CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

草原の記

2005-03-28 23:20:29 | 読書感想文とか読み物レビウー
「なんというかな、途方もないじゃない、ねぇ」

そこまでは言わない。
それでも近い物はどこかに感じていた。

とかなんとか
そういう風に、とりあえず司馬風にしてみましたが
初めて読んだ、司馬遼太郎のエッセーというか
随筆というか、そういうの
「草原の記」by司馬遼太郎

草原のというあたりからして、ああ、モンゴルかなと
朧気に思ってたら、本当にモンゴルで
そしてそして、ひょっとしたらチンギスハーンの話かと
思ったりも期待したんだが
残念ながら、司馬先生が
モンゴルまで行って、なんというか
「若い頃は随分可愛かったんでしょう」
という女性の凛々しさとそれに纏わる面白さを
モンゴルという国の成り立ちに絡めてつれづれに語るという内容

面白いかと言われれば
司馬ファンは面白い
そういうことではないかと思います

司馬遼太郎の小説の悦には入ったところというか
あの語り口が凄く好きな人は
この散文めいたしろものでも、充分に面白い
少なくとも、俺は面白かった
そういう具合でありまして、つれづれと語られる様が
比較的難しいわけじゃないので
いつもの凝った小説と違い、するっと読みとけるところが良かったです

読みやすい

そういう意味では、今まで読んだ
どの司馬小説よりも読みやすかった
それでいて、充分に歴史探訪ができた気分になれて
なにげにお得な本だと思いましたとさ

だらだらっと、旅行記みたいなのを読みたい
それも普通のじゃなくて、深夜特急みたいのじゃなくて
そういう人におすすめ
そんな人いない

驕る平家

2005-03-27 23:43:01 | NHK大河ドラマ感想
ダメだ、平家方が面白すぎる・・・

ほのぼの展開の義経方も嫌いじゃないし
なんか、あの雰囲気はとてもとても良いと思うんだが
あの呑気っぷりと比較して
凄まじい様相を呈してきた平家方が本当

今回は、凄い見所ばかりでありました

というか、重盛が・・・・ああ
思わずもらい泣きしそうな具合でありましたが
実際のところ、あんなにいい息子を亡くすことの辛さもあったが
あの演技がもう見られないというのが、すげぇ残念だと
心底思ったわけであります
ああ、こうやって、一人、一人と、名優が抜けていくかと思うと・・・
今後が哀しいのでありますが
重盛、よすぎでありました

さて、どんどんきな臭くなっていく具合で
特に、ラスト前の清盛
やべぇ、怖ぇっ、超怖ぇっ
ぎらぎらしてきた政治臭さが面白みを倍加させております

で、なんとなくですが
五足が、凄く哀しい結果になりそうな
そういう予感がしたんですが
まぁ、今後を見守っていきたいところ

面白い、NHK大河ドラマ「義経」

日本代表vsイラン代表

2005-03-26 23:52:14 | スポーツ
強かったなぁ、イラン

というか、結構面白い試合だったんじゃないのかなと
個人的には思いました
確かにどっちも決め手を欠いていたんだろうし(よくわかってない)
そのために、西欧の試合よりは劣っていたのかもしれない(わかってない)
でも、面白かったように思いました
凡ミスも多かったですが
光るプレイというか、あれだ、そんなのを吹き飛ばすというか

すげぇわ、ダエイもマハダビキアも

右サイドを上がられる上がられる
というか、あのヴェルディの新人ガイジンみたいな
ずるずるディフェンダーを引きずっていくドリブル
本当すげぇなマジで、日本じゃ止められねぇんだな

また、ダエイの高いこと高いこと
早々に退場してしまったのは残念だったけど
おっさんすげぇ、アジジとかも見てみたかった気がするけど
本当、どうなってんだというあの攻撃力は
面白かったのであります

サントスの代わりに入っていた三浦選手は
結構頑張っていたように見えました
なんというか、あの突破を何回かは止めていたし
サイドからえぐっていって
中村を動かせる何かがあったわけだから
凄かったんだろう
フリーキックを見られなかったのは残念ですが
次回も出て貰いたい・・・いや、でも
俊輔がいるときはサントスの動きがいいっていうしな

