CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

いだてん  復活

2019-03-31 20:44:57 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「いだてん」
視聴完了しました
いいお話でありました、個人的にはオリンピックもよかったけど、
志ん生のほうもよかった、
失踪感というか、あれは落語と別の芸だろうと思うのだが
それでもまた、凄いよかったと思うのである
贔屓目にすぎるかしらね

記憶喪失気味で、なかなか大変であったということを思い出しつつ
その道程を今一度歩み、そして親友ラザロとの悲痛な別れ
まぁ、知ってた話ながら、しんみりとしたのでありました
コーチも死んじゃったしなぁ
もうシャロやんが見られないと思うと
残念きわまりないのだが、どっかで出てきて欲しい

日本のほうがどうなってるのか、
不穏きわまりないというか、残念な感じなのに
新聞記者があれやこれやとしているのが
どうだったのか、凄い気になって仕方ないのだが
考えてみると、帰るのにまた2週間くらいかかわるわけだから、
その頃には熱も冷めてんだろうか、
最近と違うのはそういうクールダウン期間があるというのが
人間にとってよいことなんじゃねぇかと
思ったりしたのでありました
まったく主題と関係ない

無事次のオリンピックも決まり
マラソンもやるよという話になるという
まぁ、前フリめいた感じも覚えつつ
一度戻って、本当の意味で復活に向けて
どうなっていくかまた、楽しみなのでありました

しかし、次週休みというのは、やはり
その影響なのかしらね
仕方ないとは思うが、ちゃんと完結していただきたいと
願うばかりである

大徳寺龍光院 国宝 耀変天目と破草鞋

2019-03-30 21:22:34 | 陶磁器を探す旅と名物
滋賀県の山奥にありますMiho Museumで開催されています
特別展を見てきました
桜の時期と被りそうなので、そこを避けて早めにいったにもかかわらず
かなりの大入りで人気の高さが伺えたというか、
国宝のパワーはすげぇなと圧倒されたのでありました

国宝 耀変天目をはじめとして、重文も相当量が展示されていまして、
かなり見ごたえのある展覧会でありました
茶人で有名な津田宗及ゆかりのものが多く、
大井戸茶碗なんかも展示されていて、思わず見ほれたのでありました
やっぱり茶陶にひかれてしまう

大徳寺龍光院ゆかりの展示ということなので、
全体的に仏教美術品、というか、僧の持つそれというのが主で、
軸なんかも多かったのでありまして、
全体的に明代のそれこれが多い
墨蹟も凄いのがあったらしいんだが、いまいちよくわからず、
そういうものかと、しみじみ眺めるくらいでありました
それよりは、津田茶会記とかの方が素敵とか思ってしまうあたり
自分の目の曇りがはなはだしいと感じるのでありました

さて、耀変天目、
これが本当に見事だったのだけども、ちょっと展示が全体的に暗すぎて、
確かに、一碗が浮いてみえるかのような見事なライティングで
一目見て、息を呑んだのでありましたが、
碗の外、釉薬のタレ具合とか、そのあたりがまったく見えなかったので
ちょっと残念と感じたのでありました

それでも、じっくりと見て、妖艶な美しさに驚きつつ
国宝展のときよりも、さらに近づいて見られて
僥倖このうえなかったのでありました
縁が欠けていることや、内面も、やや表皮剥離気味でないかと思わせるところもあって、
もう茶碗として使われることはないのかもしれない、
そして、そういう危うい状態だから
展示にほとんど出たことがないのかもとも
思ったりしたのでありました
杞憂なのかもだけどもさ
まったくそんなことねぇよと、言われてしまいそうだ

それ以外に、油滴天目の小碗もありまして、
こちらも美しい、また、あわせての螺鈿をあつらえた天目台も見事でありました
大井戸、高麗茶碗、仁清の茶入のほか、
文淋と鶴首の茶入れがあって、このどちらもがあまりに見事でありました
小品と呼ぶのはふさわしくないが、ステキすぎると
じっと見入られてしまったのであります

そんなわけで、久しぶりに名品をじかに見たと
先日のカタログ鑑賞に続いて、眼福を深めている
そんな日々であります

高雄郊外を巡る旅 09 旗山老街の朝市と水煎包

2019-03-29 21:21:42 | 高雄郊外を巡る旅(2018)
さて、写真ばっかり撮ってきてしまったので
さほどにその供養ばかりになりそうで、よくないのですが
いよいよ、旗山老街をうろうろしていく


わいわいとにぎやかな感じになっております


その前に、地図で見ておりますとお寺というかお宮があるようなので
せっかくだからとそちらを見に行くことにします
これがお宮の手前角の写真、人だかりもできておりまして
どうもお祭りの日に当たったような感じ


