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CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】BRUTUS No.1030 珍奇植物

2025-05-31 21:00:05 | 読書感想文とか読み物レビウー
久しぶりに雑誌のことを
以前にもあったと思うんだが、最新の植物カタログにも似た内容で
大変面白かったのである
今回のといっていいのか、最近の流行はコーデックスから、
箱庭めいたLEDによるコケリウム的なものに移ってきているようで
非常に興味深く見たのでありました、
このLEDで、あやしげなベゴニアをやるってのは、展示会で見たなぁと
にやにやしながら見ているのだが、
砂漠というか、アフリカの環境を再現できるから
現地のままの姿を日本の住居内で味わえるというのが物凄いなと
科学の進歩と、そこにかける植物数寄者の情熱という名の狂気が素晴らしいと
見ていて感じ入ったのである
テフロカクタスが日照量過剰なくらいじゃないと日本じゃ色が緑になっちゃうとか
生物として正しいのに、現地っぽくないから嫌だという我儘のようなそれが
いやー凄いなと感心したのである
緑のサボテンでいいじゃないか、なんでわざわざ焦がすかな
いや、その方がかっこいいけどさ

アンスリウムや、アグラオネマも相変わらず人気が高いままのようだけど、
アグラオネマが、今回のコレクションがそうだっただけなのか、
全体的にそうなってるかわからんが、葉幅が狭く細くなってきているのが
趣味だなと感じたのである
個人的には広い方が好きだから、趣味と違うなーなどと思いつつも
アグラオネマの実生取りの話しが載ってて興味深かったのである
花見たことないわ

そのほか、マニアックな植物があれこれ載っていて楽しかったのだが、
現地の様子シリーズがやっぱり楽しくて、
見たことないくらいデカい、自生のビカクシダとチランジアが素晴らしくて
これは現地で見てみたいなと思わされたのである
台湾じゃ、熱帯とはいえ、あんなジャングルめいたところないよな
あと、葉っぱ系はそんなに好きじゃなかったけど、
あれこれ並べられるといいなと思わされてしまうのが
植物の魅力よなと、改めて思い知ってしまったのである
蟻植物はあんまりまだ魅力を感じないのだが、やがてとりつかれてしまうかもしれん
それはそれとして、ホヤはいい、あれは流行ってもいいと思うんだがな

と、ぶつぶついいながら見てしまったんだが
大変眼福でありましたと
にわか植物好きが書いておくのである
とはいえ、雑誌になったということはすでに最新ではないのかもなと寂しく思うが
本当、こういう業界というか、好きな人というのは
あちこちに生息して深度を深めているんだなと思うのであった
そこまで一つを極めた好きでもないので、わいわいいうのも恥ずかしいのだが
好きなのは、好きなのである

【読書】動物医の不思議な世界 アニマルQ

2025-05-28 20:55:06 | 読書感想文とか読み物レビウー
動物医の不思議な世界 アニマルQ  著:野村潤一郎

エッセーだったのだが、
滑稽話しも入っているような、好き勝手に書いた本という感じでもあり
なかなか面白く読んだのであります
どうも、この医者先生は有名人というか、テレビとかに出ている人のようなんだが
随分お金持ちの様子で、さらっと書いていることが
金持ちすぎて、いっそ嫌味ではないかと思うようなことも多くて
驚いてしまった
エッセーの内容ともかく、この人のことの方が気になってしまった
何者なんだこの人
ずっとランボを乗り継いできているとか
もともと実家も金持ちの人なんだと思ったんだが、
それでいて駆け出し医者の頃にはずいぶん苦労してたみたいだし
小さなところから、大きくしていったという経歴もあるらしいんだがよくわからんな

動物のお医者さんをしているうちにであう、様々な不思議なことをQとして
あれこれと語るといった内容ではあるんだが、
童話めいた創作話しも挟まったり、さんざん科学的なということを言うわりに
やたらオカルトめいたものが出てきたりして、
そういう、亜小説めいたものなのかと思いながら読んだんだが
どうもそうではないようで、なかなか複雑な気持ちで読んだのである

圧倒的に犬が好きな様子で、
ドーベルマンを歴代5頭を継ぎ継ぎ飼っていたようなんだが、
その愛犬とのエピソードがなかなかよい話しが多くて
犬もいいのだなぁと感心したのである
また、これも与太話しのような、一定ありそうな話しでもある
犬と住んでると病気にかかりにくい話しとか、
確かに犬とスキンシップで謎の免疫つきそうな気はするなと思うのだが
やっぱり、それってどうなんだと医者という立場で、エビデンスない話しをさらっと書くことに
違和感を覚えたんだけど、まぁ面白かったからいいか

犬猫の再生医療なんかの話しもあったりして、
非常に興味深いなと思ったのでありますが、
なんか違法めいた動物とのこともいくつかでてきたりして、
やっぱり怪しい人だなと思いつつ、そういう法螺話しなら
いっそ楽しめるのになと思ったのである
表紙が童話っぽいので、子供向けに間違って読ませてはいけないんじゃと
どうも70代目前か、なったかくらいの人なので
下ネタがダイレクトに挿入さてているあたりで感じたのである

台湾10万歩行 10 雙連朝市で鹹豆漿

2025-05-27 21:05:07 | 台湾10万歩行(2025)

さて三日目の朝である
今回の旅のメインイベントはすでに終わっているので
この日は、いつもの通り台北市内をMRT一日票(150元)を買ってぶらぶらするというだけであります
早速に移動を開始し、まずは朝飯をというわけで、これまた定番通り雙連へ



