CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

コンスタンティノープルの陥落

2005-06-30 00:00:37 | 読書感想文とか読み物レビウー
というわけで続けざまに読んでおります
塩野七生三部作の第1作「コンスタンティノープルの陥落」
衝撃的というか、ステキな戦史、いや、戦記小説であります

多分ジャンルのとらえかたを
私は間違えているんでしょうが、
様々な戦記資料をもとにして書かれているせいか
日記ではないけども、淡々として描かれる
世界における大事件(らしい)がスゴイのです

と、時系列を追うわけでもないですが、
話の進め方は刻一刻と開戦へと迫っていく
コンスタンティノープルの事情とトルコの事情が
それぞれの視点から描かれ、中で息づく人の鼻息が聞こえるような
生々しい描写が静かに描かれております
説明臭すぎずの程度で、当時の情勢がうまく説明され
また、ビサンチン帝国とはなにか、コンスタンティノープルが
世界においてどんな位置なのか、その当時の
ヨーロッパ情勢と国の態度のとりかた
どれもこれもが、いちいち正確というか、事細かに描かれており
大変勉強になるというか、面白い

最近、この手の小説とか書物を読むことが多いので
外交官という仕事がどんなに大変でスゴイのかが
とても私の中で大きくなっております

さて、各国の外交官、とりわけ
ヴェネツェアの外交官というか、国柄が酷いでもないが
篭城のような作戦をとった
コンスタンティノープル戦で、援軍がひたすらこない
伝令は伝わったが、途中で誰かの指示を待たないといけないとか
すげぇ、もう、ビサンチンからしたら
おまえ、御託はいいから早く来いよバカ
みたいな具合で、全てが手遅れ、どこの世界でも
こういうことから敗戦てのは起こるんだなぁと
改めて痛感であります

スルタン・ムハマド2世のすごさというのが
もうひとつ、チェーザレほどはわからなかったんだが
ただ、鋭い野心と若さがあったのかなぁと
その程度、超然としているというか、描写事態が
小姓の視点からだったので、神の目のような位置で
すごく頭がよい作戦を使ったという感じを
覚えられなかったんだが、説明される
境遇とかを考えるとやっぱスゴイ
弟殺しの慣習のあたりとか、さらっと触れてたが
これは怖いのであります

物語の前半くらいでだいたい
開戦までの経緯、物語の主人公になるものたちの
働きぶりが描かれているんだが
いざ開戦となったときのすごさ

何度も言うけども、見てきたような描写は
読んでいると頭に浮かんで怖い
何万と並ぶトルコの精鋭たちと
コンスタンティノープルの外壁との対比
大砲という革命についてと
長期戦で、だんだんと戦争に慣れてくる、また
その対応と疲労の描写、特にコンスタンティノープル側の
初戦を勝っていたという海戦の面白さが格別

圧倒的な物量に、力量で対抗し勝利を収めたという瞬間の反応が
ビザンティン側はよくわかるのであります
ただこの時のトルコ側については
怒り狂うスルタンの姿しか描写されないので
実際戦っているトルコ人や混合の部隊がどうだったのか
それはわからないのが残念なんですが、まぁ
資料がないのかもしれません

ともかく、戦記というのは多分こういうのを言うのだろうと
戦時の生活風景が描写されてるのが面白かったのであります
で、個人的に思ったのは、この難攻不落のコンスタンティノープル戦は
まぁ、海戦で陸を船が走るというスゴイことで
形勢が逆転したのはさておき
陸戦の壁に向かいながら、戻ると殺されるから前へという
野蛮さと獰猛さ、壁上から攻撃、援軍の到着等
「指輪物語」の第二章のなんとかの砦編を思い出しました
もしかしたら、原作では
十字軍とトルコのイメージがあったのかなぁと

なんか、そういうことを思いながら
最大の収穫は
チェーザレの時よりも、明らかに小説臭さが増していること
この次である、ロードス島についてもそうなんだが
とても深く思ったとさ
作家として明確に文章が打ち出されたように思うのです
それはまた、次回

コンフェデ・アルゼンチン代表vsメキシコ代表

2005-06-29 00:00:35 | スポーツ
さすが決勝トーナメントだな

先日のドイツブラジルでもすげぇなと思ったが
今度は、点の動かない厳しい試合でありました
わたくし、えせ南米好きをきどっておりますが
どっちかというとアルゼンチンよりも
ブラジルの方が好きな性質なので、あんまり見たことなかったんだが
流石、現時点で南米最強軍団
動きがもう、すげぇな本当

先日のドイツブラジルと同じスポーツとは
見まがうほどの、戦術がまったく異なる試合となりました
というか、メキシコも強い、守りが堅いしチャンスメイクもすばらしい

私の目が節穴だったら、この感想は全て
意味がなくなるのでありますが
なんというかな、バスケで言う、ワンツーマンディフェンスとか
ゾーンと呼ばれるディフェンスが90分間続いてなかったか?
このフィジカルの強さと、体力の無量さにたまげたのであります

どちらも、中盤とか前線とかという概念よりも
気づいたら、みんなボールの近くにいるという
ワーワーサッカーと呼ばれるようなスタイルにも
一瞬見えるような、でも、その狭い範囲内で
ワンタッチのパスが駆け巡る駆け巡る
広いピッチでフットサルでもしているかのような
そんな印象を受けました

どっちもまた、ボールさばきがうまいから
狭い中で、ほいほいと、サビオラとかリケルメとか
わたくしのようなにわかでも知っている人々が
抜くわかわすは、でもシュートまではいけないわ
手に汗握るすばらしい試合

