CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる

2018-05-31 21:50:09 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜ドラマでありました
弁護士系の話ではあるんだけども、
主題は「学校」でありまして、学校のありかた、
教師のブラック労働環境であったり、特有のルールであったり、
大きな問題である「いじめ」を取り扱ったりと
ちょっと欲張りすぎじゃないかと思うところもあったけども、
面白いドラマでありました

これはNHKなりのいじめ問題に対するひとつのアンサーだったんだろうかしら、
そんなかんぐったことを書いてしまいたくなるのだけども、
最終的に取り扱った、いじめについては、
ちょっと前に終わった3月のライオンのいじめ編への答えだったようにも感じて
そういうことなんだろうか、そうでもないのだろうかと
もやっとしながらも、なるほどと見入ったのでありました
ドラマは、やはりドラマなので、あんなことに
現実はならないのであろうと思うし、
自殺を試みた少女の行く末は、むしろ大変なことになったのではないかと
そんな風にも思えてならないのでありました
本当に、こういうのは扱い方が難しいわなと
ほとほと考えさせられるところであります

いじめに関して、あえていじめの加害者を特に描かず、
そこを取り巻く周りの環境と反響というのにクローズアップしていて、
そこがリアルなのかもしれないとも感じたりした始末
あれで、生徒の何人かが訴え出るのを加勢したりとか
そういうファンタジーが挟まれなかっただけでも
見られたと思えるといったらいいのか、
でも、ドラマとしてはそっちのほうがすっきりして見やすかったかもと考えたりとか
なんだかんだでありました
なんの感想だ

さておき、もうひとつの問題として
教師の労働環境については、かなり酷いものだと
しみじみ考えさせられたのであります
とりわけ、非正規の枠組みの酷さが、本当にもうブラック企業の見本のようだと
思い知らされたのであります
これは教師でやるのもいいんだが、警察とかでやったら
もっと面白いんじゃないかしらと
日本という国そのものの根底に存在する問題じゃないかしらと
思わされたりしたのでありました
非正規の先生は、結局可哀想なままで終わってしまい
なんというか、ドラマとして救いがないんじゃないかと思ったが、
あれもまた、リアルなのかもと感じたのであります

弁護士劇として面白かったかはよくわからんが、
取り扱ったテーマが面白かったなと
なんだかんだ、じっと見たドラマでありました
教育環境は、確かにとても不思議な世界だなと
子供いないけども、大人になって感じるばかりである

【読書】カソウスキの行方

2018-05-30 21:03:27 | 読書感想文とか読み物レビウー
カソウスキの行方  作:津村 記久子

相変わらず、気の抜けたというか、
女性の思考というのは文章家するとこういう感じなのかしらと
連綿と続くだだ漏れの思考文章が楽しくて、
読みにくいようで、しっくりと届いてくる
不思議な物語を読んだのでありました
独り言と、脳内独り言と、感情に任せた行動とが、
すべて同列、同じテンションで語られているせいか、
いつまでも続いていくようで、でもでも、話というか、
何かは進んでいっているという感じが
まぁ、なんというか、面白い、可笑しいとすら思う内容なのでありました

ちょっとした、それでいて、実に大きな痛手となった、
後輩のセクハラ被害を訴え出るというイベントについて、
理不尽な理由で左遷されたOLが主人公なんだが、
左遷先でやる気を促すために、
とりあえず一緒に働いている男子を見つけて、
こいつを好きだと思ってみようと四苦八苦しながら、
「仮想好き」を必死に実行していくと
そういうお話でありました
完全に好きではないんだなと思わされる思考が
多々あるんだけども、これはひょっとすると
女性が読んだら、仮想といいながら、好きになったときと
きわめて似ている、いや、既にそれはもう好きなんじゃないかなんて
つっこみいれたりするんだろうかと考えるような
そういう物語でありました
益体もないという言葉が、物凄く似合うと思うんだけども、
つらつら、文句と反省と後悔と疑念が
くるくるまわっていく思考が、本当に面白いのでありました