今回は日曜日で、目当ての店がやってないところばっかりだったので世紀豆漿に、
こちらも名店中の名店なわけだけど、メジャーすぎて足が遠のいておりました



そして、定番の鹹豆漿と蛋餅、前に食べた時はあんまりうまいと思わなかったんだが
年齢を重ねたせいか、鹹豆漿の旨さが体にしみるようですごくよかった
同行者も、いかにも台湾にきたという朝食に満足そうである、よしよし




そして、いつものように朝市を流していく、
相変わらず楽しい、見たことあるような内容な食材の数々
青菜も改めてみると、あれこれあるなと思うのだが、お店で食べると
だいたい空心菜か、ほうれん草になってしまうのが残念である
まぁ、前日に地瓜の葉を食べたのは僥倖であったな




相変わらずカラフルな魚たちに加えて、
きわめて巻きの甘いレタス、日本じゃクレームつきそうなすかすか具合だが
多分これがいいんだろう、一枚の葉の肉厚さは目を見張るものがある
温めて食うこと前提だから、むしろこれが正しいのかもしれん
さらには、丸ごとの鶏肉がなぜか袋入りになっていて、
これについては、怪しげなユーチューバーがもてはやしたせいで、
あっちもこっちも、こんな風に過剰包装になったという噂を聞いて、なんとなく残念に思ったのでありました
あんま意味ないと思うんだよな、そんなことないのかな




ぐるっと、突き当りまで歩いていって、
まぁ、市場だよねと満喫した感じで、また、ぐるっと回って戻っていくことに
特に目的がなくても、朝市というのを眺めているだけで楽しいというのが
異国に来た楽しさというべきか、日本でもこういうところが地方でいくつか残ってるけども
近所にないのは確かに残念だななどと思うのであった
まぁ、実際問題、ここの朝市も観光客と地元の人とどっちが多いのかわからんのだが
でも、どう見ても売ってるものは地元向けよな




というわけで、一週まわってくる間に、行きにはただの饅頭だったのが立派なお焼きになってて感心したり
いい塩梅でまったりじっくり過ごしたのでありました
最後のはビカクシダが平然と木にくくりつけてあったのに圧倒されたんだが
これ、次の目的地の写真だった気がせんでもないが、まぁともかく
台湾の朝というのを満喫して、次の場所へと移動するのである

つづく
11 建国假日玉市花市

前の
09 享味豚肉で脳髄を食べる

【読書】チェーンギャング・オールスターズ

2025-05-26 21:05:30 | 読書感想文とか読み物レビウー
チェーンギャング・オールスターズ  作:ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー

受刑者たちに殺し合いをさせるゲームが行われる
それをスポーツイベントとして大々的に興行している世界のお話
アメリカを舞台にしていて、この残酷なゲームに対して、
様々な反応が、デモという形でも示されるのだが
そういう通常の世界が分断しながら熱狂し、殺しあう受刑者たちも
まるで人気レスラーのように讃えられてと
なかなか凄い世界観のお話だった

アメコミがこういう感じなんじゃないかと思ったんだが
派手な殺し合い、それを課せられた受刑者たちのキャラクタ、
開催者側の資本主義と、受刑者の家族たちといった
もろもろの事情もごたまぜになって、でも、
ただ闘うところの痛快さというか、スピード感がよかった
配信という形をとっているので
シーズン制になっているというのがまた、アメリカっぽなと思っていたんだが
そのシーズンが変わるところでルールが変わるというのがまた、
リアリティショーとかでもこんな感じなんだろうなというのが
嫌な形で見えてきて、とてもよかった
なんとも悪辣な仕組みというのが、人を引き付けてしまうというのもまたよくわかる

主人公がともかく強いのだが、その相棒も強く
そして、それらがチームを作っていてという話しでもあるわけなんだが、
結構あれもこれもと、もっと深く掘り下げられそうだと思うのだが
ともかくスピーディーに色々と話しが進んで、
そして唐突に結末といった感じで、はたして、これで終わったといえるのかと
感じて読んだのだけども、
これは続編があるという話しなんだろうか、これで解放あるいは、新たな地獄のはじまりだったのか
まるでわからんまま終わってしまって、もうちょっと読みたかったあと思わされたのである

恐ろしい内容だなと思ったのだけども、武器を使っての殺し合いゲームだとすると
五体満足で終わることの方が少なかろうから、
実際はこんなうまくというか、強いやつが無傷でという話しに
ならないんじゃないかと身も蓋もないことを考えてしまったんだが、
そういうのはおいといて、色々なゲームの趣向とか
凝った内容に感心しながら、しっかりと読んだのであった
ただただアクションものとして面白かったとしてもかまわない気がする

べらぼう  惚けて候

2025-05-25 21:00:18 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「べらぼう」
視聴完了しました
安達祐実がすっかり、蔦重のところのパートさんみたいになってんだが
あれはあれでいいのかと思ったりするんだが、
吉原の身分制度というでもないが、立場のありようというのが
よくわからんなと思ったのである
まぁ、店持ちという時点で、蔦重は他の忘八たちと同じ扱いになると
そういうことなんだろうか、どうなんだろう