旗山天后宮

なんかよくわからんが、お祭りに使うと思われる車がいる

額編も立派でありました

と、落ち着いて写真撮った感じで紹介していますが
実際は、なんか客引きみたいなおっちゃんに声をかけられて
言葉が通じないということをあれこれ言ってみるが
まったく聞く耳持たず、なんかテントみたいなところにつれていかれて
名前を書かされそうになったのでありました
そこで、やっと日本語が話せる人が一人いらっしゃいまして、
日本人?OKOK,と結局なんだったのかもわからんが
名前書かなくてよくなって
とりあえず写真だけ撮らせてもらって帰ったのでありました
なんの祭りやっていたのかはまったくわからん


ちなみに中にはこんな感じで、あれこれ飾られております

青鬼

赤鬼

道教的なものなんだろうけども、それぞれが何を意味しているかは
さっぱりわかりませんが、とりあえずありがたがっておくのである


さて、老街に戻ってきまして、さらに深まったところに進むと
だんだんと活気が、というか、いきなり凄い人だかりが街を覆うようになってきた
おお、朝市だ、凄い活気だ


いかにも老街といった町並みもステキでありまして、
リノベされてるのか、あるいは、時が止まったままなのか
そんなことを思わされるような町並みでありました
いい雰囲気である


菱角(リンジャオ)
多分これは、生なのであろう、一度食べてみたいとは思っているんだが
なかなか手を出せていない一品ではあります
ナッツみたいなもんなんだろうと勝手に想像している


バナナが有名な里ではありますが、もうひとつ生姜も有名なようで、
時期もあってか、そこかしこで巨大な生姜の塊がうずたかく積まれていました
写真の手前のは多分大根、中国系の大根だろうから
日本のそれとは違うのでなかろうかしらね


そして、名物のバナナ、バナナ、バナナ

銘柄ごとにも販売されておりまして
そうか、こんなに種類あるのかと驚く
ただ、どれもこれも房で売ってるので買って食べるということはできなかったのである
店を選んだら一本か、二本で売ってたようだけども、
まぁ、もともと安いもんだしなぁ
交渉したらもらえたかもと思ったりもするんだが
しかし、紫色のもあって驚いたのである


朝市なので、魚も売られている
こっちでは、魚を奇妙な形で縛って売ってるようである
時折動くんだが、生きがよい


そしてカエル
今回食べることはなかったけど、夜市にしろ朝市にしろ
当たり前に売られておりまして、メジャーな食べ物だと痛感するのであった
どっかで食べないとなぁ

と、朝市歩きもわくわく楽しめたわけであるが
当然、あっちこっちで売ってるものを見てると、さほどに食べたわけでもない小腹が空いてくる


そんなわけで、いかにもちょっと食べようという感じの水煎包の看板

父親と一個ずつ買って食べる 二個で20元

もう、感想を書くのもおこがましいというか、
想像通りなんだけども、とても美味しい
焼きたての「おやき」と思えば当たり前なんだけども、
ニラとネギの味が程よくて、うまうまと平らげたのでありました
しかも安いし、いいなぁと改めて満足度を深めるのであります
まだまだ旗山歩きは続きます

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【読書】樹海考

2019-03-28 21:28:08 | 読書感想文とか読み物レビウー
樹海考  著:村田 らむ

いわゆる富士の樹海について書いた本でした
樹海に詳しい著者が、そこで出会った人や出来事をまとめたもので、
なかなか読み応えがあるというか、
まぁ、内容の半分以上が、自殺と死体の話なので
ちょっとどうかと思わなくもないけど
興味深く読めた一冊でありました

世情に疎いのでこの本で知ったのですが、
青木が原という単語が、メタル的な世界で流行してんだそうで、
Aoki-Ga-Haraなる単語は通じたりしてしまうというのが
結構衝撃的だったんだけども、
まぁ、死と近いというのが人をひきつけるんでありましょう

と、その死に近いというのは、誤解のようでもあるし
本当のことでもあるというのが、樹海の不思議なところで
自殺の名所という噂が、自殺を呼ぶという悪循環もあるそうで
なかなか考えさせられるところである

そんな部分のほかにも、やたら滅法宗教施設も多いのだそうで、
新興宗教は、とりあえず富士山にやってくる雰囲気すらあって、
山の中に謎の道場があり、そこへ取材にいった話とかも
結構面白かったのでありました
もう今は閉鎖というか、空き家になっているというのが
また、いかにもといえばいいのか、時代みたいなものを感じさせられたのだけども、
オウムやら、上九一色村やらと、懐かしい単語も出てきて
樹海も色々だと思うのであります

