CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】ぼくは愛を証明しようと思う。

2015-11-30 21:33:57 | 読書感想文とか読み物レビウー
ぼくは愛を証明しようと思う。  作:藤沢 数希

てっきり、数学的に恋愛に挑む系の小説だと
思いっきり期待して読んだら、
なんてことはない、ただのナンパハウツー本の小説版でありました
最近よくみる、ビジネス書の小説版の手法でありました
なんというか、しょんぼりであります

内容は、なんとなし、
私のような人間でも、中学生くらいのときに
ひそかに流行っていたようなルールというか、手法について、
真新しそうな名前をつけることで、
なんとなくもっともらしく見えるというのが肝で、
これで工学と名乗ってしまうのは
ちょっといかがなものかしらと考えさせられたのでありました
やったもん勝ちであります

そしてまぁ、この手の本というか、
こういう手法の本の残念な部分である、
小説そのものが、凄い陳腐であるというそれが
遺憾なく発揮されているかのようでがっかり、
話としては、終わり数ページのところだけでよかったなと
思わなくもないのですけども、
そういう本ではない、序盤のあれこれと説明する
ロジックというか、手法が読みどころなんだなと
思わされたりしたのであります
よく考え付いたなと、コロンブスの卵的なものを感じたのであります

そんなわけで、まぁ読んだけども
どうしたということもない、
たまにはこういうのも読んでおいて
ちょっと彼女つくるとまでいわないでも、
女の子を喜ばせるようなことの
ひとつやふたついえるようになったらいいかしらと
豆なことを考えたりしたのでありました

花燃ゆ  富岡製糸場の危機

2015-11-29 20:39:20 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」
視聴完了であります
この副題は、あれか、機械化した富岡製糸場の機器とかけてんのか
そういうしょーもないことを、つと、思いついたのですけども
みなさんごきげんよう

さておいて、いつものとおりといってしまっていいのか、
なんとなし、危なそうになるけども、一話で
ささっと解決してしまうという具合で、
このあたりが、朝ドラっぽいそれのプロットなのかなと
いらん方向から考えてしまったりするんだけども、
そういうメソッドというか、手法を大河でというのは
ちょっと無理があるのかもやもと
思わされてしまった次第であります
正直なところ、二週使ってじっくりやってほしかった
そう思うんだけども、二週使っても、あんまり深くないというか
来週覚えてない可能性を考えると
きりっと、一本ずつ片付くほうがいいのかしらとも
思ったりなんだったりであります

さておき、嘆願書のくだりにつきましては、
これまでの教育が実ったとも思われる話だけど、
これはこれで、ひとつ考えてみると、
みんなが知恵ついて意見を言い出すと
収拾がつかないという言い方はよくないんだが、
やっぱり、暴動といっていいのか、
そういうことにつながるんだなと、
これがまた、共産主義を呼び込むきっかけになったんだなと
歴史のそれこれを見るようでもありました
これは本当、むしろこれからというか、
このプロレタリアートといわれるやつを
ちょっと見たいと思ってしまうわけであります

まぁ、そういうきな臭い話は一切ないわけで、
ともかくがんばって、それが日銭に換わって
明日はよりよい日々になると
そういう感じは、決して嫌いではないのでいいんだけど、
実際はなかなか悲惨だったんじゃないかしらと
そのあたりもやっぱり、
見てみたかったと思いつつも、まずまず
富岡製糸場については、これで一件落着なんでありましょうと
見終えるわけでありましたとさ

あと、なにやるんだろうか

【読書】職業としての小説家

2015-11-28 21:18:18 | 読書感想文とか読み物レビウー
職業としての小説家  著:村上 春樹

村上春樹は、今回初めて読んだんじゃないかと思う
もしかすると、ずっと前になんか読んだかもしれないが
それは村上龍のほうでないかしらと思うところ
翻訳モノはあれこれ読んできたんだが、なかなか
というわけで、意識的に読んだ初村上春樹でありました
でもエッセーなんだな

そういう、基礎情報がまるで足らない状態だったのが
非常によろしくなかったという読後感でありまして、
やはり、どういう作家さんなのかというよりは、
どういう小説書いている人なのかを知ったうえで、
作者をあれこれ想像して読むべきだったと
大変反省をしてしまったわけなのだけども、
随分と、日本というか、色々なところから
嫌われたり、難儀な目にあった人なんだというのだけ
ものすごくよくわかったのであります
凄い人というのは、だいたいそういうもんなんだろうな

