毎日の買い物には自転車が必要。
というのは、
例えば、1升瓶のみりん、酒、しょうゆ3本、
さらに、根菜などを両ハンドルにどっさりかけて、なんて買い物
ザラですから。
(わたし、結構かっこよさにこだわりますが、実用主義でもあり、
この種のかっこ悪さは、へーき、へーき)
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隣の駅程度だったら自転車で行きます。
魚はココ、お豆腐はココ、お肉はここ、って個人商店に行くので
ぐるんぐるん廻り、びゅんびゅん走ります。
歩いていたら、時間がもったいない。
ほんとに自転車は身体の一部、分身です。
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その自転車ですが、
今年で23年のつきあいになります。
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購入したのは、昭和60年のたしか春ごろ。
青山246沿い、表参道~外苑前の間にあった、
ガラス張りの間口の広い大きな自転車屋。
自転車好きなので、いつも、なんとなく店内をみながら
通リ過ぎていたのですが、
「うわっ、これだ!」と思う自転車が
その店の1番奥の壁にディスプレイしてあり、一目惚れ。
シルバーのメタルフレームと黒のコンビネーション、
安定感のあるボディは、男っぽくて、まさにわたし好み。
(って、わたしは男?)
ジャケット購入のはずが、自転車に。
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「これください」
「え、あなたが乗るの?」
「そうです」
「相当、重い自転車だよ。女の人向きじゃないよ」
「でも安定してるでしょ」
「びくともしないね」
「うれしいなあ!
買います。
あ、すみません、前にバスケットつけてください」
「これ、マウンテンだよ。そんなものつけたらかっこ悪いよ」
「買い物に使うので、すみません」
「つけない方がかっこいいのに・・・」
「後ろに荷台も」
「それは絶対しない。そんなこと言うんだったら他のにして」
「わかった、つけない」
え?,写真をみても
普通の自転車じゃないの。
と思うでしょう?
購入当時とはスタイルがちがうんですよ。
23年間の間にはいろんなことがありまして、
数回、盗難に遭って半年くらい還ってこなかったり、
放置自転車としてトラックに投げ込まれ、
山積みにされたりで(駅前駐車のわたしが悪い)、
還ってきたときは、いつもボロッボロ、ガタガタ。
当時のままなのは、ハンドルとボディ(ボディっていうのかなぁ)だけ。
それ以外は全部チェンジ。
車輪、タイヤは2回チェンジしてます
フレームのチェンジは・・・・・・・もう、忘れました。
タイヤの太さも、元のは1,5倍くらいありました。
そんなにチェンジするくらいなら新しいのを買えばいいじゃない、
って思うでしょう?
わたしも、そう思って新しい自転車に試乗してみましたが、
荷物の積載量に限りがあり、
乗り心地も、もう、もう、ぜ~~んぜん、ちがうのです。
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自転車好きの自転車屋さん曰く
「ああ、ブリヂストンのこれね、すごくいいやつなの。
新しいのでこんないいのないよ、修理した方が絶対いいよ」
というわけで、23年のつきあい。
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修理して普通の自転車風になった今、
盗難にも遇わず、平和な日々が続いています。
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BRIDGESTONE・spider=ブリヂストン・スパイダー。
今も、わたしの分身、有能なパートナーです。
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23年も経ったのに、 ステッカーも健在。
警察の登録番号が消えかかったとき、
このステッカーのおかげで、盗難に遇っても還ってきたのです。
サイクル・ショップ
オグラ
東京・青山。
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いまはもう、ありません。
現在、ジモティーで売りに出ていますよ。
埼玉県で。検索してみてください。
同時期の色違いですが・・・
もう一台どうですか?