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CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】ありか

2025-08-20 21:05:51 | 読書感想文とか読み物レビウー
ありか  作:瀬尾まいこ

現代劇
ある気の弱いシングルマザーが、その苦難を生きていく姿、
それを助ける人たちとの交流を描いた作品で、
終始重い現実があるのだけど、その反対によいこともある、
何よりも、ただ自身の娘が生きていればという気持ちが
どんどんと澄まされていく、その清らかにすぎるほどの潔さが
二人を取り巻く環境の人の美しさとでもいうような絆が
丁寧に描かれながら、最後は、助けられながらも、きちんと自分がと自立する女性の姿が描かれて
実に素晴らしいと思った次第

娘とのただただいとおしい日々の記録のようでもあるのだが、
その中で、娘が病院にかかることになったりという、
とてつもない不安が訪れるという段は、
実際、経験後の多くの母親たちからは、心配ないともいわれそうなことだが、
その恐ろしさ、心細さというのがものすごくよくわかる、
心情の描き方が見事で、そこを支える人たちの好意もまた
とてもよかったのでありました

キーマンの一人として、別れた夫の弟という人が
やや複雑な事情を持っているのだが、
その助けが、自身も助けている行為でもありと、
何かをされたことが、人を助けていることにもなるという
人の縁や世の理のようなものを描いていて、
こういう世界であってほしいと思うような静謐な関係があって
凄くよかったのである
誰かが救われることで、皆が救われていくというのは
とても気持ちがよい

毒親という存在があるだろうけども、
それを許すではなく、どう付き合うかの瀬戸際も描いていて
人の温かみを描いた小説であったと思うけど、
どこかで、最後は自分がしっかりしていないといけないという
明確な線引きがあるような、強い気持ちを感じる小説でありました
ただ、みんなが優しいなんていう世界ではない、
孤独とは異なるが、自分というものを律することを決して忘れてはいけない
他人にゆだねてはいけないということが
テーマとしてあったように感じながら読んだのでありました

【ドラマ】アガサ・クリスティー 殺人は容易だ

2025-08-19 20:55:07 | ドラマ映画テレビ感想
定期的に新作がBBCあたりで作られて、
NHKが仕入れてきて放映する
そういうパターンがあるよなと、NHK大好きアガサクリスティーでありました
当然のように原作読んでないので、楽しみにして見たんだが
前の蒼ざめた馬を超えて、よくわからん
そんな気分になりつつも、なんか、気づいたら見入っていて、
そして解決というか、終了していた
そんな印象でありました、長いドラマだったのに、
結構ゆっくりやってるように見える内容だったのに、終わってみるとあっという間だった

結局、どういう話しだったのかと
いまいちよくわからないまま終わってしまったので
感想を非常に書きにくいというか、見所がいまいちよくわからん、
古い車を相変わらず豪華に使ってるなという
そんな些末なところにばかり目を奪われてしまっていたんだが
1950年代のイギリスというのは、おおよそああいう空気感だったんだろうか
古き良き貴族めいた人と、資本家に目覚めつつある悪い地域の出のものといった
そういうヒエラルキーのそれという問題を見せておきつつ
終わってみれば、ごく間近にあった、実に人間らしいいざこざの結果と
まぁそういうお話だったと思ったわけだが、
あの時代を描くというのが、この物語ではなくドラマのテーマであったように思うので、
どこか古めかしいと思いつつも、その実がわからないというのが
ちょっと残念であったと感じるのである
なにせ、そういう時代の西洋にまったく知識や教養がない
小道具に傘が使われたり、聖書を持って歩くということが自然なように見えていたりと
どことなく不思議な雰囲気が、
それを楽しめないのがもったいなかったと、自身を顧みるのである

トリックというか、使われた毒の数々については
まさにアガサの真骨頂といえるような
ご存じストリキニーネに始まり、あらゆる毒が出てきて楽しかったわけだけども
あんな簡単に使ってしまって、怪しまれないものだろうかとちょっと感じたのだが
案外田舎というのは、そういうもんだと押し切れてしまうようなことだったんだろうかと
思いつつ見ていたのでありました

主人公の表情というか、顔つきがなんか特徴的だなと
見ていて、半目をあけているような不思議な相貌で、
それが愛着を覚えるようでもあり、憎めない表情に見えて、
不思議な魅力だなとちょっと感心して見たのでありました
もっと、いかにもイギリスといった、ダウントンアビー的な感じに仕上がっていてくれたらとか
ちょっと思ったんだが、俳優の何人かはそこらで見た人もいて
なかなか楽しく見終えたのだが
もしかすると、原作の探偵は、もっと頼りない感じだったのが持前の正義感がやがて男気に変わっていくという
アガサが好きそうなキャラだったんじゃないかとか
勘繰ってしまったんだが、しょーもない感想を書いてしまった

【読書】歩くという哲学

2025-08-18 21:05:50 | 読書感想文とか読み物レビウー
歩くという哲学  著:フレデリック・グロ

詩人哲人が歩いていたという事実と、
歩くという行為に関する示唆をまとめた哲学本
ランボ―、ソクラテス、ニーチェ、カント、ルソーと
歴史に名を遺した様々な人たちの日記や著作を引きながら、
彼らが歩いてきたという事実に、何を見出していたかを考えるもので、
非常に深い思考が見てとれて面白かった