全体を通すと、メキシコの方がチャンスが多かったように
見えたのですが、アルゼンチンはやっぱりすごかった
というか、フィゲオラでいいのかな?どフリーのシュートを
キーパー正面にけりこんで、頭抱えてた人が
起死回生のすげぇ、泥臭いゴール
延長で、あのパフォーマンスというか動きはすげぇなぁと
鼻血が出るかと思うほどかっこよかったのであります

結局はPKという対決になってしまったわけですが
本当、90分間のおちることない運動量と
めまぐるしく変わるポジションと戦術
これが、そういうのを完全に固定させて
愚直なまでに実行しつづける、西欧サッカーと
まったく違う印象ですごかったのであります

みんなどこでもやれるし、3人くらいの単位で
攻撃と防御をするという共通意識というか
訓練めいたものが徹底しているせいか
どちらもすごかったでありますね
メキシコが、本当、わたくし全然知らなかったんだが
流石、ブラジル倒したくらいの強さは本物というか
あれでベストメンバーじゃなかったつうのが
怖い怖い
来年のワールドカップとかどうなるのか、楽しみであります

さて、予選の結果とか考えると
ブラジルに勝ったメキシコに勝ったアルゼンチン
それを考えると、優勝はアルゼンチンなのかなと
思わないでもないですが
このあたりは、ワールドカップ予選の仇をとるかどうか
すごく楽しみであります

どっちも、すげぇサッカーするんだろうなぁと
夢踊る具合、南米サッカーは小難しいことは抜きで
本当、別競技のようで面白いですわい

コンフェデ・ブラジル代表vsドイツ代表

2005-06-28 08:15:54 | スポーツ
すげぇなアドリアーノ

その一言につきてしまった試合な気がしました
J1でも、ヴェルディのワシントンが
ずるずるDFひきずってゴールとかよくやってますが
あれでスゴイとか言ってる場合じゃねぇな本当

にわかインテリスタとしては衝撃でありました
やっぱ動いているものを見た感想と
新聞読んだだけの感想では、雲泥の差があります

という具合で、前半から
力強いドリブルと脅威の個人技で
ドイツのDFを圧倒しまくったアドリアーノが大活躍
なんか審判のよくわからないジャッジだけが
残念ではありましたが、面白い試合となっておりました

ドイツもバラックを中心に
よくよくパスがつながり、何度か
決定的なチャンスができていたように思いましたが
いかんせん、前線で数人のカナリア野郎に
ボールを引っ掻き回されているのが大変
あんなことされたら、そりゃ体力もたんわなと
納得の試合展開でした

前半は、ドイツのほうが強かった印象がありました
中盤でもいい位置でボールをカットして、すばやい組み立てで
攻撃に移るという具合がステキ
ただ、その総攻撃が早い段階で出ていたせいか
後半に入るとバテ気味な具合に
もう、アドリアーノはとめられないわ
ロビーニョはとめられないわ
ロナウジーニョは人間じゃないわと
まったく無理に

個人的にドイツは足元うまいと思ってましたが
ブラジルのそれは、さらに上というか
本当にワンステップ、ワンタッチに無駄がない
トラップすればその落ちた位置が
すでにパスしたかのような具合で
ジーコが昔言ってたらしい「サッカーは全てパスでできてる」
という言葉がそのままのような具合でありました

良い勝負で面白かったのですが
決勝では、南米決戦でどんな怖いことになるのか
今から楽しみであります
日本にもいつか、あんなスピードで試合展開できるような日が
くるのかしらと祈るばかりです

しかし、ブラジルは日本戦のとき
調子悪かったんだろうなと思ってしまいました
アドリアーノの調子が特に悪かったんだろうと
いまさらながらしみじみ思います
奴が全快だったら止められるわけがねぇと戦慄
さらにアドリアーノよりもロナウドのほうがすげぇっつうんだから
もう、どうなってんだろうな
DFだけが心配ですが、そういうのいらないのかもしれません
あんだけ取れたらディフェンスなんて大した意味がないのかも

うらやましい限りであります

義仲の最期

2005-06-27 00:20:43 | NHK大河ドラマ感想
合戦シーンがステキで無敵
今週も放送されておりました
NHK大河ドラマ義経

いよいよ義仲と義経の対決
というよりは
義仲の凋落でありますが、

え、早っ、も、もう負け!?

番組始まる前の紹介の部分で
義仲の兵力は減っていたのである
という話だけで、既に負け決定っぽかったというか
もうあれで負けの理由語りきったみたいな作りで
ちょっとびっくり
おいおい、あんなに強かったのに、なんでなんだ

このあたり、細かくやってしまうと
きっと義経を義仲が食ってしまうからだろうなぁと
独り思ったのでありますが、まぁ、それはおいておくにして
瀬田川での合戦
ああ、いやん、近所よ、近所で戦ってたのねっ
思ったりしつつ馬上戦闘シーンは見所でした
誰がよかったって佐藤兄が本当
馬上での立ち居振る舞いがいちいちかっこいい
ああ、これが武家なんだなと
失礼ながら喜三太あたりの殺陣風景と見比べて思ってしまった
すまん、喜三太好きなんだけど、殺陣ではなんか弱そうで・・・