比較的新しい森であるという指摘は面白いところで、
さらに、地面がほとんど凝結した溶岩なので
あまり木が育たないというのも不思議で面白いと思えたのでありました
もっと、きのことか動物の話とかがあると
より面白かった気がするとも思ったが、
専門が違うのでそれは詮無いことであります

というわけで、樹海についてちょっと知ることができる
面白い本でありました

【読書】the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

2019-03-27 20:05:26 | 読書感想文とか読み物レビウー
the four GAFA 四騎士が創り変えた世界  著:スコット・ギャロウェイ

非常に読み応えのある一冊でありました
いまや世界を牛耳っているのではないかといわれる
四つの企業、Google、Amazon、Facebook、Apple
それぞれがどのように世界を支配する企業であるか、
それを紐解きながら、また、これらの会社がどのように大きくなってきたか、
そして、これから、この四企業のあとを追うものがいるのか、
また、この世界でどう生きていくべきなのか
そういう方向にも話が伸びて、大変面白い一冊でした

どの企業のこともなんとなく知っていると思っていましたが、
実際は、その先というか、もっと凄いことになっておりまして、
個人的には、Appleがこの四つで一番危ないんじゃないかと思っていたら、
むしろ、Appleこそが一番残りそうで、
早いところに死ぬかもしれないのがGoogleだという指摘は
なかなか刺激的でありました、
Facebookについても、日本では、本当に下火だと思うんだけども、
そんなの意に介さず、世界ではとてつもなく大きくなっているようで、
しかも、ビジネスモデルが、SNSというそれでありながら
そこから得られるデータという、まったく新しい金脈であるというのは
Facebookに限らず、どの企業もそうなのだけど
新時代であると、つくづく思い知らされるのでありました

それぞれの企業の戦略と、それまで、どこが強いのかというのが
いちいち脅威でしかなく、もうこれらとどう付き合っていくかが
生きるというミッションにおいて、この上なく重要なんだと
言い聞かされるようでもありました

次世代として上げられている企業は、どれも一長一短があるので
はたしてどうなるのかわからないのだけども、
とてつもない金持ちになるチャンスは増えたが、
そこそこ金持ちになるチャンスは減った、
中産階級が死滅していくという現状報告が生々しくて、
どうともならんなと、つくづく思い知るのでありました

暗い未来を描いてしまいがちの内容だったけども、
そんな世界でもなんとか生きていかないとなぁと
思わされたりする一冊でありました
しかし、改めてだけど、消費というものが供給を創っているから、
中産階級が死滅すると、小売店が死ぬというのも
なるほどではあるが、どうしたらいいのか、さっぱりわからん世界である

格差という程度の話ではない未来だ

高雄郊外を巡る旅 08 バナナの里 旗山へ

2019-03-26 21:28:27 | 高雄郊外を巡る旅(2018)
二日目の朝です
今回も二泊三日の弾丸旅行なので、実質この日しか
遊ぶことができないといっても過言ではない
そのわりに初日から、あっちこっち行っていたようにも思うが、
所詮狭い範囲でありました
今回のメインは、高雄郊外に遊びに行くという目的にありまして
いざゆかん、バナナの里旗山へと出発なのでありました


早朝の高雄市内、朝の静けさがステキ、信号待ちをしている犬までいる


朝もやが絶妙にかかっていたので、特に何というわけでもないが
三多商圏のMRT駅近くのビルを撮影、交通量が少ない、そんな朝早いわけでもないのに

早速MRTで移動を開始、三多商圏站から、新左営站まで、
昨日下見したとおりの順路なので迷うこともなく
さくさくと移動移動、7時30分頃に出発して、到着は8時
あっという間のことでありました


バス停
バスは8時20分出発ということでちょっと並んでいたのでありますが、
思いのほか人が多くて、あれよあれよと列が伸びて、
ちょっと早めに到着してよかったと安心しきりでありました


無事着席して出発
一部の客は乗り切らなかったようで、次のバスを待てと断られていましたので
結構人気の路線のようでありました
E01という路線だったと思うんだが、だいたい30分くらいで到着の見込み

旗山という街ですが、高雄から少し離れた里ながら
バナナの産地で知られた場所
実際に今でもバナナを方々で作っていましたが
もっぱら運び込まれてというところがポイントの産地でなかろうか
今回冬の旅なので、もろに熱帯フルーツというものではないが、
それでも果物の国にふさわしいそれとして
楽しみに向かったのでありました



というわけで、約束どおり30分ほどで到着
途中のバス停なんてほぼ留ることなく、まっすぐにやってきました
なかなかのスピードだけども楽しかった
写真は、旗山のバスターミナル
ここから、高雄方面はもとより、台南方面にもバスが出ておりまして
移動の中継地点ともなっております


