引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

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母の新盆と終戦記念日

2012年08月15日 | ときどき日記

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生きていれば、いろんなことがありますが

なんと形容していいのか、

言葉の見つからないことが

降り立ってきました。

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7月11日、母の兄の長女・従姉妹の

説子さんから宅急便がとどきました。

なにかと思ったら、中身は大量の手紙と写真

2冊のアルバムでした

下の写真は手紙です。

戦死した父の遺品のようです。

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この日、この荷物を受け取ってから、

すぐ虫干しをしましたが、その後、

なにをしたのか、記憶がないほどの

衝撃的なできごとでした。

Img_0052_3

説子さんによると、

母の実家を片付け中、ボロボロに朽ちた

風呂敷包みが現れ、結びをほどいてみたら、

大量の手紙があらわれたとのこと。、

とりあえず、捨ててもいいものかどうか、

数通読むと、多くはわたしの父から発信

したものとわかり、

これはわたしに届けなくては、と送ってくれ

たのでした。

説子さんと驚いたのが、父がたいへんな

筆まめな人だったということ。

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父の手紙の文面からは、

母への、温かくもまっすぐな愛情、

2人の両親への思いやり、親族、友人への

気遣いなどがうかがえます。

優しさの溢れる文章なのですが、

昭和19年に入ってからは、緊迫感の

滲む内容となり、死を意識した張り詰めた

ものが読みとれます。

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筆記用具は、毛筆、万年筆。

鉛筆書きのものはまだ見当たりません。

紙は葉書、便箋、和紙。

当然、内容は重苦しいものが多いため、

正直、まだ1部しか読んでいません。

ただ、興味深いものが多々あり、

気が向いたときに少しチョイスして、

掲載してみようかと思います。

写真も、父は写真が趣味でライカ等を

所持していたので戦時中の演習模様や

休憩中のスナップ写真が数多くありますし。

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父のことは祖父母たちや檀家の方々から

聞かされていましたが、

手紙を読むことで

全く知らなかった父の性格、

人柄が手にとるようにわかり、

不思議な力が湧いてきています。

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今日は終戦記念日。

母と叔父(母の兄、説子さんの父)の新盆

でもあり、1箱分のお線香を焚きました。

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しかし、母が実家においたはずですから

知らないはずはないし、

祖母、叔父は、知らなかったのか、

知っていたのか。

もっと早く読みたかった

いろいろ考えている今日このごろです。

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コメント (4)
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