Ｕ２３最強の男

表彰台の真ん中に立つ男はＵ２３最強の男。
数年前Ｕ２３を率いていた時のエースで山岳、平地、スプリントすべてをこなせる数少ないオールラウンダーだ。
大学１年で世界選手権代表に選ばれるが膝の怪我、次の年も色々あって走れず、３年の時はプロを相手にＵＣＩポイントを取得、ポイントを自分の手でもぎ取ったが世界選手権は走れ無かった。何故だ？
特にツールドインドネシアでは、ヨーロッパやイラン勢から優勝を２回ももぎ取り、その他の区間でも上位に食い込んだ。この時ツールを何度も走った俺の友人が、おい凄い選手を育てたな、ゴール前数キロ向かい風の中、あいつは単独で逃げていったぞ。
将来が楽しみだと興奮して話しかけてきた。
それほどまでに強く、アフロの事を知らない選手はいないほどだ。
イラン勢を相手に山岳もこなし、インドネシアのエーストントンとの我慢比べは今でも俺は忘れない、それほど興奮したレースを展開した。
しかしその力に少し陰りが、人為的に力を落とされたと俺は思っている。
アフロよ、今のお前の力、おかしい思わないか？お前の潜在能力は俺が良く知っているぜ。
、タイ、インドネシア、台湾、イラン、ＵＡＥお前が闘ったすべてのレースを思いだしてみろ、そしてお前の力を見せてみろ。
Ｕ２３を卒業してからが本領発揮だ、その為には不屈の闘志と精神力が必要だ、今それを鍛えなおせ。優しさはいらんからな。