結局、そういう日本が嫌で海外に軸を移したと
まぁ、そのいきさつが書かれていたわけでして、
なるほどと納得するところ多く、
そして、当時、そんな風に生きている人が
また多かったのではないか、
それがかっこいいと思われたり、すかしてると思われたりと
またやっぱり、反感を買ったんだろうかしらねと
想像に難くない感じでありました

しかし、地道にそして真面目に小説家として生きるといっていいのか、
ちょっと、章によって、話が矛盾してないかしらと
感じなくもなかったところはあるんだけども、
自分のあるがままというのを貫いて、
また、そういう作風を小説にできたということで
世界で評価される作品を作り上げたというのは
凄いことだと素直に感心というか、感動してしまうところであります
才能と呼ぶべきか、さりとて、
本人はそうではないといってるしなぁと
なかなか、形容しがたいそれで成された所業でありました

ちょっと意外というか、驚いたところでは
夏目漱石について、一家言という言い方は適切でないけど
思うところが、ありあり伝わってきたのが
凄く喜ばしいところでありました、
そうか、夏目漱石好きなんだ、すばらしい
そんな風に思ったりしながら、
ちょっとだけ、この世界的な小説家が身近に
感じられるような気分に浸れる、そういう一冊でありましたとさ

【読書】東京のディープなアジア人街

2015-11-26 21:12:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
東京のディープなアジア人街  著:河畑 悠

東京の裏町紹介といった本でありました
レビウといったらいいのか、レポといったらいいのか、
ルポというのとは違うような、読み物でありました

東京には、さっぱり地理感がないので、
ぴんとこないままでありましたけども、
日本にいても、アジアっぽさを味わえるという
その内容にはなるほどなと
納得したというか、何書いてんだ

そんなわけで、情報本という扱いが適当なのでありましょう、
個人的に、東南アジア系は気になっているので、
なんかの折にでもタイだとか、ベトナムだとかの
美味しいご飯を食べてみたいと思ったりしたわけであります

ちょっと残念というか、やっぱりそういうものかと
改めて思ったのが、チャイナタウンというくくりで、
中国と台湾がごっちゃになっていたところでありまして、
実際、台湾人街ってのがあるのか、ないのか、
チャイナタウンとは違うのかどうなのか、
なんか、そういうところが気になったりしたのであります

しかし、どの国の人たちにしても、
入管が厳しくなった年に一斉にひけていったり、
2011年の震災を気に減ったりしているというのが、
やっぱりなのかと、事実として改めて衝撃を受けたのであります
ガイジンからすると、日本危ないと思う
そういう事件であったし、そういうときに、
離れていけるものなのだなぁと感じたのでありました
レポートが、いつのことなのかわかりませんので、
現在の、円安が進んだ時代、
より住んでいる外人が減ってんじゃないかと思うのだけども
どうなのか、そういうのも気になったのであります
本と関係ないじゃないか

というわけで、知識本というか、そういうところもあるのかと
なるほど読みしたのでありましたと
メモしておくのです

【映画】コードネーム U.N.C.L.E.

2015-11-24 21:00:21 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりに映画を見てきました
マイ・インターンとどっちにしようか迷った挙句、
刺激を求めてこっちにしたのですけども、
なかなか楽しい映画でありました

ちょっと、映画事情に詳しくないので
評価というか、感想が恥ずかしいことになりそうですが、
ひょっとすると、ベタもベタベタな
テンプレどおりのスパイ映画だったのでないかしら
そういう具合であります
原作というか、もともとのナポレオン・ソロを知らないので
なんともいいがたいのでありますが、
キャラクタの立ったスパイたちが、
面白おかしく事件というか、スパイ活動を行うと
そういう具合でありまして、
見せ方もわかりやすく、そこまで親切にネタばらししなくても
見てる方はわかってんじゃないかと、
心配になるほど丁寧に、フラッシュバックで、
あれこれと物を盗んだり、罠を仕掛けたりといった、
トリックを見せてくれるのは面白かったんだけども、
この手法、ちょっと流行しすぎじゃないか?