歩くという行為そのものに精神性のあるなしが考えられ、
また、歩くという事象の同定も、登山や旅、行進という、
おおよそ散歩といった牧歌的なそれとも異なる内容も含めているので、
ひとえに歩くといっても、様々なことがあると感じられてよかった
特に、ガンジーを引いた、行進という「歩く」については、
その抵抗と得たもののむなしさの歴史もあいまって
強烈に印象的な内容だと思えたのだが、
いわれてみれば、行進って歩くという行為に他ならないんだなと感心したのである

おおよそは、歩くことで思考や視界がクリアになるという
実体験がつづられているところで、これについては異論がないというか
なんとなし歩くという選択肢をとるときに、効果として実感する内容だと思ったり、
古くから、歩く事で哲学者は哲学をし、詩人は詩を浮かべたのだなと
改めて知るようで面白かったというか、納得だった

また、難しく考えていくと歩くという行為そのものが、
停滞からの脱却であったり、むしろ、自身を見失いつつあるときに戻るべき慣性ともなるというのが
実に興味深いところで、なんにせよ歩くということで、
何かしらリセットできる、正気に帰れる、あるいは正気を失うと
何かの変化のきっかけになるというのが興味深いところであった
それは、歩くという行為だけではないようにも思うのだが
それが引き金になるということに、随分納得するところが多いので
やはり、何かあるんじゃないかしらなどと真面目に考えたのである

歩くことで孤独ともいえることに没頭できるという、
しがらみからの脱却脱出といった側面が
大いに共感する内容だったわけだが、
人間の原初的な困難、不安、ストレスとして人間関係が切り離せないということでもあり
また、その変化や圧がないと駄目なのかもなと思ったりしたのである

女性における歩くの意味とはみたいなのが
どうしても過去の偉人をひく内容だっただけにほとんどなかったのが残念だった
男性特有の精神論のようにも思うのだが
そのあたりはどうなんだろうか

べらぼう  我が名は天

2025-08-17 22:04:35 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「べらぼう」
視聴完了しました
やっぱり悲しい話しになってしまったかと
がっくりと肩を落としながら見たんだが、
よかれと思ったことがあだとなるという最悪の結末で、
なかなかどうして、胸糞悪いなと思ったのである
綺麗ごとはどこにもないといったらいいのか、
でてくる遊女たちがことごとく、吉原出てから酷い目にしかなってないような
そんな気分になってきたんだが、瀬川どうなったんだろう
この騒ぎでやっぱり死んでしまったんだろうかと
心配でならんのであるが、続報は出ないんだろうな

そして、時同じくしてといった感じで
上様もお隠れ遊ばすという展開になったわけだが、
しかと毒殺濃厚として描いたのが衝撃的で
それも、完全に一ツ橋の目論見といった具合になってるのが
メタに見ても、ドラマが踏み込んでるなと思ったんだが
実際、そういう風潮なんだろうか、性別逆転してた大奥でも
似たような感じではあったけど、本当、この時代の一ツ橋の恐ろしさというのを
ひしひしと感じながら、また、あの最期を前にして「おいたわしや」とか、
いけしゃぁしゃぁと言えてしまうところが凄いと
感心してしまったのである

大水騒ぎで、とんでもないなという感じなんだが
水が出たり、コメがなくなったりと、どことなく、
現在と似た要素がいっぱい出てくるなと思ったんだが、
日本列島というのは、おおよそそういう土地なんだなと改めて思い知りつつ
それをなんとかして、生きてきたというのが現在なんだなと
感慨深く見ていたりするのであった
しかし、この流れから、進さんがよからぬ感じに突っ走って、
もはや失うものがないという様子になりそうで
来週もまた、嫌な予感を携えてやってくるなと思ったのである

久し振りに平蔵出てきたのに、あんまりこれというからみがなくて
凄く残念だったんだが、市中に出たくて仕方ないというあの感じ
凄い嫌いじゃないわと、しみじみ見ていたのでありました
いつから、火盗改メになるんだろう、楽しみなんだが
それこそ絡みはないのかしらね

【ドラマ】あおぞらビール

2025-08-16 21:05:35 | ドラマ映画テレビ感想
NHK夜ドラ枠でありました
相変わらずとんでもないドラマ作るなと
衝撃を受けた内容だったわけだが、
流行のキャンプ飯を題材にしていた内容だが、
まぁ、大学生がキャンプして楽しんで、
その間に自分の進路もなんとかしなきゃという
ありそうな現代劇で、こういう小説あるよなーと思ったりしながら
がっつり見入るではなく、なんとなく流しておいて見る
そんな感じで楽しんだのでありました

まぁ、語るところがあるかといわれたら、
楽しそうだなーと思いつつも、あんなに騒がしくないだろうといぶかりつつ
さりとて、コントと見まがうような変わった人がいっぱいでてきて、
それがまた、割といい話しに落ちていくというのが
まぁ、半笑いで見ながらもなんだかんだ楽しいと思えるツボだったようにも思え
味わい深く楽しんだと思うのでありました

