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引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

引頭佐知(いんどうさち)の料理ブログ

いんどうさち日本料理教室(2009年5月)人参葉の黒ごま和え、鯛の潮汁、鯛の昆布〆、人参と絹さやの炊

2009年06月04日 | いんどうさち日本料理本科

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養殖昆布で昆布〆

出汁とりでいつもご紹介しているのは天然の真昆布です。

産地は、北海道・南茅部・川汲浜(かっくみはま)産。

写真は、同じ産地の養殖真昆布です。

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今日の献立は、鯛の昆布〆。

この養殖昆布を使います。

昆布〆には、養殖昆布が適しているからです。

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布巾にたっぷりの酢水を含ませ、

昆布両面を軽く叩くようにして湿らせ、

ビニール袋に入れてしばらくおきます。

酢水にくぐらせてもいいんですよ。

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天然真鯛。

いつもの魚屋「わたべ」に取りにいくと、

主人が「ほら!」と、鯛の上にはらりと乗せてある

産地と船名を記入した紙をみせてくれます。

この子達は,大分県の国東(くにさき)、

つまり、豊後水道(ぶんごすいどう)の産。

船名は、大栄丸。

豊後水道の鯛はこんな型、おぼえておきましょう。

鯛に限らず、なんでもそうですが、

海流その他条件によって、型がちがうんですよ。

.

この教室、鯛の料理は、今年2度目です。

同じ種類の魚を扱うことで、さばき方をおぼえていきます。

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お時間がおありの方は、見くらべてください。

同じように見えても、個体差あり、です。

というか、雄と雌です。

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はい、頭と内臓をとって、

まずは、上身を。

そう、その包丁の角度を忘れないようにね。

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やったーー!

きれいです。

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頭を梨割りして、丁寧に洗って、半分に。

潮汁をつくります。

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潮汁用に、頭の半身を切り分けていきます。

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鯛「あたたたた・・・・」

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頭、中骨、腹身、食べやすく切り分けて霜降ります。

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昆布を差込みます。

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人参の葉の胡麻和え。

夏は、黒ごまが涼しそうにみえます。

10分位、ごりごりします。

なぜかわかりますか?

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人参の葉を和えます。

カロチンが豊富な人参。

英語でキャロットというでしょう。

名前の由来は、栄養分のカロチンからきてるんですよ。

でね、でね、

葉っぱには、根の2倍のカロチンが含まれているんです。

葉っぱが食べられるの、新人参のこの時期だけですよ。

葉付は、もちろん、国内産です。

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おすしの野菜を切っていきます。

水にさらす、甘酢に漬ける、塩ずりする、

ゆでる・・・野菜によって下ごしらえは、それなりに。

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きぬさやと人参を炊きました。

きぬさやは、旬。

人参は、新人参です(葉っぱは、胡麻あえね)。

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人参=薬といっても過言ではないくらい、

栄養豊富な野菜です。

ピーター・ラビットしましょう。

色取りや付け合せの役目だけではもったいないですよ。

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盛りつけました。

照明によって色がちがいますが、

下の写真の方が、実物に近い色。

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野菜ずし。

ガラスの器に盛りました。

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いつもの漆の丼にも盛りました。

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鯛の昆布〆です。

おいしくて、ほっぺが落ちました。

大葉のうしろには、つまが隠れています。

穂じそとかむらめ、

あったほうがいいけど、なくても、

ほのかな昆布の香りで充分。

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鯛の潮汁。

濁ってないでしょう?

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いただきます。

おいしさに、しばし無言。

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いんどうさち日本料理教室(2009年4月)筍の木の芽和え、若竹煮、筍の味付けてんぷら&山菜のてんぷら

2009年04月12日 | いんどうさち日本料理本科

さて、今回は、筍料理です。

(筍のゆで方は、ブログが長くなりますので、

筍のゆで方として、別枠で、次回に)。

.