と、まぁ、そんなことを考えてから、
ひょっとすると、そもそも、この監督さんが流行らせた
張本人だったりしないだろうかと、
よく知らないだけに、おっかなびっくり書いてしまうところ
ちょっと前に見た、ジョーカーゲームも、
ほぼ同じ印象だったよなとか思うと、
あれがむしろ、これの本歌取りしてたのかしらと
感じたりなんだったりでありました

まぁ、そんなどうでもよいことは置いて、
内容というか、印象というか、
ほどよくコミカルな話を挟みつつ、
わざとらしいまでの、つっこみ待ち状態で、
シリアスっぽい雰囲気を続けるという、
懐かしいところで、ホットショットみたいな
そういう見せ方がステキでありました
劇場が空いてたせいで、さほど笑いが聞こえなかったけども、
あれは、みんなで見ながら笑うというのが
正しい視聴方法じゃないかしらと、
一人で見てちょっぴり残念に思ったのであります

そんなわけで、何かあるかというと
冒頭のカーアクションがすげぇ、
そして、その後の展開が速くて、面白くて、
アクションもよかったと、なんだかんだ
楽しくみられる娯楽映画だったと
記しておく次第なのでありました
シリーズ化ありきみたいな作り方だけど、
これはもう、ハリウッドには仕方ないのかもだなと
思うのであります

【読書】王とサーカス

2015-11-23 18:10:48 | 読書感想文とか読み物レビウー
王とサーカス  作:米澤 穂信

話題の本を読みました
インドとか中国とか、パキスタンだとかなんだとか
なかなかややこしい地勢にあるネパールにおける
ある王族の事件に遭遇した新米ジャーナリストのお話
ジャーナリズムとはなにか、
何かを書く覚悟とはなんだと
そういう社会派でありながら、
人間の職業というか、生きるための信念を
試すかのようなお話でありました
推理要素も多くてなかなか楽しめました

うっかりネタバレてしまいそうな具合ですけども、
安穏とした始まりからは予想もできないような、
唐突な大事件、そして、それに関係しそうなしなさそうな、
不可解な事件や事実に巻き込まれていきつつ、
海外における自分の命の軽さというか
危うさみたいなのが、本当にすりぬけていくような
現地の日常を切り取った小説でありました
うっかり死ぬなんて、当たり前にありそうだな

王族の事件については、まぁともかくとして、
手近に起こった事件については、
報道というか、ジャーナリズムについて
突きつけるでもないけども、
ちょっと考えさせられるというか、
改めて、そういう意識でおいてほしいなぁと
望んでしまうような具合で
非常によろしい説教臭さでありました
主人公が、ふらふらでもないけど、
おっかなびっくり踏み出した地平で、
しっかりそこを踏みしめるまでを描いたと
そういう言い方もできるかもやも
嫌いじゃない展開でありました

物悲しいといえばそうなんだけども、
なんかすっきりしたようにも
個人的には感じられて、いたって満足だったのでありますが
方々では、あれこれと物議をかもすというか
感想を入り乱れさせる力があった様子で
これもなかなか、頼もしい一冊だったと
個人的にはメモっておくのであります

ともあれ、当たり前の恐ろしさというか、
その場所における日常は、
自分の知っているそれではないし、
当然、そういうアウエーでは、浮かれているだろうと
自分を戒めるでもないけど、
じっと、考えて生きるべきかもしれないねと
難しいことを思い抱いたわけですけど
なかなか、楽しく読めたのでよしとするのであります

花燃ゆ  姉妹の約束

2015-11-22 20:40:15 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」
視聴完了であります
ちょっと、無理やりすぎやしませんかね
そう感じてしまったのですけども、
寿があれほど憎んでいたというか、疎んでいた兄の遺志をというのは
ちょっち理屈にあわないのでないかと
思ったりなんだったりなんだが、
まぁ死ぬ間際だとそういうものだろうかなどと
納得しておくのであります

さて、とうとうアメリカとの大商いば成就というところで
例によって例のごとく、一回目の取引で危難があらわれて
やれ納期が、物量がと、大惨事でありました
このあたりは、もうお約束というか、
そういうものだと、むしろ期待していたので
なかなか楽しんで見られたのでありますけども、
解決があっという間で、しかも、さらっと解決というのが
ちょっと残念だなと、あくさわ様の改心とともに
残念に思ってしまったのだけども
まずまずとするのであります
実際は、アメリカで相当ふっかけられたり
大変だったのではないか、
そもそも、相場よりも安くというあたりは、
その相場を見越して、叩かれたのではないかと
取引、契約について思わなくもないですが
綺麗な話でまとまりましたな