色々、勝手に思い描くわけであります

中田選手も凄かったような気がする
途中で何回かインターセプトされてたけど
玉田へのスルーパスとか、やっぱ要所要所でステキ
というか、ディフェンスまで必死に戻ってきて
がっつり取り返してまた、前線へと帰っていく姿は
本当すげぇな、あの運動量をもっと前で発揮できたら
きっと凄いことになるんだろうと思ったりします

また、天才小野選手も凄かった
イエロー貰ったのはすげぇ残念だったけど
やっぱ天才は凄い、つくづくあの一挙一動が楽しかったのであります
ただ、素人目ではありますが
中田と一緒にやるのは、やりにくいのかもしれないと
なんとなく思いましたとさ
場所が被るんだろうか、スタイルが被るんだろうか
わからんが、ミドルをもっと打てる位置でプレイしたいのかもだよと
これまた勝手に思ったとか・・・

となると、いっそ中田を右サイドにして
トップ下ってところの左を中村、右を小野ってしたら
よかったのかな、どうなんだろうな、わからんな

ただ苦戦したのは、やっぱり
得意のセットプレーを量産させる
鈴木選手がいなかったせいなのかもと思いもしました
残念、前線でばんばんファウル貰う人ってのは
重要なんだなぁ日本という国にとっては・・・・

そんな感想で、バーレーン戦は勝って欲しいのであります

今週の怪獣の家

2005-03-25 23:54:34 | 星里もちる
なに、この萌え加減

一言で終わってしまおうかと思ったくらい
久しぶりにというか
あれだな、高校の時からもちる節に犯されてきたおいらの
そういう心をもう、なんだ、これはプレイだな
と、一人でもんもん思うほどステキステキ

今回は、どっちのヒロインも
すげぇステキと
どっちを選ぶのか
今後、大変気になるところであります

これで今度
さらにあのマネージャーが実はとかなってきたら
凄く面白いと思ったりしましたが
きっと、難波さんみたいな扱いなんだろうなと
見守る所存
いいなぁ、どっちにくっつくかの
あのもんもん加減
早く単行本、単行本をくれ

そんな具合でありました

OLMECA TEQUILA BLANCO

2005-03-23 23:07:58 | 食べ物飲み物
オルメカ テキーラ ブランコ(OLMECA TEQUILA BLANCO)

多分そういう名前だと思われる
もう、なんというかな
凄い臭い酒(褒めてる)
日頃ウォツカをたしなんでいるので
こういう、癖の強い酒は驚きとともに
バカはまりしてしまうわけですが

もう、本当、凄くフレーバーなのであります

これは、なんというか珍しいものなのか
わたし解らないんですが、色が白いテキーラで
匂いは通常のと同じか、少し爽やかな感じ
だけど味のなんともいえない甘さと臭みがステキでステキで
すぐに病みつきというか
もう酔ってきたら
臭ぇなぁ、美味ぇなぁとかほざきながら
ぐいぐいとあげるはあげるわ・・・・

ただ、当然のようにウォツカと違って
二日酔いとなりやすいらしく
大変な目に遭うので、痛飲はお勧めできませんが
ステキなお酒であります

これとウォツカのちゃんぽんが
最近、最高に美味いのでたまらんと
誰に言うわけでもなく、仲間を探すお話であります
さて、テキーラを呑むようになると
だいぶ酒の幅が広がってきたわけだが
そろそろ、ジンにでも手を出そうかと考えたりしつつ

もう少し、臭みというか癖の強い酒を探したいと思います

青春の門~筑豊偏~

2005-03-23 00:07:10 | ドラマ映画テレビ感想
テレビでやってましたな
昨日はフルで見られて
なんというか、はしょりすぎていて
その割りに衝撃的な部分(精通とか、なんかそんなの)ばかり
やたら放送されて、正直いかがなものかと
思っていましたが
なかなかどうして、今日も今日とて面白かったのであります

実際のところ
今日の分はほとんど見られなかったので
昨日の分だけ感想を書いておこうと思いましたところ

鴨とお梅がおるっ、鴨じゃっ、お梅じゃっ

と、婆さんのように吼え立てたことが
印象的というか、もう、なんだ
佐藤浩一すげぇ、ちょっとしか出てなかったけど
めためたかっこいいの、ハンパねぇのマジで
ローレライも見ないと、とか
色々思ったりなんだったりしました