とりあえず蔦重側はいい話しばっかりというか、
見事にしてやったりが繰り広げられるし、
狂歌が楽しそうだったりと、色々面白かったというか
いい話しばっかりだったのでありますが、
江戸城内の方がよろしくない風向きのようで、
あの葡萄酒、飲んだやつ全員その後ろくなことにならないという話しじゃないのかと
思ったりしてしまったんだが、政治闘争がさらっと描かれていて
非常に面白かったのである
西の丸に固執するあの様というか、狂言の報いのようでもあったように見えたんだが
それもまた、呪いの続きの一つでしかないのか
やがて、田沼もからめとられるんだろうなというのが見えるようで
嫌な予感しかしない話しでありました
また、あの話しに、さほど田沼が気を使ってないといううかつっぽいのが
怖いことこのうえないな

市中の方とはこの後、どうやって折り合いをつけていくことになるのか
絡めとっていくだけでは、どこかで大変なことになるというか
鶴屋とどう折り合うかが焦点なのか、そこでつまづくのか
楽しみでならんと思うばかりである
が、しばらくは、蔦重無双な感じになりそうなので
次回からの歌麿フィーバーも楽しそうで、わくわくしているのでありました

売る仕掛けの話しというのも面白いけど、
やっぱり、前回みたいな、作る話しというのが楽しいなと
見ていて思ったんだが、そういう楽しい時期もどれくらい続くのか
どっかで大きく躓いてしまうのか
怖い怖いと思いつつ、今はただ楽しそうな江戸の日常をおっかけたいと
また、来週を待つのでありました

【映画】岸部露伴は動かない 懺悔室

2025-05-24 20:55:55 | ドラマ映画テレビ感想
封切即見に行ってきました
今回はイタリア編ということで、露伴がイタリア語で喋る喋る
冒頭のお約束セリフもイタリア語だったんだが、
あのあたり、もう考えるのが面倒になったのか、
それこそ、泉くんにいう「編集者なのに話しのつながりがおかしいぞ」というくらい
唐突にヘブンズドアーの話しをしていたんだが、
イタリア語だったから、はたしてあってたかどうかもわからんが
まぁ、そういうもんだろうと思ってみたのである
なんだかんだ、これもすっかりシリーズ化が定着してるということなんだろうか
入りは多かったし、人気作品なんだろうと思うのである

原作の方は、前にアニメでやってるのを見たおかげで
大筋は知っていたんだが、再現度がどうのこうのというよりも、
雰囲気がすごくジョジョっぽくてよかった
あの話しは、タイトルの通り、まさに岸部露伴は動かないわけだが、
それでも露伴の存在感があり、その後、おそらく映画オリジナルであろう後半に続くのが
実によかったというか、面白く見られたのである
その後半で、露伴がちゃんと活躍するので映画としてすごく綺麗に成立しているというか
いやー、よくできてんなーと感心したのでありました

さておいて、今回は登場人物がそこそこの人数居たというのがよかったのか、
あるいは、全員なんかオカシイというのがよかったのか
取りつかれたみたいな演技ばっかりで、大変よかった
大仰なセリフ回しと所作というか、そのあたりが最高にジョジョっぽくて
みんなちゃんとそういう雰囲気でやろうという気概があったんだなと
画面というか、演技から伝わってきて、単純に面白かったのである
勢いで殺しにこられた感じがよかったわ
セリフも、みんなジョジョっぽい発話で、ちょっとわざとらしすぎるだろうと思うんだが
それが、あの演技に合うんだから正しいんだろうと
なんだったら、いつも、ジョジョっぽいなと思ってた露伴が一番おとなしく見えるような具合だったのが
ある種面白かったのである
多分、露伴としてのジョジョは、そこではないなと緩急をつけた演技にして
所作と仕草にのみ徹底的にジョジョっぽさを醸していたんじゃなかろうかと
感心したのでありました、立ち姿がジョジョなのが、露伴というか、高橋一生のいいところだな

今回の話しも、ちゃんとオカルトっぽいのとうまく融合してて、
幸運と呪いとはというテーマがあって、そこに迫っていくのが
この映像化シリーズの根幹にあるものと共鳴しててすごく面白かったのでありました

原作では独り言でまわしていたところを
あえて何もしゃべらせず、演技で見せていたというのに感動したんだが
でも、それって、俺がもとを知っているからそう見えたというわけで
そういう層がくると知っているからこそやれた演出だったのかとか
あれこれ考えてしまったけど、総じて面白かったと
つまらん話しで感想を歪めないでおこうとおく

台湾10万歩行 09 享味豚肉で脳髄を食べる

2025-05-22 20:59:39 | 台湾10万歩行(2025)
さて、たらふく寺廟を見たので、同行者がもういいよと
つれないことを言い出して、そもそも腹減ったと暴動でも起きそうな感じだったので
仕方ないわけでもないが、ちゃんと予定通り、飯を食べに移動をする
さらに歩いていくわけだが、以前に食べて忘れられないほどうまかったシイタケスープを食べさせようと
喜び勇んで、水仙宮市場の方へと行く


やいのやいのと人はそこそこいるので、
旨い物通りだよなと感心していたのだが、
どうせならハシゴして、この近くにあるという潤餅の名店も流したいと思っていたのだが
どうも様子がおかしい、人は多いけど、お店がほとんどやってない
なんか嫌な予感がするな


と思ったら、やっぱり目当ての店が閉店済「石精臼蚵仔煎」
いや、まさに今終わったという感じでありました
同行者からは、寺を見てる暇があったらさっさと来るべきだったとか
罵られまくったわけだが、それはそれとして、食べたかったものを食べらないショックは大きい
ああ、俺のシャングーファンタン…せっかくだから、蚵仔煎も食べようと思ってたのに
後から調べてわかったけども、このあたりは昼までという界隈のようで
まぁ、考えてみれば市場なんだから当たり前だよなと反省したのだが
以前食べた時は、いったい何時だったのか、詮のないことを考えたのであった
とりあえず、代わりに店がないかと思ったが、あまりこのあたりにはないらしく
駅まで戻りがてら、ぶらぶら歩いていくことに


