CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】極北

2019-05-28 22:16:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
極北  作:マーセル・セロー

村上春樹訳本で読みました
近未来SF的な内容だったと思えばいいのか、
ディストピアめいた世界観で、主人公がどう生きるか
生きるとは何かを考えさせられる物語が、
雪深い、重く冷たい描写の中で続いていく
そういうものでありました
読み終わって、なんだという大きなものをつかめなかったのだけども
なんかわからんが、面白かった気がする一冊だった

滅び行く世界で生きている、そんな主人公が、
新たな出会いと別れ、唐突な希望との遭遇なんてものを経験して、
様々な酷い目にもあうのだけども、
その酷い目にあった先々で、それなりの幸せであるとか、
何か、生きる力のようなものを得て、
その場限りのような、ずっと先を見据えたような
達観とも違う諦観の中、生きていくというのが
切なくて重いのでありました

序盤から、ほとんど説明がないので、この世界が、どうして
こんなに荒涼としているのか、何があって、
何がないのかもわからないようにも見えて、
ずっと不安なまま物語を進めないといけないのだけども、
終盤になり、どうやら、世界は滅びつつあるらしく、
その根幹に、何かしらの文明の破綻ともいうべき
大きな事件があって、それにより失われた英知なんてものを
むさぼりながら、一定数の人間が生きていくと
そういう感じなんじゃなかろうかと
読みながら思ったのでありました

最終的には、また、荒涼とした大地に自ら生きていくことを
力強く意識する主人公がいるんだけども
文明とは、連綿と受け継がれた文化であるというのが
滅び行く世界でまばゆく見えて、今現在、
あるとき、何もかもが動かなくなり、それを動かすすべを知らないものたちが、
さまようというのが、この世界が記したものなんだろうと思うと
身近とはいわないが、何か、不思議な身近さのようなものを
覚えたりしたのでありました

サバイバル知識を蓄えろとかそういう話ではなく、
文明とは、どのように培われて、それがどれほど尊く、
そして脆いのかがわかったような
そういう気分で読み終えたのでありました

正直、難しすぎてちゃんと読めていないと思うんだが
ともかく読み終えて、なんか、難しいことを考えた一冊でありました

東西対抗人間将棋 in 関ヶ原

2019-05-27 21:17:23 | 陶磁器を探す旅と名物
関ヶ原春の武将イベント 小早川秀明の決断に行ってきました

このイベント自体は、関ヶ原合戦場を盛り上げようと、
各地の武将隊が演舞したり、東西対抗の麺やら肉やらの
出店で食事ができたりなんていう感じなんだが
目当ては将棋であります
数年前から、見る将的な楽しみ方を続けていて、
とうとうイベントに行ってみようと
一念発起して遊びにいったのでありました

関ヶ原は、二回くらいうろうろしたことがあったけども、
だんだんとこなれてきているようでありまして、
電柱に武将マメ知識コーナーまであったりして、遊びが面白い



もっといっぱいあるんだが、あえてこの二人
というか、この二人が選ばれているという事実がステキと
へうげものの影響をちょっと感じたりして楽しめたのである
それでも、古田重然で、織部としないあたりがかっこいい

目当てにしていた人間将棋でありますが、
初めて見たけど、なかなか楽しい、というか人間将棋部分はほとんど見てなくて
というか、見ていてもよくわからなくて
気付けば盤解説をじっと眺めつつ、
その合間合間に丁々発止の棋士二人のやりとりが楽しくてよかったのでありました


今回イベント用に、小早川に扮した広瀬竜王と大谷刑部の久保九段
写真の通り、久保九段が誰かまったくわからない状態だったことに
場内に笑いが起きておりました、仕方ないけど笑ってしまう



そして、やぐらに上っていよいよ開始




こんな感じで、大盤見てないと、正直よくわからないけど
あわただしく、駒武者の人たちが移動しているのが
結構不思議な光景で面白かったのでありました
これ、意外とというか、運営がとてつもなく難しいなと見ていて感じたのであります
駒もなれたものなのか、自分だなと、さっと立ち上がって移動していたり
歩役の人とか凄いと感心してしまった


めでたく、今回は西軍が勝つという歴史逆転が起きていましたが
まぁ、お遊びとまではいわないけども、全駒動かさないといけないという
暗黙ルールがある人間将棋ならではのやりとりで、
お約束をふまえつつ、棋譜は二人で作るとはこういうことかと(多分そういうことではない)
人間将棋というそれが成功するための指し回しが面白かったのでありました
広瀬居飛車、久保四間飛車ながら、両者銀冠というのがステキであります
大喝采のうえでイベント終了