とりあえず旗山老街方面へと歩いて近づいていく
特に道に迷うこともなく、手地図や、写真のようなそこらの看板を見ながら、
移動していたんだがなんとかなるもんである


つと、移動の途中になにやら賑わっているお店を発見
朝飯食べてないし、ちょうどいいから食べていこうと
このお店に入ってみることに


肉圓(バーワン/ロウユェン)
高雄だから、発音はバーワンのほうがよさそうだなと
思ったりしているんだが、おわかりいただけるだろうか
写真に写りこんでいるプレデターのヘルメット
この迫力というか、凄さに思わず足を止めたといっても過言ではなかった
できれば、このライダーが出ていくところも見てみたかったんだが
時間がさほどにあるわけでもなかったので
残念ながら、プレデターが出発するところは見られなかったのだけども
凄いもの見たと感心したのである

さておいて、


肉圓 25元
味付けは甘い感じのでしたが、香菜がふんだんに載ってて
これがまぁ、私好みでありました、看板メニューだけあって
なかなか食いでもあってまずまずでありました

ちょっと食べたのでまた進みます
細い道を右へ左へとしながら、いよいよ老街の入り口に


こんな感じで、果物屋ほか、様々なお店が並ぶ通りへと入っていく


復刻された旗山站舎
この左奥に、お子様向けの汽車に乗るアトラクションではないが、
お猿の機関車みたいなのが走っていたようで、
この時間はまだやっておりませんでしたが、帰りには賑わっておりました

いかんせん到着したのが9時前後ということで、
お店はまだやってないななんてしょんぼりしていたのですが
むしろ、朝早くてよかったのか、
朝市に遭遇することになったのでありました

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【読書】雨上がり月霞む夜

2019-03-25 20:45:57 | 読書感想文とか読み物レビウー
雨上がり月霞む夜  作:西條 奈加

雨月物語の成立を描いた小説でした
和風ファンタジーでありまして、
妖怪が出てきて、それぞれに人間の情のもつれが関わる、
そういう暗めの物語なんだが
なかなか面白く読めたのでありました

物語を通して、大きくひとつの謎が横たわっていて、
それを匂わせつつ、まったく別の短編が繰り返されると
そんな構成になっておりまして、
恥ずかしながら、雨月物語自体をよく知らないので、
そのオマージュというか、筋を別解釈した話であると
知らずに読んで、ちょっともったいなかったと
自分では思ったりしたのであります
本歌を知ってると、より一層面白いというか、
なるほどと深くうなづける一本だったんでなかろうかしら

異形、妖怪、そういうジャンルのものを「あやかし」として、
鳥獣戯画に出てくる兎をお供にしながら、
あちらとこちら、なんていうハザマの存在を見せつつ
そこに取り付かれる怨念というか、存念のようなものを描いて
まぁ、なかなかに酷い話だけども、
人間らしい悩みと情のもつれであるなと
感心させられたりしたのでありました

世間体というか、通念にとらわれるあまり
自らを殺すような生き方しかできず
そこで自縄自縛となっていく様というのは
よくある題材ながら、日本的なそれと
とてもしっくりとくる題材なので
うなるほど、なるほどと思わされたのでありました

最終的には、雨月物語の成立がなるほどそういうことか
と、思うかどうか、読み手に預けられるわけだけども
こういった不可思議は、あるようでいて、
それと関わりなく、人間の営みにはより一層の不可思議があると
教訓めいたことを思いながら読み終えたのでありました

いだてん  太陽がいっぱい

2019-03-24 20:46:31 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「いだてん」
視聴完了しました
マラソン大会が終わってしまった
結果として、なんとなくよろしくないとは聞いていたけども
実際にそうであったか、そして、しつこく予告されていた部分も
当たり前のように拾って、道間違えていたんだ
しかもそれ史実なんだと
なかなか衝撃でありました
運営で全部埋めることは難しいんだろうけども
なんとかならんかったんだろうかね

さておいて、スヤさんの四三への慕いともいうべき行動は、
ちょっと流石にやりすぎでなかろうかと
思ったりもするんだが、本当にもう、
綾瀬はるか可愛いなぁと、そういうため息しか出てこないのでありました
しかも、自転車の歌って、ちゃんと歌うとあんないい歌なんだなと
改めて思い知らされたのでありました
金栗が歌ってた下手バージョンとの落差が凄すぎて
なかなか衝撃でありますわ

スヤさんの嫁ぎ先での扱いがどうなのか
そのあたりが気になるところではありますけども、
とりあえず、今回の騒動がおわり
国でどのような扱いになるかが
心配でならんなと、暗い話になりそうなのがまたまた
よろしくないと思ったりもするんだが
ある種、それも楽しみで見たいと思ってしまうのでありました