円環の出口くらいのところで、ちょっとこぎれいなお店を発見「享味豚肉」
何屋かまったくわからんが、豚肉を食べる店だということだけはわかり、
時間もないからと、さっさと決めてしまいイートイン


豚肉屋だが、タウナギが食べたかったので、鰻の名前がついているものを頼んだんだが、
これが、本当に鰻の方で、美味いことは旨いんだが、凄い固い
独特の食べ物だなという感じでありました


こちらは、エリンギをさらっと炒めたもので、
軽くぱくぱく食べられる、いずれの料理もそうだが、生姜が旨い


下水湯のようでもあるが、ハツとレバーが入っているスープだったと思う、
これがあっさりしてるんだが美味い、食べでがあるとか、味が濃いとか
そういうのとは対極のようなものなんだが、じわじわ旨いと思うスープだった


そして青菜炒め、と思ったんだが、どうも青菜をゆでたやつのようで
ここのは芋の葉っぱでありました、サツマイモっぽい何かで、
おそらくは地瓜というやつじゃなかろうか
台湾は青菜といっても、あれこれあるもんだなと感心する


そして最後のが謎の物体だったんだが、漢字で読む限り「脳髄」のような感じで、
実際、そういう物体だったようである、独特のぬめりというか、
なんといえばいいか、脂っこいような感触なんだが、さらっとしたぬめりというのか、
髄とはこういうものかと納得できるようなものでありました
これを白米に乗せてがつがつ食べたのだが、なかなかうまかったのである
諸々あわせて545元でありました


なんだかんだ、食べてからまた歩いて駅まで戻ったのだが、
途中で熱炒を見つけて、こっちで食べたらよかったと酒飲みである同行者たちが嘆いたのだが
まぁ、割とうまいもの食ったからよかろうと、さくさくと歩いて戻る
かつては、HITACHIだったかのクーラー(冷機)の広告だったと思うのだが今は昔、
いや、そういう感傷に浸ってるだけで違うだったか
もはや覚えていないが、夜の台南駅前もいい景色だと思うのであった



高鉄の予約ぎりぎりになってしまったが、やってきた電車で移動し
無事乗換に、ここで日本のようにコンビニでビールとか買うようなことができたらよかったのだが
そういう気配がまったくないので、同行者が戸惑いながら
なによりも、アルコールがないことに嘆き悲しみながら電車は走ったのでありました


高鉄台南を後にして、あっという間に台北へ

この後、どうせなら、寧夏の夜市でも流そうかと思っていたんだが
結構いい時間になっていたのと、天気がぐずついていたので断念して
この日は終わりにしましょうとホテルへ帰投


コンビニでちょっとだけ買い物して終わったのである
木瓜牛乳が飲みたかったし、珍しいおにぎりも食べてみたかったので
これはこれで楽しかったのでありましたが、日本でも売ったらバカ売れするんじゃねぇかなと思ったりして
満足して寝たのでありました

2日目は、22,629歩とちょっと少な目だったのである
電車に乗ってばっかだったな

つづく
10 雙連朝市で鹹豆漿

08 孔子廟、鄭成功廟、天壇、北極殿、馬使爺廳、武廟、大天后宮

台湾10万歩行 08 孔子廟、鄭成功廟、天壇、北極殿、馬使爺廳、武廟、大天后宮

2025-05-20 21:05:20 | 台湾10万歩行(2025)
さて、台南でフルーツを食べたと、ひとつイベントをこなしたので
続いては、がっつり観光と意気込んで、孔子廟を始めにしてお決まりコースをそぞろ歩き
寺廟のパワープレイに身を浸してまいります


孔廟商圏は鳥居というか、入口だけ見てスルー

孔子廟もどうやら工事が終わったようであるが
時間も遅いし、廟があるだけなので外から眺めるだけでスルー

ちょろっとだけ中を見ると、確かに綺麗になっている

そして、出口側の木にはいつものリスがへばりついている
同行者にとっては、かなり珍しいものなので写真を必死に撮っていたのであるが
台湾は結構そこらじゅうにうろうろしてるよなと冷静に見てしまう
孔子廟を後にして、少し住宅地のようなところを歩き、林百貨店方面へ移動


途中でイペーの花を発見、別のところでピンクのもいたが
この黄色いのは満開で見事でありました


そして、林百貨店

例のエレベーターもちゃんと撮影しておき、観光気分を高めるが屋上のお稲荷さんまではいかず
相変わらずの人気エリアのようで、エレベータも長蛇の列のため少し見ただけでさっさと次へ


百貨店向かい側の銀行、こちらも風格ある建物である




そこから北上して、鄭成功廟をお参り
こちらで、お母さんが日本人でというお決まりの観光案内をしておきつつ、
神像が知り合いに似ているという話しでひとしきり盛り上がって終了
同行者曰く、風格あるようでいて、電飾になってるのがなんか安っぽいとのことだが、
このギラギラは、むしろ威風を感じるような気がするのは、
台湾に慣れてしまったせいだろうか