写真下の山菜は、てんぷらの(たね)材料です。

左から

しどけ、たらの芽、ふきのとう、ぎょうじゃにんにく、こごみ.

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下のほうれん草は、木の芽みその

<青寄せ>用に使います。

久松農園から朝届いたばかりのです。

青寄せ、今回は、作業が多いので、

ほうれんそう2本だけでつくります。

青寄せというのは、練り味噌に

緑の色をつけるためのもの。

木の芽和えといっても、

木の芽だけでは、緑の色はでません。

ちょっぴり手間がかかります。

生徒さん、もしかしたら

2度と作らないかもしれませんけど、

木の芽和えは、四季のある日本ならではの、

そしてほんの短い期間の、

ほんとうに香り高いぜいたくな和え物。

こうして作るんだな、とわかるだけでもいい、

そう思ってます。

.

ほうれんそうは、たくさん使えば、緑の色は、濃くなります。

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木の芽は、庭で育ったものです。

これで20枚。葉をつみとっているところ。

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木の芽もすって、

青寄せを加えた練り味噌とあわせ、すり混ぜていきます。

すっていくうち、木の芽のいい香りが漂います。

たまりません。

みんなの手の甲が

すり鉢に向かって伸びてきます。

ちょんちょん、ちょん、と乗せます。

「・・・うーーーん、木の芽の香りぃ・・・」

かならず悶絶します。

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キャベツの即席漬け。

大葉と、みょうがをせん切りして加えてます。

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若竹煮の筍、

昆布と削りかつおの出汁、追いがつおをしてしばらく炊き、

出汁をふくませてから調味料を加えていきます。

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若竹煮のわかめです。

もちろん、鳴門の糸わかめ。

筍を煮含めたら、わかめを同じ鍋に入れ、

味を含ませます。

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炊き込みごはん用の筍と油揚げ。

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天ぷらの衣。

油に火をつけ、適温の170度になる間に

衣を溶きましょう

卵は黄味だけです。

からりと揚げるには、衣はねばりがでないよう、

ささっと混ぜます。

しっかり溶かないでください。

下の写真のように、

小麦粉が残ってる程度ね。

このボウルの下には、

氷水を入れたボウルを穿かせて、います。

衣が冷たいことも、さくっと揚げる条件。

衣の入ったボウル、

火のそばに置かない方がいいですよ。

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下は、味付け天ぷら用の筍。

薄味でさっと炊いて、下味をつけてます。

下味がついているから天つゆはなくてもいいんです。

パーテイなんかのとき、便利ですよ。

(天ぷら、ゆでた筍でも、もちろんいいんですよ)

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小麦粉をまぶして、衣をくぐらせます。

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揚げはじめました。

鍋は、南部鉄。

大勢の納豆汁とかいろんな使い方しますが、

天ぷらにもおすすめ。

厚みがあるので天ぷらにもおすすめ。

温度が一定しているので、上手に揚がります。

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余談ですが、わたしは、鋳物や鉄の道具が好きです。

鍋で鉄分補給をしているせいか、

貧血で倒れるなんてことありません。

現に、鉄の作家で盛清千恵子さんという友人は、

しょっちゅう献血してました。

献血、最近もしてるのかしら。

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うーーーーん、!

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おいひーー!

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揚げ物は、やっぱり、揚げたてがいちばん!

たらの芽のおいしさと言ったら・・・。

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てんぷらのたね。

左から空豆、筍、こごみ、その手前はふきのとう、たらの芽

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木の芽和えです。

材料は、筍、いか、うど。

こういう貴重な料理は、小鉢にちょっぴり盛り、

前菜にするといいですね。

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沢煮椀の材料7種です。

人参、干し椎茸、うど、

ごぼう、豚肉、三つ葉、筍。

三つ葉を意識してせん切りしましょう(笑)。

ちょっと面倒です。

でも、浩美さんという、せん切り得意な方に、

ほとんどおまかせです。

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沢煮椀、ぼやけちゃいましたね。

このお椀も、香り高いお吸物。

香りのある野菜ばかりですものね。

吸い口は、胡椒です。

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筍ごはん。木の芽の葉をつまんで散らします。

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さ、いただきま~~す。

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数人の方が、沢煮椀のおかわりご所望でしたね。

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いんどうさち料理教室(2009年3月)とこぶし旨煮、卯の花煮(おからの煮物)、鯛の塩焼き、白魚の吸い