最終的には、なんというか、すっきりしたような気がすると
仮想が終わりを告げるところのさばっとした感じも
なんというか、実に素晴らしいなと感心しきりだったのでありますけども
気を抜いて読める、大変面白い小説だったと
思うのでありました、独特の感性だよなと
この作者の本を読むたびにつくづく思うんだが
癖になりそうな面白さだと感じるのであります

【読書】「リベラル」がうさんくさいのには理由がある

2018-05-29 21:19:47 | 読書感想文とか読み物レビウー
「リベラル」がうさんくさいのには理由がある  著:橘 玲

久しぶりに橘氏の本を読みました
ついつい使ってみたくなる「リベラル」なる謎の言葉について、
私みたいな知ったかぶりには意味がわかっていなかったのですが、
それの本当の意味と、現在日本で使われている意味と、
そしてそれによってあーだこーだなっている滑稽な部分というのが
わかりやすく解説されていて、なるほどなぁと
感心しきりの一冊でありました
興味深いし勉強になった

と、皮肉のような調子で書いてしまうのでありますが、
実際にそうなのだろうということが、ありありわかる内容で
要約ではないけども、読んだ感想としては、
今あれこれ議論を戦わせている人たちは
随分と古い何かの上に積みあがっていて、
もうにっちもさっちも行かないのだなと
空理空論、現実から剥離しすぎて、そこはどこなんだと
そういう状態なんだろうと思わされたのでありました

これを時代が変わったと形容するべきなのかわかりませんが、
日本のリベラルなる人たちがいうことについても、
保守と呼ばれる人たちがいうことについても、
いずれも都合の悪いところは目を背け、
調子のよいことだけただのりするという
大変よろしくない、ダブルスタンダート&フリーライドという感じなんだそうで、
だから政治を見ていると、腹が立つのかと
論理的に説明反論できないけど、感覚的におかしいと思うところが
ここに起因してるんじゃないかと
思ったり考えたりしたのであります
私にしては随分頭を使ったな

あくまで、事実を論理の積み上げで証明というほどでもないけど
解説した本というだけなので、思想なんかとは離れていて、
特にこの本が主張したいこともあるわけではないというのが
現代の本だなと感じたりもするのでありますが、
書かれていることに、なるほどなぁと物凄く納得したり、
現在語られている文脈が、既にごたまぜになっていて、
二極化できないといえばいいか、
双方によいところと悪いところがごたまぜなのに、
それぞれの弱点をかばうために、わけわからんことになっているというのが
ありありわかって楽しかったというか、面白かったのでありました

日本の戦争責任についての部分や、
それ以外の報道に関わるところなど
なんと形容したらいいのか、これこそが、
うさんくさいリベラルという人たちなのか、
それらが、どうにも小悪党に見えて仕方ないとも思ったりしたんだが
ともかく、そういうのも含めて
人間社会というか、日本は出来上がっているなんて
かっこいいけど、中身のないことを
言いぶってみたりする
そんな気分になった本であります

【読書】ずる 嘘とごまかしの行動経済学

2018-05-28 21:28:47 | 読書感想文とか読み物レビウー
ずる 嘘とごまかしの行動経済学  著:ダン・アリエリー

楽しい楽しいダン教授の行動経済学の本であります
既に何冊か読んできて、面白いことを考える人だなと
感激して過ごしている昨今なのでありますけども
本著は、人がごまかしを行うのはどういうときで、どういう判断なのか
そのあたりについて、相当の実験を通じて
あれこれと検証したという本でありまして
学術的でもあるのだけども、非常に興味深い、面白い本でありました

大変興味深い内容ばかりで、
まぁ、そうなるよなと思うところでもあるんだが、
これもまた、本の中でも触れられていたけども、
驚きの事実を丁寧に追って説明していくと
そうだと思ったなんて、聞き手が感じてしまう
さも知っていたかのように錯覚するというのが
まさにこの本を読んでも感じたところなんだが、
なかなか楽しい読書体験だったのであります
ごまかすときの心理というか、それはごまかしてしまうなと、
そう共感できるところが
実験によって、論理的に解説されるのが面白いのであります
解説されるほど、そうじゃないような気がするけどなと
反論したくなるのもまた、術中というか、そういうものなんだと
自分自身を正当化、あるいは騙していこうという
ずるの本質が見えるようであります

