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きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

水のウソ・ホント 2回目 科学の衣を着たオカルト

2008-08-30 21:11:45 | 赤旗記事特集
科学の衣を着たオカルト
水のウソ・ホント 第2回目です。


『水からの伝言』なる本をご存知ですか?
 インターネットでも話題になっていました。
 「『ありがとう』という文字を見せた水は美しい氷の結晶ができ、『ばかやろう』を見せると醜いばらばらの塊になる。」というのです。しかも、この話が少なからぬ小学校で道徳として教えられてい
るー。「変だ」と言った生徒が先生からしかられ不登校になったとか。教育充実を要求する質問のなかで肯定的にとりあげた国会議員まであり、がく然としました。
 二〇〇六年三月には、日本物理学会の研究者有志が、放置できない重大な社会問題としてこのような「ニセ科学」の仕組みや受け入れられる背景等を議論するシンポジウムを開催しました。大阪大学の菊池誠教授は、ホームページで「教育への大きな脅威であり決して認められない」と警告、山形大学の天羽優子准教授は、水に特化したニセ科学批判と本当の水に関する科学についてホームページで解説されています。
 ウソを根拠にしては、科学的な思考の形成に決定的なマイナスをもたらします。文部科学省や各自治体の教育委員会は「日の丸」掲揚には介入しても、ニセ科学を抑止する教育政策を持っていないようです。学校の先生たちの科学的判断力、「なぜ」と疑う前向きな思考が奪われつつあるのではと、筆者も危機感を覚えます。

(近畿水問題合同研究会会員 中村寿子)
(つづく)
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水のウソ・ホント 水に係わる問題を身近なものから・・・

2008-08-30 12:59:38 | 赤旗記事特集
水のウソ・ホント
8月の下旬から、「しんぶん赤旗」日刊紙の近畿面に、水に係わる問題を、身近なものから取り上げて考えるコーナーが掲載されています。

ダム問題や地球環境問題など、「水」に関心が高まっています。猛暑が続くこの夏、日本科学者会議会員で近畿水問題合同研究会会員の中村寿子(としこ)さん(59)を著者に、身近なものから考える「水」問題をシリーズで掲載。

まず、第1回は・・・
鉄管ビールよ、再び~水道水を飲む


湧水(ゆうすい)や渓流の水をポリタンクでくんできて飲む人がかなりいます。「何日くらい飲めますか?」と、よく相談を受けます。
 水道水は警戒して沸騰させるのに、湧水や渓流の水の微生物には鈍感な人が多いですね。人による汚染がない山の中でも、野生動物の往来があります。野生動物は多くの病原生物を持っており、中には、人に感染すると重症になる種類も。エルシニアやリステリアなどの細菌、エキノコッカスなどの原虫がその例で、非常に運が悪い人は感染します。
 私事ですが、甥(おい)とその同級生たちが小学生のころ、長野県の山の湧(わ)き水を飲んでひどい嘔吐(おうと)や下痢を起こし入院したことがあり、原因はエルシニア感染だったそうです。
 大量の輸入品や国を越えた人の往来に混じって「来日」した、外国産の病原生物も広く国内に定着しました。そのひとつ、病原性大腸菌O-157の遺伝子は、都市河川から見つかることもまれではないそうです。同じく外来種のクリプトスポリジウムという原虫については、厚生労働省が、水道水から感染を起こした教訓をふまえて、水道の処理に関するきめ細かな指針を作成しました。
 おいしい谷川の水は沸かしてお茶かコーヒーに。逆に、にごりを丹念に除去し、消毒剤を入れた水道水のほうが生でも安心です。
 私が子どものころ、皆「鉄管ビール」と言って、蛇口に口を近づけて水道水をごくごく飲んでいました。私は今も鉄管ビール愛飲者ですが、一般に飲み水はボトル入りという先入観がかなり広がっています。残念です。
(つづく)

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