2009年03月15日 | いんどうさち日本料理本科

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先月、豚肉のおから煮をつくりましたが、

おからといえば、

卯の花煮(おからの煮物のこと)。

もう一度つくりたい、と、

リクエストがありました。

.

まずは出汁とりから。

卯の花煮は、出汁をたっぷり使います。

おいしいコツは、出汁です。

昔ながらの煮物の卯の花煮。

こういう伝統的なおかず、

おいしくつくるには、

昔とおなじように、

<天然の出汁>をつかってください。

できれば、昆布とかつおの。

なければ、

かつおだけでも、煮干だけでも

いいんです。

「同じ材料で、同じ作り方のはずなのに、

おばあちゃん、母の味とちがう。

なぜ?」

そんな疑問が解けます。

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鹿児島県阿久根産の真鯛です。

約1kg×2枚。

塩焼きにします。

尾の先をごらんください。

先が黒いでしょう?

これが真鯛のしるしです。

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頭をしっかりおさえて、うろことり。

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うろこを取らないと、包丁が入りません。

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頭を取り、

内臓をぬいたら、よーーく水洗いします。

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はい、12枚とれました。

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ちょっと型が小さいので、

焼き物よりお刺身向き。

塩焼き用のを注文しておいたのですが

魚屋さんによると、

最近は、思うようなのが入手できないそう。

ま、ま、そういういうことで

お弁当サイズに切りました。

さばき方、少し、アドバイスはしますが、

このクラス、なんとかできます。

塩をふります。

わたしは、このミニ金ざるに荒塩を入れてふります。

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はい、ひっくり返して。

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下は、腹側。同じく塩をふります。

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ふきのとうです。

ゆでて、少しさらして、

おろし大根に使います。

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レース白菜?

いえ、いえ、

今朝届いた茨城の久松達央さんの白菜。

「虫がこんなに食べてるってことは・・・

きっとおいしいんだわ」

と、Sさん。

包丁を入れると、ぷきぷきぷきぷき

みずみずしい元気な音がします。

浅漬けに。

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出汁をとった昆布、きゅうり、大葉、

みかんの皮。

せん切りして塩しておきます。

混ぜて塩した段階で、

みんなでつまみぐい。

「甘~い、甘~い」

虫くい白菜、大好評。

みかんの皮は、以前、干しておいたもの。

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卯の花煮につかう,ごぼうです。

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せんぎりして粗みじん。

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干ししいたけ、ごぼう、にんじん

それと・・・・むきえび。

みんなこんな風に荒みじんに切り、

油で炒めて、炊きます。

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とこぶしです。

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菜ばなの葉に乗せると、春のようでしょう?

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この煮汁は、

とこぶしを炊いた煮汁を煮詰めたもの。

盛り付けてから、

再び、この煮汁を注ぎます。

こういう煮汁、卯の花煮に加えると、

さらにおいしくなります。

昔の主婦は煮魚の煮汁を加えたものです。

.

あ、ごはん

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はい、炊けました。

.

