CLASS3103 三十三組

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【読書】破天荒フェニックス

2019-03-19 20:56:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
破天荒フェニックス オンデーズ再生物語  著:田中修治

めがねのことをよく知らないので
オンデーズという会社のことをわかっていないんだが、
本を読む限り、企業を立ち直らせるということは
並々ならぬことだと、久しぶりにビジネスの面白い本を読んだと
満足な一冊でありました

破綻寸前のめがね屋であった、オンデーズを再生させた
その途上を描いた物語というか、実録読み物だったわけでありまして、
まぁ、資金繰りがいかに大変かということが
文章から、割と軽めのタッチにも関わらず、凄まじく察せられて
半沢的世界が、ちょっとだけ、さりとて、
実感を伴って描かれているのが白眉だと
つくづく思い知らされたのでありました
何万円をやりくりして、引き落とし日と勝負し続けるとか
絶対やりたくない仕事だなと
まざまざ思い知らされたんだが
企業を運営するとは、つまり、そういうことなんだと
よくよく小説や本で目にする、会社を経営することについて
読書で体験できる本だったと思うのでありました
凄いというか、いやになるわ

常に苦難を続けていき、それがやっと解決したと思ったら、
次の苦難をすぐに引き当てていくかのように、
次々と挑んでいくというバイタリティというか、まぁ、仕方ないところもあろうけど、
めげることがない強い意思というものに、
驚嘆させられたのでありました

自分と比べるのは恥ずかしい話だけども、最近足りてないと思っていた、
ちょっと仕事しただけで、とりあえず疲れた、よし休憩
みたいな生き方ではまるで話にならんと
叱り飛ばされるかのような凄まじさが
なんとも刺激的でよい読み物だったと思うのでありました
仕事というか、生きることを楽しむとは
そういうことだと、はっきり自覚しているような姿が
いいなぁとも思えるが、でもやっぱり、
絶対そんな目にあいたくないわとも思うのである

ともあれ、有象無象の怪しげなビジネス紳士に騙されることもあったり、
悪い人たちに食い物にされかけた経験だとか、
様々なことが出てきて、よく生き残ってるなと
思わされたりしたんだが、
資金がショートするという状態を、何ヶ月かに一度、
凄まじい恐怖とともに乗り越えるということは
人生を豊かにしてるのか、なんかを削ってんじゃないのかと
なんだか恐ろしくなりながら読み進めて
まだまだ途上であるという終わり方ながらも、
凄い人と、そして、えらい会社だななんて
思わされた終わったのでありました

共感ではないけど、読んで、何か火がつくでもないけど
何に対してかわからない、やる気というか闘志みたいなものを
自分の中に感じられるような
勢いをくれる一冊だったと思うのであります


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