さらに進んで、天壇をお参り
確か、「青春18×2 君へと続く道」で、主人公がお参りしてたよなと感慨深く思っていたんだが
俺以外誰も見てないので、感慨深いこともなく、お寺が続くだけじゃんという
テンションだだ下がりなのが気になって仕方なかったのだが、
関西人なので、「焼肉のあれか」という、間違った内容から感激を生んだスポットである
立派なんだがなぁ


さらにいって、北極殿も見たのだが、もう、何を見ても髭と赤ら顔なら関羽としかいわなくなってきて、
違うと説明しても、どう見ても関羽だろうと反感を買う始末、全部関羽じゃんとみもふたもない感じで
いよいよ同行者の集中力が切れたので
仕方なく、夕飯を食えるような場所へといざなおうと進路を変える
ここで、なんか、ドンチャカ音楽が近づいてきたのだが、
宗教行事のお祭り的な奴かと思ったら、LGBTの行進だったようで、
写真に写せないような恰好した人たちが、わらわら歩いていたのが衝撃的でありました
まさに目が覚めるようだったわ


と、そこからずいぶん歩いて、到着したのが赤崁楼
ただ、外から見ていると、大工事しているように見えたんだけども
実際どうだったかはわからない、でも、ぱっと見て砦の姿がまったく見えなかったので
大工事中なんじゃなかろうかしら

と、飯だと誘っておきながら、最後の廟参りとして
今度こそ本物の関羽を見せてやりますよと、山岡よろしく案内


武廟!
だが、まずは、その前に門前のお宮をと無理やり方向転換させる
もはや、関羽にもさほど興味があるわけでもない同行者をなんとか引きずり回し
馬使爺廳の方へ




これが赤兎馬?という、三国志好きの同行者の不審な目を意にも介さず
赤兎馬と対面させると、競馬好きの同行者が興味をそそられたようで、
何やらありがたいと拝むようになり安心、さらに裏手に回って関羽、関平、周倉を紹介、
ここで、これは、劉備三兄弟の方のだろうとか、また、妙なことを言い出す
以前に自分も同じことを思ったので、やっぱり初対面だとそう思うようなと感じつつも
ネームプレートを見せて納得させたりしながら、
とりあえず楽しんだのである、ただ、そこまでしておいても、
この三国志好きの同行者ですら、もう、お寺はいいよというテンションになっている





そして、いよいよ本廟武廟の方へ
見よ、この関羽のパワープレイを、どうだと青龍刀とかも見せる
是非持ってみてください重いですよと、どんどん俺のテンションだけ上がるのだが
まぁ興味のない同行者は冷めているし、三国志好きの人もそうでもない、
競馬好きの人も勝ち運はあがりそうだというところくらいで終わって
俺だけ楽しくなってきてしまう状態に



さらに、道教ゾーンで、いつもの千手様と手目様もお参り
これについては、知らない宗教のそれだという感じで同行者は一切興味を持たず
なんたる失礼なと、だからといって、俺も見た目が面白い以上の説明ができないので
どっこいなわけだが、道教の勉強もう一回やらないとな、でも名前覚えられないんだよな




そして、最後に大天后宮で媽祖様をお参り
このあたりも、あれこれ説明したが、もはやすべて同じに見えるという
前半に蘭を見すぎて、後半に廟を見すぎてと、
なんでも詰め込めばいいという話しでもないなと反省したが、
まぁやり切ったという妙な達成感はある、弾丸歩行でありました

さて、ようやっと、飯を食べようという話しになるのである

つづき
09 享味豚肉で脳髄を食べる

前の
07 エビを食べて、花を見て、スイカを食べる

【読書】クライミング・マインド 山への情熱の歴史

2025-05-19 21:05:30 | 読書感想文とか読み物レビウー
クライミング・マインド 山への情熱の歴史  著:ロバート・マクファーレン

副題の通り、近世のヨーロッパ、つまり当時の世界の中心で、
山という存在に気づき、やがて魅了されていく文化の醸成過程をみる内容だった
山に、毛ほどの価値も見出していなかったかつてから、
突然、それを美しいと認識し、やがて未踏の地に立つということへの
憧れと賞賛が形作られていき、そこに吸い寄せられていく人たちが
悲劇の死を迎える、それでもなおかりたてられる
その繰り返しとなった歴史をみていくのであるが、
正直、自分はそこまでの危険を冒す意味がわからない側なので
さっぱり理解できないのだけども、
読んでいると、突然発作のように取りつかれてしまう人も多いようで、
そういう意味では、知らない方がいいのかもしれないなどと
後ろ暗いことを考えるのである

マチズモとも通底するものがありそうなのだが、
高い山に登る、その困難に挑むということが
西洋の男にとって、とても大切な何かだという観念といったらいいのか、
文化慣習のようなものがあり、そのせいで、
山に挑むという行為がクローズアップされていると読んでいて思ったのだけど
そう分析して登らないという男を怠惰というか、
惰弱だと罵る風もあるようで、なんとも困った文化だなと思ったのだけど
そういう勇敢な男たちが、帰らぬ人となることに一種の憧憬すら抱いているような
死の先を見るというか、死があるのに、それを無視してしまうような魅力が
散っていった男たちの手記から一杯伝わってきて
一種病気だなと思うのでありました(我ながら酷い感想だ)

最終的には、エベレストに挑むという偉大な挑戦の話しになり、
そこに3度挑戦し、3度目に消息を絶った男のことが載っているんだが
彼が、二度とやらないといってたのに、さらっと二回目に出発してしまう
その間になんかなかったのかというくらいの衝撃を受けたんだが、
もう、取りつかれたとしかいいようがない、
それでも、残してきた妻への愛は溢れるほどあるという
手記の筆致が、なんというか、身勝手きわまりないとも思えるのだが
そういう男という生き方が、良しとされていたtおすべきか