色々な条件で、ずるを行うことはわかっていて、
それが、他人に影響されて増加することもあるし
逆に聖書などを唱えただけで
それが抑制されるということもわかったりして、
道徳というか、そういうものの重要さも認識できたようでありました

まぁ、情動というか、そうしたいという欲求を
どう正当化するかということを
常日頃から人間は行っていて、
判断というものの曖昧さというか、意味のなさめいたものまで
見えてきたようでもあり
行動に意味があるのかどうか、そういう命題はなかったけども
読んでいて感じたところでありました
自分が、何をしていて、それがどういう意味なのか
考えていないんだから、それは
論理的であるはずがないのかもねと思ったりもするのである

雰囲気とか、何かしらの影響というのは
思った以上に大きいのだなと改めて感じつつ
そういう悪いことが慣習化しつつあるとき
リセットするというのは大切だなと感じた一冊でありました
人間面白いなぁ

西郷どん  正助の黒い石

2018-05-27 22:37:09 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「西郷どん」
視聴完了であります
いやー、対比の効いたというか、ここ数回で遠ざかっていた
幕末の空気が、ありありと戻ってきた感じで
見ているほうも、西郷さんのような気持ちになれたというか
実に面白い回でありました
ドラマチックにすぎるけども、これくらいの熱さが心地よいですな

というわけで、大久保の覚悟と謀略が遺憾なく発揮されて、
本当にぎりぎり差し出がましいかどうかというところを
大久保なりに覚悟をもって進めていたのが
ひりひり伝わってくるようで面白かった
その陰でもないが、お由羅との間が抜けた悶着もよくて、
それがどれほど危険というか、恐ろしいことかが
嫁を責めるではなく、
怒りとして伝わってくるのもまたよかったと思うのでありました
しかし、狆というのは静かな犬なんだな
まったく鳴きもせんとわ

楽しみにしていた大老の最期も見事でありまして、
最近というか、ここ数年定説となった銃で先に撃たれたを見せつつも
刀を受けるという残虐な最期をただただ黙って受けれていくというのが
なんとも物悲しいというか、ああいう心境だったんじゃないかなと
思わされたりしたのでありました
あの最期をわかりつつ、やっていたとも思えるようで
衝撃であるが、立派だとも思えるのであります

とりあえず薩摩の荒ぶる下っ端たちが、
怒りのままに、猿叫を続けるのがちょっと面白かったのでありますけども、
実際に、ああいう感じでばかすか殴ってたんだろうかなと
今に伝わる形と、当時の形が本当に一緒なのか
興味がわいた次第であります
なんか、腰が入ってないように見えてしまう打ち方だけど
ああいうもんなんだろうかな、どうなんだろう役者の問題なんだろうかしら

そして安穏としていた吉之助さぁが、あっという間に現実というか
こちらへと引き戻される、これもまた唐突のようで
不幸かどうか、考えさせられそうな次回が楽しみなので
わくわくして待ちたいと思ったりするのでありました

【読書】理想を現実にする力

2018-05-26 21:00:31 | 読書感想文とか読み物レビウー
理想を現実にする力  著:佐藤 天彦

佐藤名人の本であります
まさに、名人戦真っ只中というときに読んだのでありますが、
かなり苦労をされているという印象だったところ、
本を読んで、やっぱりだいぶ苦労したんだろうなと
思ったりなんだったりするのであります
困難というか、人生において困ったときどう考えるか
どうやっていくかの心構えとかを説いた本なのでありました

名人になって、ポナンザに挑む前夜の本だったようで、
なかなか感慨深いものがあるのですけども
若い頃の苦闘というか、最初から物凄く強すぎて
なんかあっけないというか、スターダム的なものではなく、
地道にやってきたことが、ある日突然に開花したと
これはこれでドラマチックで凄いことだと思うような
棋士人生を歩んでいらしっているようでありまして、
あまり知らなかっただけに、大変興味深いのでありました

