ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

カウンセラーからのアドバイス 42回

2006年12月14日 | アドバイス

   ☆ これからのご夫婦のあり方 
 結婚は恋愛の墓場と言いますが、どんなに愛し合っていても、結婚する
と傍にいるのが当然であり、それにすっかり甘んじてしまい、まったく
刺激がなくなり、単なる同居人となるケースも多いようです。
 さらに子供が生まれると、お互いが夫や妻ではなくなり、子供の親に
なってしまい、まただんだん妻は夫の半分母のようになり、そしていつの
間にか空気のような存在になる。そして長い結婚生活もある年齢に達すると
やがておじいさんやおばあさんに移行していく。
 残念ながらそれがごく一般的で、自然なのかもしれませんが、平凡は確か
に幸せですが、それでは何か少し淋しいとは思いませんか。

 でもそのためには夫も妻も、「我がつれあいはなかなか良いな」と、とき
にはハッとさせるような魅力を発揮する努力も必要ではないでしょうか。
 わたしは若い頃から、いつも子供達の母だけでは嫌だと想っていましたが
また夫も子供達の母としてだけではなく、わたしをいつも一人の女性として
扱ってくれましたので、それなりの努力は絶えず欠かせませんでした。
 そんなわたし達夫婦の関わりは、同世代ではユニークな存在のようですが
わたしはその頃からもしかして、女性としての自分をもっとも大切にしたの
かもしれません。
   ☆ 魅力的なミセスとは 
 ほとんど生活感がなく、世帯やつれしていないことや、家庭に埋没する
ことなく、自分なりの世界を持っている人ではないでしょうか。 
 さらに家庭的であれば、最高ですが------ 
奥さんが素敵でいられるためには、夫は子供たちの母親としてだけでなく
一人の女性として認め、尊重することが大切ですが、素敵なミセスには必ず
素敵なご主人(夫)がついている、と言われるのはそんな理由かもしれません。
 ことに共働きの場合には、どうしても妻に負担がかかるので、家事や子育て
にも、夫の協力がなければ絶対に無理でしょう。
 ある共働きの奥様はフルタイムで働き、家事も育児も完璧に近くこなして
いましたが、無理が重なりとうとう倒れ入院しました。
 それ以来そのご主人は、自分があまりにも家事に関心がなかったことに
気がつきそれ以来、スッカリ協力的なったそうですが、それ以来ご夫婦は
以前に増して、円満になったようです。  
  ☆ 老夫婦の場合
 今までご自分を長年サポートしてきた妻を、改めて生涯のパートナー
として、見つめなおすことが大切です。そして自分がリタイアしたら
今まですべて妻にまかせていた家庭内のさまざまな仕事を、積極的に
サポートすることが必要ではないでしょうか。
 なぜなら夫の停年があっても、妻には永久に停年がありませんし、
まして老化という現実があるのですから------
 そんな夫の思いやりが、妻の気持ちにゆとりを持たせ、長年の歴史と
あいまって、お互いにより良い関係を築けるのではないでしょうか。
 わたし事ですが我が夫はリタイアしてからは、信じられないほど協力
的でそのためわたしもまだ仕事ができるのです。

 長年連れ添ったご夫婦だからこそ、そんな工夫が必要ではないでしょうか。
現代ではだんだん長生きになり、夫婦だけで過す期間が、ますます長くなって
います。お互いにほんの少しの思いやりや、感謝の気持ちで毎日過せたら
穏やかの良い気分で暮らせると思いますが如何でしょうか。
「何もいまさら-----」そんな考えの持ち主は、相当アナクロかもしれません。
 わたしの知っているお手本にしたいようなご夫婦達は、お互いそれぞれ
自分の世界を持ちながら、適度な距離を保ち、自由に穏やかな生活を過して
いるようです。世の中で「もっとも美しいもの、それが老夫婦」と言われて
いますが、そんな理想像になれたらきっと素敵ですね。
                           能里子
 

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