また、名所のポイントポイントにて詰め将棋が設置されていまして、
それを解くと景品がもらえるとのことでふるって参加したり
なんだかんだ堪能したのである


全7問のうちで個人的に一番好きな問題
3手詰めのみなので、
難しくするのが、そもそも難しいと思うのだけども
この問題が実にかっこよくてお気に入りでありました


最終的に免状とポストカードも貰ったりして
すっかり満喫したのである

おっさん率というか、自分くらいの男が単独でやってきている姿が
相当多かったことに、色々と考えさせられたのだけども
非常に面白く過ごしたとさ
それはともかく、将棋イベントはなんだかんだ楽しめるものだなと
大盤解説も見に行ってみようかと思うほどであったとさ

いだてん  恋の片道切符

2019-05-26 21:11:08 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「いだてん」
視聴完了であります
ちょっと、唐突な感じがあったんだけども、
あれだけ無敵を誇ったいだてんが、
まさかの怪我を隠していて負けるとか
ちょっと、ベタだけど、なんか見せてからのでもよかったんじゃないか
そんなことを思ってしまったが、
なんというか、不幸だなと思わされたのであります

さておいて、あの頃からデカスロンに日本人が出ていたというのに驚いてしまったんだが、
相変わらず結果報告会がつるし上げの場になっていて
凄いなと思わされたのであります
というか、もっと凄いのは、テニスで銀メダルとってたことでありましょうか
凄すぎるだろう、そっちのほうが驚きだわ

あとは、なし崩し的にスヤさんの紹介もおわり、
何気に後輩まで結婚していたことが発覚したりとか
あんなコントみたいなことはなかろうと
思ったりもするんだが、まず、このドラマならではであろうと
特に気にならないのであります
それよりもというか、凄いと思ったのが、
水泳の選手の話でありまして
クロールがどういうものか、現地で初めて見て驚いたという
あの内容について、その衝撃が
現代人だからこそ、よりよく理解できるようで
面白かったのでありました
ああいうのは、やっぱり現地を見ないとわからないという
どこでもいわれるそれなんだけども、
より劇的であったろうと
手に取るようにわかったのでありました
あの選手の衝撃たるや、そして、そのあとの人生にどれくらい影響を及ぼしたか
考えるに凄まじいと思うのでありました
実際は、そうでもなかったのかもだけども

高雄郊外を巡る旅 21 高雄空港から帰国

2019-05-21 20:50:46 | 高雄郊外を巡る旅(2018)
長い長い高雄郊外をめぐった旅行も今回で終了
あとは帰国するだけであります
もう少し時間にゆとりがあるかと思っていまいたが、
せっかくだからと、ライトレールを駆使して空港を目指します
フェリーで哈瑪星に戻りいそいそと移動


今回あんまり写真撮れませんでしたが、
相変わらずたかメガールズ推しなのは変わっていない様子
でも、もう何年もだから、現地のヲタも飽きてんじゃないかと
心配になってしまうが、どうでもよいことである

昼飯をどっかで食べないとと思っていたんだが、
とりあえず移動途中でうまいことできないかと期待して、
下調べせずに移動したのでありますが
これが失敗、ライトレールから、MRTに乗り換える駅が
凱旋站になるんだが、ここが本当に乗り換えするだけの場所で
なんもない、


ライトレールの前鎮之星站
こぎれいな感じではあるんだが、このあたりは道路しかない
というか、工場地帯というか、空き地というか、本当に何もない
ちょっと建物が密集しているところがあったので覗いてみたんだが


こんな感じの、いかにもな台湾の路地裏といった具合で
飯を食う店らしきものが皆無でありました
無念、もっと調べたらなんかあったのかもしれませんが
ライトレールが思ったよりもゆっくり走るということも含めて、
飛行機の時間に間に合わなくなると、散策する暇もなくあわただしく移動となった
つめの甘い旅行だ


MRTで移動すれば、高雄空港はあっという間でありまして、
まぁ、最終的にはここでというお話になるんだが、
空港内のレストランで最後の食事をとることにする


牛シチュー定食 175元

鶏ステーキ定食 155元

もうちょっとちゃんとした名前があったと思うんだが、定食である
付け合せも豪華というか、結構なボリュームで
値段負けしない内容でありました
なんせご飯が多い、この写真にある、豆腐のように見える何かが
佛光山でも食べた精進料理のなんかで、
今回随分気に入った一品であります、なんという名前の食べ物かしらんが
おそらく、高雄の定食屋ならどこでも一菜として出てくるんじゃないかな
滋味豊かな感じなのでありました

あとは、何がということもなく、
無事昼食もとったし、帰るだけといったところ
土産の購入をいそいそと済ませたりしながら空港内をうろうろ散策


立派な壁画やら

謎の招き猫やら

こんなのに和みつつ、あとは空の旅でありました




無事ピーチが遅れることなく大阪まで返してくれて
あとはぐったりと帰宅したのでありました
関空-高雄の便は、朝から夜までみっちり遊べるスケジュール感で動いてくれるので
大変重宝すると、今回も随分お世話になったのでありました

