CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】風の向こうへ駆け抜けろ

2021-12-30 21:12:46 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜ドラマ枠でありました
前後編の短いやつだったけど、結構面白かった
そんなに期待してなかったのに
気づいたら、飽きることなく長尺ドラマを見せられたので
驚いた次第である
脚本誰だと思ったら、大森さんでなるほどと納得の出来栄え
NHKいい仕事したと思う一作だったとメモっておきたい
そして、小説原作なんですな、さっぱり知らなかったんだが、
その再現度はどうであったんだろう

女性騎手の挫折からの復活というのを描いているんだけども、
そんなにわざとらしくなく、かつ、暗くもならないで
全体的に明るいタッチだったのがすごいよかった
ヒロインの女優さんが、結構まんまというか、これはちょっと大根なのでわ?と
こわごわ見てしまう感じだったけど、
それが、さばさばしたというか、あんまりウエットじゃない物語と相まって
明るく処理されていてよかったなと思うばかりでありました
馬乗れるのはすごいと思うんだが、
演技が、いかにもな感じで、もうちょっとなんとかしてくれと思ってしまったんだが
それでもなんとかなるというのは、脚本のすごさを思い知らされるのである

山名社長が、はたしてトヨタだったのか日産だったのか
そういう問題じゃないのかはわからなかったが、
乗ってたマシンが、86かと思ったけど、
なんか尻がカマロっぽくね?と、知ったかぶりしたくなる感じで楽しかったのでありました
奥田さんが渋くてよかった

まぁ、なにせ余計なことというか、変に暗くならない、
ジェンダー的ないじめでもないけど、そういう主張が押しつけがましくない
でも、内容はそうであったというのがいいところで、
これくらいの匙加減のドラマが一番いいなと
個人的にはすごく楽しめた次第であります
未だ当然にある女性だからという違和感と、それを踏まえたうえで乗り越えていこうというのが
テーマとして、今だからこそよかったのかもと思えもしたんだが
あまり女性だからどうしたというのを全面に出してないのがよくて
よくよく考えると馬主も女性で、騎手も女性で、なにより牝馬でと
色々揃った小道具なのに、そこに頼ってないのがいいなと思えたのであった
ありがちな、女同士だから的な展開がないというのが、
すごく当たり前なのに、なかなかなされないのでよかったと思う点である

世話係のしゃべれない人が、最初女の子じゃないかと思っていたんだが、
よくよく見たら、民部公子で驚いてしまったのだけども
周りを固めた役者がしっかりしてて、すごくよい出来栄えだったと思うのでありました
年末になかなか、よいドラマを見られたと満足なのである

【読書】野菜の花の写真館

2021-12-29 20:50:58 | 読書感想文とか読み物レビウー
野菜の花の写真館  著:植松國雄

本というか、写真集であります
野菜の花を集めた写真集は珍しいと思ったんだが、
写真に昆虫なども写りこんでいて
これだけ集められたのがすごいなと思わされたのである
というか、むしろそっちがメインなのかという写真もあるのは御愛嬌でありましょうや
とはいえ、結構訪花昆虫の数は限定されているので
多分自分の畑なり、庭なりで撮ってたんだろうと勝手に思ったりしていたんだが
昆虫写真としても面白い本でありました

野菜への細かなコメントは、
ほとんど解説のみなので、図鑑的価値が高いと思ったのだけども
個人の感想ではないが、豆知識みたいなのもふんだんに盛り込まれていて
細川たかしの故郷の話まで盛り込まれていたのは不意を突かれて笑ってしまった
植えっぱなしできる植物を「怠惰な人向き」と言い切っているのは、
もうちょっと言葉を選んだ方がいいのではと思ったんだが、奇妙な魅力がある
ニラってそんなに簡単だったかしらね、ニラ農家が怒りそうだわ

基本的に五十音順で並んでいるのだけども、
豆系が、合間合間というか、結構な頻度でやってきて
当然のごとくマメ科なので、ほぼ同じ形というのが
趣深いというか、よく見たら、確かにちょっとずつ違うから
そういう意味では価値が高そうで、かつ、五十音でばらけているから
飽きないというのは、面白いと感じたのでありました
でも、野菜とうたいつつ、五穀や、イモ類が混じってるのはどうなのかと
ちょっと考えてしまったのである
いや、イモはいいとしよう、でも、穀物は違うんじゃないか
レアな写真だからすごいよかったけども

とかいいながら、こんにゃくと里芋の写真はいいなーと
素直に感激してみたのでありました
こんにゃくだけは、単体でとられていたのは
多分寄ってくるのがハエばっかりで絵にならないからなんだろうなと
勝手なことを考えたりしてほほえましく眺めたのでありました