ちょっと調べてみたら、原作ありきなのは知っていたけども、
ほとんどをiPhoneで撮影するという試みだったのだそうで、
映像ジャンル的には革命的な作品だったかもしれんと
見ている限り、そんな風に感じなかったというか、
テレビで見て、違和感なく映像作品になるんだなということに感心したわけだが
これも、ドラマそのものの意義とは異なるから、どうなんだという話しである
けど、安く撮れるようになるなら、面白いものがいっぱい出てくるかもしれないし
新しいドラマの撮り方によって、新作品が生まれてくれればなどと
思ったりしたのでありましたとさ

キャンプをやらない人なので、
出てくる料理が、本格的というか、そんな簡単にできるものなのかと
判定できぬまま、どう見ても撮影用に用意した魚だよなという釣れ方してるのは
流石に演出としてもうちょっと頑張った方がいいんじゃとか思ったのだけど、
素材を生かしてあれこれと焚火で作るというのは
大変美味しそうだなと感心したのである
でも、あんなに山菜あれこれ使ってて、体大丈夫なんだろうかと思ったりしたんだが
高度化してきたキャンパーとかは、もはや野宿と変わらないそれになるのかもなと
勝手に納得して見ていたのでありました
事あるごとに、やま採りの許可について触れているのはよかったと思うのだが
そんなの関係なしなのが増えてんだろうなとも思ってしまったのでありました

でも、この枠はこれくらい気が抜けてる方がいいよなと
楽しそうな大学生の雰囲気を味わうという楽しみ方ができたとメモっておく

【読書】去年、本能寺で

2025-08-14 21:05:32 | 読書感想文とか読み物レビウー
去年、本能寺で  作:円城塔

次は歴史をSFにしてしまうのか
その着想自体は、古くからあるよなと思いつつも
はたして、どういう遊びが見られるかと楽しみに読んだのだけども、
換骨奪胎といっていいのかわからんが、
独特の見立てによる歴史解釈が、個人的には深くなるほどと思うような感じで、
これまでの言葉遊びの高度化を見ているそれとは
異なるように思えたのは、自分に少し、このあたりの知識があるからかと
思ったり考えたりしたのでありました

短編で、時代も、戦国が多いが、その前、平安、鎌倉、応仁の乱あたりも扱いつつ
さらには、日本における仏教のそれこれを親鸞と善鸞親子をもとに描いていて、
どこまで本当で、それを解釈で遊んでいるのか、
ちゃんと調べないと、軽々に楽しかったと語れないタイプだなと
思ったりしたんだが、非常に面白かったのである

特に二編、一つは、細川藤孝を描いた内容で、
この人を文化の礎として、古典に通ずる一流文化人という解釈は
一般的なそれだと思うのだが、
その解釈というのが、一種コードの始祖であるという方法で描いて
便宜上、文化AIというジャンルで語られていたけども、
このAIが基本とするコード体系の方をどのように解釈するものか、
あるいは、もはや、形式というものがそもそもの事実を凌駕する、
文化の格付けというものの意味、そこに意味はないが、ないことに価値が生まれるという
人間活動の粋みたいなところをうまいこと説明しているようにも見える論調で
凄い面白かった
これをもって、藤孝という人が、案外まともに描かれているようにも読めて
大層面白かったのでありました
凄い、こういう解釈で理解したようにも思えるよう、オリジナルを遊べている

もう一遍は、斉藤道三の話しで、こちらは歴史定義に対する疑義を扱うといった具合で、
そもそも、この物語の成り立ちがあり得ないのだけど、まぁ、物語に人格を求めたらそうなるよなと
物語が変えられるということが、歴史改変に通じるという見せ方なわけだが、
そもそも物語が、本当ではなかったということが嘘でもないが、まぁ、
なんというかある種の人間味に溢れててすごくよかった
昨今、斉藤道三の出世道は、親子二代だったらしいという学説が出てきていると
なんかで知ったところであったけども、
その事実によって、斉藤道三が、二人になってしまうという物語、
未来から、過去がこうでしたと変わってしまったので、斉藤道三もまた二人になってしまうという
この遊び凄いなと感心したんだが、それを滑稽だけどバカバカしいとならない感じで書いてて、
まぁ、下地が多分、国盗り物語だからといったところもあろうかと感じたんだが、
そのキャラクタの見立てと遊びが、高度な二次創作みたいな感じで面白かったのでありました

そのほかも、仏教をアイドル論争にたててみたりとか
なかなかによいのだが、しみじみ、俺は楽しいけど、楽しむ人どれくらいいるんだろうと
いらぬことを心配というか、悲しんだりして大層読み込んだのでありました
表題作はこの短編連作の集大成といった感じの内容で、
信長を概念化、もしかしたらモジュールとしてオブジェクト指向の処理なのかと
わかったようなことを書いたりしてみるが
自分がやると、的外れがうすら寒くなるから
やっぱりこのあたりが凄いなというか、自分が情けないのかと思ったりしつつも
ぼやく信長を楽しんだのであった