具の、あさりのむき身と生姜、

わたしは昆布を加えた調味汁で炊き、

ごはんをたくときに、その煮汁を加えて

炊きます。

ごはんが炊けたら、あさりと生姜を加えて

混ぜあわせますが、

味を含んでいる昆布、もったいないから

せん切りして加えます。

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「いい香り・・・」。

Kさん、手で香りを寄せています。

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あさつき、もみのりを添えます。

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白魚、わかめ、菜の花。

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お好きなお猪口、どうぞ。

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とっとっと。

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とっとっとっと。

お酒のためには、

もう一品、

和え物か酢の物が欲しいところですね。

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「来月は、筍に山菜まぜたお料理がいいな」

と、はるこさん。

そうしましょう。

*******教室のおしらせ******

日本料理きほん学級・はじめます。

第24回、4月8日(水)午後1~5時

毎月第2水曜日です。

お料理初めての方、歓迎します。

いわし、あじ、さば程度の魚が

さばけるようになります。

ご希望の方は、下記へご連絡ください。

indou@yacht.ocn.ne,jp

場所は世田谷区経堂

小田急線経堂駅徒歩7分です。

*****************

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日本料理教室(2009年2月)蒸し牡蠣・春野菜のごま酢和え・豚のおから煮・炒り大豆と菜めし・山芋の吸

2009年02月15日 | いんどうさち日本料理本科

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2月14日はハッピー・ヴァレンタインデイ。

土曜日です。

シングル組は数人欠席?

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と、思ってました。

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シングル組、全員出席。

「男子なんかにあげないわ」、

出張先のN.Y、北海道の、

有名レストランの、

みなさんチョコを持参。

これも持参の

マンマ・ミーアのサントラ盤CDをかけ、

明るく談笑、合唱。

右のNさん、玄関から踊ってましたが、

今も踊ってます。

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さて、料理!料理!

.

いい豚バラ肉でしょう。

超かんたんな、角煮風。

豚肉のおから煮をつくります。

1,8kg

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水ごししたおから、たっぷりの出汁、

調味料を加え、沸騰したら

落しぶたをして約2時間前後煮ます。

なんにもしなくていいのです。

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水ごししたおからを絞っています。

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小かぶは、浅漬け。

塩した小かぶ、丼鉢に。

重石は、母がつかっていたもの。

昭和っぽいでしょ。

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下ごしらえです。

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炒り大豆と菜めし。

米は、餅米少々を加えます。

大豆は香ばしく炒り、

酒、塩、昆布を加えて炊きます。

菜めしの菜は、大根の葉やかぶの葉を

ゆでておき、炊き上がりに加えます。

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春野菜のごま酢和えの準備です。

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ごはんが炊けました。

塩熱湯でゆでた小かぶの葉は、

水けを絞り、細かく刻みます。

茨城・久松農園の小かぶの葉3株分です。

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混ぜこみます。

ちらほらと若芽・・・早春のごはんです。

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冷蔵庫に、たまたまあるので、

ちりめんじゃこ、加えます。

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も、少し加えましょう。

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豚肉、1時間経ちました。

竹串を通してみます。

ま、通るのですが、

ちょっぴり抵抗があります。

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1時間45分経ちました。

竹串を刺してみます。

抵抗なくすーーっと通ります。

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このまま冷まし、上部に固まった脂を取り

のぞけばいいのですが、時間がないので、

少し冷まし、上に浮かんできた脂をすくい

取り、はい、できあがり。

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豚肉の手前は、苦味が春らしい菜ばな。

ゆでてそえます。

和がらしは、お風呂くらいの温度で、

たっぷりといて、天盛り。

和辛子=香川県産。株式会社山清の「鬼からし」

TEL=0120-512238

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できあがりです。

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春野菜のごま酢和え。

うど、春椎茸、みつば、みょうが、

いんげん、錦糸たまご・・・6種・・・。

6種の偶数も気になりますが、

う~~ん、

赤が欲しいです、

他の料理の色合いが地味ですし。

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ラディッシュ参加。

これで、7種!!

