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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

2020年回顧⑫ 国連 創設75年 多国間主義宣言

2020-12-29 08:13:47 | 国際政治
2020年回顧⑫ 国連 創設75年 多国間主義宣言
国際連合(国連)は今年、創設75年を迎えました。グテレス事務総長は1月の年頭演説で、①諸地域の緊張の激化②気候危機③世界的な不信④サイバー分野―の「四つの脅威」に21世紀を生きる人類が直面していると警告。すべての人に平和な未来が訪れるよう各国が努力するべきだと強調しました。

即時停戦訴え
国連専門機関の一つ、世界保健機関(WHO)は3月11日、新型コロナウイルスについて「パンデミック(世界的流行)とみなしうる」と表明。グテレス氏は同23日、新型コロナという「共通の敵」に立ち向かうため「世界のあらゆる場所での即時停戦を呼び掛ける」と訴えました。その後、数次にわたり「対応計画」を打ち出しました。
「ジェンダー平等」を「行動綱領」として採択した第4回世界女性会議(北京)から25年、女性の地位向上などに取り組む国連機関、UNウィメンは3月、報告書を発表。ムランポヌクカ事務局長は「若干の前進はあるがジェンダー平等を達成した国はない」といっそうの努力を促しました。
第75回国連総会は9月15日に開幕しました。例年、各国首脳が集まって行われる一般討論演説もビデオでの参加を可能としました。開会にあたりポズクル議長(トルコ)は「現在われわれが置かれている状況からも、多国間主義にもとづく機構が必要だということが改めて分かる」と強調しました。
創設75年を記念するハイレベル会合は21日に宣言を採択。「多国間主義は選択肢ではなく不可欠なものだ。国連はその取り組みの中心となるべきだ」と表明しました。



9月21日、国連創設75年の記念会合でビデオ演説するマルタのアベラ首相(UN Photo by Felip)

同一賃金促す
9月18日は国連総会が制定した初の「同一賃金国際デー」でした。同一価値労働同一賃金の実現に向け、さらなる取り組みを各国政府、国際機関、市民社会および民間企業に促しました。
ノルウェー・ノーベル賞委員会は10月9日、今年のノーベル平和賞を国連の世界食糧計画(WFP)に授与すると発表しました。武力紛争地域や災害被災地に食料を届け、平和な世界を築くために貢献してきた活動が評価されました。
新型コロナのパンデミックの影響で、国連のかかわるさまざまな国際会議が中止ないし延期となりました。
(山崎伸治)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年12月28日付掲載


戦後、幾度となく訪れた危機で「国連が働いていない」と言われたことが多くありました。
今度の新型コロナウイルスによるパンデミック。
そこで出てきた「多国間主義」。一つの課題に対し、多数の国家で取り組む。停戦は当然、国連は機能し始めています。
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