佐藤兄の横薙ぎの鋭さもさることながら
首切るという具合の刀の根元がぐいっと敵に押しつけられるところとか
馬上で陸戦のものどもを蹴散らす様とか
いやー、かっこよかった、やっぱ東北武者は馬上でこそだな
義経も負けず劣らず頑張っておりましたが
佐藤兄がかっこよすぎたのでここは譲ったような具合(俺的に)

で、義仲だが、もうなんというか
戦う前から負けることを決めていたかのような
瀬田へ向かう途中、都を眼下に
寂しそうな顔したりとか、朝日将軍の勢いはどこへ
すっかり落日でありました
あまりのオチこみっぷりにどうしてああなったのかの
説明が無かったのが至極残念

落ちていく時の一言一言も弱々しいし
すっかり落日を夢見るばかり
巴と別れるシーンも、勢いが無くなってしまった
いつかの時と同じ様子、それが物寂しい
でも強い調子で「義高をどうする」と言った具合の
あのもっと強い調子で言えるだろうに
言い切れなかったあの、切なさがまた・・・

巴については、その後
ありえねー程強くてびっくり通りこえて笑ってしまったんだが
凄いな、怖いな色々

で、落ちていく義仲
最期はなかなか酷い有様で
眉間を射抜かれる最期ってのはどうかなぁと思ったけど
血が流れて、モノクロになって
それでも最期に昇る朝日を見て死ぬ
義仲という生き様が壮絶に描かれたようなそういう具合で
わたしは感動しました
やりすぎっぽい気がせんでもないが、凄かった
また、後を追う今井の自刃も見事
武士の壮絶な最期を見届けた感じがしました

義経方については
まぁいつも通りという具合だったのでこれでよしとしつつ
一つ、楽しみにしていた義仲の最期が見られて
次回以降、いよいよ、平家との戦いに移るかと思うと
それはそれで楽しみです

しかし、あれだな
次郎の投網はやりすぎだろうと思わなくもなかったですね
あの兜があってないのか、目線がほとんど隠れてるところは
危なっかしいけど、次郎らしくてよかったんですが
投網投げたらなぁ・・・

コンフェデ・日本代表vsブラジル代表

2005-06-26 00:07:29 | スポーツ
リアルタイムで見られなかったヘタレでありますが
ビデヲでしっかり確認しました

試合翌日のニュースとかで
すげぇ健闘したとか、後1歩で勝ったとか
加地がすごかったとか
色々聞いておって、おいおい、日本すげぇなと
見ない内からものすごい期待をしておったのですが
ビデヲで確認しましたところ

なんだかんだ、ブラジルは圧倒的じゃないか

前半だけでもそう思ってしまいました
フルメンバーで挑まないとジーコに失礼だと
アドリアーノとかロナウジーニョが余計なこと言ったらしいんだが(ぉぃ
とてもうれしいことではありました
ただ、実際のところバックが控えだったりとかして
まぁ、少しはレベルを落としてくれていたのかしらと
素人ながらに思うところ
そのおかげか、後半、大黒選手が
中盤より後ろは大したことがない
等のコメントにつながったのかしらとも思うんですが
ともかくだ、それは後衛の人々を指すわけで

前線というか攻撃のテンポすげぇ

翻弄されまくる日本、どんな狭いところも
正確ですばやいパスがばしばしと決まって
あんだけ数をかけてディフェンスしてるのに
紙切れ同様に切り裂かれる
そして、ぼくが大好きインテルアドリアーノの
もう、すげぇことすげぇこと
とりたててなんかしたというわけではなかったが
存在感が、というか、なんだあのデカさは
あんなにゴツイ選手だったのかと、いまさら感激
濃いぃ顔とあいまって、化け物だなとしみじみ思いました

そしてうわさにたがわぬというか、やっぱすげぇな
ロナウジーニョ、一人だけマジで次元が違うと
つくづく思いました
一人であれだけ人間ひきつれてドリブルできるっつうのは
脅威だわと、しみじみ思った
ロビーニョとのコンビネーションもなんかどうなってんだ
ってほどよくできていて、改めて
基本ができているから強いのだと痛感
日本もあれくらい
別に誰が指示したわけでもなくできたらいいなと思います
1点目の時のクロスオーバーというか
あの動き、スゴイなぁ、かっこいいなぁ

ブラジルは全体的に本当
トラップがうまくて、ボールが吸い付くようにして
足もとを転がるのがすごかったであります
カカも、レオも、誰かれ問わずうまい
最短で最小のインパクト数で攻撃につながる
あの無駄の無さが早さのポイントなんだなと思いました
カウンターの早かったことが衝撃であります

しかし、じっと見ていると
ブラジルの選手がスゴイスピードで走ってるとか
そういうことは無かったように
むしろ、スピードの点では遅かったようにも思います
ゆっくりとボールをまわしてるんだが
一人の持ち時間が少ないせいか、ボールがまわりつづけ
隙が無かった、そういう具合でありましょうか
前半の時間稼ぎを見ていて思いました
時間稼ぎとはいえ、あんなにボールまわすこと
日本には無理だ・・・
でも、いつかはあんな風になって欲しいなぁと思いましたとさ

結果は残念でありましたが
ジーコとしては、それでもよい結果だったのでなかろうかと
ブラジルが上がり、日本も恥じをかかずと
ステキ仕様、正直見ていて、相当運に助けられたところが
見られたのを考えると、やっぱ
ジーコの強運と呼ばれるものは、サッカーの神さまから
与えられたものだから、これは有効活用すべきかしらと
思ったりなんだったりでありました