内容で、あまりというか、ほとんど将棋の戦法なんかには触れないので
ちょっと物足らないと感じたりもしたのでありますが、
じゃぁ、一般の人が読んだらビジネス読本のように読めるかというと
やっぱり将棋知ってないとなぁという感じでもあった
実に不思議な本だったと思うのだけども、
精神的な制御、メンタルコントロールとでもよぶのか、
ピンチや、落ち込んだときとかの対処方法というか
考え方、心や身のおき方というのが、名人流で説明されていて
非常に興味深かったのでありました
ずっとナイーブな人なんだろうけども、あえてそれを太くすることで
精神的に強くなってきてんじゃなかろうか
いや、でも、やっぱり強いからそれによって裏打ちされたんだろうなとか
あれこれ考えてしまうんだが、ともかく
やばいと思ったことも、俯瞰するというか、一局で見るのではなく
大きく見るということの大切さがにじみ出てくるようでよかったのであります

努力をこつこつと積み重ねることの重要さもさることながら、
そればかりに執着したり、追い詰められるのはよくないと
そういう方法を説いていまして、
このあたりは人にもよるだろうと、40過ぎた自分としては思うのだが、
これはこれで大変魅力的というか、
むしろそうありたいなぁと素直に思ったりもするのであります
私には向いていない楽観さだなと感じたのだが、本当、
そうあったら、心穏やかに過ごせるだろうかと
憂えてしまうのである

若い名人ながらも、間違いなく強いわけでありまして、
その強さの秘密でもないが、常に平常心を保っていることと、
拘泥しない、集中力が凄い、将棋が大好きと
こんな当たり前なんだが、なかなか手に入れられないものをもって
名人を得た人なんだと、改めて思い知ったというか
楽しく読み終えたと、そんなメモを残すのである

王将の日本ラーメン

2018-05-25 21:23:00 | 食べ物飲み物
今更?そんな感じですが、先日縁があって初めて食べました
餃子の王将の日本ラーメン
国産食材を限りなく使い倒して作ったという
さっぱりしたしょうゆラーメンであります

出身が関西ではない私に、先達から、
「王将は餃子を食べるところでラーメンは頼んではいけない、
ラーメン食べたきゃ天下一品に行きなさい」
そんな風に諭されたのも懐かしいかぎり、
王将の麺類はさほど美味しいという評判がなかったのでありますが、
個人的には辛玉ラーメンとか、スタミナラーメンとか、
本当は一緒じゃないのかと思うようなそれこれが
好きだったりしているのでありまして、
今回のこれは、ちょっと楽しみだったわけであります

早速に注文して食べてみる
ラーメンなのにトッピングとして、鰹節とゆずの皮がついてくる
うどんなのか?そう思ったりしながら食べたのでありますけども、
これがなかなか、というか、あれだ

スガキヤのラーメンみたいな味がする…

いわゆる魚介スープというのは突き詰めるとこうなるんだな
個人的にこれは好きな味なので、物凄くいいと思ったんだが、
果たして世間でどうなのか、そもそも700円近いのに
スガキヤのラーメンと同じだったら、
スガキヤで特製ラーメン食べたほうがいいじゃないかと
思わなくもないのでありますけど
煮玉子、シナチク、ネギ、ぶ厚いチャーシューが、なかなかステキで
あっさりしてるのが、またほどよい感じでありまして
大変満足したのでありました
スープもあっさりしてるから、すいすい飲めてしまう
というかスープ旨い

ラーメン好きだという人には、あまり受け入れられないんじゃないかと
考えたりもするのでありますけども、
中華料理屋のラーメンというのは、こういうのがいいんだと
思ったりしたので、機会があれば、ちょこちょこ食べようと思うくらい
なかなかステキなラーメンでありました

年末台南高雄旅行 19 興隆居と果貿來來豆漿

2018-05-24 21:26:57 | 年末台南高雄旅行(2017)
いつまでも、お祭り見ていても仕方ないというわけで、
またもっさりと移動を開始します
時間はなんだかんだ9時頃になっていまして、
だいぶゆったりの時間だから大丈夫だろうと
高雄一と誉れ高い朝飯の店に行くこととする
朝飯食べたじゃんとか、そういうことではないのだ


高雄で一番と誉れ高い興隆居

到着して驚く、いや、到着する前から見えていたんだけども
とんでもない行列である、朝飯食うのにこんなに並ぶのかよ、
なんでも並ぶのは日本人だけだとか言われていましたが、
なんのことはない、旨いものがあればみんな並ぶのでありますね