とりあえず次回でまた一区切りとなるようですが、
落語の初高座のほうもどういう落ちになるか
何気にきになってんだが、
ストックホルム編が短いなぁという印象で
今後が少しばかり心配なのでありました
東京オリンピック編大丈夫かしらね

工芸 青花 11

2019-03-23 19:25:24 | 陶磁器を探す旅と名物
読書といってもよかったんだが、
知人から薦められるままに読んだというか、見た本であります
骨董までは至らぬものの、陶磁器になみなみならぬ興味を持つ身分として、
こういったカタログのようなものを見るというのは
これもまた、眼福であると改めて思い知ったのでありました

内容では、山茶碗の特集が組まれていまして
これが一等面白かった
お店と付き合っての骨董狂いをしていないので、
こういった言葉ややりとりは知らないままなのだけども、
文章で解説される山茶碗のこれまでと、今、
そこに趣向をそそられた人たちの言葉というのが
いちいち、心に響くようで、とても楽しいのでありました

雑器といっても差し支えなさそうなそれなんだが、
だからこそ、美意識がとても重要になるというところが肝要で、
何々名物だとか、来歴がどうしたとか
そういうことではなく、この見込みがいいな、
釉薬のここがどうした、姿形に惚れた、
そんな自分の基準においてはっきりと好きだというもの
それが集約されたもののようにも見えて
大変興味深かったのでありました

いや、はっきりいうと、好きなんだな

そういうわけで、六古窯をルーツとしそうな、
東海地方限定で作られ、あまつ、使用されていたという
山茶碗ジャンルに大変胸打たれることとなったのでありました
凄くいい、自然釉最高、結局そういうことなのである

そんなきわめてよろしいもののほかにも、
西洋タイルの話が掲載されていて、こちらもかなり興味深かったのでありますが
好事家向けというと語弊があるけども、
好きな人が、好きだということを表明している
そんな本を読むのは、共感できるジャンルの場合
とてもよいものだと感じられて
読めたことに感謝したのでありました
しかし、凄い高価い本なんだなこれ

高雄郊外を巡る旅 07 自強夜市

2019-03-22 21:15:28 | 高雄郊外を巡る旅(2018)
どこだよ

そんな名前の夜市でありますが、高雄85のビルからまっすぐ北上しますと
自強三路という通りに当たりまして、その通り沿いに展開しているのが
自強夜市なのであります
が、ちょっとその前に、前回写真をだらだら載せていた中で、
さんさんと輝く建物がビルの足元にあるので、それを地上から見てみようと
高雄85の南側に降り立ちます


前回アップしてた夜景、この手前の四角い建物である

正面からはこう!
すげぇ、近代的というか、かっこよすぎるだろう

と、わざとらしいキャプションをつけたくなってしまうのだが
事前に調べていた、夜景スポットのひとつであります
高雄市立図書館、そう、図書館なのである
そう考えてみると、改めてお洒落すぎる



かっこいい看板と内装
中のほうは、ちょっとのぞいただけで、本を借りるわけもなく
なんかどう利用したらいいかもわからないので
物見遊山をしただけだったのでありますけども、なかなかの感激を覚えたのであります
ローカルな話だが、岡崎城近くの図書館もこんな感じになってたけども
最近はなんでもこぎれいに作らないといけないんだろうかね
勉強捗るかね(図書館は自習室ではない)

さておいて、気を取り直して、当初目的の北側エリア自強三路へと向かいます


見えてくるネオン的なもの

歩行者天国にはなっていないので、結構な交通量がある両側に、
屋台をはじめ、お店がずらり並んで展開しております
より解りやすい写真ではこちら


屋台村感が素晴らしい

南北に伸びる自強三路をずるずるあがっていき、途中で東西の道と交差点になり
今度はその東西に市場風のお店が伸びている
ちゃんとわかってないですが、この夜市にもうひとつ名前があるようで「苓雅市場」
東西の道が、この市場のほうでないかなと思うのであります
と、まぁずらずら観光しつつ、できればホテルにもって帰る
果物なり、ジュース屋なりないかと見て回ったのでありました

が、流石に朝からあちこち歩きすぎたということもあって
父親が疲れたというのでとりあえず飯を食うことに


めぼしそうなお店に目をつける

カエルがステキに捌かれております、ここにしよう


店の横のこんな感じのテーブルに腰を落ち着ける
このあたり、すっかりなれたというか、台湾はこういうのがいいなぁと
まったり感じつつ、特に蚊に襲われることもなく
とりあえず海鮮ものを食べようとのべつまくなしに注文