山のせいとも言い難いような気がしてしまったんだが、
山によって、狂ってしまったという人の多さ、
それでも続く人たちの狂気というのが
少し見えたように思うのである
このしっぽは掴まないようにしないといけないと強く思うのである

べらぼう  鱗の置き土産

2025-05-18 21:42:42 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「べらぼう」
視聴完了しました
先週まったく触れなかったなと、かぼちゃの旦那を正直忘れてたんだが
まさかの死んでたという話しで、かつ、割とあっさり流すな
重要だったような気がするけど、ギャグで対処されて
まぁ、よかったといえばよかったんだけど、
ちょっと寂しい、いや、なんというか、これが江戸っぽいなという
あっさりさもあり、寂しさも残りというのが
いい塩梅だったなと思うのである

しかし、新花魁の方だが、あれは、今でこそ
きゃきゃい危なっかしい娘っ子みたいな扱いだけど、
それこそ、とんでもない毒婦になるんじゃねぇか
それはそれで見たいと、強く思うのである
楽しみだ、しかし、真田丸の治部みたいなことしてたな

なんだかんだ、いい塩梅の人情話しとして
鱗の旦那との軋轢も見事に解消して
このあたりは、もはや、創作に次ぐ創作であろうけど、
いい話しだったなという気持ちのいい展開で、
こうあってほしいと思えてよかったと感じるばかりでありました
平和というか、あの、突然現代でもありそうな
編集会議風景が実によかった、ブレストとか、名編集とか
そういうのが見え隠れいや、隠してないな
あえて、今のそれとクロスさせるという、今までもやっていたそれをまた見せられただけだが
このあたりの見立てがうまいなぁと感心して見入ったのである

好きな人たちが、好きなことをやってる
これを見るのは、本当に楽しいなと
楽しく過ごしたのでありました
鱗の旦那も、やっぱりやりてぇのなという感じがいいねぇと
しみじみであった

とりあえず、気風のいい江戸言葉がいきかい、
これを発する、ラブリンが本当によかったんだが
これで退場が惜しすぎると思うのだけど、
二代目鱗とは、ライバルになると聞いたんだけど、
結構蔦重派で、西村屋との軋轢という落ち着きになるのか
楽しみである

大奥側も暗躍が過ぎるわけだが、あの毒女が
まさに送り込まれたそれかと思うのだが、
あの女、いつか酷い死を給うのだろうか
気になるわ

台湾10万歩行 07 エビを食べて、花を見て、スイカを食べる

2025-05-16 21:05:24 | 台湾10万歩行(2025)

さて腹ごしらえをと少し歩いてから、
安平といえば、エビ巻だろうと有名店と噂高い周氏蝦捲へ
時間が、14:30過ぎと中途半端だったおかげか、すんなりと入ることができて
着席してさっそく注文



エビ巻きに肉操飯、青菜炒めを注文
青菜は空心菜でありました諸々で300元
初めて食べる、有名店のエビ巻きでありましたが、
サクサクの衣とエビの味の濃さが大変美味しく大満足
でも、個人的には度小月のやつの方が好きかもと思いつつも
大振りでおまけしてもらったエビを堪能したのであった
大人数でいくと、ちょろちょろおまけしてもらえるな、良いことである





食べ終わってから、ちょっと腹ごなしにそのあたりをぶらぶら
観音寺があるのでせっかくだからとお参り、
同行者については、いくつも寺があるなという感想しかないようで、
仏教寺と道教寺院の違いというのがまったくわからないのか、全部同じに見えるという
外人が京都の寺回るのと同じ感じのことを言ってたのである
まぁ、俺もわかるかといわれたら、違いは全然わからんのだけどもな
布袋さんもいらっしゃるのでなんとも金運ご利益がありそうだと、想いながら参拝


さて、続いてタクシーに乗って孔子廟の南の方へと移動
物凄く台湾というか、台南訛りの強い気のいい運ちゃんだったんだが、
スマートな運転であっという間に目的地に到着
台南のフラワーマーケット、南門假日花市である




またマニアックなところに遊びにきてしまったと思うのだが、
台北の花市のような感じかと楽しみにしてきたところ、サイズはもっと小さくて、
割と静かなところでありました
まぁ、到着した時間が遅かったということもあろうけど、お店に商品自体はいっぱいあって
あれやこれやと興味深く眺める
しかし、午前中に蘭展で花ばっかり見てるから、ちょっと目が疲れているというか
植物に対する感動が薄れてしまっていたのがもったいなかった




是非にも持って帰りたい多肉類が山ほどいたのだが
値段も安いし、本当、いいなーと指をくわえて観ているだけである
超兜シリーズも、出来栄えのよいのがいっぱいいて素晴らしい


そんな感じで、なんだかんだ小一時間くらいは物色していたのだが、
そろそろ移動を再開ということで少し北上


莉莉水果店
いわずとしれた有名フルーツ店にて小休止



フルーツ盛り合わせとかき氷を食べたのだが、
かき氷が、同行者のセンスが疑われるまさかの豆被りで、
かき氷というか、カレー食ってるみたいな見た目になったのが甚だ残念だったけども
やはり美味しい、程よい甘さに癒されながら、おっさんがあれこれと甘い物を楽しんだのであった
フルーツの方は時期が悪いといってしまってはそれまでなんだが、
柿とかも入ってて珍しいと思いつつも、もっと甘いのが食べたかったなと思ったのである
スイカは甘かったけど、スイカだもんなぁ(贅沢)