実際のところは
多分短いドラマに詰め込みすぎてんだろうなぁという感じで
なにがなにやらさっぱりわからないお話だったんですが
思春期っぽさというか、このエロガキという感じが
めんめんとつづられたところは微笑ましいように思いました

そんな感想でどうするんだ

そう思わないでもないですが
信介はマザコンなのか、と
そんなことしか思い浮かびませんでした
俺の感受性の阿呆・・・・、もっと感動せぇ、竜五郎のところとか・・・

逆さ赤蜘蛛の由来がでなかったのが惜しまれました

コックサッカーブルース

2005-03-21 21:43:34 | 読書感想文とか読み物レビウー
とうとう読みました
今のところ読んでおかないといけない気がする作家「村上龍」
新しい作家という概念が
勝手なおいらの話なのでありますが
ともかく、こんなに有名なんだから
きっと凄い人なんだろうと
京極夏彦、村上龍、よしもとばなな、宮部みゆき
あたりは頑張っておこうと、まぁ、ここの所
それぞれ読んできたわけでありますが
とりあえず、ま、読んだ

またSMかよっ

前回の蛇にピアスといい
なんでこう、なんというかな
モロに書くかな、これは高校生くらいの
読書感想文には大変向かない本であり
そっから考えたら、この作家自体がノンのような気が
せんでもないのでありますが

さて、実際はそのSMっぽいところが
話の中心ではあるんだが、面白サスペンス
宮部みゆきとは全く違ったのではありますが
いわゆる推理ものというか
読んでいって、なんだなんだ、どうなっていくんだ?
とそれを探す旅という具合

ドラゴンツリーフェスティバル
という単語を巡って、物語は進むわけだが
巧妙でもないけど、世界の違いのリンクが描かれておりました
表社会やら裏社会やらが前半で書かれて
その後、その表社会と裏社会をミキシングして
新しいのと古いのに分ける
価値観の違いというのがSMを通して
新旧に分けられていくようななんというようなと
そんな具合で進むんだが

最終的には、はぁ?宗教?
みたいなノリになってきて
我々読者は、主人公とともに、この喜劇から降りるというお話
ようは置いていかれてしまうわけですが、本当よくわからんかった
で終わりのような気がせんでもないですが
ねちっこいSM描写と
執拗な女のヨガる姿描写は
まぁ、すげぇと思いました、頭が痛い
こういうことをせにゃ、そういうことした気にならないのではないかと
いらぬことをこの年で思いました

というか、本当は
村上龍がエドガーダービッツの出てくる
サッカーの小説書いてると聞いて
「コックサッカーブルース」て名前からしてサッカー小説だろうと
勝手に早合点して、読んだわりには
面白かったです、というか、この人の小説はこんなのばっかなんだろうか
他のを読むのがはばかれるのであります

蛇にピアスを一押ししたという
村上先生のことは、ここからわかった気が、します
違うのかもしれん、どうなんだ

嵐の前夜

2005-03-20 21:35:14 | NHK大河ドラマ感想
NHK義経
本当、大河ドラマらしいというべきなのか
私は歴が浅いのでわかりませんが
ステキに面白い

ドラマだけども歴史ものとして分かり易く説明
それが凄く心がけられているというか
義経一行がのほほんと(そうでもない)
奥州で成功を収めつつあるなか
都のどろどろっぷりがあーた・・・

前半にあった、佐藤兄弟との
面白話と奥州に認められる事件も
実際のところ、かなり面白い話だったんだけど
後半、都の平家界隈が
やべぇ、この暗雲はすげぇ
反乱分子の話近辺、あれだけで
今週の回はあったと思われます、凄いの
本当、清盛の目も凄いし、怯える院もすげぇすげぇ

立派な役者さんていうのはやっぱ
全然違うんだなぁと、よもぎが丈夫な話の小笑いが
とても清涼に思えました

何言ってるか相変わらずわからない感想ですが
奥州の桃太郎
伊豆の頼朝
都の院と清盛

実際はここに弁慶も入りますが
見応えがありすぎてステキ
上質の演劇というのはとてもとても楽しいのだなぁと
次週必見であります
そうか、長男てそうなのか・・・・悔しいな、色々

K-1

2005-03-20 01:12:45 | スポーツ
スポーツというカテゴリはどうだろうか
そんなコトを思ってしまいますが
個人的にプロレスはスポーツだと思ってるので
K-1も入れておかないといけないな

まぁ、そんな感想であります

実際はしっかり見てなかったのでよくわからないのですが
たまたま爆天が終わった後にふらっとチャンネル変えたら
やってたので見ただけなんですが
なんだ、あの角田vs曙戦

お前、客嘗めるのもいい加減にしろよ?