We Taiwan & Taiwan Plus+

2025-08-13 21:06:53 | 台湾
大阪で開催していた台湾のイベント「We Taiwan」と「Taiwan Plus+」を見てきたので
写真いっぱい撮ったしまとめておこうの巻

おそらくは、万博に「台湾」として出展できない(TWという謎の企業はおいとく)ため、
その近所で似たようなことやっておくかという
頓智がきいたイベントだったと認識しているんだが、
これが無料であれこれ楽しめるのが驚くほどの内容でとてもよかった





まずは大阪駅近く、グラングリーンの施設の一部になるのだろうか、VS.という建物にて、
大阪行くの久しぶりだったのだがこんなに綺麗になってるとは、
台湾行く度に、台湾変わっていくなーなどと思っていたが、
大阪も途中下車しなかったから気づいてないだけで
無茶苦茶発展していたのだなと感慨深く思う

さておいて、まずは、その建物内にて台湾の文化を
新しいストリームの美術工芸というべきか、台湾文化を芸術で発露した内容で構築していて、
いわゆる文創といっていいんだろう、新しいけど懐かしいみたいな
そういう映像芸術と、染付などの伝統工芸で彩っていた
現代美術館のテーマ館のようでとてもよかった





さらに、伝統と新しさを融合させようという試みだという
神の電子化というこれらの作品が、まぁ凄いよかった
日本で、何も知らないまま見ていると、こういう現代芸術かなと思うけど
現地いっても、ここまで現代ナイズされてないけど、電飾のありようとかは一緒だしと、
千里眼と順風耳、交通安全の神という新しいものまで創造されていて、凄くよかった
バナナタワーとかもあったんだが、それも古風な旗で織ってあって凄い

と、これともう一つアトラクション的な、前衛芸術みたいなのもあったんだが
暗すぎて写真撮れなかったので割愛
架空の台北駅の模型の上をLED電球が行ったり来たりするという作品だったんだけど
何を顕しているかよくわからんのだが、まぁ楽しかったからいいやと思ったのである



さて、続いて中之島に移動すると、こちらではTaiwanPlus+の屋台街みたいなのができていて
そこで、布袋劇のリハやってたので撮影




テナントの方は、様々な台湾グッズとか売ってて、こっちは限定グッズが長蛇の列で
思った以上に人気高いんだなと驚いたのである
台湾グッズだから、転売ヤー的なのはいないんだろうと思うと
よりその人気がよいものに見えたのである
あまりの暑さに、マンゴーのアイスキャンディーを買ったのである200円、安い、
屋台に思いっきり元表示であれこれ書いてあって買えるのかと期待したんだが
ただのコンセプト屋台で、物販以外で飲食はあまりなかったのが残念でありました
まぁ、仕方ないよな
ルーローハンのよい店が出ていたし、試食もやってたようなんだが、
レトルトを販売してて、それを買う予定もないのに試食するのはいかんなとパスしたのである
ちょっともったいなかった、でも重そうだったしなぁ






続いて、いよいよショーの方に
まずは、巨大人形のアイラというパフォーマンス
見てわかる通りでかい、思った以上にでかいが、凄い可愛い
中に人が入っているのが見えるけど、その眼と口だけをわずかに動かせるだけなのに
左右の大きな手を補助の人が動かしているんだが、
それがまったく気にならないというか、まるで生き物いや、女の子としての仕草、動きが凄く、
人形で、巨大で、操っている人が見えているというのに、
動いている人形「アイラ」の生きている姿が素晴らしかった


その後、布袋劇の方とコラボのようになって、
なんかいいもん見たなーという気分になりつつ、いい感じで観客を引き取って
続いて、最後の催しである布袋劇がスタート




新勝景掌中劇団というのだそうで、
とりあえずは自己紹介的な内容であれこれを披露、
いわゆる人形劇なわけだが、日本における文楽に近いくらいのサイズの大きな人形を使って
新芸術らしく、プロジェクションマッピングと音響光線で派手に見せるものになってて面白かった





カメラが薄明りではまったく役に立たないので、全然撮影できてないんだが
超絶かっこよかったし、話しも相当面白かった
露天で地べたに座って聞くという日本とも思えないような状況も含めて、
凄く異種独特な感じがあって(台湾ぽいともおそらく違う)、ここだけの特別なショーを見られたように思うのである
基本台湾語で演じられていたんだが、プロジェクションマッピングで、
セリフの翻訳が舞台に映し出されるので、字幕映画見ているような感じで楽しめたのもよかった
こういう見せ方なら、国境とか関係なく楽しめるなと感心したのである



終わってからは、もう光量が全然足らないので、お化け屋敷みたいな写真しかないのだが
精巧な人形も見ることができて、凄く楽しんだのでありました
なんだかんだ、半日くらいどっぷり遊んだんだが
とてもよいイベントだったとメモっておくのである

【ドラマ】ひとりでしにたい

2025-08-12 21:00:54 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜ドラマ枠でありました
社会派といえば社会派なテーマだったけども、
だいぶというか、相当に気の抜けた内容で、
なのに俳優陣が豪華すぎて、真面目にふざけている感じが
独特の魅力となって襲い掛かってくる感じのドラマだった
面白かったんだが、大笑いとも異なる、さりとてコメディなんだが
総じて楽しかった