花の写真はいいなーと、ごく当たり前のことを思うのである
野菜なんだけどね

【ドラマ】群青領域

2021-12-28 20:49:23 | ドラマ映画テレビ感想
NHKドラマ10枠だと思ったんだが、
ちょっと毛色の変わったドラマでありました
正直、話の筋がよくわからんというか、
生きづらい人たちが、自然と集まってみたいな
そういう感じかと思えば、なんか違うのか、
バンドの解散ドタバタ劇にしては、人間ドラマというか、
やっぱり、生きづらいというところへのクローズアップが強い
テーマがどこにあったか
結局捕まえられなかったんだけども、
まぁ、なんだかんだ見たのであります

正直、突っ込みどころが多すぎるというか、
なんか設定についていけないところが多くて、
ピアノメインのバンドとか珍しすぎないかとか、
バイトで顔バレして困るような人というところとか、
そもそも現代日本で失踪とか、
いや、そのあたりがすぐにSNSで拡散されて的な感じだけど
その拡散されかたというのが、どうにももっさりしているというか
なんかしっくりこない
報道とのバランスのずれみたいなのをものすごく感じたんだが、
これは脚本が悪いんだろうかしら

ワイドショー的なのを交えたりするから、
なんか、がっかりしてしまったんだろうかとも
NHKああいうの作ってないから加減がわかってないのかしらとか
もやもやしてしまったんだけども、
とりあえず、今日日、バンドマンが痴話げんかでどうしたとか
そんなの、あそこまで盛り上がるかねと思ったりしたんだが
ワイドショーってそういうもんかとも
思ったりなんだったりなのであった

なんか、あれこれもやっとしたまま、
結局解決したのか、ボーカルどうなったんだっけ?とか、
色々見落としたのか、理解できなかったのか
何がどうして、群青領域だったのか
そのあたりが、さっぱりわからなく終わってしまったのであった

あんまり見ない俳優さんばっかりだったので新鮮だったけど、
主演の女性が歌上手かったなと
そこだけよかったと書いておくのである
もうちょっとコメディっぽいので、肩の力抜いた脚本でよかったんじゃないだろうかと
偉そうに書いておこう

【読書】藤井聡太推薦! 将棋が強くなる明解5手詰

2021-12-27 21:05:38 | 読書感想文とか読み物レビウー
藤井聡太推薦! 将棋が強くなる明解5手詰  著:柳田明

読書記録としてメモっておくんだが、
どっちかというと将棋の勉強カテゴリで、本を読んだというよりもドリルを解いたそれでありました
全部で200問くらいあったと思うのだけど、正解率は多分9割くらいは取れていたと思うが、
5手詰めでこれだけ苦戦してしまう自分にがっかりというか、
色々傾向と対策が学べてよかったのでありました

結局のところ5手詰めなので、抜群に難しいといっても、
すべて基本的なことで、答えがわかってしまうと
なんで最初からそれがわからないんだと思わされてしまう
自分のレベル的には、これを続けるのが一番よさそうと
ほどよい難易度だと思ったのでした
結局のところ、玉を誘導する、邪魔ゴマを消す
ただこれを続けていくだけなのでありまして
5手詰めなので、相手駒を取ってなんとかというパターンが
あんまりなかったのがよかったというか
自分は、それが入ってくるととたんに選択肢が増えて
収拾がつかなくなるので、なんというか、助かったと
感じたりしたのでありました

本の感想というよりも、将棋の考え方というか、
詰将棋からわかる傾向というのを自分なりにまとめていたんだが、
どうも、動く駒の数が増えると間違えるというか
とたんにわからなくなってしまうことが多く
特に受け手に桂馬があるときの動きが
まぁへたくそで、逆に自分が桂馬持ってるとなんとなしわかってしまう
多分この感覚が詰将棋の感覚というやつで、
はやくすべての駒で身に着けてしまいたいと思うのだけども
果てしなく遠い道のりである

どうしても解けないというやつがいくつかあったんだが、
わかってしまうと、なぜわからなかったのか
それが見えなくなってしまうということが多くて
結局こういうのを何度も続けていって、
暗記するというか、気づいたらできているようになるしかないと
思わされたのでありました

詰み形をいくつも覚えておくというのが
終盤力への道なんだろうと思ったりしつつ
さりとて、こんだけ5手詰めで見えないということは
ひょっとすると、相手もこれくらい見えてないことがあるなら
もっと罠張って戦えるようになるんじゃないかと
思ったり感じたりしながら
一本道ではない詰将棋をさくさく解けるようになりたいと
思うばかりでありました
図書館で借りたので返してしまったけど
こういうのは手元に置いて、繰り返し取り組んでいったほうがいいんだろうな

