CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

いつかの台湾旅行記録 08 建国週末花市&玉市

2014-07-31 21:16:53 | いつかの台湾旅行記録(2014)
行天宮近くで、骨董屋さんを見つけたんだが、
時間が早すぎては入れなかったので仕方なく
MRTで次の場所へと移動します
今回の台湾旅行の本命観光地、いや、観光地か?
ともあれ、楽しみにしてやってきたのです
建国週末花市&玉市に


忠孝新生駅で降りて、歩くこと10分ほどでありました


建国週末玉市会場であります
いわゆる「玉の市場」というわけでありまして、
高速道路の高架下が広場のようになっておりまして、
そこでところ狭しというか、薄暗い中、
縦長の机をいくつも並べて、フリーマーケットとも違う、
どっちかというと、同人誌即売会に近い、
そういう様相で、翡翠、玉石、宝石の類が
山のように売られているのでありました


これは実際のところ、みやげ物市のほうでありますが、
まぁこんなものから、翡翠の彫り物がピンキリで売られています
ただ、注意が必要というか、驚くことに
朝早くは店が少ないということでありました
昼くらいから本気出すという具合で、
まばらだったお店も全店開店となったのですが、
行くなら昼からがベターであります
朝一番から、設営とともに見るのも
趣があってよかったんですけどね


その隣、というか地続きで花市もあります
こちらは朝早くから大賑わいで楽しかった




と、こんな感じでともかくどれもこれも安い
残念ながら日本に持って帰れないので見るだけですが、
珍しいサボテンや蘭が山ほど、
蘭なんて、100元とかで花付が売られてんだからどんだけだよ
また、希少種の類もひっそり売られていたりで
植物好きにはたまらないものがありました


珍しいところでは、万年竹の芽だしであります
1個5元という格安すぎてなんだよという具合
トレイ一杯買っても面白そうなんて思ったのであります


さらにもう一軒、こちらはみやげ物屋さんというところで
ほとんど問屋のような感じでありました



こんな感じで、1束いくらみたいな売り方で
みやげ物大量仕入れにはよいのかもしれません
見ているだけで楽しかったのでありますけども

そんなこんなで、この場所だけで、まさかの3時間を過ごして
すっかり昼を過ぎたと、そんな具合だったのであります
翡翠の偽者と思われるそれを買いましたが、
日本語は通じず、ノートに漢字で、あとは電卓で会話と
そんな按配で、ふっかけられたかもしれませんが、
なかなか楽しく遊べたと、個人的に大満足なのでありました

本物と思しき翡翠は、手が出ないほど高かったが、
凄い綺麗だったのが印象的であります
また行きたい、今度は昼から行こう、そんな風に
思うのでありました

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【読書】小説 外務省-尖閣問題の正体

2014-07-30 20:56:09 | 読書感想文とか読み物レビウー
小説 外務省-尖閣問題の正体  作:孫崎 享

またこういうタイプか…
自分で選んでおきながらも、思想めいたやりとりの本に
がっかりといっていいのか、げんなりしてしまう
もっと、ドキュメンタリめいたというか、
なんか違う感じのものかなと思ったのにと
そんな泣き言を連ねてしまうのでありますが
外務省を批判するという内容ながらも、
これは、外務省というか外交というものを
アメリカラインと中国線とでわけたとき、
中国線から描いた作品でありました

正直、こういう指摘や情報、考え方があるのかと、
勉強になったものでありますが、
やはりといっていいか、どうにも、
私の学では理解に及ばないというか、
何か、いいわけめいたものに見えたりもして、
満足に楽しめたとは思えないのであります

テーマがテーマだけに、そういった、
政治思想の主張というものから逃れることはできず、
そして、小説という形である以上、
何かしらプロパガンダめいたというか、そんな内容に、
ありていにいいますと、最終的に夢物語で終わるといいますか、
どうも、私がこれまで読んだ、こういった本は全てですが、
唐突な未来像の提示で終わるというそれでありまして
なかなかどうして、読むのに疲れました