干し椎茸は、焼いています。

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下のかき。

教室が始まる前、購入。

地元・農大通りの城南信用金庫前で

岩手県の物産即売中でした。

大船渡のかきだそう。

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蒸しました。

1個100円(笑)。

そう、ただ蒸しただけ。

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いただきます。

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日本料理教室(2008年12月)つぶ貝の煮物、鶏手羽肉の醤油煮、昆布巻、まながつおの柚庵焼き、小かぶ

2008年12月17日 | いんどうさち日本料理本科

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このクラスは、昆布巻き以外のお正月料理のほとんどを

履修済み。というわけで、昆布巻きプラス冬の料理です。

お正月料理を期待された方、ごめんなさい。

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<おまけ料理について>

料理をつくることが楽しみな教室ですから、材料が残ると、

これでなにかつくりましょう!っていうことになります。

残すのもったいない!と。

たとえば、今回、まながつおの柚庵焼きの<あしらい>は、

小かぶのあちゃら漬け。

すると、「葉は、炒め煮ですね?」って必ず声がかかります。

油揚げは冷蔵庫にいつもありますから茹でて油ぬきし、

葉を炒め、出汁を加えて少し煮て油揚げを加え、

みりんとしょうゆを加えて火を止めて、器に。

生徒さんが自発的につくり、1品出来上がりです。

久松農園の野菜を使うことが多いので、野菜によっては、

2~3ヶ月同じ材料が続くこともあります。

水菜、小松菜、スティック・セニョール・・・などなど。

食卓に毎日あってもあきない、2~3分でつくれる

「葉野菜の炒め煮」のようなおかずをくり返すのは、とてもいいこと、

と、わたしは思っています。

繰り返すうち、自然に身につきますから。

みぞれ酢もそう。

大根がないことはない、この季節に、よく作ります。

三杯酢で作る方法もありますが、

かんきつ類が出回り始めたら、かんきつ酢としょうゆ5:5、

合わせてポン酢を作り、おろし大根に加えれば、

みぞれ酢のできあがり、です。

今回は、大根おろしが余り、冷蔵庫にはなまこがあったので、

なまこのみぞれ酢のできあがり。

教室のおまけ料理は、なにも考えず、ふんふんふ~~ん♪と、

ささっと作れる料理です。

.

さて、下の写真の魚、なんという魚かご存知ですか?

まながつお、です。

「西海に鮭なく、東海にまながつおなし」といわれてて、

関東から以北方面の方は、初めて見る方が多いと思うので、

軽くご紹介しましょうね。

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まながつお。

かつお、といっても、鰹とは別種で、マナガツオ科の魚です。

えぼ鯛、メダイも同科。

旬は12月~2月。

料理法は、新鮮ならば刺身でもよし、、

焼きものなら照り焼き、柚庵(幽庵)焼き、西京焼きに。

あ、揚げ物にも使います。中華料理にもよく使われますね。

台湾の魚屋さんでもよく見かけます。

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教室では、今回は、柚庵焼きに。

今日のは、1,170g

これくらいあると、10人分の焼きものがつくれます。

5枚おろしにします。

このクラスでは初めてのまながつお。

扁平だし、骨がやわらかいから、ちょっとむつかしいかな。

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顔、アップしましょう。こんな顔してます。

誰かが「こんな目のおじさん、会社にいます!」

と、言ってましたが、こんなに目の澄んだおじさん、

いるのでしょうか?

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まな板の上に新聞紙を敷いて、うろこ取り。

魚は、内臓を取り去るまでは新聞紙の上でさばきます。

今回の5枚おろしは、4人で交替してさばきました。

まながつおを捌くのは初めてなので、

「あ、包丁が骨の下に」

「あ、ちょっと包丁が骨の上に」

失敗したら、みなさん手際よく(?)切れ端を分け合って、

お醤油つけて、つまみぐい。

「おいしーー!」

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背側は、3枚。腹側は2枚に。

柚庵地に漬けます。

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昆布巻き用のごぼうです。

昆布巻にごぼう?