あとメモとして、タイトルに藤井先生の名前はあるけど
特に関係はないのである

青天を衝け  青春はつづく

2021-12-26 21:06:37 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「青天を衝け」
視聴完了しました
後半生というか、残りのダイジェストといった感じだったけど
それでも、山盛り時代がうねっているところを生きていたんだなと
そして元気に何回もアメリカ行ってたんだなと
驚かされたのでありました

最終的に孫の語りになるという
この一回だけで、渋沢栄一のドラマのダイジェストとして見られたんじゃないかと
それくらいの感じだったと思うのだけども、
ほのぼのおじいちゃんとはいいがたい感じで、
とうとう最後の友達というか、関係者というか、大隈卿とのやりとりが
非常によかったなぁと思わされた次第でありました
なんだかんだ、ああいう感じで関係が続いていたんだろうな
いい仕事仲間であったろうと思わされて、
今作の大隈卿のキャラ設定とあいまって
かなりしんみりしたのでありました

とはいえ、最終回らしいそれこれというのは
やっぱり喜作のところだったかなと、今回ではないところを思ってしまったんだけども
大河ドラマのだいご味である、若いころのカットバックというか
走馬灯については、ちょっと前から思ってたけど
栄一が若すぎて、そのカタルシスみたいなのがなくて残念だったんだが
元気にあれこれやった人なんだなよなと
しみじみ一年楽しんだと思うのでありました

当たり前だけど、今更新しいキャラを出すわけにもいかないだろうから
最終回で、孫しかドラマ的に知っている人がいないというのが
寂しいところだったわけだけども
後妻さんとの話がもうちょっとあってもよかったかなと感じたりもするところ
とはいえ、最後の紀行で、現存するというか、
ドラマにも名前が出てきたひ孫さんが出てきて
これが一番衝撃的だったのでありました
本当に地続きにすぎるだろう
そんなところをドラマにできたというのはすごいなと
改めて今作の面白さが伝わったように思ってよかったのでした

ともあれ、長く見続けてすごくよかったわけだけども
次回から、またがらっと雰囲気変わって
久しぶりの源平もの(実際は違うんだろうが)になるのが
楽しみなのであります

【ドラマ】阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし

2021-12-25 18:27:41 | ドラマ映画テレビ感想
NHKのよるドラ枠でした
阿佐ヶ谷姉妹なのに、NHK名古屋が作るんだと
驚いてしまったんだが、実家で聞いてみたら
阿佐ヶ谷姉妹が、名古屋でたくさん仕事してんだそうで、
なるほどなと思いつつも、正直、本物の阿佐ヶ谷姉妹を
ちゃんと知らないから、見てわかるかなと思っていたんだが、
もう、そういうキャラクタだという設定はともかくとして
ただただ、コメディとして楽しめたのでありました
人情あり、笑いありの
実によくできた、短編ドラマだったわ、のほほんだし、心にしみた

原作といっていいのか、
実際に阿佐ヶ谷姉妹が書いた本もあるようだけど、
それとか多分どうでもよくて、
阿佐ヶ谷姉妹というキャラクタが、すったもんだというか
ただ暮らしていくだけの話で、
なんか、物語としてあったかというと、
ほんわかした変わった隣人のいるアパートで、
あーだこーだ生きていましたと
ただただ、それだけというのが本当に面白い、すごいな

別段大笑いするような話でもないし、
こういう感じの笑いなのねとわかる感じのギャグというか、
笑いどころを用意してあるんだけども、それが、さらっとしていて
押しつけがましくないというか、もう、すごいわ
多分女優さん二人の力がすごすぎるんだろうと思うのである

女優さんがと書いてしまったけども、
演者みんな素晴らしい演技で、誰をとっても
なんか、そこらにいるかいないかで言えば、いない人たちなんだろうけども、
違和感がないというか、あの物語の中に生きている人
そういう社会、世間というのが完璧に出来上がってて、
もう疑問の余地がなかったのがすごいよすぎた

宇崎竜童さんに泣かされたのは、ハゲタカに続き二回目なんだが、
抜群にうまいなと、俳優としてのやりようというか、
演技のよさにほれぼれしてしまった
別段演技を抜群に見せるドラマじゃないのに、
あの感じにぴたっと当たっているのがすごいな
小屋でやる演劇とかだと、もっとすごいんじゃなかろうかしら

そして、個人的にはものすごく久しぶりに見た研ナオコさんで、
これがまた、顔も声も俺の記憶のままというか、
30年くらい前、バカ殿に出てたときとまったく一緒じゃないかと思ったんだけど、
でも、完璧におばあちゃんになってるというのがショックというか衝撃的で
演技というか、ありようは、まんま、コントのときのそれと一緒だから
違和感がなかったんだけども、
そうか、そりゃそうだよなと、改めておばあちゃんなんだなぁと思わされたのでありました
あの後釜としては、YOUあたりがたどっていきそうだな