そうこうしながら、姉パートに移動して
そこからはというか、もう、ずっと寿の回という具合で
正直、どっちでもいいなぁと思ってしまうわけだけど
演技はいい塩梅で、じっくり見たのでありました
弱り方もよかったなと思うんだが、
それを受けての、文の姿がやっぱりよかったですね
井上真央の泣き演技は、このドラマだけでも
結構見てきたが、うまいなぁと、ぐっと心に響いたのであります
また、三田佳子がいいんだなこれが
絵としてはすばらしいシーンでありました
話にもうちょっと説得力があればと
残念に思うところでありました

で、順風満帆かと思いきや、次回は富岡製糸場の危機だそうで、
本当は女工の悲哀だとか描いてもらったほうがいいけど
今の流れだとそうならないだろうし、
あと、なぜ女ばかりが学ぶ場所なんだろうかと
男も学ばせたほうが絶対よくないかと、
囚人の使い方についても思ったりするんだがともかく
明治もあれよあれよと半ばだと驚くのでありました

【読書】今日もパリの猫は考え中 黒猫エドガーの400日

2015-11-21 20:29:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
今日もパリの猫は考え中 黒猫エドガーの400日  作:フレデリック・プイエ

予想と違った
猫キャラクタの日記を描くという、
ファンタジーというか、絵本というかと
そんな内容の本でありました
てっきり、ガイジンの猫好きによる猫本だと思ってただけに
ショックがでかい、でも読んだ

そんなわけで、あっという間に読めてしまう
どちらかというと、子供向けともとれかねない
そういう内容でありました
猫がある一家に引き取られて、家族とのかかわりを日記形式で
それこれと書いていくという内容であります
なんといったらいいか、ほのぼのしてるし、
猫のキャラクタも大変わかりやすいんだけども
これは、私の趣味と違う
そう嘆いてしまうのでありました

とはいえ、フランスでも猫の気ままさというのは、
こうメタ的に書けてしまうほど
理解できるわけでありまして、そこはなかなか楽しいのであります
なぜ猫が、家の中でいたずらをするのか
夜中に寄ってくるのかとか、あれこれ、
飼っていると不思議に思う現象を猫に語らせるという
まぁ、実際そうだかどうだかというのは
どっちでもよいけども、
そういう解釈も面白いよねとそういう具合に
とげとげせず読もうというものでありました

最終的にとんでもないことになるかと思いましたが
いわゆるハッピーエンドという具合なので
安心して読めるわけで
まぁ、たまにはこういうのを読んでみるのもいいかもねと
そんな具合で、とりあえず読んだという
記録のためのメモめいたもので失礼するのでありました

と、ここまで書いてみて、
この本の文体の影響が思いっきり出ているので
なんというか衝撃なのであります
自分語りというのは、どうも難しいものであります

五度目の台湾旅行 13 朝の西門町から城中市場

2015-11-20 21:19:06 | 五度目の台湾旅行(2015)
前回、話を切るタイミングを間違えた
夜に鶏肉飯を食べてホテルまで戻ったわけですが、
もうちょっと寄り道しようと、台北駅をぶらりぶらり


まともに台北駅見るのは
これが初めてだったなと、感慨深くホールを眺める
人がほとんどいなくなってましたが、
なんというか独特の雰囲気があって、凄いステキ、
外国の駅という感じがひしひし伝わってくるのでありました
まぁ、そのまんまなんだけどもさ

さて、翌朝、ホテルで食事をしたあとに
ぶらり、西門町あたりをうろうろしようと、
あっちこっち散策してみる、やっぱり台湾は朝市だろうと
探したのが、城中市場という、昔は呉服関係で潤ったという
地元の市場であります


逆光のため、おどろおどろしいですが、
なんというかな、凄い寂れた一角でありました
朝市の場所は、双連以外はどこもこんなもんかも



ありがたい観音さんやら、麗しいゲートなんぞもありつつ、
朝のお参りにいそしむお年寄りが山ほどおりまして、
混ざりつつ南無南無、この観音さんと思しきそれは
ずいぶん新しい様子で、ぴかぴかでありました