店先はこんな感じだけども、ここにたどり着くまでに
どれほど時間がかかるかわかりゃしない
前回は定休日ということで立ち寄ることが叶わなかったのでありますが、
今回は、混雑に断念といったところ
無理してでも、昨日のうちに寄っておくべきだったかもと
ちょっと考えたのだが、まぁいいのである
仕方ないので、また、例によって隣のお店で買うこととする


果貿來來豆漿で買い物終了、
こっちもなんだかんだ並ぶんだが、まだ可愛らしいものであります


無事買い付けたのが、ニラ饅頭と白菜饅頭、父親とシェアして食べたのであります


こっちはニラ 13元
春雨とか入ってるからヘルシーな感じがするんだけども、
しかし本当に旨い、何というものでもないんだが、ついつい食べ過ぎる旨さである


こっちは白菜 13元

生煎包(シェンチェンパオ)だと思ってたんだが、
正式名はかの有名な焼餅(シャオピン)なのかもしれない、
シャオピンって、もっとひらべったいというか、ナンとかあんな感じのもんだと思ったんだが
こういう饅頭状のものもそう呼ぶのかもだわ
よくわからんが、ともかくそう思っておこう


腹ごしらえを済ませて、ぶらぶら町歩きをしていますと
大きな教会が見えたので、せっかくだから写真を撮っておく
台湾はあっちこっちで、キリスト教系の教会が見られるので
なかなか不思議であります
よく考えてみると、高雄では、そんなに道教施設を見ない気がするな
いや、朝から三鳳宮を見てきて何言ってんだって感じだが、
台南と比べると少ない印象である


面白そうな模型屋さんとかもあって、
マジンガーZのプラモデルを販売していたりしたんだが
そんなに足を止めている間もないので次の目的地へと
足を進めていくのでありました

【読書】空の冒険

2018-05-23 21:00:40 | 読書感想文とか読み物レビウー
空の冒険  作:吉田 修一

半分小説、半分エッセーという短編集でした
全体的に爽やかで、肩肘張らずに読めるというのが
実に素晴らしいという感じで、
これという、強い印象や記憶に残る感じではないけども、
何か、人が生きていたという物語をなぞった
小説として、するりと抜けていくようなものでありました

眠る前に何か決意をして、そのおかげでぐっすり眠れて
さて、目を覚ましてそれがなんだったか気になる

こういう感じの話が、いくつか載っていて
あるなぁと思ったり、そういうことの積み重ねだなぁと感じたり
なんとも穏やかな気分になるのでありました
とりたてて、ざわざわとするようなこともなく、
気付いたら時間が過ぎていて、
その間生きていたんだと
そう思わされるような物語ばかりで、
こういうの好きだなぁと、感嘆したのでありました

エッセーについては、旅エッセーが主体で
各地を旅して、あれやこれやとあったことを連ねている
その土地で出会ったことだとか、思ったことを
丁寧に、そんなに堅苦しくなく書いていて、
パリや、韓国や、そして、ブータンやと
訪れたことを、そこで感じたことを綴っていて、
特にブータンについてのことが、
ここがよかったとか、そういう土地というか、
物質そのものの話ではなくて、空気といえばいいのか、
雰囲気について書いていて
ステキだなと感じたのでありました
外世界を知って、あえて、ああしている
本当かどうかはわからないけども、そういう気持ちがあると
そういうのがブータンの人をいいなと思わせてくれる
これがいいなぁと感じ入ったのでありました

旅に出たくなるというか、
旅先で読みたい文章だったように思うのでありました

【読書】最高に楽しい文房具の歴史雑学

2018-05-22 21:04:17 | 読書感想文とか読み物レビウー
最高に楽しい文房具の歴史雑学  著:ジェームズ・ウォード

まさに雑学、面白い本でした
ペン、ノート、クリップなんていう、現在ありふれている文房具の
様々なジャンルにおける歴史と、その都度現れた製品を紹介しつつ、
現状のそのジャンルも詳しく解説してくれて、
正直、そんなに興味がなかったのに
俄然、ペンの種類やら、ノートの種類を確認したくなる
そんな、いい雑学本でありました
面白い、なんでもこだわった人がそれを語るというのは
とても面白いのであります