話としては、ブーカスでのあれこれが、
もう、ブーカスという名前と設定からして面白かったんだけど
ほぼコントみたいなドラマだけど、全然退屈じゃなかったのは
本当にすごいなと感激したのでありましたが、
NHK名古屋のドラマ班は、どうしても特撮なりCGなりを
安っぽい感じで使わないといけない呪いにかかってるのかというところが
今回はすごくマッチしてたので、とてもよかったなと思うのでありました
いや、すごい色々かかってんだろうけど、なんか安っぽいという
ある種の限界値みたいなのをいつも感じていたんだけど
今回のはよかった

最終的にミュージカルかよといった感じで終わったのも、
そういう話じゃなかったけど、なんかいいから、よし
みたいな勢いがあって、とても楽しめたのでありましたとさ

【読書】侍はこわい 時代小説 短編集

2021-12-22 20:52:04 | 読書感想文とか読み物レビウー
侍はこわい 時代小説 短編集  作:司馬遼太郎

タイトル作を含む、数編の短編が編まれた文庫であります
すごい久しぶりに司馬遼太郎を読んだと
大変満足したので、ついついメモってしまうのでありました
相変わらずの司馬遼太郎節ではあるものの、
わりと早い時期の短編も多かったおかげか、
いわゆる時代小説の色が強くて、すごく好きでありました
歴史大作というか、そういう面をうまく調理したものもいいんだが、
やっぱり、大衆娯楽向けの時代小説が素晴らしいと
改めて思い知った内容であったと思うのであります

何編かあったし、どうやら実在した人物を扱っていたと思うんだが
大坂の侍というか、大阪を舞台にしたそれこれは
本当にいたのか、怪しいけども面白い
幕末に、なんか抜けているというか、あの幕末感覚とは別の軸で
いきいきとした大阪の町人たち、ところどころに武士といった感じが
最高によろしくて、表題作なんか、なかなかよかったと
しみじみ思ったのでありました

戦国時代と幕末と、それぞれからいくつかの短編だったのだけども、
久しぶりに忍者物まであったので、これがまた
すごく楽しくてよかったのでありました
ものすごくエンタメというか、そういう感じよなぁと
時代劇漫画とかのプロットとして、
今でもどっかで使われていそうな感じながら、
その言葉遣いというか、絶妙なやりとりと、人間くささが
最高によろしくて、ぐいぐい読み込まされて、
最期、あっっといった感じで終わるのが
またまた、すごくよかったのでありました

解説に三好徹さんがあって、
女性の描き方といったところに触れていたのもよかったんだが、
確かに、それぞれ個性的なヒロインが出てきてて、
これもまた魅力的だなと思わされたりしたんだが
なにせ、どれもこれも、キャラ付けがうますぎるんだなと
漫画を読むように、登場人物に引き込まれてしまうというのが
すごくよいとほれぼれしたのでありました
間が抜けてる会話ともいえるんだけど、
掛け合いが、不自然なのに、全然そう見えない
その益体もないセリフの応酬で、さらっと情景から背景まで全部理解できてしまって、
それでいて、しゃべっているキャラの特徴と面白さが伝わるというのが
まぁ、本当、神業だなと思ってしまったわけなんだが
こういう生きたセリフというか、こんなやりとり
絶対普通にはおきないんだけど、この物語というか、
読んでいて、ああ、声が聞こえてくると思ってしまうような感じが
まったくもってたまらんのでありました

そんなわけで、久しぶりにがっつり司馬遼太郎小説を堪能したと
その報告がてらメモっておくのでありましたとさ
新選組ものも、血風録以外で、存外短編がまだまだ眠ってそうだなと思わされたのであります
あと、司馬遼太郎の秀吉がすごい好きだわ、やっぱりもう


【読書】わたしの本の空白は

2021-12-20 21:05:17 | 読書感想文とか読み物レビウー
わたしの本の空白は  作:近藤史恵

記憶を失った女性が、
周りの人たちと話をしていくにつけ、違和感を覚え、
誰が嘘を、本当はなんなのか、自分の気持ちも正しいのかと
煩悶しながら、その失われた記憶を補完して、
全容が見えてくるという物語でありました
なかなか凝ってた
あるシーンが、まさかこのことだったとわと、
時間軸で見事にだまされたと思うような内容で、
なかなか面白く読めたのでありました

とはいえ、別に楽しい物語ではなく、
あまりよくないことがあったんだろうなと、
それを掘り返していく作業のようにも見えつつ、
それとはまったく別のベクトルで、邪悪でもないが、
触れてはいけないものという存在がわかり、
それを忘れるという状態が、
幸か不幸か、それはまったくわからず、
戸惑いでもなく、でも、前へと生きていく姿が
なかなか興味深かったのでありました