これを引き受けた綾瀬はるかが凄いなと感心してしまったくらい、
彼女によっかかりすぎな作りだったと、
ワタサバ並みに、女優に負担かけすぎじゃないかと思うような演出と内容に
驚きを隠せない感じで見てしまったんだが、
アラフォーで、もはや未来への希望を見失ったOLというのをやらせるには、
どう考えても美人すぎるだろうとか色々ツッコミどころはあるけど、
まぁ、そういうのはおいといて、ほんわかと抜けた女を演じ切っていて、
実際、バラエティとか見てると、素はあんな感じなんだろうかしらと
思わなくもないところが凄いところで、
かつ、凄い女優になったというのに、こんな体当たりといっても差し支えない役どころを
かなり無茶ぶりの最中でやってしまえるというところに、
女優魂というか、すごみを見たようにすら思ったのである
アイドルヲタ演技も見事だったが、無理やりHIPHOPについていくところとか、
あのあたりは、松坂慶子もあわせて、二人だからこそ成立したとすら思える、
異空間みたいなのを見せてもらって、よかったなと
素直にそう思ってしまうくらいだったのでありました
凄い話しというか、絵面というか、本当、
大女優に何させてんだ

また、その間をさらっとコメディで華麗に埋めていく國村準さんも渋いというか、
NHKは、本当國村さんの使い方をよくわかっているなと、
こういう感じのコメディが、抜群に上手いよなぁと
しみじみ感心して見入ってしまったのでありました

そのほかも豪華すぎる俳優がちょっとだけ出てきたりとか
予算配分どうなってんだという感じであったものの、
話しの方も、暗いのか明るいのかというのをいったりきたりしながら、
なんか、まぁいい感じでまとまるかと思いきやという、どんでん返し的なところもあり、
物語全体がおすだけど、細かいオチは続いていくのに
決して大落ちにたどり着かないという、やきもきというか、
だらっと、ずらっと、ただただ漫然と続いていくような物語が
なかなか特殊だけど、癖になってみてしまうものだなと感心したのである

まさか、カレー沢薫作品だと夢にも思ってなかったんだが、
なるほどと感心というか、ほれぼれと見終えたと
そんな感想を書いておこうと思うのである
元が漫画なのかエッセーなのかわからんが、
ドラマにしようと思ったNHKはどうかしとるなと、大変褒めたい気分になったのである

【読書】少女には向かない完全犯罪

2025-08-11 21:04:13 | 読書感想文とか読み物レビウー
少女には向かない完全犯罪  作:方丈貴恵

がっつりとミステリー小説だった
このタイプのは読むとしんどいというか、
もう考えるのを放棄して流れで読んでしまっているので、
どんでん返しが、そういうことだったの!?というよりも、
まだ続くの、というか、このパターンだと
今やってる推理も実は間違ってるパターンなんじゃないのと
もう、楽しむ前に推理に疲れてしまうというのに陥ってしまうのだが、
素人がそう思うほど、あれこれと推理が披露されるので
本当、好きな人にはたまらん小説なんだろうなと思う

と、そんながっつりミステリで推理小説なんだが、
設定はなかなかずるいというかSFめいたもので、
主人公の一人が幽霊というのが斬新
そのため、それこそゲームのように俯瞰であれこれ見れてしまったりと
こういう推理小説も、多分ゲームの影響が大きいから
むしろ、こういう設定も違和感なく楽しめる世の中になったと
そういうことなんじゃないかと、ミステリの歴史に詳しくもないが
思ってしまったのである
読んでいる分には楽しいし、先に書いた通り解く気がないので
あまりそこは気にならないというか、推理にずるいとか思わないのである

そんなわけで、幽霊だからということが
犯人に対してトリックを形成しているようでもあったりして
やっぱり反則ではと思うのだが、
メインの犯行については、結局誰がなんのためにというのが
随分遠回りして、そこに戻ってくるのかという感じで
でも、そこに至るまでに色々とあって
その間の感情の縺れとか物語としてすごくよかったのに
それが、台無しなのではと思ってしまうような感じなんだが
推理小説って、えてしてそうしたものだよなと
犯人が誰なのかということによって、一種被害者が増えているような
いや、容疑者が増えているが正しいのか
ともかく、そういうのを味わい尽くすといった具合で
読み終えたのでありました

面白かったし、よいコンビだなと思いながら読めたのだけども
最後の方は、展開に疲れてしまって、
まさかこのまま、最後はとてつもなく味が悪くなるんじゃないかと
不安に思ったりしたんだが、ちゃんと、すっきり終わるので
読後感も悪くなく、楽しく読書を終えられたと
そんなメモを残しておくのである