とりあえず高雄の郊外も遊んだというわけで、
次は台南か台中をもう少し深堀できないか考えつつ
2018年年末の旅行を終えたのでありました
面白かった、また行こう必ず

前の記事 20 旗津半島縦断してトマトを食べる

【読書】魯山人陶説

2019-05-20 22:52:05 | 読書感想文とか読み物レビウー
魯山人陶説  著:北大路 魯山人

魯山人のいくつかの批評や、講評、スピーチや
個展のあいさつ文など、様々な魯山人が記した言葉を集めたものでした
非常に面白いというか、魯山人という人が
よくよくわかるといえばいいか、
本人も理解していた、他人に挑みかかるという内容が
端々から感じられる面白い一冊でありました

平たくではないけども、
魯山人がどうにも、ここだけは譲れないとつくづく語っていたように思うのは、
・乾山はたいしたことがない(言いすぎ)
・仁清は天才
・古い陶器には勝てない
このあたりでなかろうかというところであります
時代的にも、木米とか、頴川とか、そういった時代の人が
かなり重宝されていた時期だと思うのだけども
その中に優劣をつけて、やれ中国趣味にかぶれすぎている(頴川)、
土作りを自分でやってない(乾山)、最初だけでずっと退廃している(河合)、
といった感じに、まぁ四方八方に喧嘩を売る内容で
読んでいて、本当にもう、目の前にしたら
すぐに馬鹿にされてしまうんだろうなと
なんか、会ってもいないのに、嫌な人だと決めてかかりたくなるような
辛辣な文章、というか、悪口が並んでいるのが
この人となりをありあり表していたように思うのでありました

もっとも、発表年との関係を見ていると
やはり若かった頃に、特に尖ったことを言っていただけで、
あとは、割と自分がどういうスタンスかということを力説する、
古代の人は、人間が出来ていたから作品も素晴らしい、
作品は小手先の技術じゃなくて、心が表れるものだという持論を
様々な言葉で尽くしていまして
なるほど面白いと思わされたのでありました
骨董の良し悪しというものも、心がちゃんとしていれば、
何が本物とか、そういう箔とはまったく別にわかるはずであると
力説されてしまうと、
とりあえず格付けチェックみたいなのをしてみたくなってしまうんだが
そういう浅ましい考え方が、魯山人の心を逆撫でするというか、
そういう心持のやつが、美術の理解を遊びにしていて
怒らせていたんじゃなかろうかとも思ったりしたのでありました

とはいえ、ただの食道楽がきわまると
食事のための器というものに目覚めて、
それが、ただただ、土仕事という芸術に昇華され
様々にその才能を発揮していったというのが
なるほど凄いことだと改めて思わされたのでありました

魯山人の器をいくつも見たことはあるんだが、
未だ、これがそうだろうと、ぱっと見てわかるほど
私は人間ができていないので
そのあたりから頑張って、いつか一皿と思ったりせんでもないが
個人的には、半泥子のほうが好きだなとか
そういう問題ではない感想を書いておく

いだてん  箱根駅伝

2019-05-19 20:53:37 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「いだてん」
視聴完了であります
なんかしらんが、森山未來が落語のうまい人みたいになってて
ちょっと面白かった、馬生やるとかすげぇな
落語というか、語り口がうまいなと
しみじみ聞き入ったというか
ここまで、ナレーションやってたのが
随分生きてるということなんでしょう
楽しく見終えたのでありました

内容は、箱根駅伝誕生のお話でありまして、
まぁ、相変わらずぐだぐだというか、酷い有様の大会だったようでありますが、
それでもやったということと、
応援することで、俄然盛り上がるというあの気持ちに気付いた
それだけで面白かったと思えるのでありました
今なお続く、箱根駅伝を見て
なんとなし応援してしまう気分というのは
まさに、あれだよな、なぜだかわからんが
何かに突き動かされている、これを感動と呼ぶんであろう

あいかわらず九州には不義理を通しているものの
それはそれで受け入れられているから
凄いことだなとも思ったりして、
池辺の家は、結局お母さんでもってるということかと
四三さんがいる必要を考えさせられたのでありました
兄が、下になるというのも
なんというか、居心地が悪いもんだろうけど
このキャラクタだと、気持ち悪いという
別の感情になってしまうのも面白かった