恋情や愛情というものにも肉薄しようとするけど、
多分それができない人たちの集まりなんだと
そういうキャラクタたちの狂騒というか、喜劇のようにも見えて
不思議な読み応えを味わえたのであります
途中というか、キーマンとなる、夢の中の人という存在、
そしてその正体というのが、ちょっとしたホラーというか
サスペンスというか、このあたり、がらりと印象が変わってしまうようで
すごい文章、いや、物語だと思わされたのでありました

結局なんだったのか、それは、まったく決着を見ない話しなんだけども、
そういう、ある種の通りもの的なもの、
そういう人間との出会い、そしてそれは、避けられないし
これから来るかどうかも、出会ってしまわないとわからないし、
そして、出会ってしまったらもう、手遅れだというのは
含蓄でもないけど、世の中のそういう面を強く感じる内容でありました
イヤミスでもないけど、じわじわと嫌な話でありました

青天を衝け  栄一、海を渡る

2021-12-19 20:59:10 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「青天を衝け」
視聴完了しました。
15分拡大版で、もう、まるで最終回じゃないかと
あわただしく、主要人物が片付いていくのがすごい切ない
特に、しっかり時間をとってくれた喜作が悲しかった
いいシーンだったし、すごくよかったわ
あれで終わりで正直、OKだと思ってしまったくらいなんだが
まだ、あと一回残しているわけでありますな
でも、渋沢栄一という物語はともかく、
ドラマとしては、関係の人がみんないなくなってしまった今日が
やっぱり実質最終回でなかろうかと思ってしまうのである
次回楽しみだけど、なんか、辛気臭いではないが、
説教臭い感じになりそうで、ちょっと身構えてしまう

相変わらず栄一だけ異常に若いという印象がぬぐえないんだが、
大隈さんとの問答のあたりで、結局根っから変わらないということでもあるんだなと
やりとりをほほえましく、でも、内容は全然笑えない感じで
なんとも悲しくなったわけだけども、
この頃の帝国主義へと傾いていく情勢というのは、
歴史的事実としては、すごいドラマチックというか、
ヒストリカルと思うばかりの部分でありました
それを肯定する井上馨というのがまた、いいのか悪いのか
いや、井上馨自体はすごいいいキャラだったんだけどもさ

ドラマとして、アメリカ遠征と、経済による講和というスタイルは
いかにもテーマ的によろしいという話なんだと思うんだが、
やっぱり、このドラマというか、人間ドラマを見たいと思っている身分からだと、
喜作、慶喜この二人の退場というのがひときわ大きくて
正直、廃嫡問題は、すごいことなんだけど
さらっと流れてしまったのである
あれはなかなか、本当に困ったことだったんだよなと
改めて思い知るというか、金持ちのボンというものの没落、
これは当時の世間巷間でどう扱われていたのか
ゴシップ的にたまらんそれだろうと思ったりしたのでありました
人間的弱さという形でおさめていたが、
確かにそうだけども、それはそれで、あまりにも残酷にすぎないか、
結局そうだからこそ、ああだし、
ああだからこそ、そうなんだと
詮のないことを思ったのであります

大河ドラマのだいご味である
若いころのシーンと重ねあうというのを
喜作、慶喜の二人ですごい堪能させてもらって、
とてもよかったんだけども
来週、栄一の走馬灯が流れるのか、あるいは

どうなるか楽しみにして、最終回を待つのでありました

NHKスペシャル 四冠誕生 藤井聡太 激闘200時間

2021-12-16 20:50:34 | ドラマ映画テレビ感想
NHKスペシャルであります
がっつり、ここまで番組を作ってもらえるって
すげぇことだなと、改めて驚愕というか、
将棋というものへの興味の強さみたいなのを感じた次第
確かにブーム的な様相ではあるんだけども、
やっぱり、将棋好きという人たちが、世の中にいるからこそ
こういう番組を作ろうということになっていくんだろう
末席の方ながら、かたずをのんでみたのでありました

番組冒頭で、藤井先生の指し手で開幕するという
あおりアングルのNHK杯OPみたいな感じだったが、
歩をあの位置から、その位置へ指すのは、
いささか作りとして考証が足らないんじゃないかなどと、
いちゃもんをつけたくなってしまったんだが、
藤井先生的に違和感なかったんだろうか、
あの動きなら、あえて盤面をいじっておいて、桂馬とかでやったら
より藤井チックな感じがしたんだがなぁ

さておいて、内容は豊島先生との激闘というか、
通算200時間というインパクトあるそれでありました
まぁ、その割に、ちゃんとというか、当然、全部やれるわけないから
竜王戦第四局に絞った内容になっていたわけでありまして、
さわり程度に、第一局も見せつつ、
それを過去のあれこれと絡めてといった感じで
面白く見られたのでありました