べらぼう  人まね歌麿

2025-08-10 21:14:22 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「べらぼう」
視聴完了しました
いよいよ田沼の仕舞いがやってくるようだが、
それと並行して、蔦重の方でも、歌麿がいったん離れるというイベントで
なんともしんみりして見たのである
歌麿の部分だけ、8月を意識しすぎたかのような
ホラー演出満載で、面白かったけど、
いったいなんのドラマだったかと思わされたんだが
最初からそんなのばっかだったな
これでこそ、べらぼう
そう思いつつも、錯乱して石で人殴るとか、事案としてやばすぎるだろうと
思ったりするのだが、かつての師匠が来て
心を取り戻すというのは、少年漫画っぽいストーリーで素敵でありました
これで一皮むけて帰ってくるという寸法なわけだな
まぁ、その頃には仲たがいしてしまうんだろうが

江戸城側も、新しい敵としていよいよ白河公が凱旋したわけだけども、
それを上回る一ツ橋の楽しそうな姿というのが
嫌すぎて凄いなと感心してしまった
まるで雨を降らせたかのようなといっていいような、
まぁ、でも、天下を自分のものだと
信じて叶わなかったという人物としては、それでいい
その傲慢さが、あの結果を生んでいくと思うと
楽しみでならんわけだけども、なかなか大変である

蝦夷地の皮算用が凄い分だけ
その後が悲惨になろうというものと思いつつ
田沼の没落とともに、三浦さんもいなくなってしまうのか
なんか江戸文化に無茶苦茶精通しだして楽しそうだなと思っているんだが
はたして、実はスパイだったという感じで没落時に
人知れず片付けられてしまうような
そんな最期が用意されてんだろうかと
思ったりしたのである

ともあれ、歌麿のホラーだけものすごく邦画っぽい内容だなと陰鬱さも楽しみつつ
次回は待っていた鬼平の復活のようで
それがまた楽しみである

【読書】ブレイクショットの軌跡

2025-08-09 21:05:32 | 読書感想文とか読み物レビウー
ブレイクショットの軌跡  作:逢坂冬馬

現代劇
いくつかの場面が、「ブレイクショット」という単語あるいは、車がかかわることで繋がっていく
そんな群像劇でありました
自動車期間工という生き方が出てくるのだけども
その詳細が、なかなか興味深いところで、
この独特の生活習慣と生活者という人種、あるいは職種といってもいいのかもしれない
それが、克明に描かれているというのがまず新鮮で、
読んでいてとても面白いというか、興味深かったのでありました

この生き方も含めて、様々な経済状況みたいなのが、誰のどこの、どれのといった感じで
絡み合ってくるわけなんだが、そういうのも含めて、ある種時代を描いているなと思ったのだけど
まぁ、そこが主題じゃないといわれてしまう内容ながら、
でも、ここに描かれていることが揃っていた時代って、
結構限定されてるんじゃないかしらと、そんな風に思ったのである
だからこその、この連続の軌跡というのが素敵というか
物語として面白いと思ったのでありました

一言で現代劇としたけども、
案外、現代というのもきわめて流動的なので、
これはもはや、陳腐化した世界を書いているのかもとか
そんな、かつてのパソコン市場みたいなことを思わされたんだが
実際、そういうものなのかもなと、感じたりするのであった
それでも、その状況の中で正義というべきものがあって、
その正義もまた、色々な色合いで語られていくことになるという
変化と違いみたいなのが、うまく言い表せない色合いで描かれてるのがよくて、
そのテーマもまた、普遍とはいいがたいなんて思ったりしてしまうところが
凄くよかったと感動したのでありました
何書いているか、感覚的すぎて自分でもよくわからんが、
タイトルの通り、この瞬間みたいなのを感じたのと同時に、
それって、生きている今もまさにそうなんだろうなとか
まぁ、そういう運命めいたものも含めた奇跡というのを
意識させられたという感想であります

わずかな過去と未来の行き来が巧妙に隠されているので、
終わってみると綺麗にまとまったというか、
落ち着くところに落ちている話しだなと思わされるのだが、
すべてに何か因果があって、時代や、タイミングがこの物語を作ったと
そう思える内容になっていたのだけど、
最後まで、ホワイトハウスの謎が解けなかったのが残念だった、
いや、わかるわけがないかとも思うのだが、
そのあたりも、案外示唆されていたようにも思ったりしつつ
なんだかんだ、楽しく読んだのでありました

【読書】富士山

2025-08-06 20:55:56 | 読書感想文とか読み物レビウー
富士山  作:平野啓一郎

短編集なのだが、通底するものを感じる
他作品を読んでも同じテーマを扱おうとしていると
そんな風に感じながら、
存在と意識、自分という認識について問う内容で
非常に面白いけど、読んでいて怖くなるような
不気味な不安が横たわっていてよかった

SFめいた内容もありながら、
現在自分と認識しているものが、実は夢ではないかという
ありていなことを完璧な物語として、
実在する人が悩むそれを描きながら、本当に幻として完成するという
素晴らしい構成で、読んでいて、オチの瞬間に解き放たれたというか
こういう感じ好きだなーと思いつつ読んだのでありました