あんだけブラジルの選手がジーコのところに駆け寄るんだから
そりゃやっぱすげぇんだよなあ、ありがたや
あとは、そのジーコを見初めた
加地の更なる活躍に期待です、がんばれ日本、がんばれ加地(限定)

ワールドユース・日本代表vsモロッコ代表

2005-06-25 00:05:10 | スポーツ
いやー
トルコとやるもんだとばっかり思ってました
今大会にトルコが出ているかどうかわかりもしないんですが
とりあえず、モロッコ、わたくし
本当に頭が弱いので、モロッコって南米あたりにあるのかしらと
コロンビアあたりと勘違いしているくらいで
なんだかわけわかりませんでしたが

なんだあの11番、10番、9番

3人くらいのディフェンダーをひきずって
また、どう考えてもファウルのようなタックルを受けても
微動だにせず、両サイドが凄い勢いでクズされていく
ずるずる真ん中もひきずられて
結構決定的っぽいひどいことが何度も何度も・・・

実際のところは、真ん中の
ラストパスがうまいこといかずというか
モロッコも決定力不足という具合で助けられていましたが
なんだろう、ポゼッションとチャンスの回数は
日本のほうが多かったのかもしれませんが
どう考えても勝てねぇだろうという具合に見えました

特に後半、体力が切れたあたりというか
カレンがすげぇ頑張ってたのに、全然報われなかったのが痛い
そして、素人目なのかもしれませんが
平山が役に立ってねぇ
なんというかな、ポストというか
真ん中に突っ立ってるだけで、走るわけでもなく
献身的な前線からの守備があるでもなく
なんか、なんだったんだ?と思いましたが
なにげに、いいタイミングでシュートとか打つから侮れないのかもしれません
よくわからんが
サッカーってのは85分間、存在が消えていようとも
5分の存在した時間に得点さえすれば問題無いそうなので
平山にはそういう人を目指して貰いたいです
なんか、よくわからんけど点を獲れるとか、そういう人

カレンの3回ほどあったチャンスも
大変残念でしたが、あれも仕方ないのでしょう
運がある、無いというのも重要なのかなぁと
二発目のディフェンダーに弾かれたのを見たときに思いました
残念、でも、あんだけ走ってたらすげぇけど

さて、ユースのことをさっぱり知らない
このにわかな私でありますが
名前だけは知っている、本田というグランパスの選手が
選出されていたと思うんですが
結局彼は使われなかったようで大変残念
なんか凄い人だと聞いていたのに、こういうところで
なんか経験を積んで欲しかったなぁと思います

しかし、それにつけても
モロッコの3トップだったのか
あの三人のすげぇことすげぇこと
再三、キーパーの西川選手に助けられていましたが
なんというか、次元が違うというか
ボールの落ち着きっぷりが凄いなと感服しました
あのあたりとだったら、なんか
A代表でも危ないんじゃないかと心配になるくらい

ああいう選手が、日本にも出てきて欲しいなぁと思いつつ
ユースお疲れさま、ベイジンに向かって頑張ってください

コンフェデ・日本代表vsギリシャ代表

2005-06-23 00:07:46 | スポーツ
見ました、リアルタイムで
と倒置法になってしまいましたが
ともかく、日本勝利おめでとう
よかった、すごかった、とても強かった

と、ベタ誉めしたいところでしたが
欲を言えば、もっと点をとって欲しかったという内容でありました。
個人的に4バックは今の日本にあわない気がしてたんですが
そんなこともなく、徹底したディフェンスで
まぁ、とりあえず高さでは負けるけど
がんばって防いでいたという具合でありました
後半、急に不安定になった以外はすげぇがんばってとめていたように
思われました、かなり危ないファールもあった気がしますが
まぁ、御の字だったのではなかろうかと思います

さて、それはそれとして
オフェンス、こちらがなかなか
いつになく攻撃的というか、中盤でのボールの回り方が
いつものうろうろと、どうしようかわからないというのと違って
ちゃんとフィニッシュまでつながる具合で
見ていてすげぇ楽しい
おお、すげぇ、ギリシャ相手にここまでやれるなんて
と、EUROの時の早い段階でのプレッシャーみたいなのが
まるで見られないギリシャ、むしろ
日本のディフェンスがあの作戦をとっていたように
見えたのですが、ともかく、面白いくらい裏が取れるし
いい抜け出しから、数で圧倒して攻撃できる
残念ながら、高い玉は全てはじき返されるので
自然とドリブルで切りこんでとか
スルーパスでというチャンスメイクを続けておりました
なんつーか、ゴールが近い、近い気がするよ

興奮しつつ見ておりましたが
あのロマンスグレーのゴールキーパーが立ちはだかるし
再三、ディフェンダーに阻まれる等
決定できない、やきもきが続く続く、
シュートは枠に入っていかないし
なんかよくねぇ流れだなぁと、だんだん心配になってくる始末
ギリシャは5番の選手だったと思いますが
ものスゴイでかい奴、あれはすごかった
動きは大して早くないんだが、ともかくパワーが
フィジカルが、ああ、あれがフィジカルというものなのかと
圧倒的な体格差が画面ごしからでもひしひしと
もう、玉田とか小人に見えるくらいだから恐ろしい

とはいえ、FWが決定できない時間が
えんえんと続き、正直
ジーコを2列目に使用したら3点は固くねぇか?
往年のジーコを知らない私でも思うほどの
残念ぷりでありました
決定力不足という言葉は、こういうときに使うんだなと
せつせつ思ったところ