本当、将棋番組を作るときというのは、このあたりのバランスというか
何を見せるかといったところが、すごい難しいだろうなと
まだ、若干でも指したことある自分ですら、
面白くするには、どうしたらいいんだろうねと考えさせられるところであります
実際面白かったんだけども、局面の説明というのをどの程度するべきか、
そこを、あの短い時間で、指し手というよりも、
脳内の攻防として見せて、その人間的な迷いみたいなので見せられるかと
その腐心素晴らしいなと思われたのでありました

2二角という手をどちらも見ていたけども、
それがどの程度かを推し量るところに差があったといった感じだが、
受ける方と、攻める方で、同じ盤面でも見え方が違うだろうから
わかりやすい説明だけど、微妙に違うのかもなぁと思ったりしたのである
このあたりは、豊島先生があんまりよくないと思ってたのに、
藤井先生が結構考えているので、もしかしてと思ったというあたりにも
よくよく見えていたようなところでもあるし、
あれだけの人たちでも、読みというものに
ある種方向性があるから、その良しあしが暗闇にあるんだろうなと思わされて、
なんというか、完璧は絶対無理なんだなと思わされるばかりであった

対戦した豊島先生がいうとおり、
結局、終盤の詰みを見えるところについては、
はっきりと藤井先生を信頼してしまうという、
いかにも将棋の言葉といったところで表されているそれだから
そこまで、その中盤というものの面白さ、
そこでどこまで突き放せるかというのが、鍵なんだろうなと思わされたのでありました
HerozのAI評価が出てたけども、二人とも中盤がやや下がるというか、
それでも驚異的な内容ながら、そこはAIと違うというところに
人間将棋の面白さとか、何か余地のようなものがあるんかしらと
勝手に考えたりしたのでありました

将棋の面白さともまた異なる、
将棋を指す二人の攻防そのものを見せようとした番組なんだなと、
歴代NHKスペシャルの将棋関係番組の中でも、
かなりよかったんじゃなかろうかと思わされる内容だったと
思うのであります
まぁ、これ以外に、米長先生のと、羽生先生の七冠のしか知らないんだけどもね
いずれも面白かったけど、もっと人間ドラマ寄りだったから、
今回のは、かなり将棋に寄ってて面白かったと
思ったのでありました

【読書】逆・タイムマシン経営論

2021-12-15 21:11:40 | 読書感想文とか読み物レビウー
逆・タイムマシン経営論  著:楠木建

過去にさかのぼって、経営論を考える本でした
究極の後出しじゃんけんといった感じで、
当時もてはやされた、様々な経営指標や、言葉、サービス等々を
今から振り返ってみるとと検証して、
その実がどうであったか、そこから学ぶべきものは何かを記した本
いわれてみれば、そりゃそうだと、
まさに後出しじゃんけんなので、そういう感想になってしまうのだが
今を生きる上で、未来から振り返った時に
そうならないようにするには、どうしたらいいか、
そのいくつかのヒントがあったように思うのである

ごく当たり前というか、
今でも、やれAIだ、ダイバーシティだ、ソサエティ2.0だとか
そういうのが、いかにもそのロジックに当てはまりそうなそれとして
警戒を強めるべきだと思わされる内容が盛りだくさんで
とても楽しいと思えたのでありました
こういった、「飛び道具」的なものに、なぜ経営者は飛びついてしまうのか、
また、経済、経営の雑誌各誌がこぞって特集を組み、
そしてサプライヤーが山盛りでてきてと
この罠が、どのようにして作られるか、
そしてはまってしまうかというあたりが、
きわめて当たり前だけど、実際に自分が体験すると
そうは気づけなかったり、
もう後戻りできないようになっていたりと、
狂騒の強さというものを考えさせられるのでありました

いずれのロジックも、もともと目指すものがあって、
それを叶えるものが、たまたまそれだったと、
そういうサービスが選ばれていた論理があるのに、
それをすっ飛ばして、そのサービスがあれば、うまくいくと
知らないうちにミスリードしてしまう
あるいは、そう信じたくなってしまうというのが
諸悪の根元であろうというお話でもありまして、
納得なのでした

また、先駆的経営者として華々しく紹介された人が、
その経営においては、さほどでもなかったということは
あまり語られることがなく、ただただプロパガンダ的に、
経営とは別のロジック、女性であるとか、黒人であるとか、本業の人ではないとか
そういうところにフォーカスがあたってしまい、
その文脈でしか語られなくなるという
不可解なことが、世の中山のようにあるから気を付けようと
まぁ、そんなお話なのだけども、
なるほどなと思いつつ、さりとて、どうしたらいいかといえば、
よく考えてみると、ただ、それだけになってしまうのが
悲しいところである
しかし、50年間崩壊し続けている日本式経営というのに、笑ってしまった
崩壊してほしいんだなぁ