と、それなりに楽しんで、いよいよ台南縦断歩行を開始する

つづく
08 孔子廟、鄭成功廟、天壇、北極殿、馬使爺廳、武廟、大天后宮

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06 台南、安平樹屋へ

【読書】日月潭の朱い花

2025-05-14 20:55:53 | 読書感想文とか読み物レビウー
日月潭の朱い花  作:青波杏

現代の台湾を舞台にしながら、骨董屋で見つけた旅行鞄から出てきた、
日本統治下の日記をきっかけに、かつて台湾で起きた事件に迫ると
ミステリ風味もある小説でした
台湾でも、台北、台中をいったりきたりしながら、
イタリアにまで物語が広がっていくという大冒険もあって
非常に面白かったのでありました

小説として、色々なテーマになりそうなものを包含しているのが特徴的で、
だけど、それはあまり重要ではないというか、そういうものが当たり前にあるという
台湾の在り方の一つとして見せているだけのようにも見えてよかった
難しいテーマとしては、民族や差別といったものを扱うのだけど
それと組み合うように、セクシャリティの問題とかもあって、
それぞれの登場人物が、何かしら、自分との折り合いをつけていくようなシーンも多くて
青春小説の雰囲気も楽しめたのでありました

割とゆったりと、過去を辿っていく物語のように読んでいたら
終盤でとんでもないどんでん返しというか、スリリングな展開が待っていて
衝撃的というか、そうなるの!?と思いながら読んだのであるけども、
そこの派手さに眼を奪われがちだけど、そこではない、
今の台湾、台北で過ごす外国人という姿が見えて面白かったのである
考えてみると、がっつり現地の台湾人という存在が、
あんまり出てこなかったけど、そう感じられないのが不思議な読み心地だった
外国で出会う、違う外国人とのバディという体制が
そう思わせるのかもしれないけども、描写が丁寧に台北の街並みを描いているところがよくて
異国情緒を味わえる内容だったと思うのである
個人的に台湾好きなので、あれやこれやが見たことある風景と結びついて面白かった

日本と台湾の関係というものも扱われるが、
そこを深く切り込むではない、柔らかく触れるだけといった具合で
身構えて読むほどではないのがまたよかったように思うのである

台湾10万歩行 06 台南、安平樹屋へ

2025-05-13 20:56:15 | 台湾10万歩行(2025)

さて、蘭展をすっかり楽しんだので、その足で南下して台南へ移動
この後、台南観光へと移るのである


駅前の鄭成功像はいつもの通り、少しくもっているので過ごしやすい感じでよかった
3月だが、すでに夏日といった感じなので、日差しがないだけでずいぶんよい


というわけで、タクシーに乗って安平まで
タクシーの運ちゃんには、すぐに伝わったので近くまで乗り入れてもらえたのだが
その後、古堡にも行くんだよと、やたら薦められたんだが
親切なのか、なんか他に言いたいことがあったのか、言葉がわからないとなんともいえぬ




そして、安平樹屋である、ここもかれこれ3度目か4度目くらいになるが、
来るたびにボロくというか、なんか、大丈夫かという感じになってきていて
今回はもはや、廃屋でしかないのではという様相になっていて衝撃だった
これはあと、数年もすると見る影もなくなるのではないのか



ガジュマルが倉庫を食い破ってるという遺構なわけだが、
かなり老朽化が進んでしまっていて、もともとの倉庫と思しき梁やら、柱やらがボロボロで、
すでに建物の形をとどめていないほどになっている
時期が悪かったのか、ガジュマル自体もそんなに元気があるように見えず
以前見た時の、まさに生き物といった躍動感みたいなのを感じなかったのだが
何度も見すぎて感動が薄れているだけかもしれぬと当日は思っていたのだが
今写真で見ると、いい感じに写っているので、もしかしたら映えるスポットというやつだったのかもだな


樹屋の向かい側の川べりに物見やぐらみたいなのがあったのでそっちから見返ってみたんだが
さほどの感動もなく、まぁ、こういうものかとやや高めからの展望を楽しんで終了
続いて、タクシーの運ちゃんの言に従ったわけでもないが
南下して安平老街を散策していく


そして、再びの鄭成功、立派である
同行者に説明するが、興味がないのが残念である
まぁ、俺もガイドブックとかで知ったこと喋ってるだけなわけだけど



安平古堡の横を通り、あの煙突頭が見所ですよと案内し、
されど中に入ることはせずにスルーして老街を行く
休みの日だからか、古堡近くにいっぱいの屋台がたっていて
あれこれを見ながら奥へと進む




そして、安平開台天后宮
安平といえば媽祖様、今回は、流石に林黙娘像まではいかないので
ここでご挨拶をしておこうと、古めかしい宮を楽しんでおく
相変わらず宮の前に孫悟空がいて、写真撮影に参加していたのだが、
あれは本当に何者なんだろうか、宮の関係者で何人かいるのか、
前見たのと違う中の人だったように思えたのだけども
不思議なものだと見やるのである、無論、撮影はしない、いい大人だからね


と、老街もそこそこ堪能して、そろそろ遅めの昼飯をという感じになったので
近くで食事処を探すことに

つづく
07 エビを食べて、花を見て、スイカを食べる

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05 台湾国際蘭展2025

【読書】西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

2025-05-12 21:05:10 | 読書感想文とか読み物レビウー
西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか  著:エマニュエル・トッド