今回は中田選手がボランチでほとんど
攻撃参加しないという形でありましたが
かなりまとまっていたように見えます
というか、あれだ、右サイドの加地選手の上がりが成功するなら
中田は中盤後ろの方にいるだけで十分機能するではないか
コンフェデ入ってからの
加地の動きがスゴイなぁと見ておりますが、これが
ずっとワールドカップまで持続することを祈ります

今回は、欧州勢に勝ったという字面だけでステキで
サッカー後進国としては、こういう
ひとつずつの勲章を積み重ねていって欲しいと思います

ただ、今回結局1点しかとれなかったことが
後に響くんじゃねぇかと思ったら案の定
ブラジルがメキシコに負けたせいで
おいおい、最高の形で引き分けだろうと思ってたのに
ブラジルに勝たないとだめって、おまえそれ
流石に無理だろう・・・

ジーコをおもんばかって
今回くらいはいいかと、ブラジルが手を抜いてくれたら
いいなぁと思ったり思わなかったり
でも、ブラジル国内も予選グループ敗退とかだったら
暴動とか起きそうだし、難しいなぁというか
のっぴきならねぇなぁと思うわけです

というか、アドリアーノを誰が止められるというんだろうか・・・
次回が楽しみというか、恐ろしい今回でありました
せめて3-0くらいで勝ってたら
得失点差うまってたのかな?
わからんが、がんばって欲しいですね

ワールドユース・日本代表vsオーストラリア代表

2005-06-22 00:08:01 | スポーツ
とりあえず決勝進出おめでとー
この枠というか、この年齢の選手に
少しでもたくさんのコクサイ経験を積んで欲しいと
つくづく思うところ
やっぱガイジンの凄さっていうか、頭よくなったり
一人で練習したりするよりも
全く違う人達と練習するほうが明らかに強くなれるから
頑張って欲しいと思うところ

そんな具合で、オーストラリアと試合でありました

オランダと結構えー感じでありましたが
残念ながら、ベナンとは引き分けと
悲しいことで、オーストラリアとどうなのかと
とても気になっておりました
なんたってコンフェデのオーストラリアが
アホほど強いとわかったので
正直、日本ダメだろうねと思って見てました

前半
ああ、ほとんどボールモテねぇ・・・
このあたりで、切なくなってしまったんです
A代表と同じで、なんかFWが得点できないという
本当、悲しいとしかいいようのない展開で
結構、少ないながらもいいチャンスで
ああ、平山が、ああ、カレンが・・・と
うまいこといかなかったのですが
そんな後半

ああ、失点

もうダメだ

個人的にそう思いました
そして点を取られたあとも、ピンチの連続
確かに取られたとき、キーパーの西川選手は
ダメだったのかもしれないけども、それ以外というか
彼じゃなきゃ、もっと点を取られてたんじゃねぇかというほどの
好セーブの連続、ステキ、まだやってよ
そう思ってたところ、とうとう同点弾
わたくし素人なのでわからないですが
あれ、オフサイドじゃねぇか?
という感じでありましたが
主審がそうじゃないと判断した以上
我々はそうだと信じるしかないのであります
それにしてもよかった、一瞬止められたかと思ったけど
決まったのはとてもうれしかった

でも、決めた選手は喜ばずに
次だ次という具合だったのが凄い印象的です
いいな、ああいうの凄くステキだな

まぁ、結局はだるだるの引き分けで終わったんですが
もっと色々がんばれるところというか
少しでも早い展開というのに耐えられる組織というか
個人能力を身につけて帰って欲しいと思うのであります
ベイジンの時にはどうなっているか
気になりますが、とりあえずおめでとう
次の相手、トルコだったかは、すげぇ強いらしいですが頑張ってくだちぃ
アメリカももっと強いでしょうけど頑張ってくだちぃ

って、もう当日なんですね

コンフェデ・日本代表vsメキシコ代表

2005-06-21 00:08:10 | スポーツ
メヒコ強ぇ

それに限る試合だったと思います
わたくし、前半は応援して後半は
ビデヲで録画しておったんですが
前半は、なぜか日本頑張ってたような気がする
というか、ああ、引き分けくらい獲れるかな?
そんなことを思っておりました

まさか、日本の本領(勝手に思ってる)である
後半で失点するとは・・・

しかし、日本が失点するときというのは
素人の私でも、なぜか、ああ、ヤバイと
なんとなくわかってしまうのが切ない
なんというか、日本のディフェンスには
やっぱり中澤選手がいないとダメなんだなとしみじみ痛感
二点目は、彼がいたら防げたかもしれないと
勝手に思ったりします

悲しいことはともかく
前回かなりよかった、柳沢ワントップという
ステキ仕様で、これがまぁ、成功していたというか
今回は、予選の時は凄く役に立ってない(失礼)
加地選手がすげぇ頑張ってた
あのアシストだけじゃなく、あの日の日本では
MVPではないかというくらいのステキっぷり

どうも、俊輔が怪我してて調子上がってないぽいので
左のサントスとともに機能しない今
右サイドを本当に頑張って欲しいと思います
今回の加地選手が、ワールドカップでも続くように
楽しみにしたい次回であります

で、やっぱり、結局のところ
個人技というか個人の強さで負けてるのか
ともかくミドルシュートの凄さというのを
思い知らされた試合でありました
日本にはああいうのを打てる選手というのが
なぜか海外移籍している人しか浮かばないんだが
もっとああいうのを
ロナウドまで行かないけども、凄いスピードで
真っ直ぐな弾が打てる人が欲しいと思いました
回転が無くて落ちてくるとか
そういう難しいことはいいんだよ
ただ、すげぇ勢いで宇宙開発しないような
枠を捉えるシュート
それを見たいと思うわけであります

