きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

マンション地震防災③ “集まって住む”利点を生かす

2011-01-23 19:01:45 | 震災・災害・復興・地震&災害対策など
マンション地震防災③ “集まって住む”利点を生かす

 マンションは集まって住むことで、好立地や快適な施設、設備を共有するなど良好な生活環境を手に入れられる魅力があります。この集住の利点を防災面にもいかしましょう。

発揮するには
 災害が起きれば多様な困難に遭遇しますから、近くに人がいることは心強いものです。マンションでは、消防法により消防計画に基づいた自衛消防組織の設置、消防用設備の点検、地震に備えた準備品や避難訓練等を実施しています。そのため、救助、消火、負傷者の手当てといった一刻を争う事態にも、日ごろからの「知識」や「技術」、「道具」の備えにより迅速に対応できます。しかし、この力が実際に発揮できるかどうかは日ごろの取り組みに委ねられています。管理組合員が抽選や順番で選出され、任期が1、2年である場合は、防災のエキスパートが育ちにくくなります。避難訓練も毎年同じことを繰り返し、コミュニティーも希薄であるならば、有事には混乱により被害が拡大し、復旧復興対策も遅々として進まず、財産価値も下がり再建が一層困難になるでしょう。お住まいのマンションが、「群衆」の集まりであるのか、周りとのコミュニケーションが重んじられ、それぞれに役割や責任が明確になっている「集団」であるのかを見つめることです。集住とは有事に発生する建物や共用部分の被害における負担も担う責任があることを忘れず、ひとりひとりがマンション防災について真剣に取り組む必要があるのです。


障害物ないか
 まずは、今すぐできることとして緊急時の避難通路になる玄関周り(廊下)やバルコニーに、通行の障害になるものを置いていないか確認しましょう。避難ハッチのあるバルコニーでは、はしごを下ろす階下にも物を置いてはなりません。居住者のモラルによって自転車やベビーカーに足を取られて転ぶ、仕切り板が破れない、ハッチを開けられないなど、他の居住者の生命を脅かすことがあってはなりません。揺れが収まり、自分や家族の安全が確認できたら、管理組合の活動の負担を軽くするために「全員無事です」といった安否情報を玄関ドアに貼ります。その後に居住階の住居者やエレベーターのかご内に声をかけ、閉じ込め・生き埋め・負傷・避難の支援を必要としている人がいないか確認し、いれば隣近所に声をかけて応援を求めます。このとき、危険箇所、施設や設備の被害や異常に気づいたら、すぐさま「立ち入り禁止」「通行禁止」「エレベーター使用禁止」などのステッカーやロープをはります。


 この対処が速やかに行われることで救われる命があります。火災が発生していたら、周囲に知らせながら初期消火に努めます。大規模災害では消防隊員が来ないことを覚悟して、「消火器」「屋内消火栓」など居住者が扱う消防用設備の設置場所や使用方法を確認しておきましょう。地上に降りる避難の途中で負傷者や災害時要援護者(高齢者・子ども・妊婦・障がい者・傷病者)を見かけたら、お互いさまの心でできるだけ支援しましょう。(金曜掲載)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2010年1月21日付掲載


 私の住んでいる集合住宅は賃貸ですが、モラルは良くって廊下や階段に自転車やいろんな物が置かれていることはありません。
住み込みの管理人がいるので、「○○日は荒ゴミの日」「○○日は新聞・雑誌の集団回収の日」などと掲示板にはりだしてくれています。
 廊下には消火器が取り付けられています。
 室内の火災報知器も、台所と居間に家主の負担で取り付けてくれました。2年前の事です。
 でも、ご近所の知り合いが少ないので、もっとお付き合いが必要ですね。

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