市場の奥に入れば、私の好きな
アジアの裏露地という風景になりまして、
朝なのに薄暗いというこの感じがたまらんと
わきわき歩き倒すのである
どっか、おかゆでも食べさせてくれないかと探しましたが
残念ながらうまいこといかず


こんな、一見危ない裏露地を進んだりしながら北上しますと


次の目的地、カメラ街が見えてきたのでありました
実際は、もっとあっちこっち回ったんだが、
写真撮ってないので割愛であります
ともあれ、ランドマーク狩のため、
カメラ街に突入いたします

次記事 14 カメラ街から北門、台北駅地下街

前記事 12 臨江街観光夜市で鶏肉飯

【読書】この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた

2015-11-19 21:14:29 | 読書感想文とか読み物レビウー
この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた  著:ルイス・ダートネル

ものすごい長い、そして重い本でありました
読むのに凄い疲れた、いいこと書いてあるんだが
学術に過ぎるというか、まぁともかく疲れた
そんなわけで、表題のとおり、
一度滅んだあとに、どれくらい再生することができるか、
また、現代文明に向けて何をするべきかという仮定から、
それぞれの技術の根幹について説明した
なかなか面白い読み物でありました
だけども、難しいというか、なんだろうか、ともかく疲れる

様々な分野にわたって、基礎となる学術というか知識を網羅して、
どうにか、新たな文明を築いていけないかと
そういうお話でありますけども、
それぞれ、書いてあるとおりにできたらやれるかもしれないが、
本当にできるのか?と思わなくもないというか、
試みは面白いけども、ちょっと壮大すぎて
消化しきれてないというか、扱いきれていないのではないかと
そんな印象を受けました
基本とか、基礎といっても、本当、何をもってそう定義するか
そこすらも難しい問題だと思うわけであります

いくつか大切な技術から、
ラジオの製作、化学肥料の作出、農業の勃興、
方法や素材なんかを知らしめつつ
実際歩んできた文明過程から、飛ばせる技術は飛ばして
一足飛びに新文明へと、なかなか
面白い試みがあったりしたのでありますけども
理論がわかって、でも、実際かなえられるんだろうかと
治金、錬金なんかも含めて、途方もない技術があるなと
改めて知ったりというわけでありました
継いで行くということは非常に難しいことであります

重要な物体の初期に石鹸があげられるのも
なかなか興味深いところでありまして、
改めて細菌の恐ろしさを含めての、醗酵だとかのメカニズムとともに
人間生活に必要なのだと思ったりしたのでありました

最終的には、時間や距離、なによりも、単位というものが必要で
それを定義するということが、文明の根幹になる、
その後、その単位をもとに、様々な観測から
科学を発展させると、いいオチにつながって終わるわけですけども
非常に読み応えがある、よい本でありました

ドラマ10 デザイナー・ベイビー

2015-11-18 22:18:56 | ドラマ映画テレビ感想
そんなに気にしてなかったのに、
気づいたら全話見てしまった
そんな感じであります
ちょっと前に演劇で見て以来でしたが、
黒木メイサの演技を改めてみて、うまいなぁと
そんなことを思い知ったというか
不思議な魅力のドラマだったのであります

話は、あっちいったりこっちいったりで、
ちょっと警察が間抜けすぎると、
思わなくもないのでありますけども
そこはドラマなので、しっかりしてたら話にならんと
序盤から、二転三転していく話に
振り回された感じでありました

結局、あの子供が生まれた手法はどうだったのか、
救世主だったのはわかったんだけども、
それに加えて、遺伝子操作もしてたんだろうか
そこが見逃した感じなんでありますが
実際、まぁそういう子供ができた
あるいはすでにいるのかもしれない、
その時にどう思うかというのは、
考えるに深い問題なんだけども、
そこまで訴えてきた内容でもなかったなと
思ってしまうところでありました

それよかというか、割とさばさばした、
結構独特の警察内描写だよなと、
黒木メイサのよいところといっていいのか、
ああいう感じのままで演技していたのが
なかなかステキでありました
あと、相方が、まれのときまったく喋らなかったのに
今回、取り返すように喋り捲るのが
見ていてステキでありました
軽妙とも違うんだけども、
無駄な会話シーンが、なんかいいのですね、
台詞選びがうまいのかもしれない