とはいえ、中田選手が言うとおり
世界の強さを感じて帰ればよい試合の数々なので
しっかりとギリシャのディフェンスの強さというか
寄せの速さに翻弄されるがいいさと
なんか悲観的ではありますが見ておきたいと次戦を思います

稲本選手がもう一つなのが気になりますが
柳沢の調子が超すげぇのがとてもよいことだと思います
そのまま高原を追いつめるようにして
高原と2トップで凄い得点とか
夢見たいと思います

まぁ、なんにせよ、ひとつでも多くの試合をして
精度を高めて欲しいと思います
解説者が常々言うてましたが
止まってボールを貰うんじゃなくて
スペースへ走り込み
そこにボールがやってくる、これを見せて欲しいと思います

という話を試合が終わった後に書いていたんですが
色々あってようやくアップであります
まぁ、なんだ、結果というか
今となってみると、メキシコ強すぎちゃって
おいおい、ブラジルまで食っちまったら日本上がれないじゃないか
しかし、カリブ海の雄はこんなに強かったのかと
改めて感心した次第であります

動乱の都

2005-06-20 00:12:59 | NHK大河ドラマ感想
もう本当に、最高に面白いな
NHK大河ドラマ義経
今週、動乱の都という回でありました

いよいよ義仲が朝日将軍に就任
朝日将軍ていうのは、こういう成り立ちだったのかと
改めて勉強になった次第であります
まさに昇るばかりの朝日という具合が
全ての挙動から生まれる
特に、鼓判官をコケにするところは凄かった
蛮族とは思えないほど機知に富んだ嫌がらせ(そうか?)
まぁ、機知に富んだかどうかはさておき
バカを言うでなく、鼓とバカにして
また略装で出てきたりとか、様々な態度の横柄さが好かった
連戦連勝だけど、全然安心できない
いや、法皇を灼きだして監禁するあたりとか本当、すげぇすげぇ

ここ数回でほぼ主役になったかのような
義仲の暴れぶりがたまらなく心地よいんだが
いよいよ頼朝挙兵、義経との対峙となる具合
後半の、それを見据えた、あの
一瞬うつろを思わせる義仲の顔つきと瞳が凄くステキでした

ただ、あまりにも義仲が立ちすぎてて
義経の描写が少なくなってるせいか
どうも影が薄いように思います
特に、義仲を心配して、書状をどうしようとか
弁慶にたしなめられる所とかのシーンがありながら
ちょっと経ったら
身内の恥だから殺しておこう
意志を改めるあたり
このへんが、なんか唐突というか、コロコロ態度を変える人で
また鎌倉の意志に逆らえないとかなんとか言ってたりと
よぅわからんのが残念
義経、お前、どうしたいんだ、お前が望む本当のものってなんだ?
前回から気になっている
なんか借り物風の生き方が気がかりです

とはいえ、武者ぶり豊かな二人の合戦が
すげぇ楽しみ、次週ではいよいよ
義仲の最期となるらしく、わたくし個人的に
源平合戦中で一番好きなシーン
逃げろ巴、が見られるかと思うと本当、次週がたまらなく待ち遠しいであります

郎党は相変わらず仲良いけど
ほのぼのしすぎかなぁと思ってしまいます
各陣容が殺伐としてんのに、あれはなぁと
もう少し弁慶あたりに閉めてもらいたいと願いつつ

コンフェデ・ドイツ代表vsオーストラリア代表

2005-06-19 00:07:12 | スポーツ
はぁ!?オーストラリア次回からアジアにくんの!?

そういう驚愕というか本当すげぇ
やっぱ西洋人というか、金髪がデフォルトの民族の領域は
のっぴきならないのであります
いや、ディエゴとかチラとかの国は、なんていうか
えーと、まぁ、いいとしてさ

というわけで始まったコンフェデレーションカップ
ステキです、海外の代表サッカーが見られるのは
大変ありがたいし、そして楽しいのであります

昨年末に遊びに来てくれた
ドイツ代表でありますが、あの時と同じ印象
足下うまいよなぁ
僕は南米好きですが、南米のサッカーあんまり見たことないので
その具合がよくわからんのですが
少なくとも、日本のどのチームの誰よりもとても
足下のボールがうまいというか
足長いせいなのか、とてもスムーズであります
身体の入れ方もうまくて
するするとターンできる
余裕で、自分の足下にボールをおける
そしてワンタッチが早く、うまい

ワンタッチプレイの大切さがとてもよくわかったわけでありますが
正直、オーストラリアもあんなに凄いとは聞いてなかったので
とてもびっくり、アジアきたら、余裕でワールドカップ決定じゃんと
関東弁になるほど納得してしまったんだが
本当、長い脚を最大限に利用して
トラップ後が早い、いや、ゆっくり動いているけど無駄がない
ステキです、あんなん身体的構造上日本人には無理
だと思われるので、エラシコとかみんな使えるようになりなさい

と、それはさておき
中身は、結構大味な試合でありましたが
素人サッカー好きには面白かったのであります
点をとってとられての、シーソーゲーム
しかし、点の取り方はとても面白くて
ワンタッチの奇跡パスから、素晴らしいシュート
両者ともとてもかっこよかったであります