海鮮粥 130元

小分けしてみると、こんな感じで貝やら魚やらがてんこ盛りである


もう一品 魚肚粥 110元

正直海鮮粥だけで十分な量だったんだが、よくわからなかったので
もう一品頼んでしまったのが、まぁなかなかの量でありました
全然おいしそうに見えない写真でありますが、
魚の身と肚とがてんこ盛りに入っていて
大好きなサバヒーが山盛り摂取できるステキなそれでありました
どっちも、滋味深いというか、美味しくいただけたのでありましたが
まぁ、腹いっぱいで大変だという感じであります
二人で1杯で十分、それくらいのビッグサイズのお粥を食べたのであります
値段見て判断しないといけないなぁ

十分に満喫したというわけで、あとはホテル土産にと
前回高雄に来たとき、父親がえらいはまってしまった木瓜牛奶を買う



普通のジューススタンドみたいなところで買ったせいなのか
結構あっさりめで、ちょっと残念ではありますが
美味しくいただいたのであります 50元なり

ようやく一日目がおわりなんだが、
ホテルに水がなかったのではじめてコンビニを利用し水も補給2本で30元

これがまた、でっかいペットボトルなんだな

これらを摂取しつつ、また翌日からの強行軍に備えて
ぐっすりと眠りについたのでありました

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【読書】空をゆく巨人

2019-03-21 22:44:01 | 読書感想文とか読み物レビウー
空をゆく巨人  著:川内 有緒

芸術家と実業家のドキュメンタリ
そんな感じではないんだが、
実像はそういうところにあるのではと思うところ
奇縁から、福島いわきで出会った二人の男が、
生きているという姿、それそのものがある種芸術であり、
実業でありと、途方もない大きさがあると
気付かされたような一冊でありました

蔡国強という有名な現代芸術家が、日本にゆかりをもって
様々な活動をしていたというお話、
彼の作品と、そこに携わった志賀さんという男性のお話
二人のそれぞれの生き様を描いて、
ある点で、二人が繋がりをもって、今もなお
福島の地で生きているというお話であったように思います

もっとも、蔡さんはニューヨークを拠点としているようなので
実際に福島にいるわけではないんだが、
そこに魂があるといったらいいのか、
人とのつながりや、愛着といったものが存在する
そんな風に思える内容だったと思います

蔡さんは、北京オリンピックのときの花火の仕掛け人でもあったようで、
世界的なアーティストとして、現在も活躍されているとのこと、
その作品のひとつに朽ち果てた船を使うものがあって、
その船こそが、福島で志賀さんたちの支えがあって贈られたものだったと
まぁ、そういうあたりがつながりの部分なんだけども、
それぞれの生き様が、行き会う前も、あともドラマチックで
かなり読まされたのでありました

特に志賀さんという人の生き方、
おそらくは、とても頭のいい人なんだろうなと
実業で成功するが、そこに執着しないかのような生き方が
あまりにも見事でかっこよく、こういう人が
じっと、誰かのためでもあるが、自分も納得するそれであると
評価や、評判なんて気にしていないような
鎮魂を行っているというのがかっこよい
もう、何書いてるかわかりませんが、ともかく
今、250年かかるといわれている大きなプロジェクトを動かしているんだそうで
タイトルの巨人は、別のものを指しているのだけども
この人もまた、巨人ではないかと思わされたりしたのでした

しずしず、読み進めて終えた
そういう一冊であります

高雄郊外を巡る旅 06 高雄85大樓

2019-03-20 21:13:39 | 高雄郊外を巡る旅(2018)
さて、高雄站からMRTで移動して、ホテルのある三多商圏へと戻りました
まだまだ夜はこれからといったところなので、
せっかくだからと高雄の巨大ビルに登ってみようと目指してみます


夜空にそびえる、高雄85大樓

以前にも前を通ること数回、あとは、冷やかしに翡翠のお店をちらっと見たなんて
そういうことしかしていなかったのでありますが、
せっかくなんだから展望台に上ろうと父親を連れて近づいてみたわけであります


高雄85大樓とは関係ない、向かいにある高雄意誠堂関帝廟
中も見てきたんだが、工事中というか、清掃中だったようで
あれこれの神像はあまり見ることができなかったのであります
ただ、宴会を催していたみたいで、
フロアのあたりはにぎやかだったのでありますけども


そして、こちらが高雄85大樓のホテル玄関
宿泊するわけではないが、我が物顔で中に入っていく
とりあえずは、展望台に上る前、中に展示されている玉やらの宝物をありがたく見物


珊瑚

玉彫刻

瑪瑙の布袋さん

相変わらず、幾らするんだこれという物体を
ありがたく見てきたのでありました、
これ以外にもわんさか翡翠や珊瑚の置物があったのだけども
なんともはや、手に入らないが、見ているだけで心が豊かになった気分である
自分の家には絶対あわないけど、欲しいなぁ