荒唐無稽といってしまったら、
つまらないところでありますけども、
妊婦の身であれこれというのは
なかなか大変なんだなと、走るシーンとか、
ちょっと座るシーンなんかの
母然といっていいのか、あの動きは、
見ていて面白いなと、特にそういう予定のない身分としては
楽しめたのでありました
あんなに走り回るというか、動き回る妊婦が
存在するのかは疑問でありますが
凄いものでありました

というわけで、演技ばっかり見ていたと
そういう感想でありまして
話は、まぁこんなもんかと
さほどの感動は覚えていないとメモっておくのでありました

【読書】「学力」の経済学

2015-11-17 20:14:48 | 読書感想文とか読み物レビウー
「学力」の経済学  著:中室 牧子

経済的な指標を用いて、学力をどう評価するか
それに挑んでいる経済学者の研究発表でありました
なかなか面白い内容でありました
学力という切り口ではあるものの、
研究テーマとして、どうやって調査するか、テストするかと
その方法論めいたところを解説してて
学術的なんだけども、読んでいてなるほどと面白い
不思議な内容でありました

学ぶべきところというか、
箇条書きにして大切なことを書き出しておくと
・学力への注力は幼い頃がてきめんである
・学校は学力以外も鍛えているので馬鹿にならない
・ゲームは一時間まで
まぁ、そんなところでありましょうか
知ってるよという声が聞こえそうなそれでしたが、
これらを知ってるという程度ではなくて、
ちゃんと物証というか、データから読み解いていくというのが味噌で
なかなかここが楽しいのでありました

ここで、調べるのがどんだけ大変かと
そんな話も盛り上がるようにできているわけですが、
なるほど確かに、コントロール区を用意しつつの検証は
本当、こと学校に関しては難しいわなと思わされることしきり、
実験的内容によって、将来が破綻する可能性も
なきにしもという具合だから、
まぁ賛同は得られないだろうし、これは大変だと思うところ
仕方ないから、自然発生的に比較できる内容を導き出してきて
あれこれと見るというのも、これまた
宝探しめいていて面白そうだけど
大変な学問だなと思わされた次第であります

また、当然のようにというか、
これを突き詰めていくと気づいてしまう、
みんなが賢くなってしまうと優位性がでなくなるという
攻略法が陳腐化するという、
プログラミングされたゲームでは出てこない難題が
なかなかどうして、考えさせられるのでありました
結局、一部が優位性を保つために
知識やデータを囲い込んでしまうというのが
ありうるようにも思うんだが、
どの程度まで、基礎力としてはぐくむべきか
なかなか考えさせられたのでありました

珍しく、ちゃんと頭使って読んだと
自分で思いつつ、さらさら読めるのに
濃い一冊でありました

【読書】シャッフル航法

2015-11-16 21:26:00 | 読書感想文とか読み物レビウー
シャッフル航法  作:円城 塔

楽しみにしすぎた
そんな按配で、この読書地獄に入ってから、
さんさんと輝く作家だと、はまってしまった円城塔さんの
新作をようやっと読んだのであります
ああ、過去読んだどれよりも、意味不明だ
凄い楽しい

そんな、自分に酔っている感じでありますけども、
今回は相当に実験的な小説でありまして、短編といっていいんだろうが、
まぁ、ひとつひとつが、読み解くのに時間がかかって仕方ないと
四苦八苦しながら読み終えたのでありました
終わってみれば、やっぱり楽しいなぁと
そういう満足でいっぱいなので、
何一つ文句はないというか、テンションが下がらない感じで
ちょっと浮かれているわけですけども
楽しい気分でいっぱいなのでありました

しかし、私がつらつら読んできたいくつかの短編の続きといっても
過言ではないと、そう断じてしまいたいところですが、
テーマというか、扱うものがずっと決まっていてかつ、
その思索や、咀嚼が深まっている、より前に進んでいると
そんな雰囲気を感じ取って、鼻息が荒くなってしまうのであります
どんどん理解できるのに遠のいていくぜ、凄いぜ

「これはペンです」にあったような、
言語を生む機械めいたそれが、実際というか実践されたらしく、
氏のプログラムから発生した詩集というか、詩について、
内容如何は意味がなく、ただ、それを作ったという
なんだろうな、この哲学とSFといったりきたりの
どっちつかずのという具合が
まぁ本当、私には楽しくて仕方なかったのでありました