鉛筆の発生についてであったり、そこから、
ペンというものが辿ったそれこれの話がありながら、
万年筆、ボールペンを巡る攻防、
それぞれに発明者や、会社が成り立ち、繰り広げていく製品向上合戦の
大変面白いところがあますことなく、そして、
やや誇張されてジョークとともに語られているのが
個人的にツボでもありました
悪い製品を紹介して、
「万引きされないために敢えて、盗みたくない商品を作った」などと
酷いことこのうえない皮肉を浴びせたりするのが
なかなかステキすぎるのでありました
実際にやったかどうかわかりませんが、
その酷いペンがどれほど作られたかを本社に問い合わせて、
企業秘密だから就職しないと駄目だといわれて、
実際に履歴書を送ったとか、送ってないとかいう話が
まぁ、迷惑きわまりないが面白いと思えてならないのでありました

ちょっとした集り屋と間違えられたのか、
製品送り付けられたりしているというのも面白い
何してんだこの人<著者

文房具に対する愛と皮肉が入り混じりながらの話も面白く、
それでいて、NASAで使われたペンという話が、
後先であったり、有名なポストイットの話が出てきたりと
広範にわたる文房具の話がそれこれあって
とても楽しかったのでありました

しかし、万年筆ブームが定期的にやってきてて、
本は滅びるかもしれないが、万年筆だけは
なぜか残るのかもしれないなと思わされてみたり、
私は知らなかったが、意識高いと見せられるノートがあって、
それの人気がまた凄かったり、それを作り上げる
ロマンあふれる嘘歴史があったりとか
大変興味深いのでありました
マーケティングの本ともいえるんじゃなかろうか

発明した人の悲喜こもごもなんかも記されていて
知って、誰かに話すわけでもないが、
なんだか、知識欲が満たされたような気分になれる
いい本でありました

【読書】半導体探偵マキナの未定義な冒険

2018-05-21 21:13:29 | 読書感想文とか読み物レビウー
半導体探偵マキナの未定義な冒険  作:森川 智喜

ほのぼのした小説でした
タイトルから、相当にサイエンスというか数学的なんじゃないかと
期待して読んでしまったのでありますが、
そんなわけではなく、高性能AIを搭載したロボット少女が、
様々な事件を解決していく探偵小説でありまして、
論理立てて、様々な事象を解析しながら
事件の真相にたどり着くという
きわめてオーソドックスな内容でありました
ほのぼのと読めて楽しかった

人死にとかが出てこない、安心安全な物語で、
若干物足りなさも感じたりしたものの
暗いところがないというのはよいことで、
些細なことを依頼と捉えて、その依頼の本当の意味は何かと
ロジックに従って突き詰めて、本当の意味での解決を目指すというのは
なかなかステキなことであるなと、
論理の難しさというか、コミュニケーションの妙ともいえるような
本当に必要なものは何かを探るゲームのようでもあって
なかなか楽しかったのでありました

物語としては、様々なロボット探偵が出てきて、
それぞれ少しずつバグがあるから、なんかロジックがおかしい
そのロジックのおかしさがどこなのか考えるという
論理クイズめいたところもあったりして、
だけども、そんなに難しい話ではなく、ほんわかとした物語を
ゆるりなぞっていくと、解決していくようなもので
なんとも、ゆるやかに楽しめたのでありました

西郷どん  愛加那

2018-05-20 20:42:47 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「西郷どん」
視聴完了であります
ドラマチックなお話でありました
藩に知らされなかったというわけで、
なかなかのオリジナルっぷりでありましたが
実際、あんな一揆めいたことが起きたら
あれで済まないだろうというか、
あれを率いたのが西郷という風にもとられかねないから
本当に危ないことこの上ないなと
感じたりしたのであります
魅力的であるのだけどもね