と、そんなたわけたことを思いながらいよいよ展望台に行くエレベーターに向かう
そこで入場チケットを購入して上階へとおもむくわけなのでありますが
ここで、英語もあまり通じない感じの店員さんと、あれこれ会話
展望台にいきたいくらいは、なんとか通じたんだが
うちの父親を見て、何かしらを伝えてくれるんだがよくわからん
はてな?という顔をしていたら、代金表の一部を指差してくる

銀髪族

…銀髪族?なんだ、新しい部族か、あるいは暴走族めいた何かか
と思うはずもなく、字面でピンときた、そうかシルバー割引みたいなのがあるのか
ここで、今まで写真も載せたことないので恐縮なれども、
父親も72歳で立派な白髪頭(銀髪と呼ぶべきか)、私自身も40歳にして真っ白け(ごま塩どころでない)、
そんなわけなので、なんか年寄り割引ができますよと教えてくれたようでありました
これはありがたいと、パスポートを見せてくれたらOKといわれて
護照(パスポート)を見てもらい、ごっつい割引をされて無事入管となったのでありました

初めて覚えた単語でありますが、銀髪族(インファツゥ)なるものに
父親とお互いの頭を見てにやにや笑いながらエレベーターで移動となったのでありました
しかし、さすが忠孝の国である、年寄りに本当に優しいなぁ


上階へと向かうエレベーター内
プラネタリウムでもないけど、面白い演出がされていて、
分速600mくらいのスピードで上ってるとか
そんな表示がなされていたように思います
実際どんなものか怪しいとか思ってましたが、今ちょっと調べてみたら
日本の三菱製で、世界でも有数のスピードエレベーターじゃないか…
あっという間に到着と相成ったわけであります



展望室はぐるっと一周できる感じで、ところどころに売店や
飲み物の店なんかもあったりしつつ
写真のような展示品もちらほら
相変わらず、台湾はキティ好きだなぁと微笑ましく見たりしていたんだが
やはりメインは、夜景であります
父親と夜景見るというのもどうかなと思わなくもないが、ともかく見てきたのだ




もっとたくさん撮ったのだけども、
夜景のよい写真というのがいまいち理解できておらず
なんかしょーもない、暗がりに光が点々としてるだけの写真で
きわめて申し訳ないのでありますが、
実際は、南を向けば、観覧車を含む商業施設が見え、手前には
なにかわからんけども、近未来的に光り輝くビルが見えたり、
西側には愛河から海へと向かう様が見られて
波止場や船なんかも見所でありました
北側に廻るとビルからまっすぐに夜市の明かりが見える
このあと、そちらに向かう予定だったのでここから道順確認したりして過ごしたのでありました
東側はあんまり見るものがなかった気がする(飽きてる)

ともかく、夜景はじっくりと見ているといつまでも見ていられるような
不思議な魅力がありまして、なかなか楽しかったのでありました
特に電飾ではないけども、ビルが映画の近未来都市みたいなイメージで
さんさんと輝いたり、瞬いたり、色合いを変えたりしているのが衝撃で、
ビルの形もかっこいいのが多いけど、そういった、
ライトアップにまでかっこよさや、現代美術めいた面白さがまぶされているのに
驚いた次第でありましたとさ
なかなか楽しく、高雄という街を一望して
いい加減疲れてきたけども、初日の夕飯をとりに外へと出ていくのでありました

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【読書】破天荒フェニックス

2019-03-19 20:56:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
破天荒フェニックス オンデーズ再生物語  著:田中修治

めがねのことをよく知らないので
オンデーズという会社のことをわかっていないんだが、
本を読む限り、企業を立ち直らせるということは
並々ならぬことだと、久しぶりにビジネスの面白い本を読んだと
満足な一冊でありました

破綻寸前のめがね屋であった、オンデーズを再生させた
その途上を描いた物語というか、実録読み物だったわけでありまして、
まぁ、資金繰りがいかに大変かということが
文章から、割と軽めのタッチにも関わらず、凄まじく察せられて
半沢的世界が、ちょっとだけ、さりとて、
実感を伴って描かれているのが白眉だと
つくづく思い知らされたのでありました
何万円をやりくりして、引き落とし日と勝負し続けるとか
絶対やりたくない仕事だなと
まざまざ思い知らされたんだが
企業を運営するとは、つまり、そういうことなんだと
よくよく小説や本で目にする、会社を経営することについて
読書で体験できる本だったと思うのでありました
凄いというか、いやになるわ

常に苦難を続けていき、それがやっと解決したと思ったら、
次の苦難をすぐに引き当てていくかのように、
次々と挑んでいくというバイタリティというか、まぁ、仕方ないところもあろうけど、
めげることがない強い意思というものに、
驚嘆させられたのでありました