まぁ、ばたばたしつつ
現代落語のほうも進めつつといったところで
しばらくは、この様子を眺めていくといった様相
楽しく過ごせてよろしいとしておこうと思うのである

奈良国立博物館 藤田美術館展

2019-05-17 20:50:51 | 陶磁器を探す旅と名物
久しぶりに奈良観光をかねて行ってまいりました
藤田美術館が現在建て直し中と、まったく知らなかったので
見ておいてよかったと、終わってから
しきりに感じ入った次第でありますが
名碗「耀変天目」のほか、茶の湯関係に加えて、
仏教美術の名品がずらりと勢ぞろいした
大変見ごたえのある展覧会でありました

まず焼き物について、
耀変天目が、1時間程度並んでみるという
難儀なことになったのでありますけども、
やっぱり並んで、間近で見てよかったと思えるところ
先日見た、龍光院のそれとはまた違う、
見事な発光、耀変が素晴らしい一碗でありました
この勢いのまま、稲葉天目も見たいと思うんだが
流石に東京まではいけないな

前回、龍光院のを見たときと同じように
こちらも、表皮剥落がある様子で、おそらくは漆で補修してあったのが見てとれました
やっぱり、耀変天目は釉薬の部分がはがれやすいのかもしれんと
勝手に思ったりしたんだが、こちらは、より茶の湯に使われたと思しき、
茶せん跡が碗底にたくさん見られまして、
藤田翁が使ったんだろうかなと想像すると
たまらなくなるのであります、これで茶を飲ませてもらった人って
何人くらいいたんだろうかね

このほかも、大井戸「蓬莱」だとか、ととや茶碗、御所丸茶碗といった
朝鮮陶系の名品も出ておりまして、大変眼福でありました
特に大井戸は見事な姿で、カイラギは控えめなんだけども、
大ぶりな碗の迫力が素晴らしいことこのうえなくて
見ほれてしまったのである
古瀬戸の茶入れなんかも見ごたえあったし
さすがの収集物でありました

そして、最近ちょっと勉強を強いられている
仏教美術のほうも、大変見事、というか
むしろこちらのほうが凄いというほどの点数で
あっけにとられたのでありました

特によかったと感じ入ったのが、春日大社厨子なるもので、
ミニチュアの神様フィギュアみたいな感じで
凄いよかったのでありました
神棚みたいに使うものなのかわかりませんが、
二枚開きの扉がついた箱なんだけども、
その端々まで行き届いた装飾と、鹿の神様が鎮座する姿が
まぁ見事このうえなく、茶碗人気に比べて
大変ゆっくり見られたのでこっちも楽しかったのでありました

ほかにも、五鈷鈴だとか、密教法具の類も多く展示されていて
眼福このうえない、加えて、平安時代の装飾経だとか
目がまわるほどの名品ばかりに、くらくらしてしまったのでした
特に装飾経は凄くて、これが本物の平安経かと
思わずかぶりつきで見つめてしまったのである
紫紙金字経とかも、書きかけのものという
謎のものまであったし、奥深いというか
なんともいえぬ面白さがありました

仏像もかなりの数が展示されていて、中身をスキャンした写真とともに紹介され、
その謎めいたものに近づこうという展示も面白かったのでありました

と、藤田美術館展だけでも十分面白かったのだけども、
併設ではないが、別の仏像館で展示されている
仏像数々のほうも、大変見ごたえがありまして、
もう書ききれないほどだったのでありますが、
最近、台湾いってあれこれ見てきた神様たちと
少しだけシンクロする、密教系の仏像なんかが
まぁ、なんというか、凄いかっこよかったのでありました
まだ、仏像の区別がちゃんとできないので
歯がゆいことこの上ないのだけども、
収集物としてきわめて業の深いそれだと感じ取れる
民間の人の提供品だという、断片の数々、
たとえば、仏様の手だとか、衣の端だとか、
そういうものが山のように展示されていて
これも、違う意味で感動してしまったのでありました
もはや、ゴミではないかこれわ

そのゴミではないかというものに、並々ならぬ血道をあげたというのが
面白いというか、興味深いと
つくづく感じ入ることができた、いい展示を見たのでありましたとさ
ああ、最近生き方が薄いわ、もっと生きなくては

【読書】おじさん図鑑

2019-05-16 21:10:15 | 読書感想文とか読み物レビウー
おじさん図鑑  著:なかむら るみ

世の中に住まうおじさんたちを観察した本でした
いくつか分類して、こういうおじさんたちが生息していると、
何が楽しいのか、いや、読んでいると案外楽しいのか、
様々なおじさんたちをスケッチして、メモしてと
それだけの本でありました

えらい薄い本なんだけども、
なんというか、結構細かく書き込まれていて、
じっくり読んでいると恐ろしく時間がかかる本でありました
半分以上絵だというのになんでだろうかね

自分がどのタイプのおじさんだろうかと
考えたりというか、当てはめたりしながら
じっと眺めていたのでありますが、
著者が若い女性だからか、
結構な頻度でセクハラにあったようで、
その悩みというか、愚痴がいくつも連ねてあって
読んでいて、ちょっと残念に感じたのだが
事実なのだから仕方ないのでありましょう
おじさんたちよ、ちゃんとなさい

