の人がいたが、荷物預かり所と有料トイレがあったが、どちら
も混雑していた。その両方を利用したので、仲間を待たせてしまったようだ。
 入口はいろいろな国の人でごった返して、なかなか入場できないので、わたし
は驚いてしまった。入場までおよそ15分以上かかっただろうか。
 それから大勢の人に続いて歩き始め、いよいよ上り坂になったが、そこは石の
階段だった。自分の身長に合わせて調整したスティックは、とても使いやすく、その
ため足元が安定し、随分楽に登ることができた。
 一行20人の先頭にはガイドがつき、最後尾には添乗員がついていたので、遅れ
ても決して置いていかれないのは安心だったが、わたしはその前の方を、ガイドと
同じようなペースでずっと歩いていた。
 しばらく登るとだんだん呼吸が荒くなって、息が苦しくなったが、混んでいる
ため先が遣えて時々立ち止まるので、何とか持ちこたえられた。
 わたしは一生懸命に登ったが、雨は一向に上がることなく振り続いていた。
どれほど時間が経過したかわからないが、ガイドさんが「ここが遺跡の全体が見える
第一スポットです」と、やや広い所に立ち止まったので、ホッとした。
 ところが霧がたちこめていて何も見えない。
 
「ああ、折角ここまで来たのに何も見えない」と、全員がっかりしながらガイドの説明
を聞いていたところ、霧がだんだん晴れてきて、写真で見るようなマチュピチュ遺跡が
だんだん姿を表してきた。それは素晴らしく幻想的だったが、やがて遺跡がその全貌を
表したとき、わたしは思わず歓声を上げ、全身がしびれるような感動を受けた。
 無論全員もわたしと同じように感じたに違いないが、その場での説明が終わり、「では
もう一つのスポットに登りましょう」と言われたらしいが、まったく聞こえなかった。
「小池さん!」と声をかけられ、ハッとするまで、わたしはその感動のまっただ中に
意識は集中していたようだ。これは幼い頃からのクセらしいが、その瞬間は意識が
それのみに集中し、一瞬止まったようになる。
 それが、感性人間のわたしの特長かもしれない。
 ☆ 雨が上がって
 最も高い場所に見張り小屋があり、そこも遺跡全体が見える第二スポットだった。
わたしはそこで夢中でシャッターをきり、また携帯で友人達にも送ろうと携帯でも
かなり撮った。やがて雨が止んできて、雲が大きく動いていた。
 それから、遺跡の中のコンドルの神殿、日時計、三つの窓の神殿などの要所要所を
ガイドの説明を受けながら歩いているとき、空がだんだん青くなってきて、一瞬だが
薄日も差してきたので、わたしはとても嬉しかった!
 雨の中をひたすら一所懸命登ったが、雨が止んで遺跡の全景がこんなに美しく
見えたなんて……(ヤッパリ来て良かった)と、胸が痛くなるほどの感動と、導いて
下さった見えない力や、また健気に頑張った自分自身にも感謝の気持などを、誰にも
話せず心の中で反芻した。
 周囲が明るくなるにつれて遺跡全体がとても大きく、また歴史の重みも加わってか
全体が光って見えた。大昔こんな山の上にこんな大きな宮殿があったなんて……


 また、その生活様式は非常に合理的で、科学的だったと説明を受けたが、推定
では約700人ほどそこで生活を営んでいたらしい。
 明るくなってきた遺跡は、段々の棚畑の緑が映えてとても美しかったので見と
れていると、当然激しい音が響き渡った。
 びっくりしてその方を見ると、棚畑は立ち入り禁止なのに、そこに入っていた
人に警告したようだ。入場者数は一日2500人平均、多い日には何と4000人
も来るので、そのために監視員が巡回して警備いるのだとわかった。
 そのだんだんの棚畑には、初めて見た「リャマ」が、のどかなに草を食んでいて
それもカメラ納めた。その間霧が晴れたり、発生したりを何度もくり返したが
晴れたお天気の時より、こんな日の方が、幻想的で美しく見えると説明され
わたし達は本当に好運だったと、仲間と話し合った。
 そこに滞在したのは凡そ三時間、おそらく再び来ることがない遺跡を、わたしは
瞼にしっかりインプットした。

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1 コメント

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ご機嫌如何ですか? (清志 凡)
2010-10-11 07:55:54
 9月11日のペルー旅行記7以来1ケ月になりますが、その後のご投稿がありませんので心配しています。せめてご近況をお知らせ下さいませ。清志 凡 こと  志水功夫。
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