話しとしては、民主党政権の後半くらい、
尖閣の問題が発生したところを起点として、
それ以前のチャイナラインという政治の動き、
田中角栄だとか、さらにのぼって、鳩山一郎だとか
また、親米派の政治家たちとして、
佐藤栄作やら、吉田茂やらと、まぁそのあたりの頃の
確執めいたものを描いたりしつつ、
日中で、棚上げという形をとるにいたった経緯など
あれこれと説明があったうえで、
現在、というか、あの問題があった頃から
今にいたるまで、どういった政治的やりとりがあったか、
想像されたか、あるいは、見たのかもしれない
そういったことが書かれていると
そういう具合でありました

衝撃的といっていいのか、凄いなと思ったのは
ほとんど実名で出てくるというところでありまして、
それはまぁ、名前を知っているとわかりやすいなと
ありがたく読ませてもらったわけですが、
どこからが、居ない人なんだろうかなと
勉強が足らないとわからないところもあり、
なんとも足場が悪いという印象でありました

当然といえば当然ですが、一方的とも思える部分が
数多く見られまして、その論拠というか、根底の部分は、
どうだ、そこを見ていないで、事象で反論してないか
なんて、そういう非常に政治的な論争を呼びそうな
面白い本であると思うものの、
これで、つばを飛ばしての激論というのは
何か、自分の読書感とはあいいれないなんて
思ったりしながらも、読んだのでメモるのでありました

いやにポエムめいたり、ロマンスがあったりと
不思議な印象でありますが、
どっぷりと濃く、論争を読めるといった内容でありました
苦手だ

NHKスペシャル 調査報告 STAP細胞 不正の深層

2014-07-29 20:18:37 | ドラマ映画テレビ感想
あまり得意なジャンルでないのですが、
あれだけ話題になったし、どんなもんだろうと
ついつい、好奇心に負けて見入ってしまいました
番組の構成とか、そんな目で見てしまったので
不純でありますけども、
なかなか興味深くて面白いテレビでありました

題名からして、不正と銘打ったところが凄いなと
思わなくもなかったのですが、
どうしてあの事件が起きたのか、
これについて、リーダー個人を中傷、攻撃するという内容でなく、
組織的なというか、いわゆる、私が大好きな失敗学的なアプローチも見えて
大変有意義でありました
事実関係は、わからない以上なんともいえませんが、
なんというか、なるべくしてなったかのような
組織の不可解な甘さみたいなのに切り込んだのが楽しかったのであります

最終的には、さほどに新しい発見とか、情報が出たわけではないにしろ
考え方の整理という部分で、偏りはあるかもですが面白くて、
科学という分野において、問題点がいくつかある、
紳士協定めいたなかで繰り広げられているところもある、
存外、研究なんて、検証部分がおざなりなところもある
いや、おざなりというか、前提が厳然とあるけども、
その前提は、個々人の資質により左右しそうであると
そんなところが炙れたように思えて、
大変楽しかったのでありました
全部がそうではないというのは無論そうでありますが、
余地を残しているというところが、
学問的な自由というのと、営利的な何かという部分の垣根を
わからなくしているようでもあり
なかなかどうして、興味深いのでありました

学問はやはり、学問であって、
社会とは隔絶とまでいわなくとも、
何かしっくりこない何かなんだな

そんな感想を抱くにいたったのでありました
最終的には人間によるという部分は共感を覚えるところでありまして、
日常にもこんなことは潜んでいる、
そう思うほどに、もっと、失敗学的アプローチで、
誰がというのではなく、どうやってそうなっていくかを
ぐいぐい調べてほしかったななんて、思ったりなんだったり
素敵に楽しませてもらったと
そんなお話でありました

テレビにするためなのか、本当にそうなのか、
わかりませんが、名誉だとか、なんだとかという
人間の利己心を動かす何かがバックにあったんじゃないかと
そういう指摘は、ありきたりだけど大好きであります
そうであるだろうという、妙な期待に
こたえてもらったかのようであり、
真実がこうではないにしても、
番組というか、見るものとして、非常に面白かった

そんな下世話な話でありました

いつかの台湾旅行記録 07 行天宮

2014-07-28 22:08:46 | いつかの台湾旅行記録(2014)
さて、またもMRTで移動
今度は北回りで移動して、
初回に行きそびれていました、行天宮(シンティエンコン)に参ります