しかし、おじさんというのもひとくくりにするには無理がある、
様々なタイプがいるのだと改めて知るのでありました
特にファッションセンスという部分が、
ほとんど気を使っていないであろうおじさんたちの中で
差異があるというのが面白くて、
自分もこのタイプだなとか思ったりすると
なんとも悲しいというか、面白いというか
他人の目を通して、自分を見つめるようで
不思議な気分になったのでありました

特段オチがあるわけでもないし、
ああ、そうだなと、あるある体験をすることもなく
そんなもんかと、
ゆるゆる読む本でありましたが
楽しめたのでよしとしよう

【読書】FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

2019-05-15 21:12:02 | 読書感想文とか読み物レビウー
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣  
著:ハンス・ロスリング

話題書だと思います
結構な文量でないかと慄いて読みましたが、
驚くほど読みやすく、そして面白い内容に
するすると読み進められた、いい一冊でありました

人間は思い込みに支配されていて、
自分だけの真実を信じてしまい、事実を見ることができなくなる
その証左となる事例を次々とあげつつ、
でも、人間はそういう生き物、あるいは、性向のものなので
どうにか制御しながら頑張っていこうと
押し付けがましいそれとはまったく異なる
とても前向きな内容で、いい本でありました
読み終えて清清しい

世の中は常によくなってきている、
そんな新しいデータを見ないで、自分たちが未だ進んだもので、
それ以外は劣っていると、西洋人が思い、先進国人が思い、
誰もが思い誤っているというところからスタートして、
今では、相当数の貧困がクリアされていて、
その速度は増しているというお話は
なかなか魅力的で面白いことこのうえなかったのでありました

世の中は変化し続けているので、
ちょっと世代が変わるとそこで隔絶するものがある、
たとえば貧乏な暮らしとはどういうものか、
それがわからない人が確実に世の中に増えていて、
自分だけは特別であると、皆が錯覚し、
不思議な偏見を持ちえてしまう
そんなお話が魅力的でありました
その通りだな、そう思うのだがどうしても雲ってしまう

データは常にまっすぐに整ってしまいがちだとか、
パターン化を好んでしまったりとか、
犯人を捜してしまったりとか

そういうことが事実から導かれる当然のゴールから
離していくように作用して、みんな間違ってしまう
そういうのが自身の過去からもありありわかって、
なんというか、落ち着いて、しっかりと、事実に基づいて
自分で判断するということが大切だと
ごく当たり前のことを
再認識させられたのでありました

また、対立する項目だと思ったことが並列に存在する可能性について
とても感銘を受けたのであります
これもまた、当たり前なんだけど、よく考えればわかることに
つい、焦って間違ってしまいがちだと
反省も促されたりしながら、ともかく楽しんだ一冊であります

高雄郊外を巡る旅 20 旗津半島縦断してトマトを食べる

2019-05-14 20:53:50 | 高雄郊外を巡る旅(2018)
星空トンネルを満喫したので、続いて旗津半島を楽しもうと
海岸沿いをずずいっとサイクリングというか、ツーリングというか
ともかく、電動自転車で走り抜けるのであります


その前にトンネル脇にあった植生
サボテンが自生している
さすがというべきか、常滑あたりにもこんなのあったなと思い出すのだが、
港町とサボテンて相性いいんだろうか


さて、とりあえず街中を自転車で爆走
海岸沿いに公園がずっとあるので
その中を走っていけるかと思ったんだが、
案外道は狭いし、自転車禁止ゾーンもあったりするので
街中の道路をおっかなびっくり走っていったのでありました

台湾の道路は右側通行なので、時折、逆走してしまうのが
危ないところだったのだけども、風切って走るのは気持ちよい
馴れてくると結構快調に飛ばすこともできて
運転が面白くなってくるのでありました
危ない兆候だな


途中にあったお寺さん
寄っていこうと思ったんだが、見ての通り改修工事かなんかで入れない
残念と思いつつ、次へ次へと走る


虹の門
フォトスポットであります
この横に教会があって、おそらく結婚したときに写真撮る場所なんでしょう
旗津彩虹教堂というらしいのだが、正面からじゃなくて横から撮るべきだったな
海岸沿いに突然現れる感じではあるんだが、
貰った地図だと、距離感がわからないので、
通りすぎたんじゃないかと焦ったりしたのも、よい思い出である


続いて、旗津海珍珠
別に何というわけでもないんだが、
貝殻の化け物みたいなのがあって、中で写真を撮れる
とりあえず記念撮影だけして、やってきたという足跡を残し満足