【読書】空白を満たしなさい

2021-12-13 21:00:23 | 読書感想文とか読み物レビウー
空白を満たしなさい  作:平野啓一郎

SFとは異なるのだけども、不思議な世界観の物語だった
死者が復生する、そんな現象が突然に起こった世界で、
復生者である主人公が、自身の死因を探り、また、残されていた家族と再び絆を築く
そんなお話なのであります
のっけから、死んだ人が生き返るという話なので、
そこをあれこれ深く考えず、それでも戸惑いながらも
そういうものか、でも、どうしてといった方向で迷っていくと
なかなか面白い話でありました
まかり間違っても、復活したときになんで服着てんだとか
そういうところに不思議を感じたりしてはいけないものである

つまらない冗談はさておいて、
非常に興味深い、人間が生きている、その人格というものは
どこで定義、あるいは、形作られるものか
それに肉薄しようとする物語でありまして、
この小説では、それぞれを分人として、誰かと接している自分という人格は、
別の誰かと接している自分の人格とは異なるというスタンスで、
理解しようとするものでありまして、
このあたりはかなり興味深いのでありました

ありていなら、そういう様々な自分というものが集まった一個体が
自分であろうなんていうまとめ方をしそうなもんだが、
それぞれは、別に分裂症的な症例ではなく、
ごく自然に異なる自分として存在していて、
その、異なる自分が、別の異なる自分を気に入らない、消えてほしいと願ったとき
その人はどうなってしまうかといったことに言及していたのでありました
心のありようというか、そういう人間理解の方法もあるのかなと
素直に感心したのであります

物語は、主人公の苦悩と、それを引き出したともとれる
佐伯という謎のというか、主人公の死を発見した男との
胸糞悪いやりとりで起伏を見せて
様々な人間関係、また、死後のその世界というものとの不一致と
戸惑いの多い物語になっていて面白いと感じたのでした

ラストシーンが、なかなか素敵な感じで終わるので
いい余韻だと思って読み終えたのでありますけども
ちょっと考えて、すぐこうだとわからない
そんな哲学っぽい内容で、面白く読めたのでありました

青天を衝け  栄一と戦争

2021-12-12 21:01:09 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「青天を衝け」
視聴完了しました
思った感じと違ったというか、慶喜の過去語りが
篤二のためだと思ったら、違った

ぱっと見、篤二みたいな考え方するやつが増えてるなら
ちゃんと伝えておかないとと、慶喜が気づいたとか
そんなストーリーじゃないのはわかっていても、
あの場面だけ見たらそう思ってしまったのである
それはおいといて、あの時を語る慶喜のつらさというか、
後悔と反省というのが、深いというか、とてもよかった
それを聞いた篤二がまた、追い詰められてしまうじゃないかと
またメタ的に見てしまったんだけども、
ともかく、ドラマとしての見せ場が交錯しすぎて
なんともはらはらしたのでありました

篤二の扱いについてが、キモというか、
やっぱりどうしても、二代目を継ぐ器ではないというのが
ありあり伝わる、丁寧な作りが
むしろ残酷だなと思ったりするんだが
人間ドラマとしては、プレッシャーに負けてしまうという部分は
いい話だと思って見入ってしまったんだが、
あれが、冒頭の喜作、兄いが慶喜と対面したシーンと
いい感じで対比が効いているというか、
差というものを見て面白かったのでありました
さらっと、喜作が借金こさえている話を積んできたのはすごいよかった
相変わらず話が長いというそれこれも回収しつつ
喜作はそういう感じで、兄ぃは尽力して亡くなり
そういう中に栄一があって、慶喜との関係もあって、
それが息子の篤二からどう見えたか
篤二が見た、幻の救いというものが、なんともはかないと
思えた内容だったと感じたのでありました

栄一に関して、もうちょっと老けた方がいいなと感じたというか、
演技が若いころと、声もそうだが、変わってないように見えてしまったのは、
喜作がうまく年齢を重ねている演技だからこそかもと思ったんだが、
慶喜も、老いたというところが、老成という形で見えていて
どっちもすごい役者だなと感心してしまったのである

日露戦争の味付けが、そういう感じだったのか、
どこか、そうではなかったんじゃないかと思わされるというか
この明治から大正にかけての空気と
少し異なるようにも見えたんだけど、どうなんだろうか、
実際そういう損得勘定ができていたのか、
それも軍部と民衆の熱狂によったのか
あの処理だと、軍部が、民衆の熱狂をあおった結果でしかないようにも見えるし
それでなんとか、ぎりぎり和平までもっていけたから
結果オーライだったのか
考えさせられるところでありました

年齢の話になってしまうが、ここで、児玉源太郎と小村寿太郎が出てきたけど
どっちも、役者が年食いすぎじゃねぇかなと
栄一と対比させるにあたって、まずいだろうと感じたのでありましたとさ
実際若手ではないだろうけど、栄一と比べたらじゃぁといったらなぁと
このあたりドラマというのは難しいですな