行天宮の駅、新しいせいか綺麗であります


正面、豪壮といったらいいのか、
非常に大きくて見ごたえのある廟といったらいいのか
お寺といったらいいのか、ともかく商売の神様を祀った
それでありますところ

確か関羽が祀られていたと思うのでありますが、
ともかく商売繁盛を願う人々でごったがえして大変


わけもわからぬうちにおまいりというでもないですが、
ありがたく頭をたれてきたのでありました

池には鯉がおりました

で、占いどころとしても有名な場所でありまして、
積み木じゃないんだが、赤い木でできた
占い道具を無償で借りられまして、
願いをかけて投げる、そしてその表裏によって
叶ったり、叶わなかったりというそれができます
私もやろうかなどと、旅情にまみれていましたが
まぁ、なんというか真剣そのものの人たちを見ていると
なんとなし気が引けるようでありまして
遠巻きに見守るだけで後にしたのでありました


敬虔という言葉が正しいのかわかりませんが、
ともかく、うなる人々全てが真摯に祈っておりました
これもまた、台湾の朝という感じで
楽しく過ごせるのでありましたとさ

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軍師官兵衛  中国大返し

2014-07-27 20:47:46 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了いたしました
いよいよという具合でありましたが、
ちょっとさすがにといったらいいのか、
だいたい結果がわかっている、そんな天王山が
ちらちら見え隠れしていたせいか、
ここ数回に見ると、
少しばかりトーンダウンという具合に見えましたが
それでもなお、面白かったのであります

まぁ、仕方ないとは思いつつも、
山崎の合戦はナレーションレベルで終了となってしまい、
消化不良といってはなんですが、
ちょっとがっかりでありましたけども、
調略で勝つというべきか、摂津をあっさりひっくり返したり、
じゃんじゃん、手紙を使って状況を支配したりと
地味というか、渋くいい話でありました
対比のようにして、同じ手紙攻撃の達人である
前将軍があっさり失敗しているところをはさんで、
なんというか、いい構成だと思ったんだが
やっぱりなんだか地味でありましたね
なんだかんだ、大きな戦となったら
それなりに戦風景を見たかった
そういうところが素直な感想かもしれませぬ

あとは、ちょっと頑固な官兵衛の悶着と、
さらっと出てきた、小六の娘なる女、
歌うのか、歌ってしまうのか?
などと、ごちそうさんファンとしては、
そこを期待してしまいがちでありましたが、
あの女優さん、結構小さい人だったんだなと
周りが大きすぎるんだろうと思いつつも
ちょっと思い知らされました
最近は、女優俳優かかわらず
背が高すぎるから、なんか、おかしい感じなんじゃないか
もっと背が低くてよい俳優を使ったほうが
あれこれいいんじゃないかなどと
いらぬことを覚えてしまったのであります
とはいえ、
ちょっとの出番で、いいパンチを残した
糸さんには、今後期待であります
ていうか、来週嫁にくるみたいな話でしたが
どうなんだろう、義理の父親がピエールって
ちょっとどうだといらぬことを覚える
楽しい

そんなわけでありましたけども、
来週から一気にスピードアップしてしまうのか、
秀吉がよろしくなくなっていくようで、
どこまでどういう感じで描いていくのか
ここからが楽しみであるとも
思うのであります
四国攻めとかやるんだろうかな

【読書】ラン

2014-07-26 19:05:12 | 読書感想文とか読み物レビウー
ラン  作:森絵都

あの世とこの世をいったりきたりする
少し不思議な物語でありました
なかなか切ない、描かれている別れであるとか、
不幸めいたお話は、なるほどと思わされ、
次第に成長でもないが、生きていく主人公を
面白おかしく見守ることができる内容でありました

全体的にはライトといえると思われるのですが、
ところどころというか、生きるうえでの皮肉というか、
世間の世知辛いところだとか、
やや、説教くさいところなんかが
あれこれと見えるのでありますけど、
この説教くささが、こっけいといっていいのか、
ものすごいおばはんというキャラクタに語らせるので
なんか、不思議と聞けるような、
そして、利く気がなくなるようなという
そんな按配で秀逸であります

