九州の風来坊

今は自由人で風来坊、何処までも突っ走る男は何処に行くのやら

引退の電話

2007年10月13日 00時12分07秒 | Weblog
今期を持って引退しますとMTBの野口忍、鈴木雷太が電話をくれた。
MTB日本最盛期に日本を担う若手として突っ走った2人だ。
雷太はアジア選手権で共に戦い、世界にも挑戦ししてきた。
シドニーオリンピック選考会の時、若手に挑戦させろ、それが今後につながるからとオリンピック代表を辞めコーチとして雷太と戦った。
ツールド北海道総合上位の成績を投げ出し、成田からシドニーに向かったことがつい最近のようだ。その雷太も引退。
そしてもう一人は野口忍、キナンチームでも走っていた純粋な男。
最初の出会いが有る人に紹介されてだ。この時俺は野口にきつい言葉でお前のように弱い選手がヨーロッパにって何する、日本人の恥だと言った。
ここ言葉がきっかけとなり日本の頂点を目指すことになる。
沖縄での走りこみ、強烈な食事制限、東京のクラブで飲みつぶれ、応援してくれた部長に頑張れ、アジアの頂点に立ての言葉に涙した男。
どうしても負けられないアジア選手権〔タイ〕でこいつなら行けるかもと。
夜、野口を呼び出し、明日スタートから飛び出していけるところまで行け、それが日本チームの為だからと激を飛ばした。
レースはオーバーペースで最後は何時ものように順位を落とすのではとの予想を超え、独走、文句なしの勝ち方で日の丸を揚げた。
そんな男はアテネオリンピックの選考会のみを落とした。
負けるはずの無い1戦、おれ自身その結果を聞いて驚いたほどだ。
この年快進撃を続ける野口に悪魔のささやきが、スタート直前にいじったポジションがすべてを狂わせたのだ、だがこの年は誰が見ても日本のチャンピオンだった。
男として文句なしの良い男、野口忍、俺はお前にオリンピック走らせたかった。

引退では無く、新天地に向かう柿沼章。
悪い意味ではなく、柿沼は神風特攻隊をイメージするような礼儀正しい男、キナンチーム時代何処に連れて行っても、どんな人に紹介しても恥ずかしくない男だった。そんな柿沼との出会いは7年ほど前、最後のレース場で話したことも無いのに突然今期でレース活動を終わりますと声をかけられた。その時に辞めるのなら最後に俺の元で走れと言い、レース活動を再開、台湾でGIANTアジアレーシングチームを作ったり色々俺の右腕となり助けてももらった。
今期までミヤタで走るがチームが解散、新たなチームで戦いますと律儀に電話をかけてきた。来期、レースの時には鬼になれ、これが俺の助言だ。
又機会があれば酒でも飲もうぜ。




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