仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

出雲ゼミ旅行1:まずは前哨戦

2008-08-08 21:46:00 | 生きる犬韜
暦のうえでは秋になったというのに、いきなり今年一番の猛暑日ときた。今日は自坊の盂蘭盆会(浄土真宗は追善供養をしないので、餓鬼道に堕ちている先祖を救う意味の施餓鬼という言葉は使わず、正確には、極楽浄土へ往生していることを喜ぶ「盂蘭盆歓喜会」という)だったので、朝から汗だくになってその準備を手伝う。13時から宗会議員(真宗では、国の県会・国会に相当する教区会・宗会の議会がある)の池田行信師による説教、法要は14時から往生礼賛日没偈。なかなかリズムがあっていい偈文である。鎌倉組伶人会による雅楽演奏に乗せて諸僧入堂、三奉請・勧請・表白と進んで、元気のいいお経があがった。鎌倉組の法中もかなり若返り、大学の業務で法務に参加できないでいるうちに、いつの間にやらぼくより年下の僧侶の方が多くなっている。兄に話すと、「君も年を取ったということだよ」と笑われた。


さて、出雲ゼミ旅行の件である。初日の4日(月)は12:30に米子駅前集合だったが、ぼくはサンライズ出雲で9時過ぎには到着、ゼミ生のI君・N君・M君・T君も深夜バスで先に着いており、すでにレンタカーを確保していた。朝食を摂ってから合流し、せっかくだから?と境港の「水木しげるロード」へまっしぐら。「鬼太郎」の劇場映画第2弾が公開中ということもあり、家族連れでずいぶんな賑わいだった。水木しげる記念館へ続く道沿いに幾つもの土産屋、妖怪グッズの売店が軒を連ね、数メートルおきに水木妖怪のオブジェが立ち並んでいる。誰が担当したのか、この造型がなかなかいい出来で、感心して眺めてしまった。鬼太郎やネズミ男といった人気キャラの像の前では、観光客が順番を待って記念撮影をしている。ぼくらも王道を踏襲したが、時間的な問題もあってすべての像を確認することはできず、また記念館を訪れることもできなかった。ま、次の機会ということにしよう。ちなみに、ゼミ生のT君は岡山の出身なので、「しげるロード」は初めてではないらしい(そういえば昨年だったか、鬼太郎の人形焼きをお土産で貰った)。M君は水木しげるの仕事場の近くでバイトをしていて、ご本人を何度もみかけているという。すでに御年86歳だが、老いてますます盛ん、肌などツヤツヤしているらしい。ま、これまでの妖怪ブームのうちでも現在がおそらく最高の情況だろうし、ご本人は大黒さんかエビスさんよろしくホクホク顔といったところか。ちなみに、ぼくは水木妖怪を好きでも嫌いでもないのだが、唯一かなり惹かれる存在なのがうえの「すねこすり」である。そういえば、平成版『妖怪大戦争』にも登場してたっけ。
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