また、ギャグでもないけど、一種滑稽なコメディと呼べるかもしれない
ストレス、イライラが伝播していくというだけの話しで、
これもまた、どこにでも、誰でも思いつきそうな話しなんだけど
短く、よどみなく伝播していくそれら、でも傍目でみるとさしたることではないような、
そして、それぞれのストレスが発火すると、
その怒りもわかるが、しょーもないなとも思う
けれども、それが伝播していくというのは実際だろうし、なんというかやだなと思っていたら
最後に救いというか、どうってことないと言ってくれるようなオチにもなってて
大変よかったと、読んでほのぼのしたのでありました

今漠然と生きていることについて、不安を覚える内容でもありながら、
ただ漫然と生きる姿も、気づいていない背景ともいうべき
別の何かがあるのじゃないか
今が本当なのか嘘なのかと、ずっと問われる、あるいは
問われている作者の吐露なのかもと思ったりするのであった

【映画】「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来

2025-08-05 20:56:51 | ドラマ映画テレビ感想
もう流石に大丈夫だろうと思いつつも、
念を入れて朝7時半からとかいう人気なさそうな時間で見てきたんだが
いや、凄い、とんでもない人気だわと
朝からあんなに人でごった返している映画館見たの初めてかもしれんと
衝撃だったわけでありますが、ともかく、ようやっと見たのである
正直、人がいっぱいだと、泣いたら恥ずかしいとか思ってしまっていたんだが
割とそのあたりは大丈夫で、もしかすると、人が多いから没入感少なかったのかと
少々残念に思いつつも、熱気にあおられて、面白く見終えたのでありました
もう、映像が凄すぎる
無限城をあんな風にしたのは、見に行くファンのせいでもあるんじゃないかと
メタなことを思うほどすごかった
どんだけ予算組んだんだ、あれ、どっかで再利用するんだろうな、もったいない(どうでもいい)

原作通りだったかどうか、
もはや覚えていないくらい年月が過ぎ去ってしまったのだけども、
上弦との戦闘が次々と消化されていくのだが、
その合間合間に隊士というか、柱と鬼たちの過去が挟まれてと
いわゆる、鬼滅の刃の真骨頂ともいうべき安定した展開で話しは進む
でも、その箸休めがないと見続けられないくらいすさまじい戦闘シーンの数々が
まぁ、本当、映画館で見てよかった
俺の家のテレビないし、PC画面では耐えられない、間違いなくディレイがおきて
より何が起きているかわからなかっただろうというくらい
凄まじい動画でとんでもなかったのでありました

今回は、正直そんなに泣かなかった(泣いてないとはいわない)わけで、
どうも感動ポイントが俺の場合ずれているのかもしれんと
改めて思い知ったのであるところ、
多分次の話しで、不死川兄弟のあたりで号泣してしまう気がする
吉原編が一番泣けたと思っている自分には、肉親への愛を自己犠牲めいたもので見せるという健気さが
いたく突き刺さるようでと、書いてて、まるで、上弦の弐みたいなこと言い出したなと
自分でも驚いてしまったんだが、上弦の弐も実に素晴らしかった
あの感じで、次の話しで死んでしまえばいいなと思ったのである
声優さんの演技がうさん臭さと嘲弄とがないまぜになった感じが本当に上手すぎる
多分、ああいうやつで、ああいう喋り方だったんだろうなと思わされたのでありました
とっととくたばれくそ野郎(お約束)

戦闘シーンが盛りに盛られていると、もはや何を見ているかも
認識できないくらいすごかったわけだが、それでも、水柱がアザが出て強くなったところとか、
岩柱が強いところがはっきり知覚できる描き方が素晴らしく
とりあえず全柱にちょっとだけは見所を作るという心配りもありながら、
メイン戦闘の水柱にすさまじい動画の執念みたいなのを見たのである
もはや、何が起きているかわからんくらいだった
むしろ、戦闘の動きとしては、蟲柱の方が目で追えるようでよかったとか思ったりもしたけど、
そういう自分が理解できたかどうかという問題ではないな
個人的には、あの激しさの中で、凪の見せ方がもっと静かな感じの方が
より漫画の雰囲気っぽかったようなと、わかったようなわからんような感想をちょっと抱いたが
もう一回みたら多分、違うこというような気がする
もはや、そのあたりで俺の脳みそでは処理しきれないくらい動き回っていたようである

殺陣としては、蟲柱が型ではない、通常の斬り合いをしているところの
軽やかな刀の取り回しが実にすばらしく、アニメならではという曲芸めいた動きが
派手だけど、本当に切れ味鋭そうで、そのやりとりが、もはや刀が見えないけど、
本人の対捌きは見える速度でというギャップで見せていたように思ったんだが
ああいう表現好きすぎる、いいわ、素敵だわ
蟲柱ならではのエフェクトがアニメ映えが素晴らしくて、
あのまとめだけもう十回くらいみたいとか思ってしまったのである

それはさておき、ギャラリーが多いおかげで、いささか冷静に見られたこともあってか、
原作通りだと映画とはちょっと相性が悪いのかもというか、
これはやっぱり、連載という形で追うべきなんだろうなという
とてもわかりやすいテンポの繰り返しで作られていたので
一本の映画を見たというよりは、やっぱり、連載を何本分か追ったという印象で
とはいいながらも、大変楽しく見られて3時間なんぞあっという間だったと思ったのである
このペースなら、本当に3部作で終わるんだろうか、
無惨だけ残って、もう一度テレビサイズかなとか思ってたが、はたして
次がいつなのかも含めて、早く見たいと思うばかりである