と、それを受けて、来週そうはなれない大久保の憂鬱が描かれるようで
これはこれで非常に楽しみであります

唐突ともいえなくもない感情の想起だったけども、
あれだけドラマチックだったら、そうなるかもなと
説得されきってしまったように、
じっとドラマを見入ってしまったわけで
脱帽というか、非常に楽しめたのでありました
ラブロマンスが、さほど好きなほうでもないんだが
これはいい話だった、ただただヒーローがかっこよくて
ヒロインが惚れると、それだけの話なんだけども
王道というのはいいなぁと
満足なのであります

幸せな時間は続かないのがお決まりなので
来週から、いきなり現実に戻されていくんだろうなと
幕末がまた迫ってくるようで楽しみでならないのである
今回の話はドラマとして好きなんだが
やっぱり、幕末ドラマとして
来週の桜田門外が、凄く気になって仕方ないのであります
また一週間待とうと思いつつ
来週、私用で見られないことを思い出して
やきもきするのである

【読書】西瓜チャーハン

2018-05-19 21:10:38 | 読書感想文とか読み物レビウー
西瓜チャーハン  著:出久根 達郎

題名に釘付けになってしまった
どういう本かもわからずに手にとったのでありますが、
エッセーというか、随筆というか、
内容については、ひょっとすると
少々小説なのかもしれないと思わせる
そういう読み物でありました
表題は、そんなに凄いものではなかった
実際に西瓜チャーハンは存在したのだけども

古本屋主人で、小説家というか、文筆家でもある著者の
様々な日常や、思い出話なんかが
コンパクトにまとめられていて、短編小説のようでもあるし
納得や、共感を覚える内容が
つらつら流れてくるような読み物でありました

特にこれというお話があったわけでもないけど、
本との付き合い方、著者の人生において、
古本屋や貸本屋という生業を経てきたからこその
作家との付き合いだとか、本を通して様々に学ぶところ
思うところが書き溜められていて
非常に心地よいのでありました

土佐の出身だからなのか、竜馬への思いが結構強くて
それに関する読み物が何篇かあって
どれも読み応えというか、なるほどなと思うところがあり
面白かったのでありました
竜馬がどう働いたかもあるんだが、どういう人物であったか
それを探った人たちというのが、またたくさん居たのだというのは
なるほどなと思うところだし
面白い研究であったと感じたのでありました

ともかく、本が好きなんだと
それがただただ伝わってくるようで
ある種、考えが古く固まっているのかもしれないけども、
これはこれで、一時代を過ごした人の気持ちそのものだろうと
考えさせられたりした
本について考える一冊でありました

年末台南高雄旅行 18 三鳳宮(サンフォンコン)

2018-05-18 21:02:18 | 年末台南高雄旅行(2017)
三日目帰る日の朝であります
年末に遊びにいったというのに、あわただしく大晦日に帰るとか
なんだかなという感じなんだが、ともかく残り時間を満喫しようと
朝から移動開始であります


とりあえずゴキゲンな朝飯を食べておく


台湾にゃんこ、なかなか別嬪さんだ
ちゃんとご飯食べさせてもらってるのか、体格も立派だ


ぶらぶらとホテルから高雄の町を歩いていきます
このあたりは薬草だかを扱う店が軒を連ねていてなかなか楽しい
ただの雑草、ないしは、牧草にしか見えないんだが
乾燥させてなんか使えるものなんでありましょう


到着したのは三鳳宮(サンフォンコン)
前にも寄りましたが、今回はたっぷり見ていこうと意気込んで中へ


非常に立派なのはあいかわらずでありまして、
大きなお寺なので大分見ごたえがある、

フォトジェニックだと思うところ




立派な神像、仏像の類も多く、どれもこれも金ぴかなのが
なかなかステキなところでありまして
太子爺なる神様が祀られていまして、これが大層立派な神様だそうで
中壇元帥というのが本名というか、真名なのだそうだが
そうとうに霊験あらたかなそうで、ありがたやと
わからぬままに拝むのでありました



相変わらず立派な建築である
と、あれこれ見ていましたら、外が急にあわただしくなってきまして
前日の大眾廟と同じような様子に、これはもしかして
凄いものが見られるかもしれないと、あわてて外に出てみる