自分と比べるのは恥ずかしい話だけども、最近足りてないと思っていた、
ちょっと仕事しただけで、とりあえず疲れた、よし休憩
みたいな生き方ではまるで話にならんと
叱り飛ばされるかのような凄まじさが
なんとも刺激的でよい読み物だったと思うのでありました
仕事というか、生きることを楽しむとは
そういうことだと、はっきり自覚しているような姿が
いいなぁとも思えるが、でもやっぱり、
絶対そんな目にあいたくないわとも思うのである

ともあれ、有象無象の怪しげなビジネス紳士に騙されることもあったり、
悪い人たちに食い物にされかけた経験だとか、
様々なことが出てきて、よく生き残ってるなと
思わされたりしたんだが、
資金がショートするという状態を、何ヶ月かに一度、
凄まじい恐怖とともに乗り越えるということは
人生を豊かにしてるのか、なんかを削ってんじゃないのかと
なんだか恐ろしくなりながら読み進めて
まだまだ途上であるという終わり方ながらも、
凄い人と、そして、えらい会社だななんて
思わされた終わったのでありました

共感ではないけど、読んで、何か火がつくでもないけど
何に対してかわからない、やる気というか闘志みたいなものを
自分の中に感じられるような
勢いをくれる一冊だったと思うのであります

【読書】文豪の猫

2019-03-18 21:47:09 | 読書感想文とか読み物レビウー
文豪の猫  著:アリソン・ナスタシ

文豪たちと猫のポートレートを含む
各々の作家活動における、あるいは、人生における猫とのかかわり
思い出、猫自慢が綴られた本でありました
日本人作家からは、村上春樹さんと、大佛二郎さんが掲載されていまして、
どっちもいいなと思ったんだが、とりわけ、
大佛さんの写真が、かなりの数の猫が一匹ずつ割り当てられた猫茶碗に首突っ込んで
飯を貪り食っている様でありまして、なんとも微笑ましかったのであります
よほどの猫好きだったそうで、そういう人が
やっぱり、猫との写真を残しているものなんだなと
改めて、その存在に価値を見出してしまうのであります

偏屈な作家も多い中、そんなある種近寄りがたい人々が、
猫の前では凄まじくリラックスしていたり、
むしろ最愛のとまで褒め称えているというのが印象的で
このあたりは、文豪に限らず、猫好き、
もっといえば、犬好きでも同じようなことになるのだろうと
思ったりもするわけでありますが、
文豪が、その文章に猫をしたためているということが重要で
猫をクリエイターだと呼んでみたり、
友達や家族になぞらえたり、
ただ、猫であるが、猫であることが素晴らしいと褒め称えていたりと
様々で興味深いのでありました

ヘミングウェイやトールキンなんかも出てくるし、
あの作家もやはり猫が好きだったのかと
思い知らされたりしながら、
ハンディキャップを持つ猫に愛着を抱くという人が
幾人がいて、そういうところも含めて、
何か愛さずにいられない魅力があろうと
思うのでありました

しかし、海外の猫もやっぱり猫だなぁと
その姿ににやにやさせられつつ、
よくよく見ると、愛くるしいようでいて、
むっつりとした顔つきが、なんとも
いいようのない温かみを覚えさせてくれるのでありました
写真集としてもよかった、カポーティがマフィアに見えるんだけども

いだてん  百年の孤独

2019-03-17 20:43:50 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「いだてん」
視聴完了であります
いよいよ競技開始にて、まずは三島氏の走りからでありましたが
あの葛藤というか、どうしようもないことに
モチベーションをもって挑むということは
ドラマ以上に難しいことだよなと思わされたところでありました
そこで、くさるではないが、走るということへの意欲を
奮い立たせたというのは想像したくなる物語でありました
ただ、あの頃、やはり勝つということが重要だと
日本国内は思っていたんだろうか
そのあたりが、なかなか複雑なところであります
そういう意味で、金栗氏のプレッシャーは
それこそハンパないそれだったんだろう

そういう前フリもかねてといった物語であったと
勝手に推測してみていたわけでありますけども
大森氏が役に立ったのか、結局立たなかったのか
よくわからんところでありましたが
スポーツにおけるコーチの大切さは
ある意味で理解できたと思えるのでありました
そこまでスポーツやってなかったせいか、
誰かに支えてもらうということの強さというか、
心強さというのが必要なのかと
思ったりもしたのでありますけども
主に三島氏ばかりがその恩恵にあずかっていたようにも思うが
金栗氏の戦いも楽しみであります

不吉な予告だったけども
二話くらいやる感じなんだろうかね
まだ3月なのに、もうオリンピック終わるとか
大丈夫なんだろうか