物語は、自転車で走るところから始まって、
やがて、自分の足で走る、
ひては、マラソン大会に出るという
そんなところにつながっていく
スポ魂めいた物語になっていきますが、
ものすごい熱血でもなく、
動機は不純のままで、なによりも成長が遅いという
スポーツものなのに、爽快感が少ないという
稀有な感想を抱く内容でありまして、
これを見て、題名のとおり走ろうと
なかなか思えないけども、
走るということを通して、
生きるといったテーマが描かれていくさまは
腑に落ちて、すっきりという具合でありました

途中で、何度も挫折するくだりは、
なんというか、ありそうだと思うんだが
これよりは、もう少し根性あるだろうと
自分を高く見積もってしまったりしつつ
走りもしていない立場からでも、
走ることに対して、あれこれ
想いはせることができる、そんな小説でもありました

死なんていうものを、
理解できたような気分になれるのも
素敵なところであります
前向きになれる、よい内容でありました

いつかの台湾旅行記録 06 雙連朝市と世紀豆漿大王

2014-07-24 21:06:03 | いつかの台湾旅行記録(2014)
さて、いよいよ旅本番というわけで
朝も早くから移動を開始しました
まずは西門町で、地下鉄の一日乗車券を買い、
移動を開始いたします


雙連の駅であります


出てすぐのところから、朝市が始まります



かなりの賑わいのなか、野菜や肉類が
山盛りに売られておりました
ドリアンとかスイカまで売られていましたが、
流石に買い食いできるほどの量ではないと判断して
眺めるだけで華麗にスルー




文昌宮という地元のお寺さんであります
どうやら台北の地下鉄駅があるところは、
それぞれ、こういったお寺さん主体の市が繁栄しているようで、
朝早くから敬虔な様子を見られたり、地元の朝感を
堪能できるのでありました

で、朝飯を食べようと、実際はホテルで食べてきたんですが
せっかくだからと、有名店に突入、
朝から大盛況でありましたが、並んで無事食べることができました


世紀豆漿大王の油條と豆漿であります、あわせて35元
台湾名物の朝食だと聞いていたので、
どんだけ美味しいものなんだろうかと期待したところ、
なんというか、さっぱりしすぎてて肩透かしという感じ
旨い!とか、病み付きになる!とか、
そういった感じではなく、ただただ普通という具合で
確かにこれは、朝飯という感触であると
まぁ、そんなことを思ったのでありました
頼み方を何か間違えたんだろうかなどと思うのですが、
日本語はまったく通じないので筆談で
なんとか注文した手前、トッピングとかもよくわからず
次回はもうちょっと勉強してからいこうなどと
思うのでありました

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【読書】ジェフ・ベゾス 果てなき野望

2014-07-22 21:09:31 | 読書感想文とか読み物レビウー
ジェフ・ベゾス 果てなき野望  著:ブラッド・ストーン

アマゾンの創始者であるジェフ・ベゾスと、
アマゾンドットコムを描いた半生記でありました
重たい、怖い、凄い
あれこれ、思わされたわけであります

なんだかんだと、こういうシリーズとして、
ジョブズ、ザッカーバーグと読んで、
ここにきて、ジェフ・ベゾスという偉人なわけですが、
まぁ、誰も彼も成功しているし凄いんだろうけど、
今回のベゾスに関しては、それまでと
明らかに毛色が違うのに驚きました
怖いといったらいいんだろう、凄すぎる、
天才というそれこれでは表せない、危険な人物であります

徹底した合理主義者という言い方が当てはまるのかも
そう思われるエピソードが山盛りでありましたが、
この人の魅力というのではなく、
この人が作っているアマゾンドットコムというサービス、
これがどれほど化け物なのかというところが
この本の焦点でありました
かなりアマゾンに対して好意的に書いているんだろうに、
その凄惨さというか、怖い部分が物凄くて
辟易というか、まぁ、働きたくないなと
思わずつばを飲むほどでありました

ブラック企業なんて、可愛らしいそれとは異なる、
まさに企業という化け物でありまして、
その力というか、推進力、行動力、攻撃力
これらがずば抜けていて、恐ろしいなんてものじゃない
そりゃ、敵が増えるわけだと思うほどであります