と、そんな具合ですが
調子悪そうだったけども、それでもやっぱ準主役くらいになれるのが
ドイツ代表バラック
ああ、ちょっとアゴ出てるっつうか
イケメンとは真逆というか、むしろカーンぽいゴリラぽい、でもかっこええ
金髪じゃないですが、あの、なんだろうね
パーマのかかりかたというか、あの髪型最近とても好きです
前回のワールドカップ時よりも明らかに男前度が上がったように思います
ステキ、俺もあんな風になりてぇ(無理)

角度が無い位置からシュートとか
的確なパス、ポストプレイ
どれもいい仕事っぽく見えてしまうのであります
来年にはドイツもできあがってくるのか
とりあえずコンフェデの結果というか
アルゼンチンあたりとやる時の具合を見て
EUROよりも整っているかどうか判断したいと思うのであります

あー、南米予選とか欧州予選見てぇなぁ

ワールドユース日本代表vsベナン代表

2005-06-18 00:46:00 | スポーツ
というわけでユースであります、ユース

テレビ朝日以外の放送局で
サッカーが見たいと思っていたので
ちょうどよかったという具合で
なかなかどうして、なんだろう
私のイメージは間違っているんだろうが
感じたのはあれだ、去年、そう、EURO2004の時のギリシャ

ベナン代表の攻め方がギリシャのそれのようでありました

実際は、もっと違うイメージというか
アフリカらしい(イメージ)攻撃でありました
いや、ベナンがアフリカかどうかはわからんのだけどもだよ

ただ、チェックの速さ、それだけが凄く似ているように思いました
もっとも超人的な運動量とテクニックというか、弾丸が
全く違うし、ディフェンスに全員が戻るわけでもなく
奔放なサッカーしておりましたが
とてもそういう具合、日本がちっともボールをキープできないのが
痛いというか、残念
苦戦でありますね

そういう具合で、流れの中から
なんかA代表でも見たことあるような失点
取り返したのはフリーキックと
非常に心許ない具合でありましたがドロー

個人的には、オランダ戦の後半は
凄くいけるような気がする終わり方だったので
期待していたのですが残念
それでも、少しずつでいいから経験を積んで
また数年後を目指して欲しいものであります

と、偉そうなこと思ったりしたんだが
いやー、やっぱガイジンはすげぇ
前半の全力出してる運動量というか、運動性能が本当すげぇ
何人もディフェンスをひきずったりとか
ああいうの当たり前でやるのな
日本というかアジアが彼らとやりあうには
前半を耐えて堪え忍び、体力が落ちてきた後半で勝負
そうではないかと、勝手に思ったとさ

次回も楽しみです
なぎら選手凄いですね、感動しました

南くんの恋人

2005-06-16 00:01:45 | 読書感想文とか読み物レビウー
読んだ、ようやく
ネタバレして書くから気をつけて

さて
探しても探しても全然見付からなかったんだが
ついに発見して思わず読破
どんなに怖い、悲しい展開になるのかと
一人気負っていたせいで、読み終わった後に

あれ?こんなもん?

とか思ってしまったのが勿体ない(ぉぃ
じっくりと落ち着いてから考え直すと
噂にたがわぬ、すげぇ切ない物語でありました

南くんの恋人のちよみちゃんは
ある日突然、小さくなってしまいました
そんなところから物語は始まります
なんで小さくなったのか、それはさっぱりわからないんだが
そんなことよりも、恋人同士の二人でいることが重要だと
幼いようなかわいらしい恋人同士を続ける二人

身体の大きさが違うことで
とても大きな障害になるはずが、そうでもなく
南くんは南くんで、あまり深く考えずにちよみを愛でて
ちよみも深く考えずに南くんのところにいる
で、南くんに当面の服を作ってもらったり
あたらしい家を作ってもらったりしつつ、ほのぼの過ごす
まさにその日暮らし

若い二人だから、あんまり難しいこと考えません
そういうスタンスでもないんだけど
困ったね
困ったよね
みたいな風に二人は、時折涙をこぼしつつも
その関係を続けていくわけであります

恋愛というテーマなんだろうか私ではわかりませんが
とりあえずちっちゃくなったちよみに対しても
とりあえず性欲をもてあましてしまう南くん
「せっくすできないから?」
と小さいと困る理由について、ちよみに聞かれるほどなんだが
このあたりの南くんのあり方も結構ステキ
途中で、少しハスっぱな女のコとキスするイベント
というかまぁ、ちよみから見たら浮気みたいなのがあるんだが
そこで、ちよみをすっかり忘れるほど
そういう行為に没頭しがちになる南くんの情景が
リアルというか、男として納得できるというか
そういうこもごもを続けていくわけです

最大の山場である修学旅行へ行くという行事についても
どうやってつれていこうかということを
あれこれ考えたり、結局いけなくなるんだと
わかっているけど、あれこれ考えてみる様とか
あのあれくらいの年でもわかる、空虚さがとても大切にされてて
青春の1ページとして面白いのであります

最終的には、衝撃的な終末と呼ばれる展開へと流れこむんだが
その前の、本当
「みなみくん、愛してるよぅ」
というちよみの顔とせりふと場面が
マジで泣くか思うほどの切なさ

少女漫画というジャンルなんだろうが
作者が内田春菊、掲載雑誌がガロという時点で
そういう見方ができないと思われる逸品です

ドラマのイメージとはまるで違うと思う(見てない)ので
是非、諸兄は読んで慟哭してほしい

チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷

2005-06-15 00:00:30 | 読書感想文とか読み物レビウー
最近、中世ヨーロッパ好きが昂じまして
そっち方面の歴史小説を読んでしまいました
その筋では、大変な大家であります
塩野七生先生「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」
1回目を読了しました