そんな具合の、なんというかな
ケッフェイですよ、と流行の言葉を叫ぶほど
びっくりな八百長展開、実際はそうじゃなかったのかもしれない
だけど、見ている人にそう思われた時点でダメだと思う
なんで棒立ちの曙の攻撃を角田が受けているのか
というかあれだ、その間合い、呼吸はプロレスだ
俺はプロレスが好きで好きで仕方ないので
八百長だのなんだのという話の引き合いに出したくないんだけども
なんというかな、デキの悪い脚本だった
そう言わざるを得ない話でありました

まぁ、そんなしょっぱいことだったので
だらだらBGMにしてもくもくとドラクエ進めていたんですけども
なんだ決勝戦のガオグライのステキさぐらいしか
正直見るところがなぁと

K-1凋落が始まったのが、いよいよ
ロコツに見えてきた気がします
角田が本気でやったらどれくらいいけるのかは
少し見たい気がします
曙もなんというかな、韓国横綱との決戦とか
そういう言い方すると、色々角が立つからやめて頂きたいと思うんだが
まぁ、なんだ、今はK-1よりも相撲の方が面白い気がしてます
朝青龍強いねぇ、マジで
あれを見ている方が面白いと思った、K-1

先週の星里もちる

2005-03-19 00:23:02 | 星里もちる
先週へこたれていたのでレポートできなかった
ビックコミックスペリオールで好評連載中の
怪獣の家By星里もちるについて

もう、なんだ、正直週刊で追ってレビウするのは
意味がないと思うわけであります
まとめて読んで、その感動の大きさを味わう
典型的なもちる漫画の様相となってきたので
本当、どうしたらいいのか

今回は、一話ずつの完結もスムーズで、一見すると
てんてんと読んでいても問題無い様子だけど
これは違う、単行本で読んだら、間違いなくイメージが違う
たんたんとしたリズムにとって、正直
二週間というブランクが勿体ない、そんな具合で
まとめてがっつり読んで楽しみたい作品であります

今回も、またワンテンポ次の段階へと移行したわけですが
ここまでストレートに、そしてロコツに三角だとか恋愛だとかを
赤裸々に語っていく様が、昨今の風潮と逆なわけで、かなり新鮮です
ただ、そんな安直なところで終わらずに
妹関係とか、そういうのから
このありふれた三角の三角っぽさが語られていくだろうと
思うだけでもう、ああ、畜生二週間は長いっ

そんな具合で
単行本をすげぇ所望しております
楽しみ楽しみ、なんというかな、この感覚は
夢かもの時に似てる気がする
みんなも読もう、そんな具合

飲み会と薬

2005-03-16 22:44:50 | 雑感
さて、社会人をしております関係上
3月4月は、怒濤の飲み会ラッシュです
しかも上司同席が多く、本当、漫画じゃねぇのに
俺の酒が呑めねぇのかぁ、ああ!?とか
言う人が大量にいるという状況

そんなわけで、まぁ、最近も
土鍋の蓋で日本酒を一気のみしたりと
得体の知れない毎日でありますが
次の日は必ず会社というか、定時よりも早く出社して
前日残してる分の仕事をかたさないといけないとか
よくあるわけでして

ということを一通り経験したところ
胃腸薬というか、ほら、整腸剤っていうか
食べる前に呑むとか、呑む前に呑むとか
そういう薬を先日使ったんですが

いや、びっくり、マジで効くの

その日は轟沈するのが関の山ですが
翌日が違う、さっぱりすっきりして
むしろ深酒により意識不明になるまで寝ているせいか
すがすがしく出社、そして仕事、逃亡となるわけであります

と、まぁ、つらつら今酔っている現在
書き連ねてみたわけですが
どこの製薬会社のまわしものかわからないような話になったので
あれだ、もうみんな知ってると思うけど
体感したらわかる