敵というのもさることながら、
そうでありながら、強く、大きくなっていく根底に、
実際、価格が下り消費者が得をしている、
と、詭弁じゃないのかそれと思うほど、
正しいのか、ともかく、他者にイノベーションを押し付ける
そういった商売の仕方が、枚挙に暇がないほど
あれこれ書かれておりました、
普通に不当廉価とかじゃないのかと
そう思うような、赤字を気にしない生き方とか、
マーケットに入るため、焦土作戦をかける様だとか、
絞り上げて、用がなくなかったら捨てる様だとか、
本当、物凄い酷いなと思わされるんだが、
ある意味で、長く携わらないで、短期間、
使い捨てられることをわかったうえで挑む
そういう人には、大変向いた企業なのかな、
また、そういう友達が大好きな人物なんだろうかな
そう思わされたりしたのであります

たぶん、凄い優秀な人は得がたいものの、
その人がいなくても、必ず次のその人のような何かが
絶対にやってくるという信念のようなものがあるのか、
ともかく、その恐ろしさというのが
物凄く伝わってきて、恐ろしい本を読んだと
楽しかったと、満足顔で言えるほど
消化はできないが、興味深い本でありました

軍師官兵衛  天下の秘策

2014-07-21 16:34:00 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
録画分視聴完了いたしました
前半というのは、ずいぶんすぎてしまいましたが、
歴史上、きわめて大きなイベントのひとつであろう
中国大返しの序盤を描いた
素敵なお話でありました
今回もまた、大変楽しかった

見所も、官兵衛の秘策という名前の
ほぼ正面突破と思われる、毛利との密約でありましたが、
なるほどとうなずける内容で素敵でありました
安国寺坊主との結託シーンが、
なんて悪いやつらなんだろうかなと
ひしひし伝わってきて素敵でありました
あと、小早川に言ってる話が、
まぁ、半分本当だとしても、
嘘話のようにして、兵士の無駄死にを防ぐという
いい話にすりかえているというのは、
はたして、主人公としていかがなものかと
けしからん気持ちがありながらも、官兵衛はそうであろうと
納得のできばえでありました
とても素敵、ああいう血も涙もというでもないが、
方便をさらっと使ってしまうあたりが
策士っぽくて見ごたえがありました

あとは、小早川にばれたあたりの
安国寺坊主の、俺知らないみたいな具合もまた、
なんというかな、いい見せ所だったなと
あれによって、嘘くささが少し和らいだというか、
まぁ、順風満帆で、何もかもというではない
そんな雰囲気になったのが素敵でありました
こういうのをずっと見ていたいと思うようであります

吉川の怒りはもっともでありながら、
それをうまいこといなしたというか、
いなすための方便というか、理由としての
清水の切腹があり、毛利の立場がありというのが
非常によろしかったなと
納得の中国方面和睦でありました
実際、だいたいああいう感じだったといわれても
なるほどと思うようでありました
実際のところはよくわかりませんが、
あのころの毛利は、本当に領地を出るほどの余裕がないというか
内紛や九州方が面倒であったと聞いておりますれば
なるほどなというところなのでありました

あとは、来週から大山崎のあたり、
そして、清洲会議から賤ヶ岳にかけてと
もっとも盛り上がるところではないかと
楽しみにしていきたいのでありました
伊賀越えがちょっとだけだったのが
少し物足らない感じでありましたが
まずまず、楽しそうでなによりなのでありました

【ドラマ】55歳からのハローライフ

2014-07-19 13:26:30 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜ドラマ「55歳からのハローライフ」
なかなか面白かった、辛気臭いといっていい
そんな話でありました
わたしが、これをあれこれ論ずることを許されるほど
年を重ねていないといいますか、
あれこれと思い至った次第なのですが
なんというのか、哀愁なんだろうか、いとおしい何かなのか
よくわからんが、ぐっと、思うようで
非常に楽しくというか、興味深く見続けたのでありました

まぁ、なんといっても俳優陣がすばらしい
誰をとっても、悲哀とか哀愁みたいなのが、
そこはかどころじゃなく、にじみでるかのようで
素晴らしすぎて泣けてきたのであります