上弦壱と岩柱とか、今から楽しみすぎて身震いするわ

【読書】僕には鳥の言葉がわかる

2025-08-04 20:55:55 | 読書感想文とか読み物レビウー
僕には鳥の言葉がわかる  著:鈴木俊貴

いたって真面目な研究者の研究とは何かという日常を描いた本
著者が専門としているシジュウカラの様々な生態について、
どう思って、それが何であるかを確かめるという方法と思考、
解き明かすということについての
物凄く丁寧な解説なんだが、語りかけるような文章なので
説明臭さが一切ないのが素晴らしい

鳥類に言語と呼べるものがあると
それを証明するための日々を綴っているのが
さらっとしてるけど凄いところで、
かなりわかりやすく、簡単に書いてしまっているので
そんなに凄いことしているかと疑ってしまいそうなくらいなんだが、
フィールドワークの、しかも成功というか、
目的がはっきりとして、そこに邁進している姿というのは
退屈とまではいわないけどシンプルなそれになってて、
誰でもできそうと思えるほどにそぎ落とされているところが素晴らしいと思うのでありました

研究者がテーマを見つけること、
そして研究すること、ついでにその研究の一端というのを
ライブよろしく日記のように読ませてくれるので
中学生とかがこれを読んで、研究者になってみよう
あるいは、そういう素質のある子が、
自分がしていたことは研究だったのかと
気づいてくれるようなら、最高でなかろうかと
著者でもないのに、妙なことを考えるくらい
気持ちよく、自分の研究について語りつくしている本で、とてもよかった

ほのぼのしながら、シジュウカラの生態もわかるし
なにより、フィールドワーク研究の姿が見えて楽しい
ともかく、凄い発見が続いたので、最終的には動物の言語学という
新たな学問の扉も開いたというところなんだが、
まぁ、そこにいたるまでの数々の出来事がさらっとしていたのがよかったんだが、
なんとか広める活動をしようとした一端で、
NHKの取材を受けていた部分に、さらっと4年間撮影してたという驚愕の事実が書かれていて
ダーウィンが来た以外にも、ワイルドライフとか、NHKスペシャル的なのとか
色々と使われる素材にはなっていたらしいけども、
合計して1時間分にもなってないだろうと推測するのだが
そのために4年間というのは途方もないなと思わされたのである
改めて、動画作るということの凄さ、そして、研究という分野の息の長さというのを感じるのである
予算つかないよなそりゃ

と、思ったりするが、そういうひもじい話しは一切ないで、
ただ研究が楽しいとすらも言わず
シジュウカラを礼賛する本であったけど
気持ちよく学問を志す姿を見る本であった

べらぼう  江戸生蔦屋仇討

2025-08-03 20:50:57 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「べらぼう」
視聴完了しました
はたして、敵討ちがどうなるかと見ていたら、
そうか、寸劇は物語の再現Vだったかと
ちょっと残念にというか、いや、でも、
あんな感じの橋本愛が見られて眼福といった具合で
大変よかったのでありました
ほどよく下手くそに演じるというのが気持ちよいというか
ああいうの好きだなぁと、やってる方もノリノリであってほしいと思いつつ
それはそれとして、蔦重がまるで経験あるかのように(わざとらしい)、
女形っぽい艶を見せてみたりとか、なかなか面白かったのでありました
敵討ち自体も、実にほのぼのしてて、
現代ドラマとして、こういう落としどころが一等だなと思える内容で
よかったと思うものの、
実際は、あの辺のメンバーもしっかり、田沼こき下ろしの本を書いてたらしいので
そのあたりも正直やってほしかったんだが
まぁいいや

一ツ橋の動きもいまいちよくわからんのだが、
田沼が、だいたいああいう感じで、まぁ終わったんだといったやつは
だいぶよろしくない伏線であることが毎回なので、
これもまた、次回に何か繋がってくるのか、
あるいは、田沼がいった通り、自分の息子に利することだからで割り切ったのか
わくわくというか、ひやひやするのである

花魁の笑顔が戻るとか、
まぁ、あのあたりはできすぎだなという話しなんだが、
この鬱屈とした物語を反転させるには十分で、
これがこのドラマのいいところだなと、毎回ほれぼれする内容だと思いつつ、
それでいて、その裏側というほどでもないが、
知恵を絞ってなんとか本を書こうという作家と編集者サイドのそれこれも面白くて、
久し振りの春町先生登場もよかったし、
なんか、潮騒みたいな展開で抱きしめてるシーンとか、
何してんだこの人たちというおかしみが、実に素晴らしく
寸劇の方とあわせて、喜劇の見せ方の面白さが
いくつもあって、いいなぁとしみじみ感じたのでありました

とりあえずひと段落した感じで、
次はいよいよ、田沼おろしの先鋒がやってくるようで、
こっから出版不況というか、言論弾圧めいたそれが
どう描かれるか楽しみである