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きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

星空を見上げて① 織姫に贈られた指輪

2012-07-16 21:30:19 | 科学だいすき
星空を見上げて① 織姫に贈られた指輪

7月7日は七夕、その主役は織姫星と彦星(牽牛星)ですね。
西洋名はこと座のベガとわし座のアルタイルという1等星です。1年に1度だけ織姫が天の川を渡って彦星に会いにいく物語は有名ですね。午後8時すぎ、東の空の高いところに織姫星は上っています。このあたりでは最も明るく、都会でも見ることができます。
一方、彦星は、織姫星を追っかけて上ってきますので、この時間帯だと織姫星のずっと右下に輝いています。織姫星よりは暗いので、ちょっと元気がないように見えます。本来なら二つの星の間を天の川が流れているはずですが、満天の星が見える場所でないとみえません。

★☆~☆★

さらに言えば、7月7日に実際に二つの星を眺めるのも難しいかもしれません。というのも、大部分の地域で梅雨が明けていないからです。七夕は、もともと旧暦7月7日の行事。月の満ち欠けを一月の周期として取り入れた旧暦では、8月上旬から下旬までが七夕の時期です。そのため、かつての七夕の夜には梅雨明け後の夏の夜空が拝める確率が高かったのです。
しかも七夕の夜には月齢7の上弦よりもやや細身の、舟の形をした月が天の川の西岸に輝きます。その月が日を追うごとに天の川の東岸へと動きますので、天の川の西にいる織姫星を東岸の彦星へ乗せていったと考えたのかもしれません。今年の伝統的な七夕は8月24日。ぜひ新旧両方の七夕を楽しんでみましょう。



織姫星の指輪、こと座のリング星雲(国立天文台提供)

★☆~☆★

さて、この織姫様、美しい指輪をしているのをご存じでしょうか。織姫星のごく近くに、とても美しいリング状の天体があるのです。M(メシエ)57という記号が付けられた雲で、その形から環状星雲とかリング星雲などと呼ばれています。
この天体は惑星状星雲と呼ばれている種類に属しています。星の燃料が無くなり、死に至って、星のガスが宇宙へ放出されたところです。真ん中に残った星は、かつての星の芯です。
まだ非常に高温なので、その芯から放たれる紫外線でまわりのガスが光っています。リング星雲は、愛好家の中でも特に人気があり、夏の観測会の定番です。肉眼で見ることはできませんが、天体望遠鏡でみると、ぽっかりと宇宙に浮かぶサークル型蛍光灯のようで、ほんとうにかわいらしく見えます。近くの公開天文台の観望会などで見せてもらうとよいでしょう。私は、この星雲を見るたびに、織姫様に彦星から贈られた指輪かな、などと想像してしまいます。


渡部潤一(わたなべ・じゅんいち)
1960年福島県生まれ。東京大学理学部天文学科卒。現在、国立天文台副台長、同教授。専門は太陽系天文学。とくに彗星を中心に太陽系の進化に迫る。著書に『新しい太陽系』(新潮新書)など。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2012年7月4日付掲載



今年の七夕(7月7日)は運よく晴れていたようですが、忙しくて夜空を見上げる余裕がありませんでした。

ところで、子どものころのことです。住んでいた岩国市黒磯町の新興団地。1975年ごろだと思いますが、そのころは夜空を見上げると満天の星空、天の川がよく見えました。
彦星(アルタイル)や織姫(ベガ)も白鳥座のデネブを見つけて喜んだものです。
天の川はまさにミルキーウェイでした・・・


まだ視力がよかったからかもしれませんが、時々帰省した時に夜空を見上げても以前のような星空はなくなってしまっています。
残念ですね。
コメント
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