5本の短編が繰り広げられて、それぞれは、
つながっているようで、ほとんど関係なくて、
ただただ、その話ごとに主役というほど派手でない、
さりとて、ひとつの物語があってという感じで
しみじみ、演技にも感じ入ったのであります

そして、撮り方というのかわかりませんが、
映像の作られ方と、音楽がまた、物悲しく
OPとEDのモノクロームの静止画が
輪をかけてというか、寂しさみたいな、わびしさみたいなと
ともかく、みたいな、ばっかりいってますが
そういう感じが漂いまくりで、
ただただ、没頭して見入ってしまうというか、
浮き沈みがすごい話でもないのに、ただじっと
見入ってしまったのであります

どの話も好きで仕方なかったのですが、
それまでと、少しだけ毛色が違うように見えた、
最終話で描かれた男の友情の話が
身にしみたというか、泣けて泣けてしかたなかったのであります
演技もよかったが、話も筋が素朴でよかった
演技を活かす脚本だったということなのか、
あの二人じゃなかったら、滑稽で仕方ない話の筋なのに
ずっと目が離せないというか、
考えてみると何も起きてないようでもあるが、
確かに、人生が変わったかのようにも思えて
救われたといったらいいのか、
何か、感動を覚えたのであります

そんなわけで、そこそこ過ぎたら
原作を読んでみようと思いつつ
非常に楽しめた、土曜ドラマでありましたとさ

いつかの台湾旅行記録 05 夜の西門町

2014-07-18 20:51:15 | いつかの台湾旅行記録(2014)
というわけで、台北旅行初日を
すっかり堪能したわけですが、寝るには早いというわけで、
ホテル周辺である西門町をうろうろしました


夜の西門紅楼
雰囲気あって、素晴らしいところであります


目の前では露天というか、テントで夜店が出てまして、
フリーマーケット風に、あれこれと小物を売っていました


西門町駅前から、少し移動しまして、
于記杏仁豆腐(ユージーシンレンドウフ)にて、
ドリンクの杏仁豆腐を頂いてまいりました
ここのヌガーがお土産に最適と、食べ台湾さんが紹介してたので
身振り手振りで無事購入成功でありました
タピオカ入り杏仁ジュースが55元
ヌガーは180元でありました

そして、西門町の名所めぐりを行いました

とりあえず、いかにも若者向けと見られるでっかいビル
全く用がないと思いつつも、とりあえずちらっとだけ見る
あれこれ服とか売ってましたが、興味なく過ぎる


どっちかというとこっちのビルのほうが興味あるな
というわけで、一部で有名なヲタクビルこと「萬年商業大楼」
思ったよりも普通といっていいのか、京都でいうところの
アバンティくらいのビルでしたが、中は、噂のとおり、
ヲタクグッズを売る店が、ところ狭しというか、
昔々の名古屋は大須を見るような店がみっしりでした
一番上の階がゲーセンになっておりまして、
若者たちでずいぶんにぎわっておりました


そして、こちらも有名な、西門町芒菓冰(シーメンディンマングォービン)
黄金のマンゴーオブジェであります
ちょっと時間が遅かったので中には入りませんでしたが
翌日寄ろうと意気込むのでありました

そんなこんなで、
あとは西門紅楼脇の夜中ずっとやってんじゃないかという
不夜城的なビアガーデンみたいなところをやり過ごして
今回の宿であります「新世界飯店」につくのでありました


安いので凄い心配していたんですが、
意外や意外、かなりしっかりしていて、一人部屋だったからか、
変な角部屋だけども広く清潔で驚きました
ちょっと他の宿泊客が五月蝿いとは思ったものの
それはそれ、旅情というか、旅疲れですぐ寝られるしというところ
アメニティは、シャンプーとボディーソープしかないので、
歯ブラシだけは持参しないといけませんが、
おおむね満足の部屋でありましたとさ
23時頃には早々に床に就いたのであります
翌朝から、あわただしく遊ぶのだ