来週15分延長で、最終回なのか、そうじゃないのか
そのあたりわからんのだが、どこで盛り上げるつもりなんだと
思ったりしつつ、見ていくのである

【読書】五感で学べ

2021-12-11 21:05:36 | 読書感想文とか読み物レビウー
五感で学べ  著:川上康介

全寮制の農業に関する専門学校に密着した
ドキュメンタリー的な読み物でありました
10年以上前に書かれた内容ではあるものの、
多分ここは、昭和で時が止まっているようで、
今でも、同じような生活が繰り広げられてんじゃないかと
思ったりするのでありました

専門学校というジャンルが、正直よくわかってなかったと
読んでいて反省でもないが、知らないと気づいたんだけど、
学位とかではなく、本当に技術を学ぶという学校で、
農業に関するそれこれを実技というか、実習で一年間みっちりやるスタイル
高校出たての農家の息子が多い中で、
大学いってから学びにくる人や、就職難にあえいでとか、
諸々の生徒たちが出てきて、群像劇でもないが、
それぞれの生き方もクローズアップされていて面白かった

授業というか、実習内容は、相当に過酷で、
どうやら、農業の基礎を学ぶということではあるけども、
実践とはまた異なるというか、
それよりは、ここでの寮生活により、自分が農家としてどうなるべきか、
あるいは、全国の農家見習いたちとの共同生活で友情を形成することが主眼のようで
そこに気づいて、人間的に成長していくといったところが
この本の著したテーマであったように思う

著者も40超えて参加したらしいが、
あえなく撃沈というか、大変であったということが
ありあり伝わってくるところは面白かったんだけども
生徒の中に、京大を休学して学びに来たという人がいて、
その人の揺らぎというか、迷いというのがドキュメンタリとして一番面白かったのでありました
結局彼がどうしたのか、それは記されていなかったので残念なんだけども、
農家の若い子たちとの共同生活なんて、
色々考えると、かなりしんどいことだったであろうと思えたんだが、
そのゆらぎが、人間ぽくて面白いなと思ったのである
この本題とは関係ない

一年間で、人間がめきめき成長することを
肌で感じられるような生活を送ることがわかったんだが、
最近の若い子はというのとは別だけども、
農家の係累以外で、この学校で学ぶというのは
結構難しいのではないかと思わされたのでありました

学校であるんだが、本当の意味での学校というか、
人脈を作るという場所としての価値が高そうというところが
目新しいというか、すごいところだなと思うのと
昭和初期の日本文化をいまだに醸成し続けているところなんじゃないかと
体育会系とはまた違う、そういうジャンルを見たように思うのであった

【読書】生きる

2021-12-08 21:03:55 | 読書感想文とか読み物レビウー
生きる  作:乙川優三郎

多分直木賞とってる本だと思うんだが、
久しぶりに、すごく満足というか、満たされた読書になった
自分が年を食ったのだとかみしめさせてくれるというか、
こういう話を読んで、ああ、よかったと思ってしまう
この読みたかったものを読んだ感じは、なかなか味わえないと思ったのでありました

時代小説で、武士の生き方についての物語なんだが、
小説の中にしかきっと存在しない、でも、存在していてほしい
正しいと思えるものが、報われるというか、筋を通し切ったとでもいうような
こういう物語が心にしみて仕方ないと思ったのでありました
いやー、疲れてるなこりゃ

別段救いのあるというか、すかっとする話というわけではないし、
どちらかというと暗くて辛い話なんだけども、
それが最後に、栄華や、名声といったものではない、
ただ、自分の人生を得たという感触みたいなので終わるというのが
とてつもなくいいなと思える話が3編載っていたのでありました

表題作が、格別につらい話だったんだが、
追い腹という悪習に、ある種の上意によって止められた男が
それを非難されつづけ、何もかもを失ってしまうという物語
最期のどんでん返しでもないが、これは逆転といえるか?と
正直なところ、本当に幸せなことなのかわからないが、
それでも、過ごした辛さと、その挙句が不幸せにはみえないというのが
本当によかったと思えたのでありました

あと二編も、それぞれ下級武士の生きざまというか
矜持のようなものと、男の沽券めいたちゃちっこい話なんだが
この手が届くような感じ、そこから武士である意地を通したこととかが
格別に染みてよいと思えるのでありました
もっとも、最後の話はちょっと男に都合がよすぎるなと
苦笑いしてしまったんだが、さりとて
こうありたい人生であったとか言ってしまえそうなくらい
いい塩梅で、とても楽しい読書になったのでありました

ほめ過ぎだなと思うが、
チャンバラではない時代小説をすごい楽しんだ
読書感想というよりも、日記めいたものをメモっておく