海岸は美しく、夏なら海水浴が催されているらしいのだが
なかなかステキでありました
冬でも、別に寒いわけではないから
ちょっと足だけ浸りに行くことはできるように思う
やってきたらよかったわ

と、ここくらいでだいたい40分くらいかかってしまっているので、
そろそろ戻らないと延滞料金を取られてしまう
急いで街中を爆走して戻る
すっかり運転に慣れたという、非常に危険な状態でありましたが
なんとか無事戻ることができました


商店街を抜けて、市場で買い物でもと思ったが
時間が全然足らないのである
自転車借りるならもっと長く借りないと遊びきれないと痛感するのでありました



戻りがてら、気になっていたものを一品注文
屋台で食べたのだが、トマトに砂糖らしきものと黒蜜みたいなものをかけた物体
なんと形容したらいいのかわからんが、
美味しいというほどでもないが、不思議と箸が進む、
爪楊枝で食べるんだが、ともかく、次々と食べたくなったものでありました
トマト 50元
このトマトは、目の前で何個かをスパスパ包丁で切り分けてくれるんだが、
凄く切れ味悪そうな、いわゆる中華包丁なんだけども、
驚くほど綺麗にスッパリ切ってくれるので見ているだけで、なんかすっきりするのでありました

トマトというものの、日本で食べるそれとはまったく別の食感で、
トマト臭さなんてものもなく、肉厚の不思議な野菜といった印象でありました
満足して、そそくさと本島へと戻り、
いよいよ帰路へとつくのでありました

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【読書】遊鬼

2019-05-13 21:40:18 | 読書感想文とか読み物レビウー
遊鬼  著:白洲 正子

随筆であります
今でいうところのエッセーに相当するんだろうか、
ちょっと考えてしまったんだが、
付き合いのあったクセのある人々との話、
特にそれらの人が亡くなったあとの追悼文が多く、
青山次郎、秦秀雄、小林秀雄に洲之内徹など
いずれも一等の文化人でありまして
その人たちがいかに怖かったか、
そして可愛がられていたかを正子さんのタッチで
すらすらと描いたものでありました

これらの恐ろしい人々から見て、
正子さんは、やや若年でかつ女ということもあって、
なんだかんだ可愛がられた部分もあったようなのだけども、
その可愛がりが、どれほどおどろおどろしいものだったかは
触れられることはなく、
言葉だけ追えば、それなりに楽しく過ごす
仲間とまではいわないまでも、遊んでもらえていた
そういう感じだったようでありました

とはいえ、師匠とあおいだにも等しいそれこれから、
学び取った言葉のいくつかが非常に鮮烈でありまして
個人的に一番心に響いたのは、
年齢を重ねると辛いことに耐える忍耐力が弱る
といったお話でありまして、
若い頃は辛い話、悲劇のようなものを好んで読むが、
年老いてからはそれができなくなるところに
体力のようなもので答えているのが
凄く印象的でありました、そうか、だから最近の俺は
ハッピーな話しか読まないのか、
世間で十分に辛いことは、わかったから
物語くらい幸せでありたいとか
そういう言い訳をしていたが違うんだな
耐えられないのだ、なるほど

いくつかの短編は、別の本でも載っていたものと同じだろうと
読んでいて感じたのでありますが、
様々な人との交流があり、また、
やっぱり名家のお嬢さんなんだなと思わせるところが
いくつか読みとめて面白かったのでありました
ナチュラルに名家という感じがして
これはもう、嫌味とかではないのが新鮮である

当たり前ながら、樺山の家の出なのだから
自然、お付き合いのあった人たちも多くが名家で
白蓮さんが出てきたりしたのは、そういや
ちょっとは時代的に被るのかと感じ入ったりしたのでありました

また、最終編には夫白洲次郎についてのことも書かれていて
これもまた、どっかで読んだのと同じのような
違うパターンのようなといったところながら、
愛情とはまた別に、近くで見て、
白洲次郎という人がどういうものだったかが
冷静に語られていて読み応えある
面白い一遍だったと感じたのでありました

ともかく、この頃の人の文章としては、
白洲正子さんは恐ろしく読みやすいと
常々感じ入っているので、もう少し探して
読んでみようかしらとも思うのでありました

骨董を見る目について、
青山節が一番しっくりくるようにも思うが、
小林秀雄のそれも強く惹かれるなぁ

いだてん  愛の夢

2019-05-12 21:04:35 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「いだてん」
視聴完了しました
あわただしく進んでいくお話でありますね
気付いたら、子供生まれていましたわ
そんな按配と、落語家のほうも
てんやわんやで、少しだけクロスオーバーしたというか
美川くんは、はたして、学校どうしたんだろうかと
気になって仕方ないんだが
あれで食っていけてるようだから
不思議だなと思うのでありました
食わしてもらっていたんだろうか、でも、
何年も?ヤクザの女のヒモで?
不思議だ