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【読書】峠越え

2014-07-17 21:02:21 | 読書感想文とか読み物レビウー
峠越え  作:伊東潤

なかなか、新しい戦国武将小説を読めた
そんな、清清しい、新鮮な感想を得た次第であります
非常に面白かった、興味深かったというべきかもしれない
描かれているのは、家康の伊賀逃避行でありますが、
信長と家康のありようというのが、
結構斬新な解釈で書かれておりまして、
今までにない読み応えで堪能できたのでありました

家康が、凡人に描かれているうえに、
すごく辛気臭いという、なかなか新しいものでありました
加えて、桶狭間、長篠、本能寺に関しては、
かなりの新解釈が盛り込まれておりまして、
そういう考え方も面白いなと感心しきり
こんなメジャーな話しでも、
こうやって描くことで、また新しく読めるというのは
斬新というほかないと
ただただ、感嘆だったのであります

話しに触れてしまうと、いきなりネタバレになってしまう
そんな危うさもあるため、あまり内容に触れられませんが、
出てくる武将というか、描かれる三河衆が
驚くほど、仲良くないというのがまた新しくて、
なんというかな、全体的にドンくさい感じといい、
どうにも垢抜けていないといった印象を持たされ、
これがゆくゆく天下をとるというのは
衝撃であるなと思わされるばかりであります

非常に読みやすくて、あっさりと読み終えられたけども、
この読み応えというか、面白かったという手ごたえは
他にないなとせつせつ、褒めちぎってしまうわけですが
今後も、追いかけていきたい作者だと
思うのでありましたとさ

【読書】この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講

2014-07-15 20:33:46 | 読書感想文とか読み物レビウー
この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講  著:ヨラム・バウマン

ミクロ経済学が面白かったので、
続編が出ていると聞き及び無事読むことができました
前回より、さらに解りやすくなっていたというか、
さらりと、経済学を撫でられるような
ステキな本でありました

長期的には、経済は上向く
この是の下に、かくやかくやとあれこれ繰り広げられる
経済対策だとか、財政出動だとか、政策対話だとか
そういうものの根本にある考え方
それを記した内容でありました
実際、マクロ経済学はおろか、
経済学をちゃんとわきまえていない分際ですので、
ちゃんと読みきれているとは
到底想いませんが、それでも、
何かしら、世の中に対してわかったような気になれる
そういう本でありました

極大というでもないですが、
なまえのとおり、マクロという大きな見方をすると
その算出されるというか、導出される答えは、
理にかなっているかのように思えてしまう、
これはなかなか興味深い話しであります、
ぽんぽんとノーベル賞が出ているのも
なるほどなと思わされる
そんな感じでありました

この本によれば、理論が古くからあまりブレがなく、
さりとて、そのブレがないままに、
失敗して、それを教訓としながら進んできたようで、
なんというか、欠点は相変わらず克服できていないが、
昔よりははるかによくなっているし、
他の急進的なものよりも、
ブレがないだけに、信頼がおけますよと
いえるかどうかは、わかりませんが、
そんな按配で、まだまだ発展途上、たぶんこれから先もずっと
という具合の学問で、なんとも
頼りないのか、頼れるのかわからない
そんな印象を持ったのであります

とはいえ、現在というか、私ですら、
いくつか見てきたような経済の流れ、
この本のいう、一時的な不況なんかを考えると
この理論に基づいてやりぬいた人がいなくて、
そして、いないからこそ失敗しているんだろうか、
それとは関係ないことないか、などと、
なかなか深みにはまりそうな、面白い議論を包括しており
大変、簡単に読めるわりには
内容の深い本であったと、感心しているのでありました
よかった

軍師官兵衛  本能寺の変

2014-07-13 20:44:26 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了でありました
また、嘘情報に躍らされてしまったのでありますが、
それでも楽しく視聴できました

嘘というのは、本能寺で弥助が大暴れという話しで、
それはぜひとも見たいと思ってたばっかりに、
森蘭の活躍をテケトーに流してしまったのは
ちょっと残念でありましたところ
しかし、どのドラマでも、最後のシーンにおいて、
弓矢を射る信長像なんだなと
どっかに書かれてるんだろうかなんて
思っていたら、まぁ強い強い、
どんだけやっつけるんだろうかと
呆気にとられるほどでありました、
あれで劣勢になったときに、弥助が助けにきて
また大盛り上がりしたら面白かったのになと
思ったりしてしまうのでありました
どっかの小説みたいに、信忠のところに走ったのかしらね

