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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

ポルトガル新時代 反緊縮のたたかい③ 学費値上げ凍結 若者の行動が成果

2018-01-18 14:41:39 | 国際政治
ポルトガル新時代 反緊縮のたたかい③ 学費値上げ凍結 若者の行動が成果

リスボン市内にある共産青年同盟(JCP)の本部を訪れました。ポルトガル共産党とともに青年や学生の要求実現に取り組む団体です。1979年に発足しました。
本棚にはマルクスやレーニンの書籍、隅には総選挙中に使った旗や横断幕が山のように置かれた会議室に通されると、全国指導部の一員で国際分野の責任者を務めるルイス・シルバさん(23)が、握手で迎えてくれました。
「前政権の時は、制度改悪や権利への攻撃をどう止めるかということばかり議論していました。でもいま議論しているのは、自分たちの要求をどう提案し、実現するかです。これが最大の変化ですね」
緊縮政策を進めた社会民主党の前政権からの変化を尋ねると、こんな返事が返ってきました。



ポルトガル共産青年同盟(JCP)のルイス・シルバさん(左)とカタリナ・アラウジョさん=2017年11月29日、リスボン

●JCP提案
共産党などが閣外協力する社会党政権になって実現した最大の成果は、公立大学の学費値上げ凍結と交通費の学割の復活です。いずれもJCPが提案し、共産党が国家予算に反映して実現しました。
「全面的な勝利ではありませんが、若者や学生たちがたたかった結果です。2015年の総選挙に先立つ時期には、若者が何度もデモ行進しましたから」とルイスさんは強調します。
公立大学の年間学費は、最低でも1000~1200ユーロ(約13万4000円~約16万1000円)。最低賃金の約2カ月分に相当します。地方出身の学生には家賃などがさらに必要です。JCPは公立大学の学費無償化を求めています。
前政権は、欧州連合(EU)などからの指示に従って教育予算を減らし、大学授業料の値上げ、学割の廃止、若者向け補助金の削減などを進めました。若者の労働者には不安定雇用を押し付けてきました。

●扉を開いた
全国指導部のカタリナ・アラウジョさん(23)は「若い世代はありとあらゆる深刻な攻撃を受けました」と振り返ります。「忘れてはならないのは、いま与党の社会党も社会民主党と一緒にこれまで緊縮政策を進めてきた政党だということです。それでも少しずつ権利を回復できているのは、いまも人々がたたかい、新しい力関係をつくっているからです。たたかいの手を緩めてはなりません」と続けました。
昨年11月半ばには高校生たちが勉学条件の改善を求めて行動を起こしました。ルイスさんは「いまは権利を回復し、拡充する最初の扉を開いた段階です。若者は行動し続けますよ」と強調しました。(リスポン=島田峰隆 写真も)(つづく)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2018年1月16日付掲載


若い世代が、「あらゆる深刻な攻撃を受けた」というのは日本の若者も同じですね。共産青年同盟、日本でいうと民主青年同盟ですか。略称がJCPとは…。「日本共産党」と同じって面白いですね。
コメント
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