ともあれ、結局なし崩し的に
金栗氏が結婚していることは知られたようにも思ったんだが、
まだやっぱり、ほかの人たちは知らないのか
よくわからんままなんだけども、
着々と大きな大会を催しては実現していくと
そんなことに終始していたようで、
その傍らで教員もやってたんだろうが、
随分な活動家だなと改めて思うところであります
もうちょっと丁寧に、金栗さんが、走っている以外にやってたことも
やってくれないと、どうやって生きていたのか
さっぱりわからん

と、思いつつ、詳しく解説してくれたのは
女性の体力向上、いわんや、運動についてで
こちらはなかなかためになるというか、
ドラマとしてどうなんだという伝え方だけど
面白かったのでありました
あの落語は、ちょっと、流石にどうかねと
メタに過ぎると思ってしまったんだが、
ろくぼくの陥落が面白かったので
よかったと思うのでありました

また、そういう次から次へと西洋かぶれの教師たちが
帰ってきては、新しいことをはじめてと
現場の混乱が物凄く伝わってくる内容で、
あれは、シャロやん夫妻も含めて、日本の伝統かもしれんと
思わされたのであります
可児さんが活躍してよかったんだが、
あのアメリカ感は、あの当時にしては
早すぎるんじゃないかと感じたんだが
そんなもんなのか、ロカビリーすぎんだろうかね

知らぬ間に近代化は進み
道はアスファルトになったようだしと、
人力車夫という仕事が、このあとどうなるのかも気になりつつ
奇妙な友情風景と、すったもんだでひっぱりながら
来週もまた、楽しみに待つのでありました

野外民族博物館 リトルワールド

2019-05-10 21:42:40 | 陶磁器を探す旅と名物
愛知県は犬山市にあるテーマパークであります

いわゆる家族連れで遊びにいくところで
対象年齢は小学生低学年くらいなんではないか
そんなところであります
実際、自分も小学生くらいのときに、遠足的なイベントで
行ったんじゃなかったかとうろ覚えなのでありますが、
40過ぎて、今一度見てきて、こんなところだったけなと感じつつも、
思いのほか楽しかったのでメモっておくのであります

最近、タイのエリアが新しくできたのか
リニューアルしたのか、大々的に押し出されておりました

こんなのや

こんなのがいると思うと

こんなイベントまでやっている

大型連休だからといってしまえばそれまでなんですが、
ムエタイの実演とかなかなか面白くて、
子供が見ていてショックを受けない程度でも、
なかなかの迫力、そして、お約束のプロレスめいたやりとりと
大変面白く見物できたのであります
このほか、トムヤムクンやら、ドリアンやらと、
御当地グルメ(違うな)を堪能できるようにもなっていて
しまいには、海老釣りとタイマッサージまで楽しめると
とりあえずタイを楽しめる催しになっているのが素晴らしかったのでありました

リトルワールドと呼ばれるだけあって、
世界中のエリアを再現してあるわけなんだが、
どこの国も、豪農とかの家の再現が多く、
さらには、石垣島、山形、アイヌの大きな家の再現があったりして、
日本各地のちょっと偏った充実っぷりも見所でありました
特にアイヌに関しては


ヒグマの檻と、ヒグマの人形(奥)

アイヌ装束の展示

こんな具合で、大変充実していまして、
ゴールデンカムイで見た、みたいなことをかなりお手軽に楽しめるので
大変有意義だったのであります
ヒグマの檻って、そんな有名なものだったんですね

ハワイとか、アフリカとかのゾーンも面白いんだけども、
結構国によってクオリティに差がありまして、
正直どうかしらと思うような展示も見受けられるものの
どこの国でも民族衣装を体験試着できるのがステキでありました
これはお子様にさせてあげたい感じであった
と、まぁそういう月並みな感想も書いておきつつ
今回、凄い気になったことをひとつ




バリのエリアであります
ここの充実っぷりがちょっとハンパないというか、
ほかの国と、明らかに質の高さが段違いでありました

何がということも難しいのだけども、
建物の質が極めて高い、ガルーダなんて屋内展示にも一点いたけども
相当に精巧なそれこれで、推測だが、立ち上げ当初、バリに並々ならぬ思いのある担当者がいたんじゃないか、
その人の趣味的なものが結集してんじゃないか
そう感じるほどの情熱に触れたように思うのであります
と、好き勝手に書いたものの、なんとなく調べてみたら
万国博覧会の展示物の終了後引き受けをしていたり、
各地のテーマパークで役目を終えたものを引き取っていたりと
苦闘のあとが見え隠れしている
そうか、そういう集大成なのかと思ってみると
より、感慨深く楽しめるのではないかと書いてみるのであります