あと、お濃も強すぎたと思うのですが
それはそれ、そういうものでありましょうと
あっさり流しておくとして、ともかく
大筋どおりというか、王道の本能寺でありました

で、その裏というか、こっから本番というところ
官兵衛のところがどうなるかというのが
非常に見ごたえがありました
その直前に、あのシーンいるのか?という、
御着の殿のギャグみたいな臨終シーンを挟みつつ
あれは、あの瞬間に死んだんじゃなくて
寝たとかにしておけばよかったのになと
思わなくもないのですが、ともあれ
どこかのほほんとしたところからの急展開

官兵衛の懊悩から、策略が閃くというか、
想いが裏返ったかのような表情の妙が
まぁ見事でありました
これは凄い、運が開けた感じが凄い伝わった
俄然ここから、黒くなっていくという具合で
なかなか恐ろしい顔で進めていくのがステキ

そして、秀吉のまた、これも逆じゃないかという
期待通りのリアクションがステキでありまして
凄い表情だなと、呆気にとられてしまったんだが
それはそれ、そこに嬉々として語り始める官兵衛というのが
絵面というか、物語というか、
ともかく凄い印象的なシーンになって
楽しかったのであります
秀吉の表情も、司馬話を踏襲するかのように、
すぐにチャンスと気づいた官兵衛を
やや軽蔑するようであるとも読み取れたので
まぁ、満足でありました
とてもよかった、ただ、あのあと頼り切ってしまうというのは
ちょっといかがなものかなと
思わなくもないのですが、よいのでしょう
主人公だしね

そして、安国寺坊主相手に、まさかの本当の話をぶつける
これは見所であります、
よくよく考えてみるとこの和睦って
どういう条件でなったのかよくわからんなと
思っていたので、今回、どう調理されるのか
楽しみに待ちたいと思うのでありました

【読書】タックス・ヘイヴン

2014-07-12 22:11:14 | 読書感想文とか読み物レビウー
タックス・ヘイヴン  作:橘玲

今週はちょっと読みすぎた気がせんでもない
そんな感じですが、新作小説というのは
どうにも止められないという具合でありました
かつて、マネーロンダリングという本で、
まぁどんだけ面白い小説を書く人なんだと
その後、小説じゃなくて、経済指南本みたいなの
ばっかりになってたので、やきもきしてましたが
今回、ようやっと新作
そして、マネーロンダリングのときと題材は同じ
ステキ、ステキすぎる
そう、興奮して読みきったのであります
あっという間というか、凄い面白かった

サスペンスであり、謎解きがあり、
骨の部分は、経済と政治の闇という
まぁ私にとっての娯楽要素が全て煮詰まったような
ステキな背景でありまして、
タックス・ヘイヴンを利用して
どうやってどうするかなんて、楽しいことと
それに翻弄される人を書いた作品でありました

狂言回し役が秀逸でありまして、
その絶妙な鈍感さと、読み手を裏切る行動力の強さが、
終始はらはらさせられて、もうお前動かない方がよくないか、
大丈夫なのかそれって、などと、
ずっとはらはらさせられていく挙句、
見事にトリックというか、あれやこれやにひっかけられた
振り回されたというか、完全に犯人を見誤ったというか
誤解していた自分が恥ずかしくなるようでありました
でも面白かった、言われてみれば当たり前なんだけど
胡散臭い描写がたまらんのでありますね

見事に、疑心というのが架空の敵を作るというか、
犯人を育て上げられてしまったわけでしたが、
そこをあっといわされて、そして、最後なんて
複雑すぎて、何がどうなったかよくわからんと
自分の頭の悪さを再認識させられるようで
なんとも居心地悪い次第でありましたが
ともあれ、楽しく読み終えたので満足なのであります

経済小説でありながら、アジア関係の政治と金の行方というか
面白い推測、忖度が描かれているので
まぁ、これは盛りすぎだろうと思うものの、
ひょっとしたらそうなのかしらなどと
邪推させてもらえるところも楽しく
大変、娯楽を楽しんだと、そう思える小説でありました
とてもよかった