1回目というのは、とりあえず流したという感じなので
今後、名前とか地名とか逐一確かめながら
もう1度頭に入れて読みたいからであります

さて、別にモーニングでチェーザレやりだしたからとか
そういうわけではないんですが、
君主論を読んで、国家論を読んで、イタリアの歴史に
大変興味を持ったのでありますが、
こう、ここ数年、サッカー好きになりつつあるときに
イタリアの歴史というかヨーロッパの歴史を知るのは
大変よいことだろうと、思わないでもなく

まぁ、それは関係無いからいいや

ともかく、小説であります
いや、小説か?

そういう感想を最初は持ちました。
記録の羅列でもなく、説明的すぎず、それでも
史実を丁寧になぞっていく、その中で
「己を語らなかった男」としてのチェーザレが描かれており
言葉のとおり、チェーザレの思想や考えは
ほとんど前面に出されることなく、自然とそうした
そういうスタンスで物語が進みます
このあたり、塩野先生の世界観と歴史観が
織り交ぜられているんだが、それを押しつけられている感じが
まったくなくて秀逸
するすると読めて、また、情景というか
その背景が驚くほど頭に浮かんで面白かったのです

まぁ、文体やらそんなのはこれくらにして
かっこよすぎるチェーザレの行き様でありますが、
驚くのがわずか4年でイタリアの大半を手中に収めた
恐ろしい手腕
そして、冷酷といわれた所以なのか
反乱を起こした傭兵隊長達への復讐
統治のあと、責任を他人におしつけて殺す等
どれもこれもがかっこいい

また、その陰に隠れるわけでもなく
ドン・ミケロットの姿がこれまたアホほどかっこいい
常に右腕として働くこの忠臣あってこそという具合が
なんというかな、ステキよね
軍師や補佐役ではなく、武器に近い存在であるこの役所が
今後モーニング読んでいく上でも
楽しみであるわさと思ったりなんだったりであります
というか、あれだ、モーニングの何年連載するつもりなんだ
それが少し不安

萌えどころというわけでもないが
やっぱ英雄はモテでなくてはいけないという(誤解)
男として危険な香り漂う風がさりげなく挿入されていて
個人的に、カテリーナ・スフォルツァの1件については
感激いたしました
いいな、男としてそういうのとてもいいな
敵女領主をつかまえて、寝室に閉じこもって離さないなんつーのは
ロマンで、ポルノで、エロティックであります
まぁ、彼女の列伝だけでなく、様々に絡んでくる
当時の女性の立場や逢瀬も興味深いものが多く
政局とあいまると面白い

だんだん下品になってきてしまうので
このあたりにしますが
ステキ小説なのは確か、これを読んでから
もう1度君主論を読むと、その言いたいところが
さらによくわかるようになるので、セットで読むべきだろうと
思ったりなんだったりしつつ

イタリアサッカーがどうして面白いのか
それは、各地方それぞれが、昔から「傭兵」を使って戦争してたからだ
だから自分の町のチームが好きで、そして雇われた
異国の傭兵であるサッカー選手はあんなにも受け入れられ
また、期待を裏切れば酷い仕打ちを受けるのだ

500年以上もイタリアは、こんな歴史を繰り返しているわけだね
とか、無理やり結び付けてみたりしつつ
フィレンツェとバティカンとヴェネツィアの中世における関係と
カトリックという宗教政治の勉強にうってつけであります

日経春秋

2005-06-14 00:09:02 | 雑感
ありがちなヲタクのわたしは
当然のように朝日新聞が嫌いで
新聞といえば、中日新聞と
それもどうなのかと思うような選択をとっておりますが

ここ最近、というか社会人になってから
必至に日経なんぞ読むことにしております
まあ、経済欄なんざ正直、面白いと思わないし
投資や投機をする予定もないので
どうでもよいんだが、なかなかどうして
ここに掲載される、社説と春秋というコラムが面白いのであります

まじめな話を繰り返すのが基本的なスタンスでありますが
日経の春秋は意外と侮れず
というか、筆者が変わってるのか、そうでもないのか
それは私の読解力ではわからんのですが
1ヶ月に1度くらいの割合で
とんでもなくロマンチックなことを書く

主に日曜日、まぁ
株式関係が開いていないから当然なのかもしれないが
実にステキなことを書いておられます
今回というか、12日の分だと思うのですが
「琥珀」について石のロマンをあの短い文章の中で
こんこんと語る
あの熱さ、ひたむきさ、かっこいい、すげぇ文章を
日経で書き連ねてる

前にも、悠久のロマンを語る風で
古代遺跡の話や、不思議生物の話なんかを
つれつれと書かれているんだが、なんというのかな
日経読んでるおっさんの少年心をくすぐって仕方ないのではないか
むしろ、固定ファンを獲得しているんじゃないか
そんなことを思うほどであります

というわけで、新聞嫌いが増えているといわれる昨今ですが
ホームページからも読めるので安心
とりあえず社説と春秋は抑えておいて損はないだろうねなんて
就職活動用でもないですが、思ったりするわけです

ただ、面接で
日経春秋でロマンを語ってるところが好きですとか
言ったら、色々な意味でだめだと思うので
そこは我慢だよ
男のコのロマンは秘密というところにあるのだから