さて、野外展示がメインなんだけども、
屋内展示も相当の文物が集まっておりまして

ボリビアのカーニバル衣装だとか

ニュージーランドだったかの宗教衣装だとか
このほかにも、やっぱり、バリの結婚式の再現ゾーンなんかが見事で、
博物館として楽しみにいくと
案外というか、凄い楽しいようにも思うのでありましたとさ

最近は、客寄せにフィンランドサーカスも招聘していまして

こんな感じで、かなり高度なサーカスを見せてもらえるので
なんというか、あれもこれもとごった煮的に楽しむと
一日遊べるそれだとも思えるのでありましたとさ

随分な散文になったが、
ともかく、リトルワールドのバリに関する展示が凄いと
それを伝えられれば十分である

そういや、中国はないけど、台湾はあるというのが
また、リトルワールドという感じでステキだと思う

【読書】週末アジアに行ってきます

2019-05-09 21:01:24 | 読書感想文とか読み物レビウー
週末アジアに行ってきます  著:下川 裕治

週末を使って、アジアのまさに土地そのものという
観光地とはちょっと違うところに
旅行くお話でありました
旅の趣味というか、ジャンルというか、嗜好というのが近いと思うが、
観光地のわざとらしい感じではなく、
ただただ、現地の人と同じように
できれば、アジア独特ののんびりというか、
あらゆることから解放された自由な感じに浸りたいと
気持ちはよくよくわかるんだが、
なかなか同士というか、一人で楽しむ趣向の旅だなと
痛感する内容ながら、大変面白く読んだのでありました

まぁ、アジアのくくりにするのは問題ないけども、
沖縄で、おばぁたちとの、ゆるいやりとりの楽しさは、
短い文章からすごく伝わってきて
そういうやりとりを楽しめるというのも、
非日常を旅に求めるときには重要だなと
感じたりしたのでありました

旅行の楽しみ方として、ノープランじゃないが、
あくまでその土地で、なんかふわっとした目的をもったり
でもあくせくしたり、時間に追われたり、効率がどうしたりと
そういうのから離れた感じの時間を楽しむというのも
いいなと思わされたのでありました

また、端々から感じる、日頃窮屈だからこそ
そのギャップを楽しんでいるという姿も
働くことは大切であるというか、まったくそういう話じゃないんだが
旅を楽しむエッセンスとして思いのほか重要でないかと
思わされるようで楽しいのでありました
よいことである

紹介している町の姿なんかは、2003年とかの話なので
今とはまたすっかり変わっているのであろうけども、
台湾編として、金山や、金門なんかが出てくるのがよろしくて、
ちょっと穿って考えすぎじゃないかなと思うところもあるが、
楽しく現地を満喫している感じが
素晴らしいと思ったのでありました
バックパッカーまではいかないが、
それなりにゆるゆる楽しむ旅は、ことのほか楽しいのだ

【読書】新選組列伝

2019-05-08 21:08:01 | 読書感想文とか読み物レビウー
新選組列伝  作:早乙女 貢

新選組の幾人かの隊士について、
そのエピソードを短編小説で見せるものでした
メジャーな隊員が主役のもので、
エピソードとしては、聞いたことがあるというものながら、
作者が大正生まれということを考えると
成立が、最近とはいえ、かなり調べられて
現在知られている話の元ネタになってんじゃないかと
思ったりしながら読んだのであります

土方の描き方が、かなり冷徹なそれになっていて
昔ながらのというか、以前の悪役新選組といったところの
オニ副長といった描かれ方で、こういうのも面白いと
楽しんで読めたのでありました
だいたいどの隊士についても、池田屋の話が主でして
そこでの奮戦や、そこに挑むことで何を得たか
また、どう名を挙げたかが書かれていて楽しい
個人的には、谷三十郎が取り上げられているところに驚いて、
万太郎との違いなんかが、なるほどと解説を読んでわかるようで
新鮮でありました

また、原田を美男子として書いた作品でもありまして、
なんとなく、太っているというイメージがついている原田について、
その美男子ぶりが、京都でも評判であったというのが
好きな解釈だなと感じたりもしたのであります

割と、痴情のもつれではないが、
女との関わりも出てくる内容で、このあたりも面白く
人間臭い感じが素敵だわと、武士になりたかったが、
いかにも、幕末のそれこれといった
ロマンがあふれている作品だったように感じたのでした

芹沢鴨と新見錦のなれそめなんかは
あんまりよく知らなかったが、今改めて解説されれば、
なるほど、同じ常陸の人間で、そういう集まりで首魁であったというのは
想像しやすいなと、ごろつきの集まりである
初期新選組の姿が見えたようでもあって
想像力を刺激されたのでありました
奇をてらわない、面白い短編小説集として楽しんだ
山崎や、河合なんかがクローズアップされているのも
好きなところであります