二日酔いの日はグレープジュース

これに勝る者はないなとか
なんとかね

ABSOLUT VODKA

2005-03-15 23:29:11 | 食べ物飲み物
久しぶりに酒を買ってきました
ビール券が余っていたので、少々リッチに
今までの安ウォッカと違って
ここは、高価いやつを呑もうと
手を出したのが、スミノフあたりの1.5倍(値段)

アブソリュート(Absolut)

やべぇっ、高価いウォトカは味が違うっ
無味無臭が売りのウォツカでありますが
それでも、何本か呑んでるとなんか癖みたいなものがあって
それぞれの香りというか、呑んだ時のインパクトが違うんだが
このアブソリュートは、今までのどれよりも
すっきりと透明で、後に残らない
嫌味が無ぇとはこのことだな
もう、ウイルキンソンなんて呑めたもんじゃねぇっ
あんな後味の悪い酒呑めるかバカ野郎っ

そんな具合になるほど、ハンパなく美味いのであります

まだ、上にはゴールデン(GOLDEN VODKA)とかあるのに
こんなアメリカの大衆ウォッカで大喜びとは、おいおい
この道はやめらんねぇなぁっ
と大変満足、ウォツカを呑んだことがないひと
呑み慣れてない人は、これあたりから入ったら
とてもとてもスムーズに楽しめるのではないかと思います
ただ、美味いのでするする何杯でも呑めてしまい
気付いたら昏倒というのが平気であるのが辛いんですが

そんな具合で
ゴキゲンに過ごしている昨今、しかし
流石にウォツカだけ一本というのも寂しいので
ここはもう一つ買っておこうと
慣れてないというか、呑んだこもないテキーラを買ってきたんですが
こいつについては、また、別の機会に

とりあえず、アブソリュートの青
これを呑んでいます

王国~アンドロメダ・ハイツ~

2005-03-14 23:48:42 | 読書感想文とか読み物レビウー
王国~アンドロメダ・ハイツ~byよしもとばなな

読みました
初めて呼んだ、吉本ばなな
どうやらPN変えたらしく、全部平仮名なんだそうだが
まぁ、いいや

さて、実は中学生くらいの時にさくらももこの
○○の○○○○シリーズにはまっていたせいもあり
仲が良かったらしい吉本ばななについては
気になってはいたんだが、確か、さくらももこの作品中でも
優しい作品で、わたしとは比べるのも恥ずかしいほど違う等々
いいことが書いてあったと
思ったんですが、その記憶のまま、ああ、そうか
童話のようなものを書いていたのか

と、この王国を読んで思いました

なんかさっぱり意味わからんというか、
いや、凄く丁寧だからよくわかるんだ
だけども、なんというかな
侮るなかれというか、妙な調子で
童話なのかなぁという語り口、内容、設定のように思えたのに
なぜか、不倫だったり、インターネットで経営したり
老いらくの恋だったりと、妙に生臭いことが入っていて
現実というか、その、童話っぽさと現代小説っぽさの
真ん中あたりをうろうろするのであります

核となることは、成長する少女の物語なのかな
とも思うのですが
その少女も、妻のある人とどうこうという
なんというかな、いきなりハードル高くねぇか
凡人の私はつっこみを入れてしまうんだが
周りを取り囲む人々も、ゲイだったり、超能力者だったりと
しっちゃかめっちゃか

不思議な読後感と
読書中の感覚が面白い作品であります

どうやら副題にその1みたいなことが書いてあったので
続きがあるのかもとも思いますが
これだけ読んでも、なんというかな
なんか、一つ読んだと思えるような
そういう味のある本であります

小説というよりは、やっぱり童話なんだろうけど
なんだろう、複雑な気分
普通の喫茶店なのにビーフストロガノフが一押しだったような
そんな気分が味わえます(わかりません)

父の面影

2005-03-13 21:11:34 | NHK大河ドラマ感想
今週も無事終了しました
NHK大河ドラマ義経

今回は、平泉にスポットをあてて
まぁ、藤原家の人々をとてもとても分かり易く紹介
本当そうだったのかどうか
妖しいもんですが
大変な長男
武偏な次男
狡猾な三男
そんな具合で見て取れました
というか、おいおい一茂かよ
と驚いたんだが、あの木訥さと、ぼそぼそ加減が
結構はまっていたように思います、ステキ
彼が裏切ることで義経は死ぬのね