どやどやとバスから人が降りてくる
そして、このバスがこの後、時間をずらして何回もやってくる
どうも、それぞれの団体が年末だからかやってきているようであります


派手に爆竹を鳴らして入場していきます
写真はいまいちなんだが、左右からクラッカーの親玉みたいなのが
ばかすか破裂するので、相当の派手さでありました
鳴り物もじゃんじゃん鳴るし、なんというか凄いな台湾のお祭り


中に入りますと、道士と思しき人が
口に花を咥えて、紙に何かを書きなぐっているのか、なんかしている
もしかしたら目が見えないのかもしれないと
そんな動作だったんだが、これが台湾のシャーマン「タンキー」ではないかと思うのだが
実に不思議な風景でありました、信心深い人が多い

なかなか面白いものを見られたと満足して、
次の目的地へとぶらぶら歩いていくのである

年末台南高雄旅行 17 祀典武廟と水仙宮、そして大好物の香菇飯湯

2018-05-17 21:16:55 | 年末台南高雄旅行(2017)
だいぶいい加減なタイトルですが
長くなってきたので、さっさと終わらせようと
ちょっとボリューム多いが二日目ラストであります


だいぶ日も暮れてきて、廟が神々しく光り始めたので、
そこらをうろうろと巡っていくことにしました




こんな感じで、様々に祀られているものを拝んでくる
このあたりも前回訪れたときと同じなので
あまり語るほどのこともないのだが、赤兎馬の写真が
やっぱりどうやってもうまく撮れないのである、
お祭りとかだと前に出てきたりするんだろうかな


ちょっとかっこいい写真として、円月刀と月がほどよく撮れたので
自慢がてら掲載しておくのであります
随分天気がよかったので、雰囲気よく過ごせたのでありました




一部違うお寺のものが混じっているようにも思うんだが、
中華的仏教世界がありあり伝わってきて
大変楽しかったのであります、いわゆる密教に属するのであろう
異形の神様がステキでありまして、
特に目から手が出ているという謎の神様が
いったい何者なのかとちょっと調べてみたら、凄いメジャーというか
みんななんだと不思議に思っていたようで、
甲子太歳金辨大将軍なる、封神演義に出てくる神様なんだそうで
なかなか凄いものであります




色々なお寺さんを流したり、ちょっと足を伸ばして
神農老街やら、水仙宮やらを流し見てきたのでありました
神農老街では日本からの留学生が歌を披露していたんだが
台南に留学するという選択肢があるのかと驚いたのである
なんの勉強してんだろうか



そして、前回食べて、あまりの旨さに腰を抜かすほどだった
香菇飯湯を食べる、父親が食べすぎだとあきれ返っていましたが
食べさせてみると、この旨さに驚いてやっぱりさばさば食べてしまったのである
おそるべし、台湾のしいたけご飯、本当にめちゃくちゃ旨いのである
80元なり

飯も食ったし、よかったよかったと帰りはリッチにタクシーを拾って
台南站まで移動、わずか85元だったので忍びないことをしたと思いつつも
年寄りを抱えているとそういうわけにもいくまいなと思うのである

入ってきた自強号に乗って高雄まで戻る


戻ってからホテルに行くまでの間で
やっぱり六合二路夜市を通るのでせっかくだからと
うろうろと物見遊山
有名なといっていいのか、瓶を立ち上げるゲームを見物したり


前日にあまりに旨かったからもう一度呑みたいと父親にせがまれ
パパイヤミルクを購入する



さらにはスターフルーツジュースを買おうと勇気を出してみたり
楊桃湯 たぶん30元くらいでなかろうか、メモるの忘れてしまった
甘酸っぱいと形容できるんだが、酸味よりも甘さが圧倒的で
本当に台湾の人は甘いものが好きすぎるなと思うところ
ほかにも、前日に食べたのと同じ海鮮粥やらも食べていたりして
ふんだんに小吃を満喫したのでありました


終わってから、そういえば台湾にきてマッサージやらないのもいかんだろうと
父親と揃って足裏といわず、全身をやってきたんだが
いやー、凄い、ごりごりやられて、全身が筋肉痛になるほどだったんだが
こりがほぐれたのか、なんかわからんが
ともかくすっきりしたのでよしとするのである
マッサージは若い女性にされたんだけども
凄い力だった、かわいいのに恐ろしい