随分難しい本を読んでしまった
フランスの学者による、地政学の本という紹介でも当てていると思うのだが、
西洋社会と呼ぶ、ヨーロッパとアメリカがすでに敗北の道を進んでいて、
ロシアや中国といった大国に勝てないという内容でありました

ヨーロッパの衰退はなんとなしわからんでもないなと思っていたのだが、
この本によるところでは、アメリカの衰退も尋常ではないようで、
考えてみると、いや、この本で指摘されていることを読むにつれ
なるほどと思うようなことばかりで、これはまずいと
そこに与しながら、飛び地のようになっている、日本、韓国、台湾といった国が
中国をはじめとして、いずれかの大国に飲み込まれてしまうというのは
避けられないような気がしてしまうほどでありました

プロテスタンティズムの衰退という、
アジア人である自分にはピンとこない部分が焦点になっていて、
その宗教的な哲学、倫理といったものが、
どんどんと欠落あるいは、失われていくということによって、
世界からの尊敬を集めなくなってしまったアメリカやヨーロッパというものが、
世界の覇権を失っていくというお話なわけで、
この道程が30年ほどの間で起きてきたさまざなことに象徴されているというのだが、
近代史の本としても非常に面白かった
特に、ロシアというか、ソ連の崩壊というイベントが
アメリカとヨーロッパという西洋の勝利と錯覚してしまっているのが問題の始まりというのが
なるほどとうなるところで、
あれは、ロシアがただ自壊しただけで、それも、旧態依然としていたそれが
一度壊れて立て直して今に至る、だんだんと状況は改善され、
国として再構築が成功している、それも、プーチンという指導者の下にてというところが
様々なデータで示されているのが興味深く、
これもまた、本当に正しいのか、この人がペシミストすぎるだけじゃないかとも
思ったりしてしまうのだが、実際のところ、
今のロシアという国がどうなっているか、情報が少なすぎてわからないし
さほど興味を持ってないのだから、のほほんとしたまま、滅びていく国に生きているのではという
恐怖がのぼってくる体験となる読書でありました

近々、ドイツとロシアの間で諸々の解決が行われ、
ウクライナは敗戦するわけだが、そのウクライナと呼ぶものが、
ある種の内戦とでもいうような状況で、もともとウクライナにいた中産階級が
すべてロシアに取り込まれて、あとは過激な下層民ばかりになっているというのが
本当かどうかわからないけども、衝撃的だと思うのである
そうだとすれば、あの戦争に何を見ていたのか、見せようとしていた西洋やアメリカの思惑に
まんまと騙されていて、ちゃんと見えていた、現在となっては親ロシアといえるような国々の台頭を
赦してしまっているというのが、なんともはや、
負けに巻き込まれるのだけはご免こうむりたいが、それももはや無理な話しかと
暗たんたる気持ちになったのだが、
まぁ、興味深い本だったと思ってメモを置く

べらぼう  歌麿よ、見徳は一炊夢

2025-05-11 20:51:39 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「べらぼう」
視聴完了しました
いよいよ、唐丸が戻ってきたといった感じだったけど
思った以上に重い内容で、しかも、唐丸はずっと記憶があったままなのかと
まぁ、前の時からそうだなと思ってたけども、
今回のも最初うっかり騙されたんだが、子供の頃からつく嘘のクセみたいなもんだと
キャラ作りにうなってしまったのである
それを意にも介さないというか、わかったうえでという蔦重がいいなぁ本当に

今回一番の見所は唐突なCGというのか、VFXというのか
わからんがSFっぽい演出で、あの寸劇は実にいいもの見たなという感じで
大変面白かったのである
そして、ああいうのって、なんとなく江戸時代と食い合わせがいいよなと
改めて思い至ったのでありました、まぁ結局下ネタというのも面白いところだが、
水野美紀の渾身の一太刀が面白すぎた

そうかと思うと、飯島直子の方もようやっとといってもいいくらい
初めてなのかというセリフが、いい啖呵でよかった
どっちも遊郭のやりて婆の役だけど、いい味出てるなとしみじみ思うのである
同じような感じで、安達祐実もいるけど、なんか違う枠っぽいというか
最初からずっと、眉毛ないのに可愛らしいというのがずるいなと思ってたんだが
なかなかどうしてよかったのである
最初誰かというか、水野美紀と飯島直子だとわからなかった二人が
ここにきてはっきりと認識できるほどキャラが立ってきて嬉しいのでありました
面白い、長いドラマを見る醍醐味だわ

とりあえず、唐丸の辛い過去もわかって、
それもさらっと救ってみせてと、本当に聖人ではないかという蔦重が
見事すぎるけど、ああいう悪い人もいるよなと
ちょっと怖くも見てしまったんだが、ともかくよかったなという感じである
今後、歌麿が大活躍という流れが入るだろうから
そこがまた楽しみになるわなと、あの義兄弟については幸せになってほしいと
思うのだけど、絶対ならない未来から目を背けるのである

また江戸城がややこしくなりそうであるわけだが、
それはそれとして、長谷川様の出番が欲しいなと思ってしまうのだけども
先に鱗の旦那の最期が挟まれそうで、そちらも興味深く待ちたいのである
鱗の旦那のところは、二代目とばちばちやるとかやらんとか聞いたので
どっかのタイミングで、また出てきてほしいのだが
どうなのかな