今回は、穴子と一緒に巻き込みます。

ごぼうは、ぬかでゆでます。

ぬかの量は、ひとつかみ。

大きな手のKさんのひとつかみでした。

もう、少し、少なくていいです(笑)。

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やわらかくなりました。

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戻したかんぴょうです。

おっと、写真、取り忘れそうでした。

右はゆで汁。おいしいんです。みんなで飲んだ残りです。

かんぴょうは、無漂白の天日干しのものを選びましょうね。

真っ白いかんぴょうは、亜硫酸ガス処理しています。

亜硫酸ガス=硫黄蒸し。

どうしてそんなことするかっていうと、

かんぴょうは、長くおくと、

色が茶色っぽくなり、かびやすく、虫がつきやすいのです。

硫黄蒸しすれば、、漂白、殺菌、殺虫でき、保存性が高くなるのです。

消費者にとっては、恐い処理です。

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かんぴょうは、おすしに使うだけじゃありません。

無漂白の上質のかんぴょうを煮物にしてもおいしいし、

産地の栃木近辺では、味噌汁や吸物の実としてもよく使われています。

そうそう、とってもカルシウム、豊富なんですよ。

ちょっと使って袋に入れっぱなし・・・ではなく、使い切りましょう。

水洗いして、よく塩もみし、やわらくしてからゆでてくださいね。

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日高昆布を戻し、ゆっくり煮ます。

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煮汁が少なくなってきました。

あらら、左上の昆布、かんぴょうの帯がほどけてますね。

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下は、20分でつくれる鶏の醤油煮。

前日、六本木を歩いてて見つけたお肉屋さん。

(六本木通りをはさんで、全日空ホテルの、斜め向かい側辺りです)

肌が美しく、ふっくらみごとな手羽先に、一目惚れ。

クリスマス、お正月料理におすすめ、と、

ついつい、みなさんに食べさせてあげたくて献立に加えました。

ま、はっきり言って、わたし、手羽先、好き。よく登場します。

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煮汁、少ないので、ときどきひっくり返してね。

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かきごはん用のかきは、小さいかきを使います。

かきの選び方は、ひだの色が黒く、ぷっくりしていること。

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福森雅武さんの、土楽窯のお釜です。

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炊きあがりました。

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これは、橙(だいだい)です。

5月のブログで、とろろ昆布の吸物の吸口に使ったのが、

この橙の花です。

かんきつ酢の中で

いちばんすっきりしている味の橙。

河豚や水炊きに欠かせません。

一昨年まで、この時期、1箱取り寄せ、

絞って一年分の酢を作っていました。

.

今回は、大根おろしが余ったので、

なまこのみぞれ和えに使います。

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こんな風にまん中をむいて、さらに横半分に切り、しぼります。

1回でしぼります。

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根菜のおいしい冬。

蓮根もそうです。

蓮根をおろして、蓮蒸し。

具は、百合根、銀杏、紅葉麩、しめじ、三つ葉。

八方だしで下味をつけて蓮根と混ぜあわせて蒸します。

穴子や海老を加えるとおいしいのですが、今回は、精進で。

蒸しあがったら、熱々のたっぷりの銀あんをかけて。

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下のお椀、これ、まだ発展途上の吸物。

お椀の名前、まだ、書かないことにします。

ちょっと満足できなかったのです。

どうしたらいいか、考えてて、昨日、小田急線の電車の中で、

頭に電球がつきました。

電車に乗っててもね、いろいろ考えるのです。

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鶏手羽先の醤油煮。調味料もほんとに少なく、時間も20分だけ。

でも、おいしい。

この盛り付け、「巣ごもり」というものです。

鶏が卵を抱いて巣にこもるとひよこが生まれるでしょう?

子孫繁栄、という意味があります。

お祝いのパーティなどにおすすめです。

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昆布巻きです。

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向こうに見えるのは、つぶ貝の煮物、

まながつおの西京漬け、写真は、この教室の生徒さんのブログ

FOOD MEMORIESをごらんください。

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食後の、片付け中。

片付けは、1人だと楽しくないけど、みんなと一緒なら、あっという間。

笑って終りました。

今回は、品数が多く、同時進行だったため、

カメラが追いつきませんでした。

.

このブログをお読みくださってるみなさま、

来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

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