数学的制限による試みも面白かったのですけども、
やっぱり私は理屈が理解できないために、
より小説に近しいといったらいいか、
論文めいているほうがまだ読みやすいというわけで、
リスを実装する話だとか、矛盾から発生する話だとか
そういうのが、なんとも、星新一的でもありながら、
もっと違うどれかという具合が
本当、非常に楽しめたのでありました

ただ、これを書くにあたり、そのうち、この人は、
現世界と没交渉となるんじゃないかと
心配になるくらいでありますけども、
それを、おそらくははすに構えてしゃらっとやってるんだと
勝手に想像しては、なんというかかっこいいと
褒めてしまうのであります、憧れてしまうのでありました

前衛といってしまっていいのか、
どことなく、筒井御大を思い起こされるような試みに
わくわくしながら、一冊しっかり堪能したのでありましたとさ

花燃ゆ  未来への絆

2015-11-15 20:38:08 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」
視聴完了であります
教育と製糸業発展のためのなにかしら
そういうお話でありました
ここ数回のテーマなので、
目新しいことはないといっていいのか、
いや、妙な不倫騒動とかあったけども
あれ、解決してないけどいいのか、今後のこと考えると
ほらみたことかと、なってしまうのでないか
不安でしかたない

さておいて、一番の見所であったというか
勘所でありました、罪人再教育のお話でありましたけども、
いわゆる政治犯である彼らと、考えてみたけど、
そうではなくて、あぶれた武士崩れだと思えばこそ、
そもそも働く気力がないというか、
働かないと決めたから武士やってた連中が
職工の訓練をうけるだろうかと
これまた、あれこれ思わされてしまったのでありますが
刑務所よりも、どっちかというと、
職業安定普及所みたいな、そういう感じのほうが
わかりやすいことないかしらと
思わなくもなかったのでありました

実際はどうだったのか、本当に学ぶ気持ちがあったけども、
やりどころがなかった連中だったのか、
そうだとすれば、そういう描き方をしてほしかったとか
願ったりしてしまうのでありました

他方というか、寅次郎のような人を変える演説もありで、
感動的といえばそうなんだけども、
やっぱり説得力がどうしてもと思ってしまったところ
対比だったんだろうけども、なんだろうかな
うまくフォーカスできてなかったような印象になってしまった
気持ちというか、奮い立つ狂気でどうにかした寅次郎に対して、
理と情をもって正義をうたう感じだったのかしらと
自分の中でとらえてみたけども、
もうちょっと、そう見えてほしかったというか、
惜しいと思ってしまったのでありました

ともあれ、気づいたら、周りの人にも気持ちが伝わってというのが
えらい短絡的すぎると思うけども、この際それくらいでいいかと
次へ次へと発展していく姿を見たいと
来週を待つのであります

【アニメ】英国一家、日本を食べる

2015-11-14 21:22:03 | ドラマ映画テレビ感想
NHKで深夜にやっておりました
短い番組であります
原作本も読んだこともあって、
なかなか楽しんでみたのであります

まぁ、原作とは別物だなと思い知ったわけですが、
これはこれでなかなか面白いというか、
なんか、作ってる人とかが、昔懐かしいFLASH職人とかじゃないかと
驚いてしまったのでありますけども、
感慨深いものでありましたね

というわけで、なんだかんだと
若干間違っているような、そうなようなという
不思議な感じの日本紹介をだらだら見るという
これはなんだろうか、輸出をもくろんだコンテンツなんだろうかと
不思議な気分で見守ったというか、
日本人から見ていても、なんか違うことないかと
違和感とまではいわないけども、唐突なそれこれに
不思議な思いを抱いたのでありました

とはいえ、番組後の不可思議な日本紹介実写も
なんだかんだ楽しく見てしまい、
即席めんにトマトを入れるというのが
衝撃というか、そうか、ああいう食べ方があったのかと
なんか手を打ってしまったのであります
その後食べたかというと、まだ食べてないんだけどもさ

そんなわけで、これがどうしたということを
書くほどではなかったけども、
毎週なぜか、目が離せないというか、
ついつい見てしまう魅力があったと
感心しきりのまま、見終わったのでありましたとさ
もうちょっと、イギリスっぽいシニカルなところを
出してもよかったんじゃないかなんて
玄人ぶってしまうわけですけども、
まずまず、日本人も知らないそれこれを
教えてもらったかのような具合で
楽しかったのでしたとさ、まる