既にそういう気配濃厚な感じでありましたが
しかし、その次男が言うた通り
義経は本当取り入るのがうまいなぁという印象
二大お父さんである、清盛、秀衡それぞれに
巧妙に取り入ったというか、純情そうな顔で
お父さんとか言ったら、あーた、源氏の御曹司が・・・

だが、可哀想なことに
その御曹司という言葉は嫡男しか使ってはいけません
そういった具合の、冷徹な頼朝が見えて、そちらもとてもステキ
すっかりへらへらサムライから、源氏の嫡男たる男ぶりが上がってきて
なんか、ひっついている政子の気持ち悪いくらいの
ツンデレっぷりが怖い様子
現時点を見ている限りでも、父世代は、清盛、秀衡が同じ程度で、義朝が劣る(負けたからな)
だが、子世代では明らかに頼朝の一人がち風
これが今後の情勢に影響を及ぼすというか
しっかりした長男で、あと役に立たないなら兄弟は作っておかんほうが
よいのだなぁとしみじみ思うたとかどうとか、嘘っぱちを並べておきつつ

さておき

主従もしっちゃかめっちゃかしてるけど面白く
弁慶がやっぱいいなぁと一人存在感の大きさを感じました
他の郎党も面白いんだけど、面白いだけで
なんか大きな凄さは感じないんだよな、と、これは
多分マツケンパワーだとか、桃太郎侍パワーだとか、大門パワーだとか
次元が違う人間がいっぱいいるせいだとは思うのですが
ドラマとして面白いので
次週も楽しみです

というか、今週のあの引っ張りかたは唐突で驚きですたい

火車

2005-03-09 21:28:22 | 読書感想文とか読み物レビウー
火車by宮部みゆき

そんなわけで、読みました
ようやく噂の作家様、宮部みゆき

これで、京極夏彦、宮部みゆき、綿矢りさ等々
最近話題になってる人気作家様の
小説をほとんど読み明かしたわけで
俺もなんか、最近の本読みになれてきたかなと
一人エツだったわけですが

巷では、宮部みゆきを語る前には
読んでおかないといけない一冊に数えられると
どっかで聞いた「火車」
初めてこの方の小説を読んだわけですが
おお、なんだろう、ミステリーという分野なんだなこれが
と、感心しながら読み続け
次第にハードボイルド?いや、違うかな
と、どことなく馳星周ではなく、北方謙三のような雰囲気を
感じました

話は、これがサスペンス、そしてミステリーという
火曜サスペンス劇場に似た様子で
じっくりと、そして確実に少しずつ犯人へと迫っていく描写
また、その犯人について分析を繰り返す文章が
すごい引き込まれて
そうだ、この感覚は「逢うには遠すぎるby北方謙三」の
杏子を追いかけるのと一緒だ
あのよく見えない、けど、凄くよく見えてきたような錯覚にとらわれながら
文字は文章は文節は進んでいく
大変精神衛生に悪いというか、ああ、これが
ミステリー小説なんだなぁとめりめり読みました

最終的には、というかオチのところで
え、そんな終わり?
と個人的には思ったんですが、それでも充分な読み応え
あれはあそこまで到達するための前振りだったんだなぁと
長い時間をかけて読んだ、最後の部分まで
気が抜けなくて大変面白かったです

様々に考証されていく犯人というか消えた女性を
推理していく様が、すごく撫でるように丁寧で
自分でそれを考えてしまったように
いや、実際は描写されてないんだけども読み手の頭に
こんな人だろうか、いや、もっと凄いんだろうかと
様々に思わせてくれるところが
すげぇ楽しい、読んで楽しめる小説
それがミステリーなんだなぁと、この本に教えていただきましたとか

妙にバカ丁寧な感想を持ったわけですが
まぁ、なんというかな
大変面白かった
と、なんか、茶化すことも思いつかないような具合でありました
個人的には、伊勢神宮やら名古屋の描写が
特に赤福本店の描写あたりがとてもとてもステキであったんですが
そんなのは些末なこと
いや、でも、その生き生きとした市井描写が、郷愁を誘ったので
本当、罪深い小説であります